ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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トガヒミコとの関わりは無しにしました。



短編の方をそのままに、オールマイトとの会話を追加した物になってます。



アンケート結果で、個性はもらわないということにしています。


SS3  弱点と、個性譲渡拒否

 

 

 ヘドロ事件を経て、ゴーストライダーとして覚醒に至った出久であるが……。

 

「ザラゾス…。」

『……。』

「ねえ? どういうこと? 教えてよ。じゃないと分からないから。」

『俺は力を提供しているだけだぜ。細かいことは自分で把握するんだな。ホレ、ヒーローだのヴィランだのを分析していたテメーの観察眼はよぉ、どうした?』

「…分かったよ。自分でやればいいんでしょ? 君に聞いた自分が馬鹿だった。」

 

 出久が、夜の夜中にランニングをしていた時だった。

 いわゆるたちの悪い酔っ払いに絡まれている女性を見つけたのだ。

 その辺に落ちていた缶を投げたら、軽く投げたつもりが酔っ払いの隣にあった電柱を破壊する威力になってしまったのだ。

 まあ当然だがそれによる付近の停電が起こってしまい、警察や騒ぎに駆けつけたヒーローにも怒られた。

 

「力が昼間より溢れている。つまり根本的には悪魔の力だから暗闇の夜の方がパワーが出やすいというか適している。すなわち明るいうちは本来のパワーが出せないでいたから、今が本来のパワー?」

 どうやらゴーストライダーとなったことで体質がより悪魔のソレに近づいたらしい。そのため悪魔にとってあまり適さない日の高い明るいうちは本来のパワーが出せないようだ。

 だが、出久が計算した限りでは、パワーが落ちると言っても3割減といったところだ。

 電柱を破壊する威力で投げてしまった缶が酔っ払いに当たっていたら…っと想像するとゾッとしなくもない。

『絶望したか~? テメーら人間ちゃん達にとっちゃ明るいうちが活動時間だしよぉ。夜しか活動できないヒーローなんざ役立たずだなぁ?』

「別に。」

『…チッ。』

 ザラゾスは、体を欲しがっている。なんやかんやで共生関係ではあるが、出久は完全にザラゾスを信じてはいない。

 なんかあれば表に出ようとしているのが分かるのだ。今のところ出てきたことはないが、初めてペナンスステア(贖罪の目)を使ったとき…すなわち爆豪にそれを使う際にちょっと表に出てきたような気はする。(『俺の目を見ろ!!』っと言ったとき)

 ザラゾスがなにを考えて出久と共生する道を選んだのかまでは分からないが、いざ何かあった際に体を明け渡す気は出久にはさらさらない。

 ザラゾス自身は、悪魔であるため疑われることについては慣れっこであるらしくクスクスと笑う気配があった。それに対して腹が立ったが、実体のないザラゾスを殴れないので我慢した。

 

 翌日の朝のテレビニュースで、見覚えがある男の写真が映され、その男が自首したという話が出ていた。

 昨晩の酔っ払いだ。

 どうやら性犯罪の常習犯であったらしく、昨日の夜の出来事がきっかけで恐ろしくなり、安全な場所を求めて牢屋行きを選んだらしい。

「?」

 そこで出久は、疑問を持った。

 昨晩のことを思い出す。

 酔っぱらいに向けて缶からを投げた。確かに投げた。しかし、殺す気なんてこれっぽっちもなく注意を引くつもりでかる~く投げたのだ。

 出久は自分の手をニギ、パッとしてみる。

 日が昇った朝だからか、夜中と比較するとパワー不足を感じる。

 しかし、ここから夜になると3割回復することを考えると……、少しおかしいということに気づいた。

『ヒントをやろう。……『罪』…だ。』

「…ああ。」

 ニュースを見ていると、昨晩の酔っ払いだった男の事件がもとで自殺者も出ていることが分かっていたが、遺族は泣き寝入りしていたらしい。

『ゴーストライダーとは、『復讐の精霊』の意を持つ…者。罪なき者共の流した血の量で変わるんだぜ?』

「罪…、罪から生まれる罪なき者が流した血の量…。なるほど、だから力が増したのか…。相手が悪だったから…。」

『ククク…、血が流れてからが本領発揮なのよ。絶望だなぁ? 真に救うべき奴を絶対に助けられないんだしよぉ? どうだ、出久。それでもテメーはこの力を使い続けるのかぁ?』

「…当たり前だよ。」

『ほーん? 復讐の代行者って売り出すつもりか?』

「それは、まだ時期じゃないよ。俺は俺のやり方でヒーローとして人を救う。それだけだよ。でも……、流れた血は無駄にしたくはないな。」

 出久は、朝食を食べ終えると立ち上がって登校の支度をして登校した。

 

 学校に行くと、会話を楽しんでいたクラスメイト達が一斉に出久を見て、顔色を悪くしながら道を開けたり、あからさまに距離を取る。

 出久が爆豪に何かした。

 そのことは、すでに学校内で知れ渡っていたが、その原因が分かっていないため避けられるにとどまっている。なぜなら出久が無個性だからだ。

 ヘドロ事件後、あの変身形態の異常性から、警察やヒーロー達に連行される形で個性を調べる検査をしたのだが…、まったくの無個性。

 身体能力が上がっていることについても、むしろ普通の少年少女よりもよっぽど健康状態が良かったほどだ。

 なぜかオールマイトも来て、苦しげに告げられた。

 

