時間軸は不明。
戦いはありません。
グダグダ長いです。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
「夜中、寮の廊下を歩いていたら、後ろから足音がついてきた。」
尾白がある日、休日明けの朝、神妙な顔でクラスメイトに話した。
「気のせいじゃない?」
「そうかと思ってたけど、後ろ振り返ってもなんもいないし、でも歩き出したらまたついてくるし……、振り返ってもやっぱなんもいないし…、慌てて部屋帰ったらそれ以降は聞こえなかったなぁ。」
「なにそれ、怖っ。」
「足音なんて、そんな聞こえるもんかな?」
「どんな音だったのだ?」
「なんか…、ペタペタとか、べちょべちょ、っとか、なんか濡れたような変な音だった…。」
「…だが後ろにはなにもいなかった。」
「ああ。足跡もなかったんだよ。」
「ぶきみ~。」
その日の明るいうちはそんな会話が行われた。
だが夜になると。
「ひいいいいいい!」
「うお!? どーした上鳴!?」
夜に上鳴が切島の部屋に駆け込んできた。
「う、うしろ…、うしろぉ!」
「落ち着け! なにがあった!?」
「なんもいない!? なあ、俺の後ろなんもいないよな!?」
「へ? なんもいないぞ?」
「……嘘じゃねーよな?」
「俺の向いてる方向ちゃんと見ろよ。」
「…………あーーーーーっ!!」
「いや、マジでどーした!? なんかあったのか!?」
「廊下…、ひとりで歩いてたら…、後ろから変な足音がついてくんだよ…。立ち止まったら足音止まるけど、俺が歩くと一緒に歩き出す音が…、イタズラかと思って一応振り向いてもなーんもいねーの……、明らか濡れた足音だってのに床も塗れてなくって……。あーーー、うっかり心霊動画なんて見るんじゃなかったーーー!!」
「そりゃお前が悪いって…。で? どーすんだよ? 部屋帰んねーつもりか?」
「帰りたい…。けど廊下になんかいたらやだ……。」
「…送ってやるって。」
「サンキュー! 持つべきものは友だ!」
っというわけで切島同伴で上鳴の部屋を目指したのだが……。
ペタ ベチャ
「……上鳴…。」
「おおおおお、俺はなんも聞こえてなーーーいーーー!」
ペタ ペタ ペタ
「なあ…。」
「なんも聞こえてなーーーい!」
「…さっきから後ろ見ながら歩いてんだけど…、音だけ…する……。」
「……。」
「……。」
首を捻って後ろを見ながら歩いていた切島の言葉に、上鳴も切島も一度立ち止まった。そして同時に足音も止まる。
前を向いた切島。
それと同時に二人は全力疾走で走り出した。
ペタペタベチャペタベチャペタ
全力で走る二人が振り切れない程度の速度で変な濡れた足音がついてくる。
目指していた上鳴の部屋へ二人は転がり込み、ドアを閉めて鍵をかけた。足音はもう聞こえない。
そして翌朝の1年A組にて。
変な足音の話をすぐに上鳴がしていると、女子側の廊下でも蛙吹が同じように後ろをついてくる変な音に遭遇していたことが発覚。
その後、わずか数日の内に夜のA組の寮内の廊下で、A組の生徒のほぼ全員が変な足音の被害を被ることとなった。
歩いても、走ってもついてくる足音の噂話は生徒を通じて他のクラスにも広まり、やがてB組の寮、さらにC組の寮にも同じ現象に生徒が襲われることとなった。
さすがに単なる気のせいと言うには同じ証言が多く、この奇妙な事件解決のため雄英校が動く。
