旅の始まり/μ'sとの出会い   作:破壊者で三角形な提督(0w0)

5 / 5
主人公の設定書くの忘れてたのでここで出しときます。

時渡永斗(ときわたり えいと)
2002年1月30日生まれ 
長男 16歳 みずかめ座
身長183cm 体重65.8㎏
記憶をなくしていて目覚めると写真館にいた。
亜里沙とは写真館で出会い常連となった。
机の上に置いてあった紙でこの写真館は永斗の祖父から受け継いだものだと判明し、
暇な時に読んでいた祖父の本で仮面ライダーの知識をつけた。


#05 響く旋律/父と娘

キバットが盗まれた次の日からファンガイアの動きは活発化していた。

主にビートルファンガイアが政治を乗っ取ったりしていた。

 

「結構取り返しがつかないことになってきたね…」

 

雪穂「政治も乗っ取られちゃいましたしね」

 

亜里沙「ことりさんも変身できなくなっちゃうし…」

 

穂乃果「どうすればいいんだぁぁ!!」

 

「ことり、あの王様の居場所ってわかる?」

 

ことり「心当たりはあるけど…」

 

「じゃあ、準備が整ったら行ってみよっか」

 

ことり「うん」

 

「みんなも用意しておいて」

 

穂乃果「分かった!」

 

あっ、そういえばこないだタンスの中であれを見つけたんだ。

祖父の書斎のタンスから銃型の武器、ファンガイアバスターを取り出す。

なぜかカラーリングが本体カラーが白で

青い線が入っていたところが紫色になっていた。

なぜこの色になったかは分からないが護身用として亜里沙に渡しておこう。

そうだ説明書も渡しておかないと…

書斎から出てテレビを見ている亜里沙に話しかける。

 

「あ~りさ」

 

亜里沙「なんですか?」

 

「これあげるよ」

 

亜里沙「ありがとうございます」

 

「はい、説明書」

 

亜里沙は渡した説明書を読み始める。

 

亜里沙「ボウガンですか?」

 

「フックガンにもなるみたいだよ」

 

亜里沙「私にうまく使えるかな…」

 

雪穂「大丈夫、私も一から練習してこれを使いこなせるようになったから」

 

そういいながら雪穂がディエンドライバーを回しながら取り出す。

 

亜里沙「じゃあ、私も頑張る!」

 

「これで練習したらどう?」

 

俺はコーラの空き缶を取り出す。

 

雪穂「これを的に使えってことですか?」

 

「正解」

 

亜里沙「雪穂、行こ!」

 

雪穂「うん!」

 

2人は写真館を出てすぐ前の駐車場に缶を立てて缶を撃ち始める。

 

穂乃果「永斗く~ん。お茶~」

 

「はいはい」

 

ソファの上で寝転んでいる穂乃果の前の湯飲みにお茶を注ぐ。

キッチンで料理を始めようと棚を開けると包丁が刺さっているところに

包丁ではないものが刺さっていることに気付いた。

 

「なんだろう…」

 

手に取ってみると2つのパーツのようなものに分かれていて

つないでみると剣のようなパーツが出てきた。

スマホで検索をかけてみるとファンガイアスレイヤーという武器が出てきた。

 

「1986年の武器か…」

 

これもまた対ファンガイア用の武器なのか。

なら、これも亜里沙に渡しておこう。

俺はファンガイアスレイヤーをもって写真館の駐車場に行く。

 

「練習は捗ってる?」

 

亜里沙「はい、かなり当たるようになってきました!」

 

雪穂「亜里沙、上達がすごく早いんですよ!」

 

「じゃあ、これの練習もしてみたら?」

 

亜里沙「これは?」

 

「ファンガイアスレイヤーだって」

 

雪穂「今度は剣の武器ですか…」

 

「これをこうすれば鞭にもなるよ」

 

パーツを組み替えていくと鞭の形に変形する。

 

亜里沙「すごいですね!」

 

雪穂「でも、私じゃ剣の使い方は…」

 

「大丈夫。俺が教えるよ」

 

亜里沙「ありがとうございます!」

 

「雪穂、ついでに穂乃果も引っ張ってきて」

 

雪穂「分かりました」

 

ことり「みんな、何してるの?」

 

すると突然、ことりが写真館から出てきた。

 

「亜里沙の特訓だよ」

 

ことり「私にも手伝えるかな?」

 

「剣術の特訓だから、ことりにも手伝ってもらえるかな」

 

ことり「うん!」

 

