なので矛盾点があるかもです……。
でも話が全然進んでません。
今回は真堂の未来に暗雲(?)と、爆豪が完全に人間辞めてる。
少し腐向け?っぽい?
後半に現実で起こった大事件を参考にした事件描写があります。
事件を揶揄する意図はありません。
不謹慎な描写であるため問題があるというご意見がありましたら投稿したこの続きをいったん削除のうえ後に書き換えを行います。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
時は少し遡る。
コマさんが雄英に来た日の夜、他校の生徒である真堂についての話だ。
彼がなぜ雄英に。出久を訪ねにきたのか。
「地震蟲について?」
『ベヘモスを見てそう考えたか。』
真堂が出久に頼んだ話は、お米料理フェスの時に見た地震蟲に関係することだった。
触れた物を揺らすという個性を持つ彼は地震のような技を発生させるぐらいには鍛えて武器としている。
向上心もあるためより高みを目指そうと考えていた矢先にお米料理フェスでの地震蟲を利用した事件に巻き込まれた。
更に魔獣ベヘモスを扱えるようになった多部の姿も目の当たりにしたから安易に自分もという考えが過ぎって行動したようだ。
ザラゾスの察しは概ね当たっていたらしく、真堂はあくまでヒーローとしての未来のために真剣にそれができるようになることを考えているようだった。
昨今の悪魔による騒動やそれらに個性が通用しないこと、そしてフェスでの事件で手も足も出だせなかったことを気にしての行動だ。
「やめた方がいい。」
「なんで?」
爆豪と轟を振り切ったあとで出久の部屋に真堂を招いて真堂からの頼みとその理由を聞いたが出久は止めた。
ここからはザラゾスから得た知識を混ぜた話をする。
「地震蟲はどういう存在か…、まずそこから説明した方がいい?」
「デッカいムカデに見えましたけど? ベヘモスってのとは違う感じ?」
「全然違う。魔獣は、獣。地震蟲は地震を引き起こす、荒神。違いは分かる?」
「…全然別物。むしろ神様だったの?」
「どうしようもない怪物って意味で暴れさせないためにあえて神として崇め奉るというのはいつの時代でもやってることだと思う。地震蟲もそういう意味で要石で頭を押え付けられている触らぬ神に祟りなしを読んで字のごとくの存在。認知された時代は不明だが、江戸時代中期までナマズにすり替わるまで広く信じられていたぐらいに大衆に危険視されていたからヤバさは分かるかな?」
「なんとなく。」
「フェスで見えたあの地震蟲の一部なんて本物だけど全力の地震蟲じゃない。実物は日本全土に体を埋めているほど巨大だからベヘモスで押え付けるのは本当は無理だったんだ。」
「えっ!? でもあの時は押さえられてましたよね?」
「完全に動ける状態じゃない地震蟲の一部分だったからなんとなかっただけ。たいしたことないように見える勘違いをしたのは仕方ないけど。」
「はあ…。」
「だから安易に地震蟲の力を求めるのは危険すぎる。下手なことをして封印が解けたらどうなるか……。巨大な地震が起こったらどうなるか……。何重にも行動を制限させる呪いをかけて従属させた魔獣だから人間に従うよう扱えているけど、獣だからそういう風にできたわけで……。地震蟲は生き物じゃなく、自然現象そのものと考えた方がいいと思う。真堂くんひとりの体で日本と同じ面積を背負えると思う?」
「………絶対無理です。」
理想に思い描くヒーローになろうと夢見る若者であろうとも頭が悪くないため語り聞かせられる危険の度合いを理解できる。
覚悟を持って出久に協力を求めに来たつもりだったが現実はあまりに重たく想像を越える危険をもたらすと知ってしまい胸に抱いたはずの覚悟は簡単に萎んだ。
『まあ何もかもを捨てられるんなら可能性は無くもないか…。』
「…ちょっと、どういうこと?」
「?」
ザラゾスの声が聞こえない真堂は出久とザラゾスの会話は出久の独り言に見える。
少し間を置いてザラゾスから話を聞いた出久は乏しい表情の顔の眉間にシワを寄せた。
「危険は知ってこそ……安心と安全を築ける…か…。マニュアルは血で作られているなんて誰が言ったんだろうね…。」
「緑谷さん…、もしかして…。」
真堂は察した。
まったく何も方法がないわけではないことを。
しかし話したくなさそうな出久の様子にそれが大きな代償を支払う内容であることも容易に理解できた。
だがそれでも……。
「緑谷さん…、もしもの話…、誰かひとりが犠牲にならないとみんなを助けられないってことなら、俺がって申し出るぐらいはしますよ?」
「真堂くん。」
「あなたはよく分かってるんじゃないです? 復讐の精霊さん。復讐は犠牲者あってのものだ。被害者と加害者、どっちも欠けても成り立たないんだから。」
真堂は表情を引き締め、強い眼差しで出久の目をまっすぐ見てそう言った。
