マジで題名のまんまです。何故こんなの書いたのでしょう?

1 / 1
もし謎の用語が頻出する異世界ラノベを十巻辺りから読み始めたら

「――ッ!それは……貴様、まさかッ!!」

 

ログナスの目には確かにそれが写っていた。煌めく粒子に、迸る光子(オルデン)。かつての輪王が存命の帝国(第三期文明)期――そしてその後継たる空の魔女(二代目皇帝)の時代にしか見ることは不可能だと言われていた筈の、魔術(イルニアレス)を極めた先――魔法(ロクメラネス)。その極致。

伝承でしか聞いた事のないその刃は、だがしかし、選ばられし血筋(ノクテア・ロード)たるログナスにはそれが確かにそれだと分かってしまった。

 

黒髪を鮮血に濡らし、だがロウは口を開く。

 

「……僕は、弱い」

 

「ッ……」

 

「だけどなっ!それを理由に、お前らが恒久制度を引くのを――許せる訳がないだろう!!」

 

「……ロウ、くん」

 

後ろの瓦礫からそれを見ることしかできないミーアは、半ば茫然自失としてそれを聞いていた。それはまるで自分の為に世界を敵に回すと言っているのに等しく――一度彼を拒否したにも関わらず、なぜ。

何をしても認められなかった。だけど、ロウは――彼だけは。

 

それが分かった時、ミーアは思わず口から言葉を溢していた。

 

「ロウくん!!頑張って下さい!!」

 

「――ああ!」

 

その一瞬はまるで勇者と姫。ミーアの声援を後ろに、ロウはかつての栄光の印たる輪王の剣(ループ・アトラクト)を握る。

 

それに答えるかのように剣から轟音が鳴り響く。そこに『有る』だけで世界を震わすその偉容は、まさに輪王の血筋(ロクメラネス)たる力の発露かと見紛う程で――それはまさに今、劇中で言うならば『魔王』である己を絶とうとしているかのようにログナスには見えた。見えてしまった。

 

息が詰まる。偉大なる王、その始まりたる輪王(カーラ・ラテドラ)。それとロウを一瞬とはいえ重ねてしまった。それだけで力が抜け落ちる。構えていた剣が地面に墜ちそうになり――。

 

そこで気が付く。

 

足が、下がっていた。数ミリ、数センチ。だが、それは幼き頃から刻み込まれた己の矜持には決して許容できる物ではない。喪失しかけた戦意がたちまち沸き上がる。

そして、無尽蔵かとすら思えるそれに身を任せログナスは叫んだ。

 

「ッ――なめるな!流浪の民(ラグラセル)風情が!!かつての破魔大戦(グロード・ロザリア)で怖じ気付いた貴様等が!今更そのような事を声高々と叫ぶな!!」

 

「それでも――僕は解放革新(これ)をすると、決めたんだ!!」

 

そして、かつての様に二人は相まみえる。ロウが豪雷を鳴らす輪王の剣(ループ・アトラクト)を構え、そしてログナスが蹉跌の剣(イフラード)を手にした時――二人は激突した。




謎。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。