ことりとの話が終わり、少しすると雪穂が穂乃果を引きずり出してきた。

 

雪穂「お姉ちゃんもみんながやってるんだから行く!」

 

穂乃果「嫌だ~!」

 

「まあまあ、これが終わったら俺のプリンあげるから」

 

穂乃果「いいの!?」

 

チョロイな。

 

穂乃果「よし、がんばるぞ!おー!」

 

そうしてみんなで特訓を始める。

亜里沙は尋常じゃないくらいに上達が早かった。

ほんの数時間でボウガンとフックガンの命中率は100%になっていた。

 

雪穂「すごいよ、亜里沙!」

 

亜里沙「えへへ///」

 

何この天使、めちゃくちゃ可愛いんですが。

 

「ほんとに頑張ったね」

 

俺は亜里沙に近づいて頭をなでる。

 

亜里沙「ありがとうございます///」

 

「じゃあ、軽く剣の使い方だけ教えたら今日は寝ようか」

 

亜里沙「分かりました」

 

亜里沙がファンガイアスレイヤーで

写真館から持ってきた板を真っ二つにする。

 

「すごい切れ味…」

 

こんなのを中学生に持たせて大丈夫かな…

とりあえず剣の使い方だけ亜里沙に教えて今日は写真館に戻った。

そういえばファンガイアスレイヤーって鞭にもなったけど、

鞭って使ったことないしどうやって教えればいいんだろう…

そんなことを考えながら眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

次の日…

 

目が覚めると俺は暗い路地のようなところにアタッシュケースを持って立っていた。

そのアタッシュケースの中には銀のベルトとその他機械類が入っていた。

どうやら今の俺はディケイドライバーを持ってはいなかった。

中に入っている説明書を読んでいく。

 

「これがデルタギアか…」

 

実際に手に取ったのは初めてだが結構ゴツイ…

とりあえず巻いておくか。これつけるのに結構時間かかるみたいだし。

大通りに出ようと歩いているとガラの悪いおっさんが

女子生徒のような人に絡んでいた。

 

女子生徒「やめてください!」

 

おっさん「いいじゃないか」

 

これは助けるべき。いわゆる恋愛ゲームのイベント。

とりあえずこいつで撃ってみるか。

 

「おい、そこの爺」

 

おっさん「なんだ、お前」

 

「そこまでにしとけよ」

 

おっさん「痛い目を見たくなかったら失せろ」

 

「はいはい」

 

おっさん「後悔しても遅いぞ!」

 

するとそのおっさんはUSBメモリのようなものを取り出してボタンを押す。

 

『アフロディシック』

 

「おい、それって!」

 

首筋にそのメモリを差し込むと怪物に姿が変わる。

霧のようなものがあたりに立ち込め始める。

急いでポケットに入っていたハンカチで鼻と口を抑える。

 

「この霧を吸っちゃだめだ!」

 

女子生徒「えっ!?」

 

腕に持っていたデルタフォンのトリガーを引いて叫ぶ。

 

「変身!」

 

『Standing by』

 

デルタギアのサイドバックルに取り付けられた

デルタムーバーにデルタフォンを差し込む。

 

『Complete』

 

俺の体に白いラインが現れてそのラインが

スーツの形を形成して仮面ライダーデルタに変身する。

すると脳に激しい痛みが走る。

 

「ヴァァァ!!」

 

どうにかその痛みを抑え込んでデルタムーバーを怪物に向ける。

 

「ファイヤ…」

 

『Burst Mode』

 

デルタムーバーのトリガーを引いて怪物に弾丸を撃ちこむ。

霧のせいで視界が悪く、このまま撃っていたらさっきの子にあたりそうだ。

 

「3・8・2・4」

 

『Jet Sliger. Come Closer.』

 

俺は慌てて怪物を近くの広場に蹴り飛ばす。

すると大型のバイクが走ってきて怪物にぶつかる。

その巨大なバイクに乗り込んでシステムを起動する。

 

「こいつをくらえ!」

 

ボタンを押して32発のミサイルを怪物に向けて発射する。

爆発の煙で視界が覆われている中でデルタムーバーに

ベルトから取り外したミッションメモリーをセットする。

 

『Ready』

 

「チェック」

 

『Exceed Charge』

 