まず何かしらの個性によるイタズラということで捜査が行われる。
該当する個性、あるいはできそうな個性の持ち主を探すところから始まったが、該当する個性が雄英にいなかったことや、できそうな個性があったがアリバイがあったり被害者生徒を襲った状況から見て犯行は不可能であることなどが判明。
寮内に設置されている監視カメラに、変な足音に襲われた生徒の映像があったものの、後ろが気になって振り返る生徒だけが映っており、問題の足音も、足音の主もなにもなかった。
ある種の集団催眠的な個性の被害も考えられたが、検査結果は、その説を否定するものだった。
変な足音は、生徒だけじゃなく、A組の寮にいる相澤や、B組の寮、C組の寮の教員も遭遇していた。個性を抹消する個性を持つ相澤が足音が来た際にすぐに抹消を使ったが、抹消を使っても足音は消えなかった。
カメラ映像も解析したり、足音が出没する廊下を科学技術や捜査に向いている個性で解析しても……ダメであった。
そして……、教員達はある人物…、いや生徒に助けを求めた。
「足音ですか……。」
緑谷出久。1年A組の生徒。
その身に異形のダークヒーロー、ゴーストライダーの力と姿を普段は隠している。
“ほぼ”全員のクラスメイトが足音に遭遇している中、足音に遭遇していない一部の生徒のひとりでもあった。
「なぜもっと早く俺に頼まなかったんですか?」
「超常社会だぞ? 個性である可能性は大いにあったからだ。」
「そうでしたか。」
「緑谷君、君の見解を教えて欲しいのさ。」
「うーん……。」
出久は校長室でパソコンに映された監視カメラ映像を見た。
映像には、後ろを気にして夜の廊下を歩く生徒の姿。
「……いますね。」
「なにがだい?」
「これは……、コイツは……、『べとべとさん』です。」
「……………………………はっ?」
根津を含めて相澤達教員も間抜けな声を漏らしてしまった。
言葉の羅列だけならなんか間抜けな響きがある。
「なんだそれは?」
「妖怪です。」
「ようかいって…、あの妖怪?」
「はい。」
オールマイトが聞くと出久が頷いた。
「どういう妖怪なんだい?」
「校長…。」
「これだけ調べてまったく正体が分からないんだ。だからゴーストライダーに調査を依頼したんだろう?」
「そうですね…。絵にすると…。」
出久がスケッチブックにササッと簡単に絵を描いた。
そこに描かれたのは、卵っぽいようでいてもっと円形に近い玉のように丸い身体に、目や鼻、耳などといったパーツはなく、大きな三日月のように開いた笑った口には平らな歯が綺麗に並んでいて、そして頭も胴体も一体であるらしいその丸い体の下に生えていてその体を支えているらしい、二本の短めの足。
「こういう感じのがいます。」
「…大きさは?」
「このべとべとさんは、平均的な大人ぐらいの大きさじゃないですか? あまり大きいと通路でつっかえると思いますし。」
「あの…、緑谷少年?」
「はい。」
「妖怪って……、本当なの?」
「はい。べとべとさんは、妖怪です。」
「ど、どんな…妖怪なのかな?」
「夜道を歩いていると、人の後ろをついてくるだけの妖怪です。ついてくる時に自分以外の足音が後ろからします。それだけです。」
「それだけ? 後ろついてくるだけなの?」
「はい。それがべとべとさんです。後ろからついてくる足音だけは聞こえてきても、それ以上は何もしてきません。ハッキリ言って、危険度ゼロの可愛いイタズラ者の分類ですね。」
かわいい?
