旅の始まり/μ'sとの出会い 作:破壊者で三角形な提督(0w0)
サイド 永斗
目が覚めたのは夜の9時だった。
どうやら昨日から丸1日寝ていたようだ。
とりあえず身支度だけして撮影室へと向かう。
亜里沙「永斗さん、おはようございます!」
「おはよう」
亜里沙「ごはんできてますよ」
机の方を見るとトーストとコーンスープが並べられていた。
「ごめんね、いつも作ってもらっちゃって」
亜里沙「いいえ、泊めてもらっていますから」
「ありがとう」
俺はそう言って席に着く。
「「いただきます」」
そういえばこうして2人で写真館で
ご飯を食べるのは初めてかもしれないな。
そんなことを考えている内に夕食を食べ終える。
「ごちそうさま」
亜里沙「お粗末様です」
「洗い物が終わったら外に行ってみようか」
亜里沙「分かりました」
亜里沙と洗い物を済ませて写真館の外に出る。
「奇麗な月だね」
亜里沙「見とれちゃいそうです」
「こんなこと言うのもなんだけど、亜里沙の方が奇麗だよ」
亜里沙「えっ!?」
亜里沙が顔を真っ赤にしているのが暗闇からでもわかる。
亜里沙「冗談ですよね!?」
「それはどうかな」
月明かりが差し込む夜道をそんな会話をして歩く。
すると近くの茂みが突然揺れる。
「なんだ?」
その茂みから出てきたのは怪物だった。
亜里沙「あれって何ですか?」
「分からない」
怪物「ヨコセ…」
「亜里沙、下がってて」
牙のようなオーラが現れて俺の方に飛んでくる。
ライドブッカーでその牙を弾き、ディケイドライバーを装着する。
「変身」
『KAMENRIDE』『DECADE』
変身を終えた俺はライドブッカーで怪物を撃つ。
たしかこうやって人の生命を吸おうとする怪物はファンガイアだったかな?
周りに被害が出る前にさっさと倒してしまった方がよさそうだな。
「穂乃果の力、借りるよ」
俺はクウガの絵が描かれたカードを取り出してディケイドライバーに差し込む。
『KAMEN RIDE』『KUUGA』
体が光に包まれ、俺の姿が仮面ライダークウガになる。
「行くぞ」
ファンガイアに接近して拳でダメージを与える。
何故かファンガイアは反撃をしてこないため、簡単に攻撃できる。
俺は一度後ろに後退して緑のクウガが書かれたカードをベルトに差し込む。
『FORM RIDE』『PEGASUS FORM』
複眼と鎧の色が緑に変わり、ライドブッカーがペガサスボウガンへと変わる。
さらにもう一枚のカードをベルトに差し込む。
『FINALATTACK RIDE』『KU・KU・KU・KUUGA』
ペガサスボウガンのトリガーを引いて
封印エネルギーが溜められた矢をファンガイアに放つ。
ファンガイアに矢が突き刺さり、ガラスのような姿になって砕け散った。
亜里沙「砕けちゃいましたね」
「これで死んだのか?」
俺と亜里沙が戸惑っていると急に辺りが暗くなる。
「何だ?」
亜里沙「永斗さん、どこですか?」
「そこを動かないで」
亜里沙「分かりました」
ペガサスフォームの力で感覚が鋭くなったせいか、
目の前になぜかドラゴンのような生物が見える。
とりあえずボウガンで突いてみようかな。
ドラゴン「ガァァァ!!」
ちょっとだけボウガンで突いただけなのにものすごい暴れだした。
ドラゴンのしっぽか何かが俺に当たり、姿がディケイドに戻る。
するとどこからか水の弾丸が飛んでくる。
「水?」
弾丸が飛んできたであろう方を見てみるも、暗くて何も見えない。
『ガルルセイバー』
どこかで笛の音が夜に響く。
笛の音を聞いていると前方から足音が聞こえる。
誰だろうか。こんな暗いフィールドでまともに歩けるのは
そういないと思うんだが…
次第に足音が近くなっていくので辺りをライドブッカーで探ってみる。
すると何かにライドブッカーがぶつかる。
「何だろう」
すると青い剣が俺の体を切りつけた。
「うわぁ!」
どこから攻撃されたかも分からずに警戒していると辺りが明るくなる。
『ウェイクアップ』
どうやら月明かりがドラゴンによって隠れていたらしい。
俺が月を見上げると月に人影が映り、するとこちら側に飛び蹴りが飛んでくる。
