暗殺者のヒーローアカデミア 作:ジョジョラー
お久しぶりです。
今回は短めですが、あまりにも間が空いてしまったので投稿しました。楽しんで頂ければ幸いです。
そして、引き続きアンケートへの協力もよろしくお願いします。
もしそのことに関して意見があれは、感想欄にてお願いします。
入学式もガイダンスもぶっ飛ばして個性把握テストが行われた翌日。
キルアはまたしても寝坊し、始業時間の5分前というギリギリで教室に到着した。前日に比べれば余裕があるが、キルアがビリであることに変わりはない。
「うーす」
「「「来た!!!」」」
寝ぼけ眼をこすりながら教室のどでかいドアを開けると、すでに教室にいたキルア以外の生徒が何人か押し寄せてくる。
「うお! なんだよ急に!!」
「なんだよって、お前ゾルディック家の息子だって話ほんとかよ!?」
「ねえねえ、普段はどんなことしてたの? やっぱ英才教育とか受けてたんでしょ!!」
「あ、あの……もしよかったらだけど、家族のこととか家のこととか色々……」
「くそ~、イケメンで御曹司で才能マンかよ……」
「どんな個性なの!? 電気系っぽかったけど、握力すごかったよね!?」
昨日はA組生徒たちが同級生があの世界的に有名なゾルディック家の息子であるという衝撃のあまり呆然としているうちにさっさと帰ってしまったが、一日たてば好奇心の対象に早変わり。
日本で生活していれば、まずゾルディック家の一員と会うことは一生ない。
それに、黒いうわさがあるとはいえ、ゾルディック家は世界中から尊敬される伝統的なヒーローだ。ヒーローを志す彼らにとって、キルアの家族のこと、受けてきた教育のことなどは非常に気になるだろう。
「なあなあ、質問に答えてくれよ! いいじゃねーかよ、ちょっとくらいよ!!」
「あーあー分かったよ! でもいいのか? もうチャイム鳴るけど」
「確かに──」
「席に着け」
チャイムと共に教室に入ってきた相澤が発した声は張り上げているわけではないのに教室の隅から隅まで響き渡り、A組の生徒は全員静かに、そして迅速に着席したのだった。
まだ出会って2日の仲間たちだが、示し合わせたかのようにぴったりと息があっているのであった。
☆
午後
午前中はあまりにも普通な授業を受けて拍子抜けだったが、午後からは違う。
雄英高校ヒーロー科の生徒たちにとって楽しみで仕方のなかった、ヒーロー基礎学の授業だ。
「わーたーしーがー……普通にドアから来た!!」
「オールマイトだ……!! すげえや、ほんとに先生やってるんだな……!」
「銀時代のコスチュームだ……!! 画風違い過ぎて鳥肌が……」
教室内はあの憧れのNo1ヒーロー、オールマイトの登場で沸き立つ。
ヒーローを目指す彼らには、興奮するなというのは到底無理な話である。
キルアもいくら疎いとはいえ、連日流れるニュースでは嫌というほど彼の活躍が目に飛び込んでくるので、本人の意思とは関係なくオールマイトの基本的な情報が記憶に刻まれている。
日本で知らないものはいない、言わずと知られたNo1ヒーローであり、人気実力ともに他の追随を許さない。故郷パドキアに置き換えれば、キルアもその一員に数えられているゾルディック家と同じポジションだ。
「ヒーロー基礎学! ヒーローの素地を作るため様々な訓練を行う科目だ!!」
オールマイトがポージングを決めながら説明を始める。……前から思っていたが、その行為に一体なんの意味があるのだろうか。
「早速だが今日はこれ! 戦闘訓練!!」
「BATTLE」と大きな赤い字で書かれたカードを出しながら、高らかにそう宣言された。
教室がざわめきに包まれ、オールマイトが登場した時以上の興奮が生徒たちの身を包んだ。
──もちろん、キルアもそのうちの1人である。個性把握テストの際に何人か興味深い個性を持った者や気になる生徒に目をつけてはいたが、こんなにすぐ実践的な訓練ができるとは思っていなかったので、非常に楽しみである。
「そしてそいつに伴って……こちら! 入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえた……戦闘服!!」
「おおおお!!!」
「コスチューム!!」
「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ……恰好から入るってのも大切だぜ少年少女! 自覚するのだ……今日から自分は……ヒーローだと!!!」
☆
更衣室でコスチュームに着替えグラウンドに出ると、ヘルメットで顔の隠れた生徒に話しかけられた。
「キルアは結構私服っぽい感じなのな! 俺は結構ガチガチに固めたぜ」
「……お前誰?」
「あ、そっか顔見えねえんだった……ほら、おれ! 瀬呂だよ、瀬呂範太!」
ヘルメットをとって、再度自己紹介を受ける。
どこかで聞いたことのある声だとは思ったが、50m走で隣を走ったあの男子生徒だった。
「ああ、お前か。俺はあんまりこだわりねーから、とりあえず動きやすい服装にしたんだよ。さすがに素材はかなり強いやつにしてもらったけどな」
「なるほどな。確かに、あんまり飾りすぎても個性的に動きずらいかもな。あんときゃ横で走っててマジでビビったぜ」
瀬呂のコスチュームはヘルメットをかぶっていることもあり見るからにヒーローといった感じであるが、キルアはパーカーにズボン、インナーに黒のタートルネックを着ただけで、そこらへんでランニングしていてもヒーローだとは気づかれないような装いだ。
「なんか緊張すんなぁ〜、今日はお互い頑張ろうな。まあ、ゾルディック家の息子ってんなら楽勝かもしれないけどよ」
「トーゼンだろ。ま、もし当たったら死なない程度には手加減してやるよ」
「全然安心出来ね〜」
キルアは同級生と穏やかに会話しつつも、入学後初めての戦闘にほんの少しだけ少し血が騒ぐ感覚を味わっていた。
※次の更新は未定です。
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