爆風で霧が晴れたと同時にデルタムーバーのトリガーを引いて

怪物に向かって三角錐状のポインターを射出する。

そのまま飛び上がって怪物に向かって必殺のキックを打ち込む。

そしてそのままポインターの中に吸い込まれ、

数秒後に怪物の後ろから飛び出す。

そのまま怪物は赤い炎をまといΔのマークが浮かび上がる。

そうしてそのまま灰へと変わった。

 

「無言とはあっけない最後だな」

 

灰の中にはさっき使用したメモリが落ちていた。

そのメモリを拾ってよく見てみると「A」のイニシャルが刻まれていた。

なんだろうと思いながらもさっきの女子生徒のところへ向かう。

 

「大丈夫?」

 

女子生徒「はい」

 

その女子生徒は濃い緑髪の八重歯が特徴だった。

少し息が荒くなっていたが大丈夫だろうと判断してその場を去る。

 

女子生徒「あの、お名前は!」

 

その子が何か言っているように聞こえたが俺は無視して走る。

少し先の公園の片隅でベルトを取り外して変身を解除する。

 

「思ったより負担が大きい…」

 

というかここってどこなんだろう…

俺って昨日はちゃんととベッドで寝たよね?

一体どうしてこうなったんだろう。

するとさっき使ったハンカチがないことに気付く。

 

「落としてきちゃったか」

 

写真館にあったやつ、気に入ってたのにな~

するとさっき変身したせいか頭痛が襲ってきた。

俺はそのまま倒れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!」

 

目が覚めると自室のベッドの上で寝ていた。

 

「夢か…」

 

ベッドから起き上がると手に何かを持っているのに気づく。

手に持っていたのは夢の中で戦っていたあいつが持っていたUSBメモリだった。

まさか夢じゃなかったとか?するとテーブルの上に

見慣れないケースが置いてあった。

 

「まさかな…」

 

開けてみると中にはデルタギアが入っていた。

やっぱり夢じゃなかったと。

それにしてもなんなんだろうこのメモリ…

とりあえずしまっておこう。

そうして自分の部屋から出て撮影室に向かう。

 

「おはようって誰もいない…」

 

テーブルの上に紙切れが置いてある。

 

「喫茶店に行ったのか…」

 

置いて行かれたことに関しては置いといて

俺もどこかで朝食をとることにしよう。

写真館のすぐ近くのコンビニに入る。

 

店員「いらっしゃいませ」

 

棚からグラタンをとってレジに向かう。

そういえばいつファンガイアの根城に乗り込もうか…

そんなことを考えながら会計を終えて写真館へと戻る。

 

「一人飯か…」

 

なんか心に来るものがあったが気にせずにグラタンを食べ進める。

やっぱりコンビニのグラタンは正義だ。

するとちょうど食べ終わったころに亜里沙たちが帰ってきた。

 

穂乃果「ただいま~!」

 

「おかえり」

 

雪穂「永斗さん、おはようございます」

 

亜里沙「朝ごはん、どうしました?」

 

「コンビニで済ましたよ」

 

ことり「ごめんね、おいて行っちゃって」

 

「寝てた俺も悪いし…」

 

するとまた銀色の幕が現れ、ここにいる全員を包み込んだ。

 

穂乃果「何!?」

 

雪穂「お姉ちゃん、落ち着いて!」

 

ことり「大丈夫なの!?」

 

「出る場所にもよるけど…」

 

亜里沙「どうせれば出られるんですか?」

 

「時間経過で出れるよ」

 

数秒後には城の外壁が目の前にあった。

 

雪穂「ここは…」

 

ことり「お父さんがいる場所だよ」

 

「言い切るってことはここにいるんだね」

 

ことり「うん」

 

「とりあえず入ってみようか」

 

みんながうなずいたことを確認し、

ことりに教えてもらった裏道から城内に進入する。

 

「亜里沙、武器はちゃんと動く?」

 

亜里沙「大丈夫です」

 

武器の動作だけ確認してから城内を歩き始める。

城内は洋風というよりも戦車の中のような造形をしている。

ことりの話によれば王の間に行けばいいらしい。

近くの部屋を漁りながら王の間を探す。

すると図書室のようなところにたどり着く。

 

亜里沙「図書室ですかね?」

 

「そうだと思う」

 

穂乃果「本がいっぱいある!」

 

「図書館だからね」

 

雪穂「ことりさん、ここって何かあるんですか?」

 

ことり「確かこの辺りに…」

 

ことりが本棚に入っている一冊の本を押した。

すると本棚が動き出して地下室への階段が現れる。

 

穂乃果「階段だ!」

 

「ダンジョンみたいな仕掛けだね…」

 

