ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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今回は、一度に2体と戦う。

でもあまり盛り上げられなかった……。



タイトル通りの奴らです。
応募してくださった方ありがとうございます!



正直、人間や動物を材料にしている複製を破壊するのはそうしないと大惨事になると分かっていても破壊した後が後味悪そうなイメージです。
なにより見た目と内容からして気持ち悪いのもありますし。






それでもOKって方だけどうぞ。





いいですね?





SS99  vs耳でできた複製&皮膚でできた複製

 

 

 上鳴達の活躍で充電バッテリーの複製が破壊されて駆除された頃、別の場所では違う素材で作られたビルダーベアの複製との戦いが勃発していた。

 

『ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオイイイイイ!!』

 

 デスメタルのシャウトのような凄まじい大声が雄英の一角に響き渡る。

 近くの窓がビリビリと震え割れそうな程の声量を発するのは、プレゼントマイク。

 プレゼントマイクから2、3メートル程度離れた場所に立っている小さいクマっぽいものがいる。

 暗い場所でハッキリとソレが何で出来ているか分からなければ、普通のテディベアっぽいもの程度にしか思われないかもしれない。その形をしているのだから。“形”だけは……。そう、形だけは。

 

 その複製は財団で惨事をもたらした最初のビルダーベアの複製。

 ビルダーベアがSAFEの扱いから、KETERに変更されるきっかけになった要因。

 つまり人間の耳で作られた複製なのだ。

 コイツが発する怪音波のような奇声を聞くと体中に耳の形に似た腫瘍が出来て命を落とす。

 

 ゴーストライダーがビルダーベアとの戦いに向けた演説で語った、倒せる相手であることを伝えるための一例として挙げられた複製でもある。

 

 プレゼントマイクは、耳でできた複製を発見次第すぐにそこへ急行するよう任されていた。

 耳の形をした腫瘍を発生させて死に至らしめる奇声がかき消えるほどの大音量をぶつけている間に、この複製を仕留められれば勝ち確定だからだ。

「最高のタイミングです! プレゼントマイク!」

 13号のブラックホールが展開され、プレゼントマイクの個性による大音量のシャウトが続く間に耳でできた複製を仕留めるために問答無用で吸い込むブラックホールの力を発揮する。

 33センチ程度の体長の、無数の人間の耳でできた複製は、周囲の枯れ葉や小石や砂ごと凄まじい吸引に巻き込まれたちまち地面から浮いてしまい、空中でジタバタしていたがあっという間に13号の指のブラックホールに吸い込まれて塵となって消えた。

 警戒しつつプレゼントマイクが声を止めて、少しの間13号も自身の指の状態を慎重に確認する。

 絶対聞いてはいけない耳でできた複製の奇声も出てこないし、出てくる気配さえない。

「……こちらプレゼントマイク。耳の複製の完全消滅を確認!」

 プレゼントマイクが頭に付けている通信機に向けて、そのことを全体に伝えた。

 それは財団側からしたら、大きな嬉しい知らせだっただろう。

 何人もの財団の人間を惨い形で死に至らしめた最初のビルダーベアの複製が倒されたのだから。

 財団と根津達からの労いの言葉を貰っている間に、13号がその場にへたり込んでいた。

 宇宙服のような大きくごついヒーロースーツで身を包んでいるが、その身が微かに震えているのが分かり、プレゼントマイクは13号に近づいて労うようにポンポンと肩を叩いた。

「よかった……、本当に…勝てた…、勝てなかったら…どうなって…たか…。」

 ブラックホールを発生させる両手の指を眺めながら、震える声で呟く13号。もしかしたらスーツの下で涙しているかもしれない。

 ブラックホールで吸い込んでも倒せなかったら無駄骨どころでは済まなかった。13号自身もだが、近くにいたプレゼントマイクだって息継ぎの時の隙に奇声を耳にしてやられていた可能性だってあったのだ。

 事前に伝えられたビルダーベアの危険性と、ビルダーベアと複製達の討伐が失敗したらどうなるかという大きすぎるプレッシャーは、プロヒーローでも耐えがたかったのだ。

 プロヒーローとして凄惨な事件や事故現場に出動したことは数知れずだが、得体の知れないSCPなる存在、それも人類滅亡レベルの危険な相手をしてモザイク無しの実際の被害の映像や資料を見せられて、人生で初めてあんな死に方をしたくないという猛烈な恐怖を感じたのだ。

 

 しかし彼らは隙を見せてしまった。

 相手がSCPという不可解で奇妙な正体不明の存在だということと、先ほどの勝利が大きな隙を生んでしまった。

 

「っ!? ムゴ、ォゴゴゴ……!?」

「ーーーっ!?」

 ベチャリとした擬音が聞こえそうな感触が二人の顔を突然襲い、途端に鼻と口、ついでに目を覆われてしまって呼吸と視界を奪われた。

 13号はヒーロースーツで頭を覆っているため、外側からでは分からないが内部ではプレゼントマイクと同じ状況だった。

 肌色のデコボコしているが厚みが薄い肉のような物が、二人の顔にべっちゃり張り付き、彼らの顔の皮膚に同化していて指で引っ掻いても剥がれないのだ。

 なんとか呼吸を確保しようと非常時のために装備している刃物系や、ブラックホールを微調整して頭部のスーツごと張り付いた物を剥がそうとするが逆に顔にダメージが入り出血と痛みだけがあり、剥がせなかった。顔全体を剥がさないといけないのではという状態だった。