地面に打ち付けられて俺の変身が解除される。
「ぐあっ」
そうして俺の意識が薄くなっていく。
とりあえず俺は目を閉じる。
死んだと考えたそいつは俺の上からどいた。
そいつがいなくなったことを確認してから起き上がる。
グロンギの攻撃に比べたらまだましな方だったな。
とりあえず、亜里沙と合流しないと…
ふらつく足で必死に亜里沙を探す。
亜里沙「永斗さん!?」
「無事でよかった…」
亜里沙「大丈夫ですか?」
「前よりはましかな」
亜里沙「とりあえず、写真館に…」
亜里沙に腕を引っ張られて写真館に戻ろうとすると、足元に銃弾が飛んでくる。
銃弾が飛んできた方を見上げてみると、ビルの上に人が立っていた。
『KAMEN RIDE』『DIEND』
ディエンド「そのベルト、私がいただきます」
「亜里沙、逃げよう」
亜里沙「はい!」
ディエンド「逃げないでください」
ディエンドが足元に弾丸を撃ってくる。
「仕方ない。戦おう」
俺がカードを取り出そうとすると体に痛みが走り、
その場で膝をついて血を吐いた。
ディエンド「どうやら戦えないようですね」
そいつが俺に銃口を向けると間に亜里沙が割って入った。
亜里沙「やめてください!」
ディエンド「亜里沙!?」
亜里沙「何で私の名前を!」
ディエンド「私だよ!」
サイド 亜里沙
その仮面ライダーが変身を解くとそこには私の親友の高坂雪穂がいた。
「雪穂!?」
雪穂「何で亜里沙がディケイドといるの?」
「雪穂もなんで仮面ライダーに変身してるの?」
雪穂「私は鳴滝って人にこれを渡されたの」
雪穂は銃のようなものを取り出す。
どうやらこれで雪穂は変身しているようだ。
雪穂「これを使ってこの人を倒してほしいって言われて…」
「それで永斗さんを?」
雪穂「殺すのはよくないからベルトだけ使えなくすればいいかなって」
「そうなんだ」
雪穂「で、亜里沙は何でディケイドといるの?」
「私は永斗さんと一緒に世界を旅してるんだ♪」
雪穂「旅?」
「まだ一つだけだけどね」
雪穂「どんな世界だったの?」
「えっとね…」
私はクウガの世界であったことを話す。
雪穂「お姉ちゃんがね…」
すると私の足を誰かが掴んだ。
「きゃっ!」
永斗「話の途中でごめんね。そろそろ意識が…」
「そうだった!」
私は急いで携帯を取り出して救急に電話をかける。
「あの、救急車をお願いします!」
しばらくして到着した救急車に永斗さんは運ばれていった。
サイド 永斗
目が覚めると病室で寝ていた。
「また治療費が…」
血の涙を流していると横に何かが置いてあることに気づいた。
何だろうかと開けてみるとヴァイオリンが中に入っていた。
ケースにはなぜかディケイドのライダーズクレストが書かれていた。
これが書いてあるってことは誰かの忘れ物ってわけじゃなさそうだな…
俺はケースの中に入っていた弓を取り出して適当に弾いてみる。
これはうまく弾けているのだろうか。素人の俺にはわからないな。
すると、病室のドアが開く。
亜里沙「奇麗な音色ですね」
「奇麗なのかな?」
亜里沙「とっても奇麗でした!」
「初めて弾いたんだけどな…」
俺が立ち上がると銀色の幕が現れて体を通過すると服装がスーツへと変わる。
「どうなってんの?」
亜里沙「まるでヴァイオリニストですね」
なぜか服のポケットに入っていた名刺入れの中には、
『ヴァイオリニスト 時渡永斗』と書かれていた。
「俺、ヴァイオリニストじゃないよ」
亜里沙「なぜなんでしょうか…」
「それぞれの世界で職業が変わるとかじゃないと思うし…」
亜里沙「クウガの世界では何も変わらなかったですしね」
「とりあえず、外の空気を吸ってくるよ」
亜里沙「分かりました」
俺は病室を出て、近くの公園へと向かう。
ちなみにヴァイオリンは高額そうなので持ってきた。
とりあえず公園で練習してみてもいいかな。
そんなことを考えていると公園に付いたので
ベンチでヴァイオリンを出して弾く。
すると見覚えのある銀髪の女性に話しかけられる。
ことり「ヴァイオリン、ご上手ですね」
「ありがとうございます」
ことり「プロの方なんですか?」
これってどう答えればいいんだ?
