ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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やっと書けた……。

待っててくれた方おられるのかな?





今回は、ビルダーベアが作ったオリ複製とのバトル。
内の1体との戦いですが、運良く被害少なく勝つことが出来る流れです。



原作キャラの言葉遣いや性格などの違いがあるかもしれませんので、もし違っていたら活動報告かメッセージで教えていただけると助かります。






それでもOKって方だけどうぞ。




いいですね?



SS98  vs充電バッテリーの複製

 

 

 信用度がひっっっっくいことで定評がある雄英の表の門を塞ぐ防衛システムである雄英バリアが破られた。

 正確にはバリアとして機能する分厚い鉄板と鉄板を動かす機器が勝手に動いて開いてしまったというのが正しい。

 目に見えるほどの放電が雄英バリアの周りに走った途端にこうなった。

 

「むむ! これは!」

 

 根津が雄英全体のシステムを遠隔操作できる操作機器が集まった室内で、すぐにキーボードやスイッチを操作し、特定の電源の接続を物理的に切断する処理をした。

「ふう…、危なかった…。」

『ーー根津校長?』

「こちら根津。ビルダーベアの複製に、電気製品を操る奴がいる可能性がほぼ確定してるよ! 電源を物理的に切る操作をしてシステム全体を浸食されないようにしたけど、向こうに動かれたら無意味だね。僕の方からシステムの動きに目を光らせておくけど、発見次第最優先で処理できたら……。』

 

『ぎゃあああああああああ!!』

 

 混線通信に混ざる悲鳴。通信機器がブチンと切れた音も最後にあった。

 若い青少年の声ではない。もっと低い大人の男の声だった。

 恐らく財団から派遣された部隊の人間だ。

 

『………期待はしてませんけど、頼りにしてますよ。ハイスペックなデカいネズミさん。』

「ハハっ。お互い生き残れたら覚えてろ、性悪指揮官殿。」

 雄英に来た当初、間違いなくなにかあったとしか思えない根津とオフェリアの会話が最後の方である。オフェリアとのやり取り中だけは、根津は青筋浮かべぱなしであった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「電気つったら、上鳴じゃん!」

「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理ーーーー!!」

 混線通信から伝えられた電気関係の複製の存在を聞いた耳郎が一緒に動いていた上鳴の個性のことでそう言ったら、上鳴は残像が見えそうなほど首を横に振りまくって無理だと叫ぶ。

 ついでに涙目。断末魔と思われる別部隊の男の悲鳴を通信機越しに聞いてしまったことが上鳴の恐怖を極限まで高めてしまった。

 上鳴は、ついさっきのビルダーベアについての説明でビビリ散らかした生徒で1、2を争えるぐらいだ。夢と志を胸に雄英に来た1年生とはいえ、若さ故の限界がある。

「ビビリ散らかしてる場合じゃないって、ついさっきゴーストライダーから言い聞かされてたのにもう萎んじゃった感じ?」

 十人以下の少数で小隊を組んでビルダーベアの複製の各個撃破を狙うために動いている中、小隊に加わっている物間がからかうように言った。

「べ、別に…。」

「うんうん、気持ちは痛いほど分かるさ。戦いたくないって。しかも全滅イコール雄英どころか周辺数十キロが核ミサイルで焼け野原確定エンドだから……、全滅プレイ必須の長丁場ゲームシナリオもびっくりのノーコンテニュープレイだもんね~! 怖いのはみんなそうさ。でも、それでも…、戦うって決めたんだろ? 君の根性ってその程度なの?」

「そんな…わけ……。」

 物間の言葉にムカッとして言い返そうとした上鳴だったが、何かの気配が迫ってくる音に気づき言葉を止めた。

 この場にいるメンバーが音がした方に向けて臨戦態勢になる。

 すると雄英の建造物内の通路の先から現れたのは……。

「か、家電製品!?」

 それは一般家庭に流通する、電気屋の店内に必ず置いてあるような一般的な家電製品達だった。

 本来自立して動くはずがないそれらが、バチバチとした微かな放電を出しながら、それぞれの形のせいでそうならざる終えない動きで一歩一歩進んでくる。

 ロボットが人間に反旗を翻したSFジャンルの映像作品を、人型ロボットじゃなく家電製品に置き換えたような異様で恐ろしい光景だった。

 冷蔵庫なんて四角い底の部分の角を前後左右で器用に地面を当てるようにしながら移動している。体を前後左右に揺らせてもジャンプはできないらしい。

「……どうやらバリアをこじ開けた犯人も一緒のようだね。」

「えっ?」

「小さいから見えにくい? 下の方、アイツらの中央の方…。」

「あっ!」

 物間が指差す先をよーく見ると、クマっぽい形の小柄な何かがいた。

 制作者のビルダーベアと同じ体長なので他の家電に紛れると見失いそうだ。

 電気のコードらしき線が無数に絡まって繋がった電気を溜めるための機器…、つまりコンデンサーと、バッテリーと思われる物でボディと頭部を構成したビルダーベア作の複製だった。コンセントとかコードのアダプターとかが耳や目や口の部位を表現しているのが地味に工作作品であることを理解できてしまう。