 呼吸の手段を奪われたら、いくら肺活量があっても窒息死は免れない。

 酸素を取り込めないことで酸欠による苦しさと、パニック。ほんの短い時間で意識が暗闇に遠のく感覚が迫ってくるのを感じ、いよいよもうダメだと二人が思い始めた、その時。

 

「………………んせい! プレゼントマイク先生! 13号先生!」

 

 意識が闇に落ちたと思ったその時、二人の顔をひっぱたいて起こした人間がいた。

 1年A組の障子だった。

 体の各部を自由に生成して扱える異形型個性の彼によって無数の手で、文字通り叩き起こされたのだが呼吸が出来ていることに驚いて身を起こすと、近くに潰れた肌色の何かが地面に紙くずみたいに落ちていた。

「君がやったの?」

「はい! ゴーストライダーと財団の調査班の人から、自分が一番適任だとされる複製がいると言われていまして……、奇声が聞こえかけたので慌てて足を止めたんですが、先生達の戦いが始まったので加勢するタイミングを逃しました。ですが、その時に近くの物陰から様子を伺っている肌色の何かがいるのを発見しました。どのような攻撃手段を取ってくるのかが不明だったので、様子を見ていたところ、先生達の顔に……突然爛れたような皮膚のような物が現れて張り付いて窒息しそうになったので……。」

「なるほどなぁ…。確かにこれ以上無い適材適所だぜ!」

 事前情報で顔の皮膚が失われた遺体が無数発見されているという情報があったため、肌色をした複製の正体はおそらくその奪われた皮膚から作られた『人間の顔の皮膚でできた複製』だったのだろう。

 そしてその能力は、人間の顔に爛れた皮膚のような物を張り付けさせて窒息死を狙うというものだった。

 だが障子の場合は、呼吸器官を自分の体の別の箇所に無数に複製して呼吸する手段ができれば顔を覆われても窒息はまずしない。

 顔だけしか狙えないような限定された能力だったとしたら、余計に障子は天敵だったのだろう。

「……一撃で終わらせられたのがせめてもの救いに思えました。」

 500キロ越えの握力パンチで破壊できたようだが、素材が素材だ。分かっていても後味が悪い。

 更に幸運だったのは、複製を倒せば張り付けられた者の顔を覆う皮膚のような物体が勝手に溶けて剥がれてくれることだった。そのおかげで外科的手術も必要なく、プレゼントマイクと13号は生還できたのだ。

 いくら精神面が早熟の障子といえど、複製を構成する素材がなんであるかという現実に気分が滅入ってしまった。

 だが滅入っている場合じゃないと気を取り直そうとしたが、そこに通信機から財団から派遣された部隊の8分の1が顔に皮膚のような物体に顔を覆われた状態で窒息死しているのが発見されたという通信が入り、犯人である複製が見つかっていないから注意しろと伝えられた。どうやら窒息死してしまった後だと犯人の複製を倒しても顔に張り付いた物は取れないようだ。しかもよく調べたら顔のパーツがすべて筋肉と骨ごと溶けてしまっていてメチャクチャになっていたそうだ。

 つまり障子がすぐに駆け付けて来れなかったら、窒息する前にプレゼントマイクと13号も命が助かったとしても顔の造形をすべてグチャグチャになってしまっていたかもしれないのだ。

 すぐに13号とプレゼントマイクが障子がその複製を破壊したことを報告し、財団の部隊が先にやられていたことについて、その責任が障子にないことや彼がそのことを気にしすぎないようにフォローしながら、次の戦いのために移動をした。

 

 

 一気に2体のビルダーベアの複製を倒せたこと。

 内1体はかつて財団を恐怖に陥れて惨劇を起こした耳でできた複製。

 もう1体は、未確認の新たな複製だったが非常に幸運な巡り合わせで、その複製にとって天敵になる個性を持つ人間だったことが大勝利に繋がったことを、後の財団に提出、保管される報告書にしっかりと記されることとなる。

 

 

 

 

 




思ったより盛り上げられなかったのが不満ですが、生物の一部を利用した複製は構造上脆いというイメージがあったので、破壊するのは結構簡単という流れにしてしまいました。
耳の複製の奇声を、プレゼントマイクの個性で打ち消せるのかどうかは分かりませんが、このネタではそうしました。
誰が耳の複製を倒すか悩んで、思いつきで13号にしました。
ちなみに13号が先に耳の複製に接触し、耳の複製が奇声を発する直後にプレゼントマイクが駆けつけて個性で打ち消して13号を助けた流れです。

顔の皮膚の複製は、応募してくださった方の設定では肉と皮膚を溶かす能力でしたが、少し変更させて頂きました。
皮膚のような物体を顔に張り付けさせて、窒息させながら時間経過で顔をグチャグチャにした死体にするというものにしました。
障子の個性なら、呼吸器官を体の別の箇所から複製できるので呼吸を確保しながら倒せる天敵になるかと考えて当たってもらいました。
ただ、この後人間の一部でできた怪物を破壊した感触の後味の悪さと、自分が知らないところでその複製が財団の部隊の複数人を死に至らしめていたという事実に責任を強く感じさせすぎないように先生達がフォローします。


ちなみに、耳の複製と皮膚の複製は、組んで行動していたのではなく、耳の複製のいるところに後から皮膚の複製がやってきて攻撃の隙を狙って物陰に隠れていました。
隠れているところをたまたま障子が見つけて倒すことができた流れです。


次はなんの複製との戦いをさせようか迷う……。
そろそろ財団側から派遣されたオリキャラ達も交えて、ビルダーベアの複製の恐ろしいところを存分に出す文章にしたい。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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