まあ絵だけ見れば割と愛嬌ある感じなので可愛い分類かもしれないが。不気味可愛いという言葉が当てはまるかもしれない。
しかしこんなのがカメラにも映らず、そしてウロウロしていても分からないということは……。
「まあ、妖怪ですから。目に見えない、触れないというのは、普通じゃないですか?」
「そもそも妖怪ってなんだい? 空想上の作られたものじゃなく実在するってことなのかな?」
「悪魔がいるんですから、日本発祥の妖怪が実在しないというのも変な話になるかと。」
「うーん…、科学の力でも、個性の力でも認識できないわけだし、噂による思い込みというには同じ現象に遭遇した人間が多いしねー。そのべとべとさん? だっけ? なんで雄英にいるんだろう?」
「分かりません。」
「会話は?」
「できないと思います。捕まえて調理するなら足が美味しいらしいですけど?」
「食べちゃうの!? そして美味しいの!?」
「ですが…、外の夜道に現れる妖怪が建物内を主に移動しているのが気になります。ザラゾス曰く、妖怪は自然の精霊や、時に土地神と崇められたり混同されたり、人の怖れから生まれたりもするけど、ふと気がつくと簡単にいなくなったりもする人の生活文化の歴史と共存してきたモノらしいです。言い伝えなどに描かれる内容に依存し、何かの弾みで生まれるし、何かの弾みで消える。人の営みが続く限り不滅と言えるかもしれません。」
「不滅って…、さっき退治して料理するって話をしたじゃないか。死んでも生き返ってくるってことかい?」
「妖怪という存在が人の生活に密着しているなら、人の営みがある限り復活してくる可能性はゼロではないと思います。それに、今回の例は、特殊ですから、そもそもべとべとさんが雄英に現れた原因を突き止めないと、すぐ復活するかもしれません。」
「さっきも言ってたね。外の夜道に現れる妖怪だって。だから建物の中にいるのはおかしい?」
「今と昔で解釈や人の生活が変わってきたとか、環境の変化とか、そういう影響もあるかもしれませんが…、なにか原因があると思います。」
「どうやって調べるんだい?」
「いつからべとべとさんが現れたのか、その前に誰がべとべとさんに関わる事情に関わっているのか……、そこを調べれば分かるかと。」
「じゃあ、相澤君、君と緑谷君とが中心になってべとべとさんが出現した原因究明に当たってくれ。」
「分かりました。」
こんな感じで妖怪べとべとさんが、雄英校に現れたそもそも原因を探すこととなった。
っということで、まず聞き込み調査。
べとべとさんに追いかけられた生徒や教師の話と、その時の日時を遡っていく。
「えーと…、先月の中頃の日曜日の夜だったと思います。」
そう語るのは、尾白。
実は彼が一番最初にべとべとさんに遭遇した人物であった。
尾白が変な足音を聞いた翌日にその話をクラスでした後の夜に、A組の寮内全体で同じ足音の怪奇現象にあう生徒がでた。
つまり、震源地は尾白で、A組生徒がその怪奇現象の話を聞いた結果、伝染、そして体験したことでべとべとさんという怪奇現象がハッキリと存在を固めることとなったのだ。
なので尾白がべとべとさんの発生源かと言われれば…、広がるきっかけになってしまったというだけでべとべとさんにまつわる話と関わることはしていなかった。
「…ちょっと分かってきたかも。」
「なにがだ?」
「ザラゾスの知識からべとべとさんにまつわる話を引き出しましたけど……、べとべとさんには、夜道に現れる以外に……、あるみたいです。遭遇する条件が。」
「なんだ? 言ってみろ。」
A組全員で事情聴取とその時の状況などを思い出す話し合いをしていて、出久が不意にそういったので注目が集まる。
「べとべとさんは、小山から下山するときについてくるという話もあるみたいです。」
「こやま? 山から来ることもあるということは、山に行ったやつが……。」
「……………………………あぁっ?」
一気に視線が爆豪に集まる。
爆豪の趣味…、登山。
「爆豪。」
「俺のせいだっつーのか!?」
「確認のためだ。お前、その日にどこへ行っていた?」
「朝から日帰りで山行くって言ってなかったか?」
「山、つーてもハイキングみたいなもんだ! ハイキング目的の観光客もいたし、変なモンがいるような山じゃねぇ。何回か行ったことがある。」
「かっちゃん。その時に履いてた靴って部屋にある?」
「ああ? それがどうし……、まさか…?」
「かっちゃん。悪いけどかっちゃんの部屋調べるから。」
「ちょ、まっ…!」
「マスターキー、取ってくる。」
