爆豪が大失態?
爆豪ファンの方は見ないことをオススメします!!
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
「だいたいよぉ! 俺は雄英を受けるなっつーたよな!? なんで受けてんだ、このクソデクが!」
「…かっちゃん。」
「それでなにか!? トップ取って自慢か? ええ!?」
「かっちゃん…。」
「第一、あんな不気味極まりねぇ個性が出たからって調子に乗るんじゃ…。」
「目を合わせないで、そんなガクブルで、そんな虚勢張られても、全然怖くもなんともないけど?」
「うっ!?」
雄英校に登校1日目から、入試2位だった爆豪に突っかかれたのだが。
完全に顔を背けて、体だけは出久に向けているものの、足が残像が見えそうなほどに震えてて。
出久の単調な口調によるツッコミがグサッと刺さっても、爆豪は絶対に出久の顔を見ようとはしなかった。
ペナンスステア(贖罪の目)を使ってやったあの日まで、あんな至近距離で唾散らして怒鳴りつけてきていたいじめっ子が、今やチワワも負ける震えっぷりと吠えるだけの、ただの大型駄犬に成り下がった。(※出久限定)
『ブハ、ハハハ! 駄犬呼ばわりか! 俺が憑く前のお前ならそんなこたぁ思うことも無かっただろうに…。短い間にずいぶんと変わったなぁ?』
「うるさいよ。」
「あぁ!? て、てめぇ…。」
「かっちゃんに言ったんじゃないけど? なに過剰に反応してるのさ? そして何か言いたいなら目を合わせようか?」
「っ…、う、うるせぇよ! 俺がどうしようが勝手だろうが!」
「じゃあ、俺がこの学校を受けて合格したのだって俺の勝手でしょ? 文句があるならせめて震えないで相手の目を見て言いなよ。」
「う…うぅ…。」
「……自分の罪も省みれない臆病者の大型駄犬が。」
「だけ…!? んだとぉ!? ーーあっ…。」
カッとなってついに出久へ顔を向けた爆豪だったが、途端に青ざめた。
別にペナンスステアは使っていない。だがトラウマが爆豪を蝕んでいる。
「ご…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…、だから俺を見るな、見ないでくれよぉ…!!」
ブワッと顔から出る物全部出して、頭を抱えて蹲り、ガタガタガクガクと震えあがって必死に涙混じりの声を漏らす爆豪。
「……つまらないの。」
「っ……。」
心底ガッカリしたとばかりにそう呟いた出久の言葉に蹲っていた爆豪がビクッとなるが、出久は無視してさっさと校舎に入っていった。
『お前にとっちゃ、一番身近だったヒーローだっただけに残念だなぁ? 自分の手でそれに引導を渡した気分はどうだ?』
「そんなんで絶望すると思う?」
『……少し前のお前なら間違いなく絶望だっただろうなぁ。飛び降り自殺が功を奏したか。チッ。』
「…でも、以前までの『僕』を思い出せないんだ。」
出久は、今の自分になる前の自分が思い出せなくなっていた。いや、記憶としては過去の自分の記憶はある。だが、かつて『僕』と言っていた頃の振る舞い方が思い出せないのだ。おそらく死ぬ寸前でザラゾスに取り憑かれ、肉体を再生させたことがきっかけで影響されて人格に変容が起こった可能性はある。そして生存本能から死のうとしたときの記憶だって消えたのだろう。もしくは…。
「ザラゾスが消した?」
『はあ? 俺がそんなサービスをしたと思うか? 死ぬ寸前の記憶で死なれたら困るがな。』
「それもう…、ザラゾスが俺のために消したって確信していいんだね?」
『……。』
黙っているということはおそらく肯定だろう。
ザラゾスは、悪魔らしく捻くれてるくせに馬鹿正直なのかも…っと出久が思ってたら。
「あの…。」
「ん?」
振り返ると、見覚えがある少女がいた。
「えっと、うちのこと…覚えてる?」
「うん。確か…実技試験で…。」
「そ、そう! あの時は、助けてくれてありがとう!」
「君も合格してたんだね。よかった。」
「うん! 君のおかげだよ!」
「どういたしまして。」
