ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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対人訓練後。


爆豪がまたビビってます。


お前誰やねんって感じかも。


SS10  屋内対人訓練を終えて

 

 

 順々に訓練が行われた。

 爆豪が目を覚ましたのは、放課後だった。

 クラスメイト達が対人訓練について反省会を行う中、戻って来た爆豪は魂が抜けたようにゲッソリしていて声を掛けようとした者を寄せ付けない。

「ねえ…、まさかアレ使ったの?」

「使ってない。」

 アレとは、ペナンスステア(贖罪の目)のことだ。

 地下のモニタールームで爆豪の異変を見ていたクラスメイト達は、ゴーストライダーである出久を疑ったが、本人がそういうのならそうなのだろうと思い直した。

 ペナンスステアが目を合わせた相手の罪を返して罪の制裁を行うという魔眼であることは、すでに噂で広まっている。なので正直な話、その力を宿すとされる出久の目は怖い。ヒーローの卵としてココにいる者達の一員として、罪を犯していないと自信をもって言えるが、もしその罪を忘れているだけで何かしら罪の制裁を行われたら…っという不安は拭えない。ゴーストライダーという存在はそういう自信すらもぐらつかせるほどの注目の的であり、恐怖の対象でもあったのだ。例えばイジメでも、いじめた側がその罪を忘れてのうのうと生きているように。

 実際、学生時代に殺人レベルでイジメを行っていた前科があった表向きは幸せな家庭すら築いていた優良社会人がゴーストライダーに粛正された事件もあったのだ。罪というものが加害者側がすんなり忘れてしまうものだという前例だろう。ゴーストライダーに粛正されなければ暴かれもせずそのままだった罪だ。

 個性把握テスト後に、上鳴がふざけてゴーストライダーの空洞の目に指突っ込む事件をやっているが普通なら目潰しどころじゃないのだが、炎に包まれた頭蓋骨は、本当に目の中は空洞で、目らしき物はよく見てみて暗闇の目の奥に光る物がある程度だ。

 眼球や脳みそどこ!?っと上鳴や、葉隠が調子に乗って聞いたが、出久(ゴーストライダー)はノーコメントだった。というか本人にも分からなかったからだ。

「ねえ、ゴーストライダーになった時は、頭が頭蓋骨になるけど脳みそとか眼球どこ行くの?」

『知るか。知ってどーする?』

「素朴な疑問だって。」

『じゃあ、答えなんてひつよーねーだろうが。アホか。』

「酷いね。」

 ザラゾスが酷いのは今に始まったことじゃないので出久はそれ以上は言わなかった。

 爆豪は、クラスメイトからメッチャ心配されたが、チラチラと出久を見ては、ギリギリと歯ぎしりしていた。

『犬がプライドを傷つけられて、悔しさに狂ってんな。』

 クスっと、ザラゾスが笑いながら言う。

「勝手に気絶したのはあっちなのに…。」

『ペナンスステアを中途半端にして中途半端に負った傷口を治らないようにしたのは、お前の判断だけどな。』

「自分の罪を省みれない時点で、終わってるよ。」

「ああっ!?」

「なに?」

「っ…。」

「ねえ…、やっぱり爆豪ちゃんって、過去に何か悪いことしてるの?」

 思わず勢いで出久を睨むが、出久がチラリッと見ただけですぐに怯む爆豪の様に、蛙吹がヒソヒソと出久に聞く。

「……。」

 言っていい?っと出久が爆豪を見るが、爆豪はこっち見てない。見れないのだ。

「やっぱ聞かないでおくわ。碌な事無いような気がするもの。」

「それは、正解だと思う。」

 そう言って離れていく蛙吹に出久はそう言った。蛙吹は、おそらく気づいている。爆豪がすでにペナント・ステアの餌食になっていると。ならばすでに罪の制裁は終わっていると思ったのだろうか。それともいまだに罪の制裁を地道に受けていると気づいたのか……。

『この娘…、勘は鋭いな。ところで、出久。登校初日から、ずっとお前を見ているガキがいるぞ。気づいてるか?』

「…ん。」

 出久は、他の生徒達の中で感じていた『復讐を求める者』の気配。

『あの目は、復讐を求めている目だ。いいねぇ。綺麗な面してるが、目は目先の復讐の力を追い求めてやがる。だが…、まだ踏ん切りがついてないな。』

 赤白の変わった髪色をしており、オッドアイも美しい美貌の少年だった。

『…問いかければいい。復讐を求めるのかを。聞けばいい。復讐をしたい相手を。』

「……向こうが言ってくれればね。」

『ククク! あくまでも己の手で復讐の引き金を引かせるか! だが、手をくだすのはお前だ! ゴーストライダーとは、復讐の精霊! 復讐を求める声と無念ある限り、お前は解放されはしないだろう、出久! お前の心がポキリと折れる時を待ってやる! 悪魔の力でヒーローなって闇の中で足掻け!』

「……望むところだよ。」

 

「……。」

「どうしたんだ、常闇?」

「緑谷は、闇の気配を孕んでいる。それも強大な…。」

「それゴーストライダーのことかい?」

「分からん。」

「なんじゃそりゃ。」

 

 

 

 

 そんなこんなで、本格的なヒーローになるための訓練の授業は終わった。

 しかし、世界は決して…優しくはないのだと、後日の人命救助訓練で思い知らされる。

 

 

 

 




このままだと爆豪の精神状態がもつかどうか怪しい……。

蛙吹は、なんとなく気づいています。爆豪がペナンスステアの餌食になっていることを。けど、訓練中にやられたのではないということも気づいています。



次回は、ヴィラン連合かな。

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