どうしたいいか分からず、でもとりあえず投稿しました。
もしかしたら削除して書き直すかも。
今回は前回記録した音の解析と事件の黒幕の判明など。
台詞ばっかりです。
微妙にオールマイトアンチっぽい?
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
記録した音を雄英に持ち込み、音の中から欲しい情報を取り出す作業が行われることとなった。
音楽演奏のために音を吸収する素材が施された室内に音を分割するための機材を運び込んで設置し、更にザラゾスの助力で用意した呪いの類を無力化させるための呪術を施して入念な準備を整えた。
「ここまでしないとヤバいのかい?」
「はい。」
「記録した音声についてもっと詳しく聞いてもいいかな?」
根津が準備を整える最中に聞いてきたので出久が答えられる範囲で答えることにした。
「なにか…と聞かれると…、地脈…、土地神のような?」
「神様ってこと? 土地ということは古くからあの都市の土に宿っている?」
「正確にはそう言えるし、そう言えないかもしれないですね。土の中を流れるエネルギー…、生物に当てはめると血管の中を流れる血液ですかね?」
「なんだかよく分からないね。少なくとも言葉を持つということは明確な意思表示ができる存在と考えてもいいのかな? フェスで現れたと聞く地震蟲というのも存在していることだし。」
「アレは…大地が動く力そのものと言えますかね。起こしたら大惨事になる荒神ですが。土に関係している存在ですが、どちらかというと地震蟲は土の中で暮らす微生物の方だと思いますね。あの姿は。」
「ムカデのような姿なんだっけ?」
「頭部の先端にあるヒゲのようなものが中国由来の龍と混同されたりして、大地に流れるエネルギーの流れを指す竜脈と混同…って可能性もなくはないのかもしれません。」
「日本の宗教と信仰は色んな思想の闇鍋だからね! それで今回やろうとしていることは?」
「人間の口を介すことで人間が聞き取れる音に変換したというか…。竜脈に残っている過去の記録を声として抽出して、今回の事件の黒幕と企みの情報を得ようというのが今回やろうとしていることです。」
「でもその声の主というのが…。」
「ただの人間がまともに触れたら発狂確実の危険物ですね。まともに聞き取ったら脳みそグチャグチャになります。」
「…そんな危険なことに同級生を?」
「それは反省しています。きちんと謝罪とお礼はしました。影響が無いように全力を尽くしました。」
「うん! ちゃんと反省しないとね! それは人として当たり前だからよーーーく心に留めなさい。」
「はい。」
そんな感じで会話をしながらやっと準備が整う。
記録した音の中にある欲しい情報を取り出す。つまり聞き取れる状態にするには必要ない音を分別していかないといけない。
土地の下に流れる地脈、竜脈と呼ばれるエネルギーの流れは良い物と悪い物が一緒に混ざって絶えず流れ続けている。その流れる音として認識できるエネルギーはまともに耳から脳で受け止めてはいけないほど強烈で、流れの中から悪い物と分類できるモノが襲いかかってくることもあり用も無く近寄るのは危険すぎるのだ。
その悪い物に分類できるモノというのが呪術の系統でなんとかできるため、記録した音から生じる危険を外に出さないために壁や天井を檻にするようにした。
「では、始めます。」
音の再生機で記録した音を再生した。
障子の口を使って発せられた音はやはりとんでもない不快感しかない謎の音の集合で、立ち会いをすることになっていた根津達も危険を回避するよう防御処置はしていてもたまらず耳を塞いでしまうほどだった。ネズミであるため耳がいい根津は特に辛いようで両耳を両手で押えて尋常じゃないほどガクガクと震えてしまいにはゴロゴロと床を転がって悶えていた。
必要ない音を分別して消したりして欲しい情報を聞き出せる正しい組み合わせを探す作業をしていくとやがて……。
『カ……………』
「ん?」
『おっ。コレだな。』
1時間ぐらいで正しい音を見つけてその法則から抽出した情報を語る声を再生機で再生させることに成功した。
『カ グ ツ チ カミ ニ ナル カグ ツチ ニ ナル タ メ ヤマ ヤマ カグツチ ノ ニク 』
不安定な声だったが、確かにそう言った。
『あ~~~…、そういうことか。』
ザラゾスは早々に事件の黒幕と企みを理解したようだ。
「カグツチって…。」