出久はその目を見つめ、やがてため息を吐いた。
「……人柱なんて…、替えの利かない使命でもなきゃやる必要なんてないのに…。」
『残念だったな出久? こういう腹を決めた若い人間ほど軌道修正が難しい。これしかないそうするしか道がないって思い込んだ人間は厄介だ。なあ? あの出来損ないの地震蟲を作った愚かな男のように。』
ザラゾスが嘲り出久にフェスでの胸糞悪い男の末路を思い出させる。
出久は拳を握りしめた。
頭の中に嫌でも響き渡るザラゾスの嘲笑する笑い声。ザラゾスと共生してから薄れた感情の負の部分を揺さぶり絶望を引き出そうとしてくる。
今更だが多部だってなんの代償も無くベヘモスを扱えるようになったわけではない。ザラゾスの介入でベヘモスを無理矢理に従わせるようにしたとはいえ強力な魔獣の触媒に自らの肉体を使用するのだからいずれ魔獣と同化しベヘモスそのものとなる未来が見える。
ホークスは傷が浅い部類かもしれない。コマさんとコマじろうが弱く、彼らも代償を少なくしてホークスの負担を減らす方向性を示している理由もあるかもしれない。
自分も人のことを言えた義理ではない……。
ゴーストライダーとなるまでの過程、そしてその道を選ぶ代償を。
出久は真堂に教えた。
理性によって本能を制御できる人間だからこそ自身の終わりを選択できるからこそ、選択肢のひとつを与えた。
その選択肢を選ぶかどうかはそれを知った真堂の意思次第だ。
***
深夜、こっそりと寮から抜け出した出久は新月の夜空を見上げていた。
「なに好き勝手に調味されてんだよ。」
背後から音も無く肩に腕を回され首を掴まれた。
ツンツンとした金髪が顔の横に刺さる感触も気にせず、出久は表情を変えず夜空を眺めていた。
こちらを気にしてこない出久の態度に爆豪はイラ立ったらしく鋭く尖った歯による歯ぎしりが微かに鳴り、出久の首を掴む爆豪の手の指の爪も獣のように鋭くなって出久の首の皮に食い込んだ。
「このまま首を引き裂いてやろうか? ああ?」
コッチを見ないのならいっそのこと殺してやろうか?と言わんばかりの脅す声色が耳元で囁かれても出久は動かない。まるで爆豪がそこにいないように。
「てめぇ……。っざけんなよ…!」
爆豪の体に変化が起こる。
腕の太さが変わる、髪が伸びボリュームが増える、背が、下半身の変化が凄まじい、まるでそれは金毛の獅子、しかし尾は蛇のように鱗があって長く、人間の体の腰から下が獅子の頭部位置から生えたケンタウロスの獅子版のような姿。四本足の爪は黒く太く鋭い。
成長期の少年からかけ離れて成長をした上半身を漆黒の鎧のような外骨格が覆い、顔の上半分にはヒーロースーツのマスクの模様があり、耳もマスクの装飾の爆風をイメージした形のそれに変化していた。頭の後ろから伸びるボリュームと長さのある金髪はツンツンとした鋭さはそのままにライオンのたてがみのようにも見える。
上半身より大きい下半身の獅子部分が足を折りたたんで出久の身長に合わせて爆豪の顔の位置が出久の肩の上にある。
『なあおい…、現実逃避もいい加減にしろや、なあ? テメーが俺を見てないからだ。分かってんだろうが、ブッ!?』
「………………どうしてその選択肢を選んだのか…、全然分からない。」
奇妙な甘い香りがする熱い息を吐く爆豪の顔を叩くような勢いで出久が鷲掴みにされた。
「本当に良かったの? かっちゃん。」
『……今更だわ、ヴァ~~~カ!!』
やっと自分の方を見た出久に爆豪は顔を掴まれた状態で牙を見せて笑った。蛇の尻尾がゆるく揺れて機嫌の良さを示しているようだった。
『ああ、駄犬もお前と関わらなければこうはならなかったかもなぁ?』
「少なからずザラゾスも関わってるくせに。」
『悪魔と関わって無事な人生を送れると思うなよ? 俺無しで“生きてるように振る舞えない”死体のお前が今後も関わりを持ち続ける人間、動物…、あらゆるものがどうなるか……、お前はそれでも復讐の精霊として、ヒーローとしてあり続けられるのか? 救った者がお前と関わったせいでより惨い末路になってもお前は折れずにいられるか? なあ、出久ぅ?』
『おい…、悪魔野郎…。』
『あぁ?』
『好き勝手に調味して喰おうとすんじゃねぇ! デクを……出久をくれてやらねぇ!!』
『アホか。俺はコイツに取り憑いて、コイツの死体を生きてるように動かさせている動力源でもあるんだぞ? 屋上から飛び降りた緑谷出久の死体も、死体から離れていこうとしていた魂も、見つけて拾ったこの俺のモノだ。誰がどう足掻いても全部この俺のモノだ!! 残念だったなぁ、駄犬!?』
『この…っ、ぶっ殺ー…。』
怒りを爆発させた爆豪が動こうとした瞬間、爆豪の体を氷が覆った。
『な…っ!? てめ…、轟…!?』
『それとなぁ…、人間辞めた元人間がお前だけだと思うなよ? 駄犬ちゃん?』
『!?』
