ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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思ったより難しかった続き……。


今回は引き続きオリジナルヴィランとの戦い。

今回はゴーストライダーは脇役で、相澤がメインです。

前にザラゾスの嫁の一人から強引に渡された力を使います。


相澤の戦闘スタイルにかなり理解ができていないところがあるので、こうじゃないって意見がありましたらメッセージなどで送ってくださると助かります。






それでもOKって方だけどうぞ。




いいですね?




SS91  レッドラインの降服

 

 

 

 イレイザーヘッドこと相澤が建物の隙間の影に潜んで、相手の出方を見ていた。

 パラサロットこと機上乗発をゴーストライダー達が相手している間の時間軸に相澤達の別チームが自称カグツチの仲間のもうひとりであるレッドラインを捕縛するために行動していた。

 他にも隠密行動が得意なヒーロー達も参加しているが、レッドラインの姿を捕捉できていない。

 裏社会の情報網でも引っかかることが稀で殺害手段以外の詳細情報が掴めない凄腕の殺し屋の実力なのだろうか。

 潜んでいる可能性が高い地域を絞って包囲網を縮めているが、一方的に攻撃されて逃げられることを繰り返されている。

 地域を絞ったのはゴーストライダーがサーナイトアイの個性にゴーストライダーの力を上乗せする形で精度をあげて実現させた。なお一時的なものなのでサーナイトアイへの負担は少ない。

 だがそれでもレッドラインの姿形に関する情報を得ることはできずレッドラインの徹底的な隠密行動の恐ろしさが分かる。

 これについてはザラゾスも口笛を吹くぐらいには感心していたほどだ。人類の文明歴史の中で10本の指で数えられるほどの逸材だと感心していた。実年齢は不明だが古代悪魔であるザラゾスがそういうのだから信憑性はありそうだ。

 相澤はレッドラインの姿を少しでも視界に入れられないかと機をうかがっていた。

 個性を抹消するためではない。つい最近手に入れたメデューサの魔女の力を使うためだ。

 実戦に使えるようゴーストライダー監修のもとで使い方を学んだ。その際に体への負担とメデューサの魔女に内側を蝕まれて食われるという感覚のことも覚えた。

 

『イレイザー! レッドラインらしき奴を見つけた! そっちに行った!』

 

 プロヒーロー、リューキュウからの無線が入る。無線の音声に混ざって破壊音など聞こえた。

 相澤が建物の影から飛び出し建築物の上へ向けて捕縛布を飛ばして建造物の一部に巻き付けてスパイダーマンのように器用に登った。

 するとそのタイミングで別の建造物の屋上から跳んできたと思われる黒づくめの人間が相澤の視界に入った。

 その人物は小柄であるがオリジナルの形状をしたライフル銃を抱えていた。

 こいつがレッドラインだ。

 相澤は確信しレッドラインに両の眼を向けて力を使った。

 

「ーーー!?」

 

 途端に相澤を中心に見えない重圧の領域が発生しレッドラインが立ち止まり膝を突きそうになるのを間一髪でとどめているがのし掛かる重い力に小柄な体が震えている。

 今のうちにと相澤が魔女の力を使いながら捕縛布を使用しようとした時、震える手で懐からキツネのお面を取り出し顔に被った。

 その瞬間、レッドラインの姿がその場から消えた。

 一瞬にして影も形も消えてしまい相澤は目を見開く。

 次の瞬間に何かを察した相澤が身を捩ると相澤の肩が撃ち抜かれ、ついで相澤を包むように爆炎が発生した。

 急所を狙おうとしたようだが一瞬の勘づきで肩を撃たれる形になった。

 捕縛布を竜巻のように激しく動かし、渦巻かせた捕縛布と空気で強引に炎を巻き上げて消した。

 ダメージゼロではすまなかったが、相澤は手応えを感じていた。

 その手で相手を捕まえていないが自分の認識できる範囲に捉えることができているという感覚は魔女の力を借り、訓練で実際に使った時に得た感覚だ。

 他のプロヒーロー達は来ない。予想の範囲内にあったがレッドラインに行動不能にされて駆けつけられないのかもしれない。レッドラインをこちらへ移動させたリューキュウも通信のあとに撃たれたのかもしれない。

 相澤の背中にしなだれかかるように薄ぼんやりした炎のような揺らぎが現れる。

 それがメデューサの魔女であると相澤は知っているので軽く無視。ハッキリと姿は見えないが魔女から石化の魔眼の複製を渡され口にしたからか姿は見えずとも存在は感じ取れる。こちらのタイミングなんて考えずに好きなときに魔女が絡んでくるため相澤はかなり迷惑をしていた。しかし力を受け取った手前、魔女から逃げられないことは覚悟して受け入れているため迷惑に感じても最終的に気持ちを諦める方向に切り替えている。

 今は相澤にしか見えない魔女の手がある方向を指差す。

 今いる建築物の屋上の右側。相澤から見て建造物内のエアコン設備の外付けファンの近くを魔女の指が示している。

 魔女からもらい受け今や相澤の目と同化した魔眼が薄ぼんやりしたレッドラインの形を見つけた。

 次の瞬間にレッドラインがライフル銃の引き金を引き、銃声を抑える装備をされていて発砲音はほぼかき消えた状態で弾丸が相澤に向けて飛んできた。

 その弾丸はまっすぐに相澤の頭部を狙っていたが、それを間一髪で首を傾げるような形で避けた。

 レッドラインはそれに驚いているようだ。透明人間状態で顔もお面で隠しているがそれでもプロの殺し屋として冷静さをすぐに保ち次の攻撃に移ろうとしていた。

「無駄だ。」

 相澤が額にまいていたバンダナを外した。

 魔女の力が垂れ流しにならないようにするための封印のため特殊な刺繍がされたゴーストライダーから渡されたバンダナだ。

 相澤の額にある三つ目の目が開く。メデューサの魔女の魔眼の複製だが力は同等。縦になっている眼が横に瞼を開いてその中の蛇のような縦筋の眼球を露わにし、魔眼で発生させる力場が薄らと色を持ちハッキリと人間の目で認識できるほど濃密になる。