一応この世界ではヴァイオリニストだし『yes』でいいかな。
「一応、ヴァイオリニストです」
ことり「やっぱり!」
どうやら俺のことをことりは知らないみたいだな。
やっぱり世界を渡ってるんだな…
ことり「何でここで弾いていたんですか?」
「散歩のついでにね」
俺とことりがそんな会話をしているとどこからか悲鳴が聞こえる。
「何だ?」
するとことりが悲鳴の方へと走り出す。
俺はまたどこからか現れたバイクに乗って悲鳴の方へ向かう。
向かっている途中に走っていることりを見つけたので読んでみる。
「ことり!」
ことり「えっ!?」
「乗れ!」
俺はことりにヘルメットを投げる。
ことり「どうして私の名前を?」
「今はそんなこと言ってる暇はない!」
ことりが乗ったのを確認して俺は発進する。
俺とことりが現場にたどり着くと、ファンガイアが人を襲っていた。
とりあえずベルトを取り出すと横でことりは腕を上げていた。
ことり「キバットちゃん!」
キバット「よっしゃー、キバっていくぜー!」
ことりが、キバットと呼ばれたコウモリを腕にかませる。
『ガブッ』
ことりの腹部にチェーンが巻かれて、ベルトが現れる。
ことり「変身!」
キバットがベルトに装着され、
ことりがこの前の仮面ライダーに変身した。
これは変身しないで戦った方がよさそうだな…
俺はライドブッカーを取り出して、ファンガイアを狙撃する。
ことり「えっ!?」
「俺が援護するからことりは接近戦を頼むよ」
ことり「はい…?」
それだけ言ってすぐに後ろに移動する。
後ろの方から何発もの弾丸をファンガイアに撃ち込む。
出来ればそこに追撃してほしかったのだがことりは棒立ちしたままだ。
「ことり、早く攻撃を!」
ことり「はい!」
俺がそう叫んでことりが攻撃を始める。
まだ戦いに慣れてないのかな?
でも、それならあんなに戦略的な立ち回りは難しいと思うんだけどな…
2人で攻撃を続けていくとファンガイアが体制を崩す。
『ウェイクアップ』
月が現れ、辺りが暗闇に包まれる。
ことりが右脚を高く振り上げ、キバットが右脚の鎖を断ち切ってそして
そのまま天高く上昇し、とんぼ返りで体制を整えて飛び蹴りを放つ。
その飛び蹴りを食らったファンガイアの周りにはコウモリのような紋章が現れる。
ファンガイアはガラスになり砕け散る。
「終わったみたいだね」
すると変身を解いたことりとキバットが俺のもとへと歩いてくる。
ことり「お話、いいですよね」
逃げようかな。
俺は少しずつ後ずさる。
ことり「逃げたらことりのおやつにしちゃうぞ♪」
なぜか足が氷ついたように動かない。
「足が動かない…」
そうして俺はことりに捕まってどこかへと連れて行かれた。
どこかの城
俺はとある一室に通されていた。
そういえばここら辺ってなんでこんなに暗いんだろう?