 複製の体からは時折バチッと放電の光が漏れており、物間の言うとおりコイツが雄英バリアを開けて侵入する経路を作った犯人だと分かる。

 実際に家電製品を従えて共に行動している光景が証拠だ。コイツの能力は、間違いなく電気を動力として使う全ての製品を操ることだろう。

 この通路は根津によって遠隔操作で電線を断ち切っているため窓からの日の光がなければほの暗い。電気を操る複製は根津の対策のせいで適当な家電製品を操って駒にする方法で襲撃する方に方向転換したのかもしれない。

「ってことはさ…、アイツの目的って雄英のシステム全体を奪おうってことなんじゃない?」

 耳郎はそう分析した。

 こう真っ先に先行してきたということは、真っ先に雄英全体を統括するシステムの中枢を奪おうとしているのだろうと予想できた。実際雄英バリアの機能を支配して開けさせたのだからいくら途中の接続を物理的に切断しても、物理的に手を加えられない中心部に行けさえすればこっちのものだと。

「そーいうことなら、絶対ここで食い止めないといけないよね? そうだろ? 電気くん?」

「下の名前呼びすんなよ!」

「言っとくけど君の個性をコピーして僕が請け負っても、電量に僕の体がもたなくて逃がす確率の方が高いと思うんだ。……引き連れてる家電の足止めぐらいはなんとかできそうだけど。分かるよね?」

 物間が微笑んだ顔を上鳴に向けて言う。

 上鳴は目を大きく見開いて物間を見た。

「来るよ!」

 そうこうしている間に充電バッテリーの複製が引き連れていた家電達が上鳴達へ向かってきたため、耳郎が叫んだ。

 大きさも形も様々な家電製品が群を成して襲ってくる光景はコレはこれでインパクトがあるし、殺傷力が無さそうだが精密機器と金属やガラスなどで構成された部位が露出すれば十分人を殺傷できるだろう。冷蔵庫に至っては大きさもあるので押しつぶす攻撃もできる。

 更に厄介なこともすぐに分かった。耳郎が自身の個性である耳たぶから伸びて垂れ下がるプラグの先端を迫ってきた家電製品に刺した途端に家電に流れる電気が弾けて耳郎がその傷みで慌ててプラグを外して耳を手で押さえた。

「マズいかも…、うちじゃアイツらに太刀打ちできそうにない!」

「君は別任務を遂行しててくれたらいいよ。」

「えっ!?」

 驚いた耳郎が物間を見た。

「ゴーストライダーとあの財団の人達から作戦を別途任されてる奴らが何人かいるの知ってるから。」

「盗み聞き?」

「カマ掛けてみただけだよ。あと口の動きと挙動とかでなんとなく…、さっ!」

 迫り来る家電製品達から耳郎を守るために、上鳴からコピーした個性で無力化させていく物間。

 電気に電気をぶつけるという単純なことだが、物間から出した電気を浴びせただけで自立して動いていた家電が途端に動きを止めるのだ。

 物間が前に出たことでそれを目の当たりにした上鳴は、目を見開き驚きで固まったが、だが自分を鼓舞するように両手で両頬を叩いてから物間より前に飛び出した。

 上鳴が放電を体からほとばしらせながら群れている家電の隙間をくぐり抜けていく、ただそれだけで家電達が動きを止めたり動いている途中だったことからバランスを崩して倒れたりして他の家電を巻き込んだりした。

 上鳴が取りこぼした家電製品達は、物間が耳郎に近づけさせないよう彼が相手をして無力化させていく。

 耳郎は、耳から伸びるプラグを壁に刺して、意識を集中させて何かを探っていた。

 充電バッテリーの複製に向けて上鳴が迫っていくと、複製は上鳴を脅威だと認識したのか後ろへ下がり、ついに家電製品達を壁にさせて背中を向けて逃げ出し始めた。

「にーーーがーーーすーーーーかーーーー!!」

 残る家電製品達の壁を撃ち抜くように直線の電気を指から放つと、触れた家電達が倒れ、その先にいる充電バッテリーの複製の右肩と右腕に命中した。

 命中した箇所から体を構成しているコードや金属部品などが剥がれ落ちるように地面にばらけて、バランスを崩した充電バッテリーの複製が前にこけた。

 倒れた充電バッテリーの複製を逃がすまいと上鳴は、家電製品達を押しのけてビーチフラッグを取るように飛びかかって充電バッテリーの複製を両手で捕えた。

 上鳴の攻撃で欠けた箇所から放電が漏れていて、残った手足をばたつかせて上鳴の手から逃げようともがくが上鳴はガッチリと両手だけじゃなく両腕で抱え込むように逃がすまいとしっかり捕まえた状態にした。