『お前が知ってるソレで違いないが、違うな。』
「どういうこと?」
「カグツチ? どこかで聞いたことがあるな。どういうことか詳しく話せ。」
「はい。」
***
それから場所を変えて他のヒーロー達や警察関係者など事件に関わる人間達を集めての説明が行われた。
大きいディスプレイのある雄英の会議室の一室を借りての説明会と事件解決に向けた作戦会議もかねた集まりで出久がザラゾスの言葉を噛み砕きながらディスプレイに分かりやすく手元で書く文章や図解などをカメラに写しながらディスプレイで見てもらって理解して貰う。
「カグツチって、あの声がそう言っていたね。カグツチって…、あのカグツチで合ってる?」
「すみません、カグツチとは?」
「カグツチとは、日本神話に登場する火の神です。イザナギとイザナミの夫婦から生まれた最後の子供で、イザナミが死んだ直接の原因にもなって父親のイザナギに生まれてすぐに首を切られて殺されています。」
「よろしくない出生の神様なんやな…。」
ファットガムがそう言葉を零した。母親の死因のうえに生まれてすぐに父親に殺されたという神様だと聞いたら神話の話とはいえあまりいい気はしない。
「このカグツチですが、文献にもよりますが、多くの場合は死後の体を切り刻まれて日本各地の山々になり、そこに山の神々が生まれてきたということになっています。」
「ますますヤな話だな、おい。」
ミルコが少し不快感を表わす。必要だったとしても死体蹴りみたいなことをされている内容が現在の良識的にあまり良くとられられないのだ。
「最近、山の近くにある神社が放火騒ぎがあったり、神社の関係者が不審死する事件が続き、そして……地震蟲。更に飛行機が突っ込んだ事件現場で発見できたあの杭。神社の事件ですが、この事件現場になった神社に共通点がありました。」
「…まさか?」
「はい。事件が起こった神社はすべてカグツチの体から分割されて生まれて山の神を祀るなどの強い接点がありました。そこで殺人や社を破壊するなどして穢れをつけて別々に存在するカグツチの体からできた山との結びつきを作っていたと。飛行機の事件後に発見した杭はその結びつきを強化するために地脈の流れを制御するものでした。人間の体で例えると、血管と血管を繋げて血の流れを変えてしまうような感じでしょうか。」
「なんだそのまどろっこしい作業と大がかりさは!? 結局敵の正体はなんなんだ!?」
「カグツチです。」
「はあ!?」
「あっ、すみません。ちょっと違いますね。カグツチを自称している実際にカグツチの一部がちょこっとだけ体に混ざっている誰かです。」
「意味が分からん!」
「……脳無。」
イライラしている面々に出久がその単語を出すと室内がピシッと凍ったように静まった。
「ヴィラン連合以外に、似たようなことをしている組織がないという保証はありませんよね? 多少のオカルト知識があるか、そういう助言があって本物のカグツチの体の一部を人間に与えてカグツチモドキを作り上げるのは現在の科学力と個性を用いれば難しくないです。」
「だから自称か…。本物には及ばない。本物の一部を持っていても本物にはなれない、と…。」
「本物は生まれてすぐに首を切られて死んでいますからね。日本の山々になって静かに眠っていると思っていただければいいかと。休火山の下に眠る灼熱の溶岩のように。」
「しかしその自称カグツチがなにを目的に一連の事件を? 本物と関係が?」
「本物のごく一部を持った自称であるなら、本物に惹かれるのも致し方ないかもしれません。本物に近づきたいか、本物になりたいか…。後者のような気がします。」
「そのためにあんな…、飛行機で高層ビルになんて…!」
「それは別の事件ですね。」
「はあ!?」
「恐らく協力関係にあったけど、調子に乗ったか狂って衝動的に起こしたか…。自称カグツチの意図したこととは違う事件です。」
「なんで分かる!?」
「あそこで大量殺人を起こして大量の血を大地に染みつけても意味がないことが、あそこにあった杭で分かりましたから。カグツチが関係する山を繋ぐ作業はあの杭だけで十分終わっているんです。」
「事件に便乗した別のヴィランということか? パラサロットは…。」
「便乗したのではなく、協力していたけれど何らかの理由で勝手な行動をしているかと。」
「そういう話だと、神社で起こったいくつかの殺人は、パラサロット以外にも自称カグツチの協力者の仕業ということになるのかな?」