そんなことを考えているとことりが部屋に入ってきた。
ことり「待たせちゃってごめんなさい」
「大丈夫だよ」
ことりが席に座る。
「で、話って何かな?」
ことり「あなたは何者なんですか?」
「俺は時渡永斗。ヴァイオリニストだよ」
ことり「では、時渡さん。なんで私の名前を知っているんですか?」
「知り合いだからでいいのかな?」
ことり「私の知り合いの中に時渡さんはいないよ?」
「別世界の南ことりだからね」
ことり「別世界…」
すると誰かがティーカップを持って入ってきた。
なぜかその人の姿に見覚えがあった。
穂乃果「ことりちゃん、お茶持ってきたよ」
ことり「ありがとう、穂乃果ちゃん」
どうやらこの世界の穂乃果のようだ。
穂乃果「あれ、永斗君?」
「え?」
普通に名前を呼ばれて驚いている自分がいた。
穂乃果「やっぱり永斗君だ!」
ことり「知り合い?」
穂乃果「うん!」
「なんでこの世界の穂乃果が俺のことを知ってるんだ?」
穂乃果「それはね…」
「それは?」
穂乃果「この世界の私じゃないからだよ!」
「へぇ~」
穂乃果「驚かないの?」
「世界を移動できるのは俺たちだけとは限らないからね」
ことり「話を戻してもいいかな?」
穂乃果「あっ、ごめんね。話の途中で」
ことり「時渡さんも穂乃果ちゃんと同じ世界から来たんですか?」
「違うよ。俺はディケイドとして世界を旅しているんだ」
ことり「ディケイド!?」
ことりが反応するとともに、表情が険しくなる。
するとことりが穂乃果の近くで俺に聞こえない程度の声で話し出した。
穂乃果「どうしたの?」
ことり「時渡さんってどんな人?」
穂乃果「いい人だよ」
ことり「どんなふうに?」
穂乃果「何て言うんだろ~」
ずっと会話をしている穂乃果たちを待っていると
穂乃果たちが戻ってきた。
ことり「ごめんなさい!」
戻ってきたとたんにことりが謝ってきた。
「どうしたの?」
ことり「昨日、急に襲っちゃって」
「それならいいよ」
ことり「私、鳴滝さんっていう人にディケイドは
世界を破壊するって聞いていたんです」
「鳴滝?」
穂乃果「ことりちゃんの所に茶色いコートと帽子をかぶった
男の人が来てたんだって」
「なるほど…」
鳴滝という男は記憶にとどめておいた方がよさそうだな。
すると突如、銀色の幕が現れて俺の体を飲み込んだ。
穂乃果「永斗君!?」
とある海の浜辺
「ここは…」
雪穂「時渡さん!」
「雪穂?」
雪穂「ここってどこか分かりますか?」
「分かったら苦労しないね」
雪穂「はい…」
???「何故、ディケイドが!」
崖の上の方でそう叫んでいる声が聞こえたので見上げると
茶色いコートと帽子をかぶった男がいた。
「あんたが鳴滝か」
鳴滝「何故、私の名前を…」
「残念だけど俺は世界を破壊する気なんてさらさらない」
鳴滝「そんなの信じられるか!やれ、ディエンド!」
雪穂「嫌です」
鳴滝「何!?」
雪穂「親友の知り合いを殺せるほど悪人ではないので」
鳴滝「こうなったらお前もここで死ぬといい!」
鳴滝が手を振り上げると、銀色の幕が出現した。
銀色の幕が移動して鳴滝が消えると共に一人の青年が立っていた。
???「あれ?」
俺と雪穂が警戒していると、
青年がこっちの方へと歩いてくる。
???「君ってディケイド?」
「そうだけど」
???「じゃあ、判決を言い渡そう。死だ」
青年がそう言うとどこからか白いものが腰に装着される。
???「変身」
その青年は白い棒のような物を差して引き抜く。
青年は白い仮面ライダーに変身する。
サガ「僕は仮面ライダーサガ。ファンガイアの王さ」
「雪穂、とりあえず行くぞ!」
雪穂「はい!」
「「変身!」」
『『KAMENRIDE』』『DECADE』
『DIEND』
変身を終えた俺と雪穂でサガに攻撃する。
サガ「2対1なんてひどいな」
雪穂「2人で済んだらいいですね」
雪穂がそう言うとカードケースから3枚のカードを取り出して、
ディエンドライバーに差し込む。
『KAMENRIDE』 『IXA』
『KAMENRIDE』 『ARC』
『KAMENRIDE』 『REY』
ディエンドライバーのトリガーを引き、
3対のライダーが召喚される。