「うち、麗日お茶子。君は…、緑谷出久…、で、合ってるんだよね?」
「そうだけど?」
「……んー?」
「どうかした?」
「なんか…、本当に噂のゴーストライダーなのかな~って。」
「麗日さんは、俺が変身するところを見てるはずだけど?」
「そーなんだけど…、あのゴーストライダーがうちと同級生ってのがいまだに信じられなくって…。」
「……。」
「あっ! 違うの! がっかりしたとかじゃなくって…。」
出久が黙ってしまったため、勘違いした麗日は、慌ててフォローしようとした。
「別にいいよ。」
「ごめんね…。」
ションボリして謝る麗日に、出久は首を横に振った。
まあ麗日の反応は正しいと思う。校舎に入るまでに、出久へ向けられる視線はかなりのものだった。噂にはなっていても、実物を見ると信じられないという気持ちになるのも。
ゴーストライダーとしての姿とのギャップが激しいと、ネット上などでも同一人物なのかとメチャクチャ疑われているのだ。
しかし、もっとも信じられていないことであるが……。
緑谷出久は、無個性である。ということだ。
なお、いくら調べても個性は無いのだ。なので役所での登録情報も無個性のまま。
じゃあ、ゴーストライダーのアレはなんだ!?っと一部で規制から逃れた論争が勃発しているらしい。
そんなこんなで、クラスも同じだったことから麗日と1-A教室へ。
教室に入ると。
「きたーーーー!!」
っと、絶叫する生徒がいた。
好奇の目がほとんどだが、一部恐怖している目もある。
ふと見れば、机の横に身を隠すようにして、こちらを睨み付けている爆豪がいた。おそらく出久が入って来た瞬間に椅子から転がり落ちて咄嗟に机の横に隠れたのだろう。爆豪の方を見れば、ビクッとなった彼はすぐに頭を机の横の影に隠してしまう。
「大型爆発駄犬も同じクラスか…。」
「ばくはつだけん?」
「そこの机の横に隠れてる奴のこと。」
「お、おおおお、俺は別に隠れてるわけじゃ…!!」
「いや、どー見たって隠れてるだろ!?」
「お前さっきまでの威勢はどうしたよ?」
「うるせー!! 黙れや、モブ共!」
「ってゆーか…、大型爆発駄犬って…。」
「誰が犬だゴラァ!!」
机の横に身を隠してギャンギャン吠えるが、誰がどう見てもビビって隠れているとしか見えない。
やがて、担任教師の相澤がやってきたため、出久を始め全員が着席……のはずが。
「どうした? さっさと席につけ。」
「……こ、腰と足が。」
「はあ?」
「震えすぎで腰と足が砕けたか、大型駄犬め。」
「ブフッ!」
出久に図星を突かれ爆豪は切島達に助けられながらやっと席に座ったが、怒りやら悔しさと恥ずかしさで顔真っ赤にしてプルプル震えていた。
「担任の相澤消太だ。早速だが、体操服に着替えて、グラウンドに出ろ。」
自己紹介後、いきなり説明も無くそう言い、それだけ言うと教室から出て行く相澤。
『お前の学校生活の始まりだな。出久。』
「そうだね。」
出久が体操服に着替えていると、ザラゾスが確実に平和では済まないであろう出久の学校生活をほのめかしてきたため、出久は淡々と答えた。
なお、ロッカールームでの着替えだったのだが、ずっと爆豪から人を殺せそうなほど睨まれていたため、鬱陶しくなった出久が爆豪を見るが、その瞬間には爆豪は顔を逸らすのであった。
出久は好奇の目が集まっていたので気づかなかったが、爆豪とは違う意味でジッと出久を見ている、赤白の髪をした少年がいた。
爆豪勝己。登校初日に、同じクラスになった出久にビビりすぎたのと、出久から犬呼ばわりされて、クラスメイト達に、犬のイメージを植え付けることとなる。
恥ずかしい様を晒してしまって出久を恨む爆豪だが、出久に喧嘩売る度胸はもうない。
中途半端に効いたペナンスステアのトラウマが彼を蝕む。
克服は……無理。
次回は、個性把握テスト。
時間帯的にどうしてもパワー7割だが、どうしようかな?
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