地獄の冷気による氷は簡単には割れず身動きが取れない爆豪が目だけをなんとか動かし、見えた姿に絶句した。
全体が見えなかったが、少なくとも人間とは違う部分はしっかり見えた。大きな翼の一部が見えた。
だがまだ長くはその姿を維持できないらしく、その翼がすぐに消えた。
凍らされて拘束された爆豪から離れた出久が膝をつく轟を介抱しに行ってしまった。
顔色を悪くしてぐったりと脱力してしまった轟を抱き起こしたところで出久が特別免許交付後に渡されていた緊急連絡用の通信端末が鳴った。
通話相手は公安からだった。
高層階建造物に旅客機や訓練中の戦闘機が突っ込む大規模テロと思われる事件が各地で発生したというのだ。
ハイジャックの情報も無く、テロの予告は確認されていない。
管制官が最後に通信した履歴にパイロットが操縦機器に不具合を確認し、そのことを伝えようとして通信がブチッとスイッチを切ったように切れたことが分かった。
ゴーストライダーに連絡を入れた理由は、悪魔が絡んでの大量殺戮の可能性を考えて意見を求めたからだった。
それを聞いた出久は微かに眉間にシワを寄せた。
『俺を頼るしかないぞ?』
それが嫌だから困っているのだ。
ゴーストライダーとして得た力も知識もすべてザラゾスから借りているにすぎない。あらためてそれを思い知ることで薄くなっている感情が揺さぶられる。
ザラゾスがクスクス笑い出久の苦しみを楽しんでいる。
『それでも俺を頼るしかないのさ。お前がゴーストライダーでいる限り。』
「……悪魔。」
『悪魔だが? それがどうした?』
ザラゾスが笑う。
『それで? どうする?』
「………分かってるくせに。」
『そうだな。』
ザラゾスが楽しんでいるのを気にしないように努め、出久はザラゾスの力を借りる。
『大量殺戮か…。どこでその殺戮が起こったのか、まず地図にでも書き出せ。最近神社だのの神域を穢してぶっ壊してる輩がいるようだが? おかしいな~? そのせいで地脈の流れに穢れが増えて、どこかで溜まって爆発するかもな? 血管の中に血の塊が詰るみたいにな。神域の破壊と大量殺戮とは全く関係ないとばっちりの騒ぎが近いうちに起こるだろう。』
そうザラゾスが預言した最後の部分のとばっちりの騒ぎこそ、守るべき家と住人を失ったキツネによる騒動だった。
『ここまで大がかりなことをする理由は……、神様気取りのクソな儀式の下準備か…、神様気取りの神の裁き演出か…。手足として動いてる奴が調子に乗りすぎて顔出しするのも時間の問題かもな。承認欲求ってのは恐ろしいぞ?』
ザラゾスが更にそう預言したことは現実となる。
SNS上に『パラサロット』と名乗る匿名の書き込みと共に昨今起こった飛行機を利用した大量殺戮事件の当事者でないとあり得ない映像が添付されてネットワークに流され、警察、公安、ヒーローなど各所の捜査網が投稿者を特定するために動き出す。
そんな中でその動きと騒然となる社会を馬鹿にするような新たな投稿があった。
先に投稿された映像とは違うが同じような状況下でスマホなどの端末で自撮りしながらの事件発生直前の衝撃映像だった。しかも自撮り中の顔は実に楽しそうでふざけたものだった。
もちろんその映像の自撮りを行っている撮影者の顔も丸出しで、すぐに特定がされた。
名前は、機上乗発(きじょう のりたつ)。
旅客機の元パイロットですでにその仕事を定年退職した男だった。
個性は『マシン同化』。この個性は機械から成る乗り物に自分の体を同化させて乗っ取るもの。この個性によって飛行機が航行不能になる機械トラブルが発生しても彼が飛行機を直接操ることで飛行機を近場の空港や水上着陸などをさせて被害を抑えるということができた。彼の現役時代に悪用はされず人命救助のためにだけ使用されていた。
彼のことを知る関係者達は、彼はとても真面目で優れたパイロットだったと証言し、こんな非道極まりない事件を起こす人物ではなかったと悲しんだ。
SNSのアカウント名から彼にはヴィラン名として『パラサロット』とあだ名がつけられてあっという間にネット上のみならず、テレビなどの報道媒体でもこの名前が使われるようなってしまった。
『余計なことを……。』
忌々しそうに若い青年がテレビのニュース番組を視聴しながら爪を噛んでいた。
やっと出せたオリヴィラン……。
飛行機を乗っ取り大事件を起こす描写を考えたとき、あの大事件がまず頭に浮かびました。
ヒロアカの世界ではこれぐらいの事件を軽く起こせる可能性があり、逆のソレを防げるだけのヒーローも存在すると思われまして。
オリヴィラン、機上については次回に戦うのエピソードと一緒に描写したいと思います。
前回のキツネの事件はオリヴィラン勢が起こした事件によるとばっちりで起こったということにしました。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