どうやらディエンドは他のライダーを呼び出せるようだ。
「なら俺も」
ライドブッカーからクウガのカードを取り出してベルトに差し込む。
『KAMENRIDE』『KUUGA』
俺の姿がクウガに変わり、サガに攻撃する。
サガ「おっと」
サガはその攻撃を軽く避けて鞭のようなもので攻撃してくる。
「ならこれだ」
俺はライドブッカーからカードを取り出してベルトに差し込む。
『FORM RIDE』『TITAN FORM』
姿が赤いアーマーから紫のラインが入った銀のアーマーに変わり、
取り出したライドブッカーがタイタンソードへと変わる。
「行くぜ!」
俺はタイタンソードでサガを切りかかる。
サガは鞭のような物でタイタンソードを受け止める。
受け止めている所を雪穂とイクサが狙撃する。
サガは銃弾を受けてそのままタイタンソードもヒットした。
雪穂「決めますよ」
「了解」
『『FINALATTACK RIDE』』『KU・KU・KU・KUUGA』
『DI・DI・DI・DIEND』
雪穂が銃をサガに向けると青緑色の光のカードたちが銃口から
渦を巻くように伸びてサガをロックオンする。
トリガーを引くと周りのライダーたちが銃弾に吸い込まれ、
一つの弾丸に変わってサガにヒットする。
そして吹っ飛ばされたサガを封印エネルギーがチャージされた
タイタンソードでサガに刺す。封印エネルギーが流れ込み、サガが爆発した。
サガは消えてカードに変わった。
「どうなってるんだ…」
鳴滝「やはり貴様は世界の破壊者だ。おのれディケイド!!」
突然現れた鳴滝はそう言って消えて行った。
とりあえず落ちているカードを拾うと雪穂が質問してきた。
雪穂「破壊者ってどういうことですか」
「どうやら俺は世界の破壊者って認知されてるみたいなんだ」
雪穂「そうなんですか」
「昔の記憶がないからよく分からないんだ」
雪穂とそんな話をしていると、とあることに気づいた。
「どうやって帰る?」
雪穂「あっ」
俺と雪穂が悩んでいるとまた銀色の幕が現れて俺たちの体を通り抜けた。
月ノ宮写真館
気づくと写真館の部屋にいた。
夕日が奇麗に見える。かなりの時間あっちにいたようだ。
亜里沙「おかえりなさい!」
「ただいま」
亜里沙「雪穂、急に消えちゃったけどどうしたの?」
雪穂「時渡さんと一緒に浜辺?に飛ばされてたみたい」
亜里沙「そうなんだ」
何にも驚かずに返事ができる亜里沙って何者なんだ?
とりあえず夕飯の用意しないとな…
俺はキッチンに移動して冷蔵庫を開ける。
具材は十分すぎるほど入っていた。
いったい何日分の食糧なんだ?
「雪穂、亜里沙。何食べたい?」
雪穂「何でもいいですよ」
「じゃあ、適当に作るよ」
とりあえず、ハンバーグとかでいいかな。
冷蔵庫から材料を取り出して調理を始める。
すると写真館の扉が開く。
穂乃果「ごめんくださ~い」
ことり「穂乃果ちゃん、待って!」
俺が写真館の入り口に向かうとそこには穂乃果とことりがいた。
「穂乃果にことり?」
穂乃果「やっぱりここであってたよ、ことりちゃん!」
ことり「そうだけど…」
「どうしたの?」
ことり「穂乃果ちゃんが時渡さんに会いに行くって聞かなくって…」
「何か用でもあったの?」
穂乃果「永斗君にこの世界の事、教えてあげよっかなって」
「ああ、それは助かる」
穂乃果の話によるとこの世界はファンガイアと人間が共存している。
しかし、時に人間を襲う輩もいるようでそれを裁くのが
ことりや穂乃果たちらしい。
「なるほど、なるほど」
亜里沙「でも、穂乃果さんはクウガの世界の住民でしたよね?」
穂乃果「そうだよ」
亜里沙「じゃあ、どうやってこの世界に?」
穂乃果「それは…」
???「ハーイ♪」
「うぉっ!」
穂乃果「あっ、キバーラだ!」
「キバーラ?」
キバーラ「そうよ。私がキバーラ」
亜里沙「コウモリなんですね!」
「見た感じはキバットとかと同じ種族かな?」
キバーラ「ふふふ、そうよ~」
なんか謎が多い気がするけどまあいいか。
「あ、そうだ。穂乃果、ことり、夕飯食べてくか?」
ことり「いいの?」
「具材は腐るほどあるからな」
穂乃果「やったー!」
