ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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本格的にゴーストライダー化。



ヘドロ事件。



短編から少し加筆。



出久が爆豪のことを『金髪下水ドブ煮込みの駄犬』と読んでいます。つまり短編よりボロクソ言ってる。






SS2  覚醒ゴーストライダー!

 

 事情聴取はされたものの、結局証拠不十分であることから出久は解放された。なお、爆豪も外傷はなかったため、今日中に退院らしい。

 病院からの帰り道のことであった。

 

『Mサイズの隠れ蓑…。』

 

 声が聞こえた。

 爆豪のお見舞いの後、病院から家に帰る途中でそんな声が聞こえた。

 声は大きくなく、悪魔ザラゾスの力により身体能力が大幅に強化された結果である。

 出久が立ち止まると同時に、ヘドロのようなドロドロが飛びかかってきた。

 

「フッ。」

 

『ああじぃいいいいい!?』

 

 出久が口を尖らせて息を吐くと、吐いた息が端から炎となってヘドロ状のそれにかかった。

 出久は、無個性である。

 ならなぜ炎やペナンスステアが使えるかって?

 やってみたら出来た。それだけである。

 

『このガキ! 相当強力な炎の個性持ちか!? コイツは良い! 利用させて貰うぜ!』

「…個性じゃない。」

 しかしそんな出久の呟きはヘドロヴィランには届かない。

 再び襲いかかってきたヘドロヴィランだったが、横から来た拳に殴り飛ばされた。

 

 

「私が来た!!」

 

 

「…オールマイト?」

『……ほう? コイツがお前が死ぬほど憧れてたオールマイトか。だがこの男……。』

 ザラゾスが声を漏らしていた。

「少年だいじょうぶかね?」

「はい。」

 悪魔ザラゾスの声は、それを内側に宿す出久にしか聞こえていない。

 ザラゾスの気配から、オールマイトをジッと見つめる出久。

「どうしたのかね?」

「ひとつ聞いても良いですか?」

「なにかね?」

「無個性でも…、ヒーローにはなれますか?」

 それは、ザラゾズが取り憑く以前の出久の疑問。

「OH! 個性が無いのか!」

「はい。」

「……夢を見るのも良いが。現実を考えなければならない。」

「そうですか。」

「?」

 オールマイトは、少し苦しげに答えたが、まるで気にしてない様子の出久が少しおかしいと思った。

「だがね、少年。必ずしもヒーローだけが人を救える夢ではないのだ。例えば人を救うのであれば、警察官も、消防士も…立派なヒーローではないかね?」

「俺の目標は、あくまでも貴方のようなヒーローでした。」

「…?」

 でした? 何故過去形?

 その時、オールマイト胸を押さえて膝をついた。

「オールマイト?」

「くっ、しまった…、タイムアップ…!」

「オールマイト…?」

 みるみるうちにオールマイトの巨体が縮み、ガリガリの姿になってしまった。

『やはりな…。この男…、古傷を抱えているぞ。これでは、羽根をむしられた鳥…、いや鶏ガラか? クク…。』

「古傷が堪えますか?」

「そこまで見抜かれてたか…。その通りだ。」

 その後オールマイトは、自分がヴィランとの戦いで負った傷がもとで数時間しか力や姿を維持できなくなっていると話してくれた。

 出久は、その話に耳を傾けた。

「……それなのになぜそこまでヒーローとして有り続けるのです?」

「私という平和の象徴がいなくなれば、たちまちヴィラン達が活性化してしまう。だから…。」

「辞めるに辞められないんですね。」

「少年…。違うよ…。私は私の意志でヒーローとしてだね…。」

「ところで、さっきのヘドロみたいなのが消えてますけど?」

「ん? ノーーー!! シット!! 私としたことが! グハッ!」

 瓶に詰めたはずのヘドロヴィランが消えていて、頭を抱えるオールマイトだったが無理して動いたため吐血した。

「無理しないでください。探すのを手伝いますから。」

「いや、少年、これは私の役目だ! 君はお家に…。って、いない!? なんという足の速さだ! ムムム!」

 無個性というにはあまりにも身体能力が高い出久に、オールマイトは唸った。

「しかし…なぜだろう? あの少年の目の奥に…、なにか圧倒的な邪悪がいるような気がする! これはいったい!? そ、それよりもヘドロを探さなければ! あの少年が危ない!」