「待て、デク!」
さっさと教室から出て行く出久と相澤を追って爆豪が出て行く、他の者達はポカンッとしたがすぐにざわつき、事態を把握して三人を追いかけていった。
そして爆豪の部屋のドアは開いていて、爆豪がそれは触るなとかギャーギャー言っている声が聞こえつつ、ガサゴソと探る音が聞こえた。
「………あっ。」
「あったのか?」
「見つかりました。コレです。」
箱に収っていたブランド物のハイキングシューズの靴裏を指差し、出久が言った。
靴の裏にある滑り止めの凹凸に、小さい小石がひとつ挟まっていた。挟まっていて、歩いても気がつかない程度の小ささで、良い具合に靴の裏の凹凸にピッタリと挟まっている。
出久が適当に鉛筆で小石を取り出して、空の小瓶に入れた。
その後、出久がべとべとさんが雄英の1年生の寮、A、B、Cの夜の廊下に住み着いてしまった原因を分析して説明した。
べとべとさんは、主に夜の夜道に現れ、人の後ろをついてくるだけの妖怪である。
ただし、別の地域では小山から下山する際に下山した人の後ろについてくるという話もある。
このことから、夜道だけじゃなく、山との縁もあった。
爆豪が訪れ、下山する際にたまたま靴裏に山の小石が挟まってそのまま雄英の寮へ帰宅。
問題はここからで、新たに新設されたばかりの雄英内には、その場所にある自然の力場が変化しており、偶然、本当にたまたまそこの力場と、爆豪が下山の際に意図せず持ち帰った小山の小石、そしてべとべとさんにまつわる話の内容が合わさったことで、『爆豪が小山からべとべとさんを連れて帰った。』ということがすごい上手い具合に揃ってできあがり、雄英校のべとべとさんという特殊なべとべとさんが生まれることとなった。
尾白が最初にそのべとべとさんと遭遇したのは、別に何かあったわけでも、狙われたわけでもなく、これまた偶然、たまたま、運悪く当たってしまったというだけの話だった。
建物内に生まれたべとべとさんは、本来のべとべとさんと違う出自であることもあり非常に存在が不安定ですぐ消えても不思議ではなかったのだが、尾白が他のA組の生徒に体験した話をしたことと、べとべとさんを連れて帰ったという意図していない縁がついてしまっていた爆豪がいたことでべとべとさんがまずA組の寮の廊下に定着し、同じ体験をした人が現れたことで存在が安定した。
B組、次いでC組のそれぞれの寮の廊下へと行動範囲を広げられたのは、噂が広がったことと、同時期に用事を頼まれて暗くなる時間帯にB組、後日C組の寮に爆豪が入ったことが、おそらく原因だろうということだった。
昔から宗派にもよるだろうが、例えばお葬式のあと、帰宅の際に玄関で塩を肩や背中に撒くことで悪いモノを連れて入らないようにするということや、出入り口に盛り塩をするなど、古来から怪奇的な存在や、不幸などの目に見えない悪いモノを避ける習慣があるのだが、新設したばかりということや、時代の変化などからそういう魔除けの習慣が廃れたり、忘却と共に怪奇的な存在を恐れるという知識と気持ちがなくなってきたため、新設された寮の出入り口には魔除けがされていなかった。
さらに爆豪もべとべとさん(※厳密に言うと小山の小石)を連れて帰ったということをまったく知らない、そしてなにより他の登山客にそういう話がないことや登山した小山もそういう怪奇とは無縁だったこともあり、塩を撒くというお祓い的なことも一切していない。
しかも雄英校のべとべとさんは、外の夜道でも小山でもなく夜の寮の廊下に現れるという怪奇として定着したといってもあくまでも雄英校という非常に限定された場所と、そこに住む人々だけに知られているだけだったので、やはりまだ弱く、噂の広まりと共に爆豪が夜に出入りしなかったら別の場所に行動範囲を広げられないほどである。しかも寮の廊下のみ。
そうでなければ、雄英校の敷地内や噂が外に広まれば別の建物も、とっくの昔に行動範囲にしていたはずだ。
行動範囲が広がらなかったのではなく、広げることができなかったのだ。
「元々あるべとべとさんのお話と、色んな偶然が重なったことが、雄英校のべとべとさんの誕生だったと言えるかもしれません。」
「つまり結局、爆豪少年が原因じゃないのか!?」
「それを言っていたら他の登山客をべとべとさんがついていかなかったのはおかしいですし、時と場所が悪かったとしか…。」
「うーん……、でもとりあえず爆豪くんが持ち帰った山の小石は取ったんだろう? だったら根源は絶ったと言えるんじゃ?」