俺はキッチンに戻って冷蔵庫から追加の肉を取り出す。
人も増えてたしさっさと作ってしまおう。
穂乃果「おいしー!」
ことり「美味しいね」
雪穂「ほんとだ」
亜里沙「永斗さん、今度作り方教えてください!」
「いいよ」
そうしてみんなで夕飯を食べていると急に写真館のガラスが割れる。
「敵襲か?」
すると割れた窓からファンガイアらしき怪物が入ってきた。
雪穂「亜里沙、下がって!」
亜里沙「うん」
穂乃果「永斗君、ことりちゃん!」
ことり「キバットちゃん!」
ことりが腕を上げると窓からキバットが飛んでくる。
キバットがことりの腕を噛み、ことりの顔に模様が現れる。
俺もライドブッカーからカードを取り出し、
穂乃果もアークルを出現させて構える。
雪穂もディエンドライバーにカードをセットする。
「「「「変身!」」」」
『『KAMENRIDE』』『DECADE』『DIEND』
それぞれがそれぞれのライダーに変身して、
ファンガイアを俺が写真館の外へと蹴り飛ばす。
外に出ると大量のファンガイアの群れが辺りを埋めていた。
「こいつら全員、裁きの対象か?」
ことり「そうだよ」
雪穂「大変そうですね」
穂乃果「行くよ!」
穂乃果の掛け声と共にファンガイアの大群へと突っ込む。
予想以上の量の大群を拳でなぎ倒していく。
『ATTACK RIDE』『SLASH』
スラッシュのカードを使用して強化された剣でファンガイアを砕く。
『ATTACK RIDE』『INVISIBLE』
カードの効果で透明化して隠れながらファンガイアに攻撃する。
やっぱりこっちの方が戦いやすいよな…
『ATTACK RIDE』『BLAST』
どこからか飛んできた弾丸が俺の体に当たって透明化が解ける。
雪穂「時渡さん!?」
「雪穂の弾丸だったのね」
雪穂「ごめんなさい、気づかなくて」
「透明化してたから仕方ないよ」
俺はそう言ってライドブッカーからカードを取り出す。
「じゃあ、一緒に行こうか」
雪穂「はい!」
『『ATTACK RIDE』』『『BLAST』』
俺と雪穂が背中合わせに立ってそれぞれの方角にいるファンガイアに銃弾を放つ。
放った銃弾は全てファンガイアに命中するが砕ききることはできなかった。
雪穂「これならどうですか?」
『KAMENRIDE』『RIOTROOPER』
雪穂「行ってらっしゃい、私の兵隊さん」
大量のライオトルーパーが召喚され、
ファンガイアたちを攻撃し始める。
『ドッガハンマー』
ことりがファンガイアの群れの中から飛び出してきて、
巨大なハンマーをファンガイアたちに叩きつける。
ハンマーの下敷きになったファンガイアたちは砕け散る。
するとどこからか一瞬黒い影が目の前を通り過ぎた。
キバット「うぉ!」
キバットのそんな声が聞こえたと思うとことりの変身が解けていた。
ことり「えっ!?」
ビートルF「我が娘よ、これは私が戴くぞ」
ファンガイアはキバットを持って消えた。
それと同時に当たりにいたファンガイアの群れも消えた。
我が娘とは一体どういうことなのだろうか。
とりあえず本人に聞いてみるか。
「ことり、あのファンガイアが言ってたことって本当?」
ことり「実は私、ファンガイアと人間のハーフなの」
穂乃果「ええ!?」
どうやら穂乃果も知らなかったらしい。
と言うかハーフってなんだ?
俺が聞こうとすると亜里沙が先に聞いた。
亜里沙「ハーフってどういうことですか?」
ことり「昔、ファンガイアの王が一人の女性に恋をしました。
しかし、ファンガイアと人間が結ばれるなど
許されるわけがありませんでした。
そうして王が取った決断は…」
「駆け落ちしたのかな?」
ことり「はい。そうして私が生まれたんです」
確かこいつもファンガイアの王って言っていたなような…
俺はライドブッカーからサガのカードを取り出す。
ことり「それは?」
「こいつも自分がファンガイアの王って言っていたんだ」
ことり「これは…」
俺からカードを受け取ったことりはそのカードを見つめていた。
ことり「あの人だ!」
「誰か分かるの?」
ことり「登さんだよ」
「登さん?」
ことり「私の親戚だよ♪」
ことりの親戚倒しちゃったけど大丈夫かな?