「お前……、なるほど…、こうやってみてよーーーく分かった…! お前の正体って、バッテリーじゃなくって…、バッテリーの中に溜まってる電気だろ!?」

 上鳴が口の端を釣り上げるようにして叫ぶように問うと、図星を突かれたのか充電バッテリーの複製が一瞬暴れるのを止めた。

「なるほど、だから電気製品を自由に操れたんだな! 雄英バリア開けられたのも! 電気そのものならそりゃ簡単だよな! けど……、生き物から出す電気に触ると上書きされるんだろ! だから物間のコピーでも操ってた家電が動かなくなるし、こうやって俺に捕まったら……。」

 上鳴の体からほとばしる電力が高まり出す。それとともにそれを浴びせられている充電バッテリーの複製が痙攣するようにガタガタ震え出し、体を構成する部品が少しずつ剥がれ始める。

「うおおおおおおおおおおお!!」

 上鳴の絶叫と共に充電バッテリーの複製の中にある本体の電気が上鳴の電気で上書きされて消滅し、ついに上鳴の腕の中からバラバラになったバッテリーや部品が床に落ちていき、複製は完全に活動を停止させた。

「……上鳴くん?」

 耳郎を守り切った物間が微動だにしない上鳴に声を掛けると。

「う……ウエ~~~~ィイイ。」

「あちゃー…、個性の使いすぎでアホになっちゃったじゃん。」

 彼の個性の弱点として、限界点以上の電気を使うと頭がショートしてアホになってしまう。

 とにかく全力で、命をかけてでもビルダーベアと複製達に勝たなければ後がない今の状況をなんとかしようと頑張った結果だ。時間が経てば回復するし、とりあえず一番警戒する対象だったビルダーベアの複製を倒すことに成功したのだ。十分頑張ったし、表彰ものだ。

 その一方で。

「それで、見つかったのかい?」

「…う~ん。なんか動き回っているような気がする音は拾えたけど…。」

「けど?」

「たぶん水道管…、下水? でも……。」

「おかしいな~? この通路の設計図だと、水道も下水も通ってないはずなんだけどな?」

「!」

「ゴーストライダーが説明してたじゃん。体を液体化できるプロヒーローがひとり生死不明の行方不明になってるって。」

 物間は戦いでかいた汗をにじませた顔で、不敵に笑った。

 

 通路や雄英のあちこちの壁の中や外付けの管の中を移動する、ドロリとした液状の何かがいた。

 それは充電バッテリーの複製が倒されたのを確認した後、すぐに移動して他の複製達へと指令を伝えるように移動を続け、複製達もそれぞれ動き出す。

 

 

 後の財団の分析と研究で、充電バッテリーの複製は、場所が悪いと人類滅亡レベルの事を容易にできる筆頭になったかもしれなかったという論文が書かれた。

 例えば軍事施設。例えば化学薬品を扱う工場。例えば原子力発電所。

 そういった場所を電気を本体とするあの複製が支配したら……。

 論文の最後はそう締めくくられていたらしい。

 

 

 

 

 




どの複製を最初に出すか悩んで、雄英を潰すのに前線に出ないといけないのはどれかと考えた結果、充電バッテリーの複製にしました。

家電製品は、来る途中で粗大ゴミとか電気屋から盗んで手駒にしています。

充電バッテリーの複製は、バッテリーや蓄電器が本体ではなく、中に充電されて溜まっている電気エネルギーそのものが本体で、それを知らずにボディを破壊しても電気を逃せられれば復活できるし、むしろ建物内や大きな機械のシステムに乗り移れるので早期に正体に気づけないと詰んでいた可能性がある。

また最後の方で財団が持ち帰られた情報から、場所が悪いとケテルシナリオまっしぐらな危険分子だったという論文を残すぐらい厄介だったということにしました。

弱点は、生体電気。例えばデンキウナギやデンキナマズの放電や、上鳴のように電気に特化した個性から生産される電気を浴びると自分自身の電気を上書きされるようになってしまって消滅してしまうということにしました。
逆に複製側は生体電気を支配できない。支配できるのは家電や電気がないと動かせない機械全般のみに絞られる。
上鳴と当たった時点で充電バッテリーの複製の負け確定でした。



次回は、どの複製を出そうかな……。

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  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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