「確かに大元になったきっかけは取り除きましたが、噂と体験の記憶があるので雄英校のべとべとさんはまだいます。かっちゃんが夜に他の場所へ出入りしない限りは、たぶん行動範囲はこれ以上広がらないと思いますけど。」
「それじゃあ、すでに行動範囲になっているA、B、Cの寮には今後もべとべとさんが出るってことなのか?」
「そうですね。人伝いに染みついちゃってるので。」
「夜に出歩くなとキツく言っておくしかないか…。」
「一応、べとべとさんの対処法がないわけではないですよ?」
「それを早く言え!」
「その方法とは?」
「後ろからついてくるべとべとさんがいたら……、道の脇に寄って、こう言えばいいんです、『べとべとさん、お先にどうぞ』っと。そしたらべとべとさんが先に行って足音は消えます。」
「それは、完全に被害を無くすってことにはならないよね?」
「はい。遭遇した時の対処法ですから。」
「結局、こういう妖怪はどうしたらいいんだい?」
「放っておくしかないですね。そのうち忘却とか、慣れとか、色々とまた重なって、いつの間にかいなくなるかもしれません。」
「うわ、曖昧!」
「妖怪ってそういうモノですから。人がいる限り、何かの拍子に生まれてきたり、消えるんです。もしかしたらこのまま噂が外へ広がっていけば、べとべとさんの新しい解釈として盛り込まれて後世に描かれ継がれる中で実際に新しいべとべとさんが生まれてくるかもしれません。異文化が元々ある文化に入って混ざるように。例えば本来は異国の宗教の一大イベントであるクリスマスが、日本では宗教のことを抜きにした単なる人が楽しむためのイベントになっているように。」
「うーん……、それはとても困ったなぁ…。結論から言うと自然消滅を待つしかないってことか…。」
「雄英校のべとべとさんは、存在が不安定すぎるせいで、逆に排除しにくくなってしまってるんだと思います。」
「足音につけられるのが嫌なら、夜に出歩くな、もし出会ってもさっき言っていた方法で一時的な対処をしろと伝えて実践させるしかないか…。」
こうして雄英校のべとべとさんについては、自然に消えるまで待つということで決まった。
念のため爆豪は、しばらく登山禁止。あと暗くなる時間帯にA、B、Cの寮以外の場所へ出入りするのも禁止された。どうしても行かないといけないときは、外出と帰宅時に塩を撒いて行くことになった。
道の脇によってから、『べとべとさん、お先にどうぞ。』と言う。この対処方法をすれば、部屋に入ってまた出てくるということをしなければ、翌日の夜までべとべとさんはついてこないと分かったためすぐに広まり、対処できない謎の怪奇現象に怖々することもなくなった。そしてなによりべとべとさんが後ろをついてくるだけの妖怪だったこともあって足音以外の害もなかったことからいつしか慣れた。
そうして、月日が経過し、ふと誰かが気がついた時には、雄英校のべとべとさんはいなくなっていたという。
もし夜道や登山帰り、あるいはこのお話のように夜の廊下などに誰もいないのに後ろから足音がついてきたら……、もしかしたらニコニコと笑ってついてくる妖怪べとべとさんがそこにいるのかもしれません。
『べとべとさん、お先にどうぞ。』と言って道を譲っても、べとべとさんの中には、『道が暗いから明かりを貸してくれ』と言ってくるのもいるとかいないのか。でも安心してください、明かりを貸しても次の日に玄関に明かりを置いて返してもらえます。変な足音を出しながら後ろをついてくるイタズラ者ですが、律儀です。
このネタの妖怪は、悪魔と天使とも違う存在という設定にしています。
自然界と人の営みに密着していて、人の営みがなくならない限り不滅。
ふとすると消えたり、何かの拍子にまた現れたりする。
人々の認識の変化や、生活様式の変化などよって新しい解釈が盛り込まれたり、新しい妖怪が生まれたり……、自由自在な存在。
筆者がべとべとさんの存在を知ったのは、家族のおかげでした。
いつだったかは忘れましたが、水木ロードを見に行った家族が、可愛いと『べとべとさん』のグッズを買ってきて、携帯写真に水木ロードのブロンズ像を撮って見せてきました。
正直、初めて見たときは、なにこの変なのは?って感じでしたね。
次の短編のネタにするなら?
-
妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
-
それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
-
いや、連載の続き書けよ