ことり「でもどうして時渡さんがこのカードを?」
「拾った」
とりあえず登さんを倒したことは伏せておいた。
すると雪穂がこっちの方に来た。
雪穂「写真館の窓ガラスを片付けませんか?」
「そうだった…」
亜里沙「私も手伝います!」
俺と亜里沙は写真館に戻って箒と塵取りを使って割れたガラスを片付ける。
しばらくして穂乃果が雪穂と一緒に写真館の中に入ってきた。
「ことりは?」
穂乃果「帰ったよ」
「穂乃果はよかったの?」
穂乃果「ことりちゃんにも悪いし、雪穂がまだ部屋開いてるかもよって」
「まだまだ部屋はあるし、大丈夫だよ」
穂乃果「ありがとう!」
とりあえず穂乃果を2階の開いている部屋へと案内する。
穂乃果「広いね!」
「何か必要なものがあったら言って」
穂乃果「分かった!」
俺は穂乃果の部屋を出て祖父の部屋へと向かう。
クウガの本もあったしあのライダーに関する本もあると踏んで本棚を探す。
「こいつか…」
表紙に「2008」と書かれた本を取り出して中を読み始める。
本の内容はファンガイアと人間の共存に関することだった。
あいつは先代キングのビートルファンガイアで、
正式な継承は行われていないが本には娘が継いだとだけ書いてある。
娘というのはことりのことだとみてまず間違いないだろう。
すると最後のページに仮面ライダーキバのことについてまとめられていた。
何でか1ページに詰め込んである。
「黄金の鎧か…」
キバの真の力が黄金の鎧か?
ことりがキバットにかまれてなるのがキバの鎧で
その力を開放したのが黄金の鎧らしいな。
キングを倒すにはぜひとも用意しておきたいな…
でも、キバットがいなかったら元も子もなかったな。
すると表紙とブックカバーの隙間に紙が入っていることに気づく。
その紙を広げてみるとそこにはどこかの地図が書いてあった。
「城の見取り図か?」
さらにもう一枚の紙の中を確認すると、
今度は東京らしきところの地図に赤い点と数字が書いてあった。
これって何かの地図とかだったりするのか?
俺が部屋で悩んでいると誰かが部屋へと入ってきた。
亜里沙「永斗さん」
「どうしたの亜里沙?」
亜里沙「これをどうぞ」
亜里沙の手にはコーヒーが握られていた。
亜里沙「たまには休憩も大事ですよ♪」
「ありがとう」
俺はそう言ってコーヒーを受け取って亜里沙の頭を撫でる。
亜里沙「永斗さんに撫でてもらうの気持ちいいです」
「そうかな?」
亜里沙「はい、とっても」
「じゃあ、もっと撫でてあげるね」
亜里沙「ハラショ~」
しばらく亜里沙の頭を撫でていると今度は雪穂が入ってきた。
雪穂「亜里沙~、何してるの?」
雪穂がドアの隙間からこちらを覗くと固まった。
雪穂「何やってるの!?」
亜里沙「雪穂も撫でてもらいなよ~」
雪穂「ええ!?」
亜里沙「気持ちいいよ~」
雪穂「亜里沙がそこまで言うなら…」
雪穂がそう言うと亜里沙の横に座った。
雪穂「お願いします」
とりあえず雪穂の頭も撫でる。
すると雪穂の顔が少しトロンとした。
雪穂「確かに気持ちいいね~」
亜里沙「でしょ~」
しばらく2人の頭を撫で続ける。
俺から始めたことだがどうしてこうなったんだ?
そろそろ腕もきついしな…
「はい、おしまい」
俺は2人の頭から手を離す。
亜里沙「もう終わりですか?」
雪穂「もっとやってほしいです」
「ごめん、腕が…」
すると穂乃果が部屋に入ってきた。
穂乃果「永斗君」
「どうかした?」
穂乃果「冷蔵庫のプリンって食べていい?」
「いいよ。3つあるから亜里沙たちも食べておいで」
亜里沙「永斗さんの分は?」
「大丈夫だよ」
俺がそう言うと3人は下の階へと降りて行った。
「さて、作業に戻りますか」
ふと見ると机の上のコーヒーはまだ少し湯気が立っていた。
亜里沙と雪穂の頭を撫でたい。
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