やっと書けたけど、短いです。
今回から、SCPビルダーベア編。
最初はプロローグのような出だし。
カグツチの事件後、疲労困憊になってしまった出久ことゴーストライダーだったが、雄英のある土地に新たな災厄がやってきてしまう……。
ビルダーベアの犠牲者として、オリプロヒーローが出ています。
ビルダーベア編では、無数のモブやオリキャラが多数犠牲になります。
まだSCP財団などはまだ出てきません。ビルダーベアと戦うために出す予定です。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
SS95 無邪気に邪悪なクマさんがやってくる
カグツチが絡んでしまった大規模な事件の傷跡と後始末は、ゴーストライダーが率先して協力したおかげで想定していた期間を一気に短縮して終わらせられた。
長期的な観察と調整が必要なことはそれまで関わっていた神事の守護者達に引き継がれて、一番の山場は超えて、出久が頭から被ってしまったカグツチの返り血をやっと全部洗い流してコマさんとコマじろうにも影響を出さずに雄英に帰還できた。
雄英に帰った出久だったが。
「さすがに…、少し疲れた…。」
「あれだけ多忙極めて少しで済むのね…。」
共有スペースのソファで背中を深く預けて脱力している出久の姿をA組のクラスメイト達が目撃して、出久が漏らした言葉についそう言う者がいた。
疲れた様子を今まで見せたことが無かったといえるほど、バラつきがあるがゴーストライダーとして夜間の活動が多いため寝て回復するのだろうか?という疑問さえある明るい時間帯もほどよく動いている出久が、ハッキリと疲れた様子を見せているのは非常に珍しい。
今回の事件の詳細は関係者以外には伏せられているが、日本全土に及ぶ大規模な警戒態勢が敷かれるほどの大事件だったというのは知っているのでさすがのゴーストライダーも過労になったかとクラスメイト達は心配していた。
「出久お兄ちゃん、疲れてる?」
「んー…。」
出久の隣にちょこんと座った壊理が心配して聞くが、力の抜けた返事をするだけ。
雄英に帰還後、寂しさで情緒がおかしかった壊理を落ち着かせるために構ったりもした影響もあるかもしれないという負い目を壊理自身が感じてしまったようで、泣きそうな顔をしていた。
このままだとまたパニックギャン泣きに陥りそうで、A組面々が焦っていたが、すると出久の片手が壊理の頭に乗せられた。
急な出久の行動にその場が一瞬シンッとなる中、出久の手が優しく、だが堪能するように壊理の柔らかい毛質の白い髪の頭を撫でる。
なんというか、疲労困憊の飼い主が毛深い飼い犬を無意識に撫でているような……、ソッとしておこうと思えてしまう雰囲気だった。
「マジで疲れすぎてんだな…、緑谷…。」
切島がなぜか涙ぐんでしまっていた。
これはマジで出久の健康状態がヤバいのではと、クラスメイト達の心配が増えてくる中、芦戸がなにか思い付いたように麗日の手を掴んだ。
「えっ? えっ!?」
「癒してあげなよ! ほら、緑谷、モッチモチだよ。」
「ちょっ!」
「芦戸ちゃん、それはちょっと。」
「……。」
「ひゃっ!」
出久がいるソファーに芦戸によって引っ張られていった麗日を止めるべく、蛙水が動いたが、それより先にぼんやりした目をした出久のもう片手が目の前まで連れてこられた麗日のほっぺたを軽く摘まんだ。
痛くない加減で摘ままれると、一端動きが止まったが少し間を置いて、プニプニと麗日のほっぺを指で揉み始める。
「疲れ過ぎてんだね、緑谷…。」
「ひょっとしてしんどいの隠してたのか?」
「マジでヤバいんじゃ…?」
壊理を撫でながら、麗日のほっぺたをプニプニしているのを無意識でやっている出久の様子はどう見ても異常だった。
疲れすぎて本当に一時的におかしくなっていると見て、さすがに先生達に相談しようと思って動き出す。
そのことを聞いた相澤がさすがにこれは視覚的にもよくないし、出久が本当に限界点を迎えている可能性を感じて、しっかり休めと出久に言い渡したが、半分意識が飛んでいるらしい出久が立ち上がる時にふらついて近くにいた麗日の方に倒れたため慌てて麗日が受け止めたのだが、麗日のもっちりした柔らかく弾力のある麗らかボディの感触に、『柔らかい』と呟いて、つい彼女をギュッと抱きしめてしまっていた。