亜里沙「行ってみましょう!」

 

雪穂「待ってよ、亜里沙!」

 

亜里沙が走っていくのを雪穂が追いかける。

するとどこからか『ジャキッ』というのような音がした。

どうやら地下室の方からの音らしく俺たちも地下室へと向かう。

到着すると亜里沙が針山の目の前で転んでいた。

 

「どうした!?」

 

雪穂「急にこれが出てきて…」

 

「罠もあるのか…」

 

ことり「床にスイッチがあって踏んだら罠が起動するみたい」

 

穂乃果「じゃあ、罠に気を付けてすすもっ!」

 

そうしてまた俺たちは歩きだす。

歩いている間に牢屋や倉庫があったりした。

曲がり角を曲がると大きな扉が目の前に現れた。

 

穂乃果「おっきい~」

 

ことり「開けてみる?」

 

「そうしよう」

 

そういって俺が扉を押しても扉はビクともしない。

どうやら扉が錆びついていて開かなくなっているようだ。

 

雪穂「どうしたんですか?」

 

「扉がさびてて開かない…」

 

穂乃果「それなら、穂乃果に任せて!」

 

穂乃果が腰に手を当て、アークルを出現させる。

 

穂乃果「変身!」

 

アークルの光に包まれた穂乃果はクウガへと変身する。

そして穂乃果が助走をつけて走り出し、扉を蹴破る。

 

穂乃果「これで通れるよ!」

 

亜里沙「さすが穂乃果さん!」

 

とりあえず通れるようにった扉の奥には螺旋階段があった。

しかしその階段は上の方まで届いていなかった。

 

雪穂「永斗さん!」

 

「どうしたの?」

 

雪穂「こんなものが」

 

雪穂が指をさしたところには石板のようなものがあった。

石板には楽譜のようなものと王の音を奏でよと書かれていた。

 

ことり「どうしたの?」

 

「これが書いてあって…」

 

ことりがその石板を読み始める。

俺も何かないかと探していると石板の下に扉がついていることに気付いた。

開けてみると中にはクリアケースに入ったヴァイオリンがあった。

こいつであの石板の譜面を引けばいいのか?

とりあえずクリアケースを開けようとしても開かない。

 

「あれ?」

 

亜里沙「開かないんですか?」

 

「何か特殊なカギでもあるのかな?」

 

穂乃果「じゃあ、私がまたこじ開けるのは?」

 

「中のヴァイオリンが傷つくのはちょっと…」

 

ことり「私がやってみるよ」

 

ことりがクリアケースに手をかけると鍵が外れる音がした。

俺はもう一度石板の文字を確認すると小さい文字で、

「奏でる資格は王の血の者にあり」と書いてあった。

 

「どうやらことりにこのヴァイオリンを弾いてもらう必要があるみたいだね」

 

ことり「できるかな?」

 

「大丈夫。俺が教えるよ」

 

亜里沙「教えれるんですか?」

 

「弾けるだけだけどどうにかしてみるよ」

 

そうしてことりにヴァイオリンの弾き方を教える。

するとヴァイオリンの音を聞きつけたファンガイアがやってきた。

 

ファンガイア「侵入者か!」

 

「面倒なのが来たな…」

 

亜里沙「ここは私に任せてください!」

 

亜里沙がそう言ってファンガイアスレイヤーとファンガイアバスターを構える。

 

「でも…」

 

雪穂「私が援護します」

 

ここで止まるわけにもいかないし任せるか。

 

「じゃあ、頼んだよ」

 

そういえば穂乃果は何をしてるんだ?

穂乃果が立っていた方に視線を向けるとそこには穂乃果の姿がなかった。

あいつは肝心な時にいないな…

 

「ことり、続けるぞ」

 

ことり「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイド 亜里沙

 

「私が相手です!」

 

ファンガイア「私がお前のような小娘に敗れるとでも?」

 

「行くよ、雪穂!」

 

雪穂「うん!」

 

ファンガイアバスターを撃ちながら接近する。

正面からの攻撃に警戒しながらファンガイアスレイヤーで切り付ける。

 

『ATTACK RIDE』『BLAST』

 

雪穂が銃を構えたと同時に後ろに下がる。

雪穂が売った銃弾が着弾したことを確認して

ファンガイアバスターで辺りの障害物にフックガンのフックを絡ませる。

ファンガイアスレイヤーにパーツを取り付けて鞭にしてジャンプする。

ファンガイアバスターも持ったまま空中から攻撃を仕掛ける。

 

