ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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体育祭は、まだです。



出久がヴィラン集団襲撃の恐怖を知らない普通科の生徒に、ちょい怒。


後半はオールマイトとの会話。


そしてフラグ立て始める轟?


SS13  波乱が約束される体育祭

 

 体育祭。

 

 それは、学校行事のひとつ。

 

 しかし、時代は個性社会の到来! 故に個々の純粋なる力や技術を競い合うオリンピックが形骸化した今となっては、雄英校の体育祭はオリンピックに代わる行事である。

 

 つまり、それだけ重要で、凄まじい内容ということでもある。

 しかも、今年の新入生には、ゴーストライダーがいるのだ。注目しないで済むだろうか? 答えは否だ。

 ただでさえオールマイトが教師として赴任した結果、マスコミが日夜雄英校に押しかけてくるというのに、そこにゴーストライダーの入学と、先日のヴィラン襲撃事件……、これでマスコミが食いつかない方がおかしいレベルの話である。

 

『モテモテだな~。』

「これはモテてるとは言わない。」

 体育祭開催が発表された翌日、放課後1-Aクラス前はえらいこっちゃであった。

 他のクラスからの敵情視察だろうか、とにかく生徒達が詰めかけていたのだ。

 他のクラスメイトが鞄を持って立ち往生していると、出久が鞄を持って出ようとする。

「ゴーストライダーが来たぞーーー!」

 他のクラスの生徒の誰かが叫んだ。

「…なんか普通だな。」

「それがなにか?」

 ジィッと出久を見た少年の一人がそう言うと、出久が単調な口調で答えた。

「いや、イメージっての? なんか違うなーって思って。」

「世間がどう思って見ていても関係ない。」

「…普通科って、ヒーロー科から落ちた奴って結構いるんだ。」

 どうやらこの少年、そのヒーロー科を受ける試験で落ちた受験者らしい。

「体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科への編入を検討したり…、その逆も然りだってさ。」

「足下をすくわれる気はないよ?」

「ゴーストライダーが普通科になったなんて世間様に広まったら、えらいことになるのは目に見えてる。」

「別に普通科は、ヒーロー科のための滑り止めってわけじゃないだろう? 普通科を受ける人に失礼だ。」

「……やっぱイメージと違うな。そんな優しいって…。」

 そう言われてばつが悪くなったのかその少年はふいっと顔を背けた。

「おうおう! そんなこと言って! 先日ヴィランと戦ったからって調子になるなよ!?」

 誰かに威勢良く言われたが…、現場を知らないからそう言えるのだろう。現場の恐怖を知る1-Aクラスメイト達は複雑な顔をしている。

 すると。

 

『何も知らない奴が…、知ったようなことを聞くな。』

 

 声色にゴーストライダーの力を乗せて発した出久の声は、不気味に響き、その場にいた人間達全員をゾッとさせた。中にはあまりの突然の恐怖に腰を抜かしてヘナヘナとなる者もいるほどだ。

「何も知らないで調子に乗るのいいけど、俺(ゴーストライダー)がいるってことを忘れないで。」

 声を戻した出久は、迎えが待っているため固まっている生徒達を押しのけて帰ったのだった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 その後日。

「緑谷少年! 一緒にお昼食べない?」

「はい。」

 つまり話があるから二人きりになろうっということだ。出久は、ランチボックスを食堂で買ってからオールマイトと仮眠室へ。

「はい、お茶。」

「どうも。それで話ってなんです?」

「ああ、そうだったね。実は、まず私の活動限界時間についてなんだけど…。」

 そしてオールマイトが言うには、活動限界時間が、確実に短くなっており、先日のヴィラン襲撃事件の際には50分前後が限界だったらしい。マッスルフォームは、ギリギリ1時間半ぐらいもつらしいが、それでも短くはなっているとか。

「そこでだ、緑谷少年。」

「個性はいりませんよ?」

「まだ聞いてないでしょ!」

「どーせそれでしょう?」

「うむむ…。そうだけどさ…。おじさん傷ついちゃうよ?」

「前にも言いましたが、個性はいりません。俺はゴーストライダーですから。」

「そのことなんだけど…、君がそこまでゴーストライダーの力に固執するのは、ザラゾスという存在のためだね?」

「……。」

「黙ってるって事は肯定と受け取るよ。実はそのザラゾスについて、調べたのだが……。」

『おう?』

「……オカルトの古い文献に一部だけ、古代悪魔の魔人として描かれてはいたが…、それ以上のことは分からなかった。」

『そこまで調べたんならじょーとーだろ?』

 ザラゾスって、無名の悪魔なのか…っと出久が思うと、ザラゾスは、失敬な!っと怒った。

『個性社会のせいで俺の名前が廃れたんだよ、ちくしょうめ!』

 無個性の人間にしか憑けないザラゾスからしたら、個性社会の到来は嘆かわしいのだろう。プリプリ怒っているのを感じながら出久は少しだけ同情した。

「…ザラゾスとは、悪魔なのかい?」

「だとしたら?」

「私としては、その事実を受け入れがたい。例えそれが君にとって必要な事情であろうとも、悪魔を受け入れるのはそう簡単なことじゃない。」

「ひとつ…、あなたに伝えておきます。」

「なんだい?」

「…俺からザラゾスを引き離すことは…、イコール、俺の死です。」

「!」

「それだけ、ザラゾスは欠かせない存在になっています。俺からザラゾスを引き剥がせば…その時点で俺は死にます。覚えておいてください。」

「う…、そ、そうか。」

「話は以上ですか?」

「…あと体育祭のことだが……。」

「はい。」

「今回…いや、君がこの3年間、雄英校にいる限りは注目されっぱなしになるだろうが、今年がある意味で君の正式なデビューとなる! 君に注目しているのは、この学校だけじゃない! 賛否が分かれているのは君の十分承知の上だろうが…。」

「……今年の体育祭…、たぶん、中断するかもしれませんよ?」

「えっ?」

「……復讐の気配が…近づいている。」

「なっ…。誰!? まさかプロヒーローに!?」

「そのトリガーを引くのは…、復讐を願う者です。俺は、ただ…手を下すだけ。」

「緑谷少年!」

「体育祭…、楽しみですね。」

 食べ終えた出久は、立ち上がり仮眠室から出て行った。

 

 仮眠室から出ると、仮眠室の横の壁に背をもたれさせて立っている少年がいた。

 赤白の上のその少年の前を出久が通り過ぎる際に、少年は何か言いかけて止まる。

「……いつでも待ってるよ。」

「!」

 出久は止まった少年にそう言い、驚いた少年は顔を上げた。出久はそれ以上は何も言わず去って行った。その背中を見つめ、何か耐えるように少年は俯き拳を握った。

 

 波乱が約束された体育祭まで…、あと2週間……。

 

 

 

 

 




ここからが大問題……、いつ轟がエンデヴァーへの復讐を依頼するか……。


現時点での構想では、体育祭まっただ中だけど……。
終わってからの方が良い?
いずれにしても、大変なことになる。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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