 ピシリッと微かな音が聞こえた。レッドラインの手足の表面が衣服ごと鈍い灰色の石に変化し始めていたのだ。

 自分の体に発生した異変にレッドラインが気づいた時にはすべてが遅かった。顔に被ったカグツチの力で身を隠す力が石化の力に負けてひび割れて砕けて落ち、透明人間状態だったレッドラインの姿が現れる。石化しつつある指がうまく動かず震えてライフル銃の引き金を引けなくなり、フードとマフラーのような黒い布で顔を隠しているので表情は分からないが雰囲気でかなり動揺しているのが感じ取れた。

 身動きが取れなくなったレッドラインに相澤が捕縛布を手にしたまま歩いて近づく。

「終わりだ。レッドライン。」

「……。」

 いよいよ石になったことでピクリとも動かなくなった手足を見下ろしてから、レッドラインは相澤の顔を一度見るように顔を上げてから、降服の意を示すように俯いた。

 キッチリと捕縛布と個性封じの拘束具で固めてからメデューサの力を解き、石化を解除してやる。そうして相澤が発生させた魔眼の領域が解除されてから安全圏で待機していたプロヒーロー達と警察達が集まり、拘束されたレッドラインを護送車に移動させた。

 

 レッドラインの捕縛までにリューキュウをはじめとしたレッドラインを追い立てる役に回った者達のほとんどが死傷。

 リューキュウは重症を負ったがトドメを刺される直後に他のプロヒーローが庇って命を救われていた。

 

 

 簡易休憩所に置かれた簡易椅子に座って額を手で押さえて体中を駆け巡る痛みと不快感に耐えている相澤の目の前に、メデューサの魔女が彼の顔を覗き見るようにしゃがんで下から見上げていた。魔女は楽しそうに笑っており、相澤が苦しんでいる様を楽しんでいるようだ。

 訓練の段階で魔眼を使うとどうなるかというのは体感している。実戦では訓練より長く額の魔眼を使った。その分体にかかった苦痛も倍増し、魔女を楽しませる結果になった。

 それを覚悟した上で受け入れたはずだが………。

 

「あの魔女。普通に腹が立つぞ緑谷。」

「俺に言われても。」

 

 特に痛みと一緒に来る不快感が、いわゆる舐め回すとかそういう不快指数が高い感触のソレであるので色事どころか食欲などの最低限のことも二の次にする相澤がアレが魔女からワザとされていると分かってぶつける先が出久しかいなかったので悪いと分かっていても言わずにいられず上記のことになっていた。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 自滅したパラサロットと違い、生きたまま捕縛できたレッドラインをタルタロスへ収容した。

 レッドラインから残るヴィランである自称カグツチのことを聞き出すべきだとすぐに各関係者が動こうとしたが、ゴーストライダーが待ったをかけ拘束されて身動きの取れないレッドラインに話がしたいと言った。

 厳重な取調室でゴーストライダーとの1対1の会話が行われ、捕縛された段階で素顔を晒されたレッドラインが仮面のように無表情だった顔から大きく目を見開いて驚愕の表情でゴーストライダーの顔を見る姿が見られた。

 監視カメラ越しであるがレッドラインにとってはとてつもないことをゴーストライダーから聞かされたのだろう。レッドラインの表情が苦しげに歪み、やがて意を決したように口を開いた。

 

 自称カグツチの居場所と、奴の目的を達成させるための儀式を行う場所と日時を。

 

 儀式が完遂することで日本全土を火の海に沈めないために。

 最愛の我が子を。自分が守りたいと願っていた儚い命達を。自称カグツチの口車に乗って失う結末を変えるため、償いとしてレッドラインこと小紺麦子が自白したのだった。

 

 ゴーストライダーから自称カグツチの目的が達成するとどうなるかを聞かされるまでタルタロスからの脱獄を企んでいた小紺麦子は、ゴーストライダーの言葉が真実だと悟るとカグツチの居場所と儀式などのすべての情報を自白して、脱獄をせずなおかつ自害も選ばず静かに大人しく牢の中にいた。

 

 

 

 




レッドラインこと小紺麦子は遠距離攻撃が主なので隠れる場所と距離を詰められると苦戦します。
でも凄腕の殺し屋の実力はあるので近距離でも戦うことは可能なのですが、メデューサの魔女の魔眼の力で体の動きを抑えられ、自称カグツチから渡されていた透明化の道具もありましたが魔女の力には及ばずダメ押しに石化で手足を封じられて降服。
タルタロスからの脱獄も視野に入れて機を伺っていたが、ゴーストライダーから自称カグツチの目的が達成されることでどうなるかという話を聞き、ゴーストライダーの言葉なら真実だと受け入れて子供の命を天秤に掛けて自白して刑に服すことを選択。

オリジナルヴィラン勢で彼女だけが生き残る予定なので、レッドラインはここで終わりします。
後日談はある予定。


呆気なかったかな……?

サーナイトアイの個性の一時強化と、メデューサの魔女の力がクリティカルヒットで事が進んだ流れですが、こういった上手い組み合わせで強敵を割と簡単に攻略するってのはあるあるかな?

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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