「今日はポッキーの日か……」
朝起きて、カレンダーを見て不意にそんなことを呟いた。折角だから朝買いに行くかな?
「そう言えば何かポッキーに因んだゲームなかったっけ?」
スマホで検索していくと……ポッキーゲームと言うものがあった。詳しい詳細は書かれていないけど、食べさせ合うのか……
「歩夢とやってみようかな?」
朝練のため、部室に入るとまだ私と歩夢の二人しかいなかった。
「早く来すぎちゃったかな?」
「うん、先に着替えて始めちゃう?」
それもいいけど……折角だから……
「歩夢!ポッキーゲームしよう」
「えっ!?ポッキー……ゲーム!!?」
何故か驚く歩夢。そんなに驚くことかな?
「いつも頑張ってる歩夢に、甘いもの食べて頑張ってもらおうかなって」
「その……それは……侑ちゃんの気持ちは嬉しいけど……普通に一緒に……」
「普通に?」
私的には歩夢と食べさせ合いたいのにな……
「私……歩夢と一緒にポッキーゲームしたいの」
「そ、そんな目で見つめないでよ……」
顔を赤らめる歩夢。何で顔赤らめてるんだろう?
「それじゃ食べようよ」
私はポッキーを一本取り出して、歩夢に食べさせるけど、歩夢は先っぽをくわえただけで止まった。
「歩夢?」
「ゆ…ゆうちゃん…ふぁやく…」
早くって…何が?
「ゆうちゃん…」
顔真っ赤だし……歩夢……本当にどうしたんだろう?
「歩夢……ポッキーゲームって食べさせ合うんじゃないの?」
「ふぇ?」
驚いた歩夢はくわえたポッキーを落とすのであった。
「えっと……ポッキーゲームってお互いに端を少しずつ食べていく……」
「うん、食べさせ合う事じゃないよ……」
だから歩夢はあんなに顔を真っ赤に……と言うか私も恥ずかしい……そんな男女の恋人がするような事を…………
「うぅ……歩夢……ごめんね」
「だ、大丈夫だよ……その……勘違いは誰にもあることだから……」
だからって……でも歩夢は優しいな…………
「それにね。侑ちゃんとポッキーゲーム……しても良かったんだよ……なんてね」
「歩夢……」
こうなったら…………
「歩夢……やろう!」
「えっ?」
「ポッキーゲームやろう!」
「で、でも……」
「私は歩夢とやりたい!ううん、やりたくなったの!」
折角の機会だからやるべきだよね。
「その……うん…いいよ」
お互いに端をくわえる。それにしても…顔が近い……いや、普段の距離感を考えると同じ感じだけど……真っ正面でこうやって見ると……
「ゆうちゃん?」
「あ、うん」
私と歩夢は少しずつかじっていく。
その度に歩夢の顔が近くなる……
歩夢ってこんなに……可愛かったんだ……いや、普段から可愛いけど……
それに呼吸をする度に歩夢の匂いが……鼻をくすぐる……THE女の子って香りで……何だか私……ボーッとしてきた。
気がつくとあと少しで終わってしまう……このまま続けたら、歩夢と……
「あゆむ……」
「ゆうちゃん……」
お互いに変な感じがしてきて……このまま……
「おはようございま…………!?」
寸前のところでしずくちゃんが部室に入ってきて、私たちの事を見て固まっていた。
「あ……あの……失礼しました……」
しずくちゃんの乱入により、私たちは我に返り、顔を真っ赤にさせて扉を閉めようとするしずくちゃんに慌てて事情を話すのであった。
「ポッキーゲームを…………」
「ご、ごめんね」
「つい……その……盛り上がったと言うべきか……そういう空気になったと言うか……」
「ま、まぁ……そういうことなら……とは言えドアを開けたらいきなり二人がキスしてるような所を見せられたら、誰だって驚きますからね!少しは考えてやってください」
「「ご、ごめんなさい」」
しずくちゃんに怒られる私たちであった。まぁ他の子達に見られていたらどんなことになっていたのか…………
「おはようございます!!あれ?みなさんどうしたんですか?」
「えっと……色々とね」
「そうだね。色々と……」
「色々とありましたので」
「はぁ……色々……」
わざわざ説明することではないし、せつ菜ちゃんも納得してるから大丈夫かな?
それからみんなも来て、早速練習を始めようとしていると…………
「あ、侑ちゃん」
歩夢に呼び止められた瞬間、頬に柔らかい感触が……
「あ……歩夢!?」
「その……早く練習に行こう」
歩夢……今のって……えっと……勢いでやったのだろうけど……あんなに積極的だなんて…………
「うぅ……顔が熱いよ……」
ゆうぽむのポッキーゲームの画像がほしい