ファンガイア「ウッ…」

 

「雪穂、決めちゃって!」

 

雪穂「分かった!」

 

『KAMEN RIDE』『IXA』

 

イクサ「その命、神に返しなさい!」

 

『イ・ク・サ・カ・リ・バ・―・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ』

 

現れたその人が構えた剣がファンガイアを切り裂き、砕け散った。

 

「やったね!」

 

雪穂「うん!」

 

 

 

 

 

サイド 永斗

 

爆発音が聞こえたってことは亜里沙たちがやったんだな。

それならさっさとこっちも終わらせてしまおう。

 

「ことり、いけるか?」

 

ことり「うん!」

 

ことりはそういってヴァイオリンを弾き始める。

弾いている曲は何かわからないが暗い音色の曲だった。

すると銀色の幕が目の前に現れてその中から穂乃果が飛び出してきた。

 

穂乃果「帰ってこれた!」

 

「どこ行ってたの?」

 

穂乃果「急に変なところに飛ばされて…」

 

「なるほど」

 

穂乃果「そうだ、はい!」

 

穂乃果が俺に渡してきたのはギャレンのライダーカードだった。

 

「どこでこれを?」

 

穂乃果「飛ばされたところで見つけたんだ♪」

 

「ありがとう、穂乃果」

 

穂乃果「えへへ///」

 

会話をしているうちにことりの演奏が終わり、

地上へと続くであろう階段が開通する。

 

亜里沙「通れるようになってる!」

 

戻ってきた亜里沙がそう言った。

 

「やったな、ことり」

 

ことり「永斗君の教え方が上手だったからだよ」

 

「そう言ってもらえてうれしいよ」

 

雪穂「それじゃあ、登りましょうか」

 

「ああ」

 

階段を登っていくと天井に突き当たった。

どうやら天井を開けることはできないらしい。

 

雪穂「開かないみたいですね」

 

「穂乃果、頼んだよ」

 

穂乃果「分かった!」

 

さっきのように穂乃果が変身して天井を蹴破った。

 

ビートルF「何事だ!?」

 

「こんにちは」

 

俺がひょこっと顔を出す。

 

ビートルF「何の用だ」

 

「あんたが盗った物、返してもらいにな」

 

ビートルF「これのことか?」

 

ビートルファンガイアはキバットを取り出す。

 

ことり「キバットちゃん!」

 

ビートルF「やれ、お前たち」

 

どこからか現れた3体のファンガイアが襲い掛かってきた。

 

ことり「次狼さんにラモンさん、力さんも!?」

 

雪穂「知り合いですか?」

 

ことり「小さい時から面倒を見てもらったりしてたんです」

 

ビートルF「これだけでは終わらないぞ」

 

ビートルファンガイアが腕にキバットをかみつかせる。

すると腰にチェーンが巻き付き、ベルトが現れる。

 

ことり「なんで!?」

 

ビートルF「変身」

 

キバットをベルトに装着してキバに変身した。

 

「嘘だろおい…」

 

穂乃果「永斗君、行くよ!」

 

「「変身」」

 

『KAMEN RIDE』『DECADE』

 

俺と穂乃果が変身して戦い始める。

とりあえず狼にライドブッカーで切り付ける。

 

雪穂「変身!」

 

雪穂もディエンドに変身してゴーレムの相手をする。

 

「穂乃果、その魚人は任せたぞ!」

 

穂乃果「分かった!」

 

『ATTACK RIDE』『ILLUSION』

 

2人に分身してライドブッカーで切り付ける。

 

『『ATTACK RIDE』』『『SLASH』』

 

分身の攻撃は外れたが俺の攻撃はヒットした。

するとそのオオカミの移動速度が上がり、爪で分身が攻撃されて消滅した。

 

「速さならこれだ!」

 

『FOAM RIDE』『PEGASUS FOAM』

 

ペガサスフォームにフォームライドして

ライドブッカーをペガサスボウガンに変えて意識を集中させる。

狼の足音が徐々に近づいてくる。

 

「ここだ!」

 

後ろに振り向いてボウガンの矢を発射する。

砕け散りはしなかったが気絶させることはできたようだ。

フォームライドが解除されて元の姿に戻ると

ライドブッカーでとどめを刺そうと近づく。

 

 

 

 

 

 

サイド 雪穂

 

「貴方の相手は私です!」

 

この怪物はゴーレム?