「恐らくそうですね。事件現場のひとつに行かせてもらいましたが、カグツチに関連する痕跡はありませんでした。被害者の遺体の状態についての資料も見せていただきましたが、その道のプロである可能性が高いです。あまりにも手慣れている。」
「痕跡がそんなハッキリと分かるもんなんやな?」
「地震蟲もですが、悪魔とは種類が違います。カメムシと花の匂いの違いぐらい別物ですね。」
「えらい違いやな!」
「その道のプロ…。殺し屋か。それだとサーナイトアイの個性で見えない理由は?」
「協力者であるなら自称カグツチの力で正体を隠しているのでしょう。」
「それだとパラサロットは…。」
「SNSで顔出しまでして暴走しているので、自分から隠れないで表に出ていますからね。さすがにそこまでの力は貰ってないのか、それはさすがにできないということなのかもしれません。もしくは自分から顔を出すと無効になってしまうのかもしれません。」
「確かにパラサロット…、機上乗発の情報は簡単に集められたし、隠す力がまったく働いていない。機上乗発は元パイロットというだけのド素人。なら神社の人間を殺害したのはプロの殺し屋だとしたら情報が掴めないのも納得がいくね。」
「そのことなんですが…、少しそのプロの殺し屋についての情報だと思われる情報があります。」
「なっ…、どこからその情報を?」
「協力体制にある指定ヴィランからの情報です。裏社会の人間同士の情報交換で得られたものですが、情報をくれた人物は信用できます。」
「指定ヴィランだと! そんな信用のできない代表みたいな…。」
「あっ、その指定ヴィランやったらワシもよ~知っとる。か~~~なりの変人やけどゴーストライダーに絶対嘘はつかんて。」
「なぜそこまで言い切れる!?」
「そいつな…、末期レベルのゴーストライダーファンやねん。ゴーストライダーにちっちゃいことでもしょーもないことでも少しでも不敬をするなんてしてもうたら、速攻でその場で命絶つとしか思えんレベルなんや…。」
「え……。」
テンション高いヒーローのキャラクターがここまで素でドン引きしてるようでこの場にいるヒーロー達や警察関係者もその人物がどれくらいゴーストライダー絡みでなら信用できるかを察して理解した。ちなみに雄英陣はその人物である治崎を実際に見て知っているのでなんとも言えない顔をしていた。
「…オホンッ! とにかく! 緑谷少年! その情報はすごく重要だ! ぜひ聞かせてほしい!」
オールマイトが咳払いしてから気を取り直すように声を張った。
「はい。その情報によると……、その殺し屋の通名は『レッドライン』。一度狙った相手を確実に殺す凄腕で、殺害後に必ず燃えて焼死体になることからレッドラインと呼ばれているようです。」
「レッドライン!? 裏社会の人間だった受刑者の一部が口にしたことがある程度の、今だ正体が不明の殺し屋だと耳にしたようなないような…。」
「都市伝説レベルだとも噂が少しありますね。それぐらい正体が不明で…。」
「そいつが今回の大事件の首謀者に協力してるって!?」
「神社で起こった殺人が焼死体の状態だったことと、遺体が燃える原因が不明という点がレッドラインの殺害方法と同じであるとしたら……。確実でしょう。」
「自称カグツチと、狂った元航空機パイロット、都市伝説に等しいプロの殺し屋。…………ヴィラン連合とは別のベクトルでこんな危険なヴィラン集団が!」
「AFOが再起不能になってからヴィラン連合がたいした動きもない中で……、神話の神がヴィランになるとは…。」
「いや、あくまで自称じゃないの? 本物じゃないんだろう?」
「そうですね。骨片程度の少量の本物が混じってるだけの自称神です。」
「悪魔や妖怪を戦力数える昨今で今更だろう。」
「……それもそうですな。」
本当に今更である。
悪魔の力で活動するゴーストライダー。妖怪の力を借りることになったホークス。メデューサの力を持つ魔女から力を与えられたイレイザーヘッド(相澤)。リッチの協力でワンフォーオールを最終形態にできたオールマイトなどなど。
リフィカル教団の一件で悪魔の存在が周知されたこともあり、個性では対処できない異次元の存在と戦わなければならない事情も社会に浸透しつつある。ネット上にも胡散臭いやり方で防御策なども広まっている。
ヴィランも個性を使う人間というだけではなく、地震蟲の事件の時のように恐ろしい儀式を用いて悪事を行う人間さえ今も昔もいるのだから表沙汰になっていないだけで本当に今更な話しになる。