 オールマイトは、体を休ませつつ急いでヘドロヴィランを探しに行った。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 やっとこさ一般的に知られている姿になれるようなったオールマイトが、その先で見たのは……。

 

 

 金髪の少年にまとわりつくヘドロヴィランと、ヘドロヴィランから逃れようともがくその金髪の少年と、爆炎のような凄まじい炎を身に纏いながら一歩一歩進んでいく出久の姿だった。

 

 歩きながら右手を前に出した出久。すると出久の手から分銅の付いたゴツい鎖が飛び出し、ヘドロもろとも金髪の少年爆豪に巻き付いた。

 

『な、なんだ!? この鎖は…、う、動けねぇ!!』

 

「ふーん…。こんなことも出来るんだ…。」

『だが、まだ始まりですらない。さあ…、始めるぞ。出久。お前の門出だ。』

「うん。」

 他のヒーロー達がまったく手も足も出ない状況で、炎に包まれている出久が悪魔ザラゾスの言葉に頷き、目を閉じた。

 炎はまるで繭のように蠢き、出久を包み込む。

 やがて炎が一瞬膨れ上がり、散るように晴れる。

 炎の中から現れたのは、黒くてゴツいライダースーツを纏い、頭部がドクロ、しかしそのドクロの頭部は凄まじい炎に包み込まれた異形だった。

 

 

『誕生日おめでとう。『ゴーストライダー』!』

 

 

『ゴーストライダー…、いいね。その名前。』

 出久……否、ゴーストライダーの声が炎に包まれたドクロの口から漏れる。その声色はこの世ならざる者の響きをもち、その場にいた者達全員の背筋に冷たい物を感じさせた。

『く…来るな! 化け物! 来たらこのガキを殺すぞ!』

『お前だって十分変だけど? 俺の今の見た目だけで化け物呼ばわりは止めてよ。』

『来るな、来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな!!』

『あーもう、うるさいなぁ…。さっさとその金髪下水ドブ煮込みの駄犬から離れなよ。』

 爆豪のことをボロクソにそう言いつつ、口から炎を吐く。

『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 ヘドロヴィランがたまらず爆豪から剥がれて、地面でもがいた。なお、炎を調整しているため爆豪は全然焼けてない。ヘドロヴィランだけが焼けた。

 ザリッという小石を踏んだ音で、ハッとしたヘドロヴィランがガタガタと震え上がる。本能が訴える。目が合ったら終わりだと。

 

 

『俺の目を見ろ!!』

 

 

 その声と言葉にに従いたくないのに、なぜか操られるように恐る恐る見上げると、ゴーストライダーと目が合った。

『ひっ、ぃ……、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?』

 途端、もがき苦しみ泣き叫ぶヘドロヴィラン。しかし十数秒とせず、ピクピク…っと痙攣するだけで、動かなくなった。

 場がシーンとなる。

 やがてゴーストライダーから炎が消え、元の出久へと戻った。

「あの…。」

「ひっ!?」

 出久が振り向き、固まっているヒーロー達に話しかけただけで、そのヒーロー達はビクッと震え上がった。

「捕まえないんですか?」

「き…君は…いったい?」

「ただの通りすがりのヒーロー志望です。かっちゃん? あー…、気絶してるか。じゃあ、あとのこと、よろしくお願いします。俺は帰りますから。」

「えっ、あっ…。」

 出久は爆豪の無事を確認してからさっさとその場から去って行った。

 

 

「……あの炎は…、エンデヴァーの比じゃない…。この嫌悪感のような気配はなんだ? やはりあの少年の目の奥の邪悪は危険だ…!! しかし、あの少年はいったい何者なのだ…!? 無個性だと言っていたが、個性じゃないとなると…いったい?」

 

 

 オールマイトは、出てくるタイミングを失い、出久(ゴーストライダー)の異常性に頭を悩ませたのだった。

 

 

 

 

 




ハッキリ言って読み返すと、ペナンスステアの後にヘドロだから、爆豪は泣き面に蜂ですね。完全に。


とりあえず、雄英入学後の戦闘訓練までは、二次創作を参考に書こうかと。


なお、出久が爆豪のことを下水ドブ煮込みの駄犬と呼んでたことは爆豪はそれどころじゃなく聞いてません。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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