とりあえずはこの子達で様子見ですね。

 

『KAMEN RIDE』『RIOTROOPER』

 

5体のライオトルーパーが召喚されて戦い始める。

やっぱり見た目通り体が硬いせいで攻撃が通っていないようだ。

 

「これなら!」

 

『KAMEN RIDE』『G4』『OUJA』

 

永斗さんに教えてもらった高い攻撃力が特徴のこの2人ならいけるはず!

 

王蛇「ここか…祭りの場所は…」

 

『ADVENT』

 

どこからか蛇のモンスターが現れる。

すると今度はロケットランチャーを構えたG4が

ゴーレムに向かって大量のミサイルを発射する。

どうやらダメージは入っているようだ。

 

『FINAL VENT』

 

王蛇が蛇の前で飛び上がり、

足をバタバタさせながらゴーレムにキックを決める。

 

「とどめです」

 

『FINALATTACK RIDE』『DI・DI・DI・DIEND』

 

ディエンドライバーのトリガーを引いて

王蛇とG4を巻き込んだ弾丸をゴーレムに打ち込む。

 

「やりました!」

 

そういえば亜里沙はどこに…

 

 

 

 

 

サイド 穂乃果

 

「くっ…」

 

なかなかな手ごわい…

さっきから水鉄砲みたいなの飛ばしてずるいよ~

穂乃果にあんな遠くから攻撃し続けるのは無理なのに~

とりあえずあれをはじくための武器が欲しいな~

すると近くのパイプが目に入る。

 

「これだ!」

 

パイプを回収して叫ぶ。

 

「超変身!」

 

マイティフォームからドラゴンフォームに姿を変えて走り出す。

走り出すと同時に魚人は水の玉のを撃ってくる。

それを手に持っていたパイプが変化したドラゴンロッドではじき返す。

そのままドラゴンロッドを突き刺す。

しかし攻撃力が足りなかったのかとどめまでは持って行けず、

水の弾丸を飛ばしてくる。

 

「わっ!?」

 

とりあえず後退して体制を整える。

 

「集中しないと…」

 

精神を集中する。

するとアークルに金色のパーツが装着される。

辺りに電気が走り、ライジングドラゴンフォームになる。

水の弾丸を高くなった走力で避け切って、空中に飛びあがる。

 

「はっ!」

 

ロッドの先端に備わる矛状のブレードを魚人に突き立てる。

 

魚人「グァァァ!!!」

 

そのまま穂乃果はドラゴンロッドを引き抜く。

 

 

 

 

 

 

サイド 永斗

 

俺がライドブッカーでとどめを刺そうとすると

狼がビートルファンガイアの方へ飛んでいく。

 

ビートルF(以下キング)「あいつらを倒したか」

 

狼の飛んで行った方に行くとさっきの魚人やゴーレムも浮いていた。

 

キング「ここが貴様たちの墓場だ!」

 

キングはベルトの横のフエッスルをキバットに吹かせる。

 

『ガルルセイバー』

 

『バッシャーマグナム』

 

『ドッガハンマー』

 

3つのフエッスルを吹かせ終わると狼たちが吸い込まれ、

キバの胴体が紫に右腕が緑に左腕は青色に変化した。

確かあのフォームも本にあったはずだ。

 

穂乃果「永斗君!」

 

どう戦おうか考えていると穂乃果たちが走ってきた。

 

雪穂「あれは!?」

 

ことり「もしかして、次狼さんたちを?」

 

「それが誰かはよくわからないけどたぶんそうだと思う」

 

穂乃果「永斗君、雪穂、行くよ!」

 

「ああ」

 

キング「はたしてできるかな?」

 

キングが引っ張り出したのは気絶した亜里沙だった。

 

雪穂「亜里沙!」

 

「卑怯な手を…」

 

キング「この娘の命が惜しくばその変身を解け」

 

穂乃果「分かった」

 

穂乃果が変身を解くと同時にアークルが消える。

俺と雪穂もカードを抜き取り変身を解除する。

 

キング「そのベルトをこっちに投げろ」

 

「チッ」

 

キングにディケイドライバーを投げる。

 

「雪穂も投げろ」

 

雪穂「はい…」

 

そうして雪穂もディエンドライバーをキングに向かって投げる。

 

キング「賢い判断だ」

 

「亜里沙を返せ!」

 

キング「よかろう」

 

投げられた亜里沙の体を俺が抱える。

 

「ことり、頼んだ」

 

ことり「うん」

 

俺はキングに話しかける。

 