 緑谷出久の謎の力があまりにも危険であるため、監視下に置くことが決定したと。

 

 出久は、キョトンとしたが。

 オールマイトから、ヘドロヴィランが廃人状態で取り調べも何も出来ない状態に陥ってることも聞かされた。

 何をしたのかと聞かれたが、目を見ろと言っただけだと出久は答えた。

 本当なのかと聞かれた、出久は嘘は言っていない。

 ペナンスステア(贖罪の目)の説明をしようとしたが、なぜかオールマイトに待ったをかけられた。

「何故です?」

「君は無個性だと私に告げてくれた。そして個性検査でも無個性だった。だが、そんな君に宿った力……、それは本当に平和のために使える物なのかい?」

「……オールマイトは…。」

「?」

「…罪なき者達が流した血を無駄にしますか?」

「緑谷少年…。」

「俺は、無駄になんかしたくないんです。だから…ヒーローになりたいんです。きっと貴方の考えるヒーロー像からはかけ離れているでしょうが、それでも俺は…、罪なき者が血を流す前に救いたいんです。」

「緑谷少年…!」

「それでも俺はヒーローにはなれませんか?」

「そんなことはない! 君は確固たる信念を持っているではないか! それほどの信念を持つ者を、無個性だからと詰るわけがない!!」

「ありがとうございます。」

「そこで、緑谷少年! 今日の夜に用事があるかね?」

「いえ…なにも。」

「そうか! ならば今日の夜に、君の部屋に行く!」

「えっ?」

「もちろん、こっそりとだがね。大事な話があるのだ。」

「はい…。」

 出久は、首を傾げる。

 

 大事な話? それも平和の象徴として君臨しているトップヒーロー直々に?

 

『……。』

 内側にいるザラゾスから、なんか気にくわないという感じの気持ちが伝わってきた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 その夜。

 

「…本当に来た。」

「ああ、もちろん来るさ。約束だからね!」

 オールマイトが本当に出久の部屋に来た。こっそりと。(出久の母に見つかると卒倒しそうだからね、とのこと)

「それで、なんですか? 折り入って。」

「…うむ。」

 オールマイトは、コホンッと咳払いして続けた。

 続けられた言葉は、出久にとっては信じられない言葉だった。

 

 

「君を私の後継者にしたい。」

 

 

「はい?」

『そーくるかー!』

 ザラゾスが頭抱える気配があった。

「ちょっと待ってください。いきなり過ぎます。」

「まあ当然の反応だろうね。こんなことを言われたら。」

「当たり前じゃないですか。なにを基準に俺を?」

「……君が言っていた。『罪なき者達が流した血を無駄にしますか?』、と。私はその言葉の中に君の信念を感じた。その目の奥に燃え上がる邪悪な気配を越える確固たる信念を。」

「……。」

「ヒーローとは、象徴だ。守るために、そして穏やかな平和のために戦うのだ。罪なき者の血が流れしてしまうという前提自体が間違っているが、だが手遅れで流れてしまった血を無駄にしてしまうことは、その者の存在を否定してしまうこととなろう。君は言った。『罪なき者が血を流す前に救いたいんです』、と。素晴らしいことだ! 私は心打たれたのだ。」

「……。」

「そこでだ。私は、私のこの個性の力…、ワン・フォー・オールを君に譲渡したい。受け取っては…。」

「お断りします。」

「そうかことわ…、えっ!?」

『よく言った!』

 困惑するオールマイトとは対照的に、ザラゾスが喜んでいた。

「確かに個性を持つことに憧れていたし…、ましてや貴方の個性の後継者となれることは名誉です。でも……、俺は俺が手に入れた力でやります。」

「それは……。」

「貴方が思い描くヒーロー像とはかけ離れていることは百も承知です。ですが…、俺は俺なりの正義と信念でヒーローとして、罪なき者を守りたいんです。そして流れてしまった血に対する報復も…。」

「復讐か! よすのだそんなことは!」

「では、罪なき者の血の無念をそのまま風化させるのですか?」

「っ!」

「やはり、受け取れません。すみませんが…。」

「……分かった。君の考えを聞かせてくれてありがとう。」

 

 

 ……本当はただの言い訳だ。

 真実は違う。

 真実は、個性を持ってしまったら内側に宿った悪魔ザラゾスが体の中にいられなくなるからだ。それは、ゴーストライダーとしての力を失うことである。

 それは、避けたかった。

 

『まあ、俺が離れたらお前は死ぬがな。』

 

「だろうね。」

 

『お前が死ぬ寸前だったのを、俺が宿って治したんだ。肉体的にも魂的にも俺に近くなりすぎたな。絶望だなぁ?』

 

「別に。出て行って困るのはザラゾスでしょ? 無個性の人間なんて今のご時世ほとんどいないんだからさ。」

 

『フン! その通りだがよ! だからイヤでも出て行かねぇからな? 出久。お前の体も魂も俺のモノだ!』

 

 出久の中で、ザラゾスが高笑った。

 

 

 

 

 




ゴーストライダー・出久の在り方に迷いが……。

ゴーストライダーの、罪の無い者の血が流れた時に復讐代行を行うのと。
個人からの依頼でも復讐代行をすること。(後々の轟がやらかす。決定事項)

復讐の精霊(ゴーストライダー)という存在をめぐり、色んな事があるという話にしたいけど……。



とりあえず、執筆を止めて間を置こうかな……。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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