麗日が声にならない絶叫を上げ真っ赤になってしまった時、血涙流した峰田のボディアタックが出久の頭に決まり、怪我はないがやっと覚醒した出久が麗日を解放した。
こうしてカグツチの事件が終わって早々、出久は雄英での学業に復帰する前に過労によるドクターストップがかかるというてんやわんやが起こったのだった。
しかし、世間は。
否、世界は、暇を与えてはくれそうになかった。
その災厄が雄英のある土地に踏み込んだのは、運命だったのか、それとも……。
***
「おいおい、なんだよコレ? 誰かの個性か?」
パトロール中だったプロヒーローが、その存在を発見した。
彼の足下には、33センチぐらいのクマのぬいぐるみが立っていて、ジッとプロヒーローを見上げていた。
テディベアに似ているようで違う製品のようでもあり、愛らしい見た目のぬいぐるみが二本足で直立して道を歩いているのを発見したら、今のご時世ではまず何者かの個性であるかを疑う。
実際、そういう個性もあり、個性が暴発したりする事故は少なくない。
プロヒーローはあらゆる可能性を頭の中でシュミレートしつつ、クマのぬいぐるみの前で膝を折ってかがんでクマのぬいぐるみの目線を合わせるような体勢を取った。
「君はどこから来たの? 迷子?」
ひょっとしたら子供の個性である可能性を考慮して務めて優しく声を掛ける。
クマのぬいぐるみは、首を横に振った。
こちらの言葉を理解できていることは分かった。
「そうか。私の言葉は分かるみたいだね? 迷子じゃないってことかな?」
ゆっくり情報を得ようと質問を繰り返す。
クマのぬいぐるみは、身振り手振りで何かを伝えようとしているようだが、イマイチ分からない。
プロヒーローが困ったなと思い始めた頃、仲間からの通信が入り、慌てて立ち上がって通信機のスイッチを入れた。
「はい。分かりました! すぐに……、待ってくれ。こちら……、自立稼働しているクマのぬいぐるみを発見したんですが、どう対応を……、ん? おいおい、じゃれてるのか? 今は遊んでる暇は……。」
プロヒーローの通信はそこで突如、途絶えた。
突然のことに驚いた通信相手の仲間のプロヒーローが急いでGPSを頼りに急行すると、そこにはプロヒーローが身につけていたヒーロースーツやサポートアイテムと、スイッチが入ったまま電池が切れた通信機が地面に転がっていた。
プロヒーローの個性は、自らの体をトロトロの液状に変化させるというもので、体が溶けて蒸発したのではないかと考えられてしまう現場の状況であったため、殺人の可能性も視野に入れての捜査が行われることになる。
その捜査の最中に、自立して歩き回るクマのぬいぐるみの姿があちこちで目撃される情報が入る。
同じ頃、市役所などで扱われる機密である個人情報のデータに、不正アクセスの痕跡が見つかる。
クマのぬいぐるみの目撃情報がある土地に住所を持つ人間達の個人情報が閲覧されており、その中で未成年の学生を区分したファイルに注目していたようだった。
学生の中でもヒーロー科のある学校に焦点を置いて閲覧し、その中から物色してたのではないかとSEが推理している。
閲覧されたヒーロー科のある学校には、雄英校も含まれていた。
自立歩行しているクマのぬいぐるみがいたら、ヒロアカ世界だとまず誰かの個性だと思うでしょう。
個性を使ったイタズラか、暴発かとか。
最悪ヴィランが仕掛けた何かしらの兵器である可能性もありえる。
下手に超常能力が一般化しているから、どの可能性であるかを推理するのがメチャクチャ大変そう。
でも、そのクマ。個性は関係ない。
超・危険!!
次回は、ビルダーベアの目撃情報を聞きつけたSCP財団が介入してビルダーベア捜索と、ビルダーベアがあちこちで複製を作るためにやったと思われる惨劇と惨状などを書きたいと思ってます。
書けるかな……。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