「なぜおまえは人間との共存を諦めた」

 

キング「人間とは欲深い生き物だ。

    それがこうして世界を破壊している。違うか?」

 

「確かに人間は愚かな生き物かもしれない。それでも夢をもって生きている。

 どれだけ愚かでも夢を追い続けて戦い続ける。それもまた人間。

 ことりだってそうだ。」

 

俺は少し前の記憶をよみがえらせる。

 

 

 

 

 

 

 

「ことりは人間とファンガイアの共存ってどう考えてるんだ?」

 

ことり「私はその夢をかなえれたらいいなって思うな~」

 

ことり「みんなと仲良く笑って過ごせるそんな世界になるって私は信じたいな」

 

「その夢、かなうといいな」

 

ことり「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

「ことりは信じている!人間もファンガイアも共に笑える世界を!」

 

キング「そんなものはただの夢だ!」

 

「お前にはわからないだろうな。

 自分の弱さに負けて夢を諦めたお前には!」

 

「ことりは信じている!信じる者のために戦える。

 それが王だ。王の資格だ!」

 

俺は手に握っていたひもを引っ張る。

するとキングの手にあったディケイドライバーとディエンドライバーが

俺と雪穂の手に戻ってくる。

 

「そろそろ演奏も終わりにしよう」

 

ライドブッカーでキバットを撃つ。

 

キバット「なんだ!?」

 

ことり「キバットちゃん!」

 

キバット「ことり、待ってたぜ!」

 

キバットがキングから離れ、キングの姿がファンガイアの姿へ戻る。

 

キング「何者なんだ、お前は!」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」

 

ベルトを装着してライドブッカーからカードを取り出す。

 

ことり「雪穂ちゃん、亜里沙ちゃんをお願い」

 

雪穂「分かりました」

 

『ガブッ』

 

ことりの方を向くとキバットを腕に嚙み付かせていた。

 

「「変身!」」

 

『KAMEN RIDE』『DECADE』

 

俺とことりがそれぞれ変身するとキングは城の外へと飛び出した。

 

「ことり、追いかけるぞ!」

 

 

ことり「うん!」

 

キングが通った道を使って俺たちも外に出る。

この世界に来たときあったドラゴンの口から外に出ると

キングがかなり高い位置で空を飛んでいた。

 

「とりあえず撃ってみるか?」

 

ことり「そうだね」

 

『バッシャーマグナム』

 

『ATTACK RIDE』『BLAST』

 

ラッパのような音が鳴り、

キバットの目と右腕と胸部の鎧とキバの複眼が緑になる。

俺とことりはそれぞれの銃を構えてキングに向かって弾丸を撃つ。

しかし弾丸はキングに到達する前に減速してしまいそのままキングに避けられた。

 

ことり「どうしよう…」

 

すると突然ライドブッカーから3枚のカードが射出され、

そのカードを手に取るとカードが色づく。

 

「これならたぶん倒せる!」

 

ディケイドライバーにキバと弓矢の絵が描かれたカードを差し込む。

 

『FINALFOAM RIDE』『KI・KI・KI・KIBA』

 

「ちょっとくすぐったいぞ」

 

ことり「えっ?」

 

ことりの背中を押すとキバの姿が大きなキバットの顔がついている弓に変わった。

 

ことり「なにこれ!?」

 

「俺とことりの力だ」

 

さらにファイナルアタックライドのカードを差し込む。

 

『FINALATTACK RIDE』『KI・KI・KI・KIBA』

 

キングに向けて矢の照準を合わせる。

 

「ラブアローシュートってか?」

 

突如思いついた言葉をつぶやいて、矢をキングに向けて放つ。

その矢は減速することなくキングに向けてまっすぐに飛ぶ。

矢はキングに命中し、空中から落下していく。

そしてことりをヒト型に戻す。

 

「決めるぞ」

 

ことり「うん」

 

ことりがベルトの横のフエッスルをキバットに吹かせ、

俺もディケイドのファイナルアタックライドのカードをベルトに差し込む。

 

『FINALATTACK RIDE』『DE・DE・DE・DECADE』

 

『ウェイクアップ』

 

ことりの足の鎖が外れて赤い羽根のようなものが現れる。

お俺のベルトから出現したカードも空から降ってくるキングをロックオンする。

2人で空へ飛びあがり、キングにライダーキックを叩き込む。

キングはどこかへ飛んでいき、爆発した。

そして地面に着地した俺とことりは変身を解除する。

 