「しかし! 自称というだけでも一応は本物の力も含んでいる神話の神と戦うにはどうしたらいいんだね!?」
「自称カグツチを見つけることが優先ですね。大規模な儀式を決行するにしても本体が見つからないことには阻止もできませんし。それで杭から得られた声で自称カグツチの人物象とかなどの情報も取れました。その情報を元に描いた似顔絵と判明している特徴を資料にまとめておきました。」
「いつの間に…。」
「特別免許の権利ですから。」
「緑谷…。クラスの人間を使っただろう?」
「はい。」
「越権行為だ。反省文。」
「それはアウトだね! 仮免はダメなレベルの機密情報だから!」
「指定ヴィランに協力してもらうのもさすがに…って考えて…。」
「せめてヒーロー事務所に依頼したら良かったよね! なんで相談してくれなかったの!?」
「オールマイトの事務所の方々には睨まれてまして。」
「それは本当にゴメンね!! あとで叱っておくから!!」
「不幸の手紙などの遠回しな嫌がらせが飽きずに続いてるので人事はちゃんとしてください。」
「ほんとーーーにゴメン!」
「オールマイト、教職の仕事はしばらくいいから自分の事務所にテコ入れしてきてね。」
「本当に本当に本当に本当に本当に申し訳ありませんーーーー!!」
自分の知らないところで自分の事務所の人間が自分の教え子に嫌がらせをしていると知ったオールマイトは会議そっちのけで勢いで土下座していた。
『まあしょせんはただの人間だ。正義を掲げて動いていてもそれ以外の目がイマイチじゃな。』
ザラゾスは嘲りながらそう言っていた。
カグツチを自称する今回の数々の事件の黒幕。
都市の土地に埋め込んだ杭から得られたその情報はこうだ。
カグツチを名乗るのは、ヴィラン連合とは別に存在する生物兵器を作って商売を企んでいたヴィラン組織で、そこで改造された人造人間だった。
見た目は少々小柄な18歳の青年だが、戸籍がない赤ん坊から育てられて様々な人体改造をされており、その改造の中にカグツチの一部を埋め込むという手術があったのだ。
そうしてカグツチの力を少しだけだが手に入れた人造人間はただでさえまともな精神を持っていないのにそこに神の要素が少量混ざってとんでもない化学反応が起こった。
それは自分をカグツチだと思い込み、本物のカグツチに成り代わらなければならない、どんな手段を使ってでも、という恐ろしい狂気に取り憑かれた怪物の誕生だった。
外見は髪が赤みの強い点を除けば普通の人間と変わりないように見えるが、神様気取り故の傲慢さと手段を選ばない残虐性による行動はもはや人間を辞めていると言っても過言ではないものになっていた。
彼を改造した組織は彼によってとうに滅ぼされている。跡形も無く燃やされて痕跡も証拠も残っていない。
カグツチになるためにカグツチの体から生まれた山々にちょっかいを出すために多くの命を犠牲にしてだけでは終わらない。真のカグツチはいまや日本の山々だ。それを叩き起こして引きずり出すということは……。
神話の中で生まれたばかりのカグツチはイザナギに首を切り落とされて死んだ。切り落とされた首から流れ出る血は火山から流れ出る溶岩に例えられる。カグツチは火の神であり、火山とも強い結びつきのある原始の神の一柱。
そんな存在にむやみに手を出して…、無事で済むはずがないのだ。
だから止めなければならない。
日本中の火山が噴火して日本が火に包まれるなんて災いが起こさないために。
やっと執筆できましたが全然のらない感じで執筆してしまったのでつじつまが合ってない気がしてならないがどこをどう修正すればいいかも分からなくて…。
今回は前回の時に記録した音の解析で黒幕の情報を調べる作業と、判明した黒幕のことと、黒幕の企みなどのことをまとめました。
次回で黒幕と協力者2名との戦いにしたい…!
もういい加減にしないとと思うのですが、すぐ終わらせるのがもったいない気がして中々踏み切れなくて…!
ラスボスは決めてるんですけど…。
劇場版とかのイベントは、別に連載するか考え中です。
これおかしいって点が分かりましたら、活動報告やメッセージで教えていただけると助かります。感想だと違反となって削除される可能性があるので。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
-
いや、連載の続き書けよ