ことり「やったね」

 

「ああ」

 

すると突如目の前に銀色の幕が現れる。

 

「またか…」

 

そしていつものごとく銀色の幕の中に吸い込まれる。

幕を抜けた先には小屋のようなところで椅子に座ったキングがいた。

 

「まだ生きてたか!」

 

俺とことりが身構える。

 

キング「身構えなくてもいい…」

 

キング「すまなかったことり」

 

ことり「えっ?」

 

キング「お前が王としてファンガイアを統率できるか不安だったんだ」

 

ことり「どういうこと…?」

 

「お前の成長のために自らが悪役を買ったってことか?」

 

キング「その通りだ」

 

キング「私の命ももう長くない。ことり、この世界は頼んだぞ…」

 

ことり「お父さん!」

 

キング「通りすがりの仮面ライダーといったか…」

 

「ああ」

 

キングは近くのヴァイオリンを指さす。

 

キング「そのヴァイオリンを弾くことはできるか?」

 

「弾けないこともない」

 

キング「なら、一曲弾いてはくれないだろうか。

    そのヴァイオリンの音で命、尽きれるなら本望だ」

 

「分かった」

 

俺はそのヴァイオリンを手に取って地下室の石板の曲を弾き始める。

 

キング「ことり、幸せになるんだぞ…」

 

キング「通りすがりの仮面ライダー。ことりをよろしく頼む…」

 

そうしてキングはことりの腕の中でガラスへと変わり、砕け散った。

 

ことり「お、とう、さん…」

 

俺は演奏を止めない。

演奏が終了するとヴァイオリンを机に置いてことりに近寄る。

 

「大丈夫か?」

 

ことり「うん…」

 

「全然大丈夫じゃないだろ…」

 

「俺の胸ならいくらでも貸すよ」

 

俺がそう言うとことりは俺に寄りかかり、

顔から大粒の涙が零れ落ちる。

 

「気が済むまで泣け」

 

ことりはしばらく泣き続けた。

 

ことり「ありがとう、永斗君」

 

「もう大丈夫なのか?」

 

ことり「うん」

 

「じゃあ、写真館に戻ろうか」

 

そうしてことりと2人で写真館へと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真館に戻ってくると穂乃果たちが鍋を食べていた。

 

「おいしそうな鍋だね」

 

雪穂「永斗さんとことりさんの分もありますよ」

 

俺たちも席について食べ始める。

 

穂乃果「そういえばあのファンガイアは倒せたの?」

 

穂乃果がその話を出すとことりの顔が暗くなる。

 

「穂乃果、その話はまた後でだ」

 

穂乃果「分かった」

 

ことりは鍋を少し食べて上へ行ってしまった。

俺もさっさと鍋一杯分を食ってことりを追いかける。

とりあえず部屋の扉をノックする。

 

ことり「どうぞ」

 

扉を開けて部屋に入る。

 

「よっ」

 

ことり「どうかした?」

 

「なんか暗そうな顔をしてたから」

 

ことり「気を使わせちゃってごめんね」

 

「あっ、そうだ。ことりのヴァイオリンまた聞かせてよ」

 

ことり「別にいいけど…」

 

ことりは近くにあったキングのヴァイオリンを手に取って弾き始める。

俺は首にかけたカメラでピントを合わせてシャッターを切る。

すると何かが落ちる音がした。

 

「何の音だ?」

 

すると誰かが扉を開けて入ってきた。

 

亜里沙「永斗さん、背景ロールが!」

 

「何だって!?」

 

俺は下の階に降りて背景ロールを確認する。

 

「ドラゴンに鏡?」

 

背景ロールに書かれていたのは細長い赤い龍と割れた鏡だった。

 

ことり「何があったの?」

 

「世界を渡ったんだ」

 

ことり「世界を渡る?」

 

俺はことりに旅のことを説明する。

 

ことり「ということは私の世界には戻れないの?」

 

「あっ」

 

そういえばそうだ。

とりあえず雪穂とかに聞いてみるか?

 

「雪穂、これってどうすればいい?」

 

雪穂「私に聞かないでください!」

 

ことりがいないとあの世界は回らないのに…

 

「仕方ない。ことりの世界にもう一度行けるまでは一緒に旅をしよう」

 

ことり「いいの?」

 

「お前の親父さんに頼まれたしな」

 

そうしてことりも旅に同行することになった。

 




設定に関してはあとから掘り下げる予定です。
感想、評価、よろしくお願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。