本当はもっとコミカルにしたかったのに、なんでかこうなった。
なんか不穏です。たぶん。
今年の体育祭、1年生の部は、とんでもない。
というのも、ゴーストライダーという圧倒的すぎる存在がいるため、ルールが一転二転したり…、そもそも本人が欠場したり。
騎馬戦欠場については、妥当だという意見やら、せっかくゴーストライダーを見に来たのに!っとブーブー言う声やら、色々と意見が飛び交った。
観客席の、特に一般客やマスコミは、ゴーストライダー目当てが多かっただけに残念がっている。
こうして午前の部が終わり、午後の部までお昼タイム。
「くっそー! ゴーストライダーとガチでやり合いたかった!」
「アホなこと言うなよ! 死ぬぞ!?」
「けど、今年の体育祭はメチャクチャだよ…。ここまでゴーストライダーの人気が白熱してたなんて…。」
っと、ゴーストライダーを生で間近で見たことがない普通科などはそんなことを言っていたのだった。
「知らないって幸せだな…。ガチのゴーストライダー知らないって…。」
「USJでのアレ…、メッチャ怖かった…。」
「最初の頃はゴーストライダー(緑谷)と同級生でラッキーって思ったけど…、よく考えたらこーいう場で完全に越えられない壁になっちまうんだよな…。」
「緑谷にその気はまったくないとしてもだ…。完全に俺らの将来の妨害になってる。」
「プロヒーロー達もそこら辺はちゃんと考慮してるだろうけど…。」
「なんか…、納得いかないっていうか…。」
「そもそも、ゴーストライダーはプロヒーローの眼中に無いのでは? ゴーストライダーはそれ自体で完成されてると思われますわ。」
「あっ、八百万を始め、A組女子! 休憩後にチアリーリングで組を応援だってさ!」
「聞いてませんわよ?」
「相澤先生からの指示だぜ。」
「それは大変ですわ! 時間もありませんし、私が衣装を作りますわ!」
峰田と上鳴に騙された八百万がチアリーリングの衣装を作り、A組女子が着替えて、アメリカからわざわざ呼ばれたチアリーリングチームがパフォーマンスをしている中、スタジアムに出てしまった。もちろんあとで峰田はボコられたとか?
「あー、恥ずかしとこ見せちゃった~。」
「すごく良かったよ。」
「へっ!? 緑谷くん!?」
いつの間にかいた出久に麗日は、ドキッとなる。
「可愛いし、なにより綺麗だった。」
「ぎゃーーーーー!」
「おぅっ。」
顔真っ赤にした麗日に叩かれる出久。あえて避けなかった。
『欲に忠実なことは良いことだなぁ。』
「正直に感想を言っただけだけど?」
そんなこんなでお昼の部へ。
まずレクリエーション。いきなり空気が和む。
まあ、でっかいゴムボールで玉転がしだったり、借り物競走だったり、最終種目へ出場しない者は、最終種目のステージが出来るまでの緊張の解きほぐしの時間だ。
しかしパフォーマンスの時間であることには変わりないため、主に最終種目に入れなかった者達が頑張る。
そして、最終種目へ。
スタジアム中央に作られた、ステージに、1回戦目の選手が入場する。
最終種目
トーナメント方式1対1のガチンコバトル
言葉通りのガチンコの戦いだ。
トーナメント方式で戦うのだが、個性を使って相手に『まいった』を言わせるもよし、引き分けで腕相撲に持ち込むも良し、サポートアイテムを持ち込んでも良し。ようするにクソでヤバいことにならなければ、何でも良しの試合だ。
くじ引きで最初の対戦が決まるのだが、なんと、尾白、B組の庄田が棄権を申し出た。
結果、繰り上げにより二人ほど上にあがりガチンコバトルの中に。
そして不戦勝の出久については……。
「いまだに信じられないんだよな…、あんたがゴーストライダーだって…。」
1回戦目は、なんと出久。
そしてC組、心操という少年。見覚えがあると思ったら、2週間ほど前に、A組クラスへ宣戦しに来て、普通科がヒーロー科から落ちた人間が結構いると言ってきた人物だ。
『レディイイイイイ、スターーーートーーーー!!』
プレゼント・マイクの合図と共に試合開始。
「なあ、本当にゴーストライダーなのか?」
「うん。」
「……?」
「どうかした?」
「……。」
なんか、急に心操の顔色が変わった。
『ハハハハ! なるほどなるほど。』
「……?」
『タネを教えてやるよ。出久。アイツの個性とやらは、『洗脳』だ。声に力があった。受け答えした相手を操る、それがアイツの力だ。だが、残念なことに、神経と精神構造が俺(悪魔)に近くなった出久にゃ効き目無しだったわけだ。』
「それは大変だ。」
「おい…、あんた…なにやった?」
『なんとか洗脳して俺らを退場させたいらしいが…、無駄なことを。』
「別に、なにも。じゃあ、いくよ。どうやら君の力は俺には通用しない。」
「っ!」
ズンズンと迫ってくる出久に、心操が慌てて構える。
しかしよく見れば彼の体は震えている。ゴーストライダーである出久との力の差は歴然だ。それをよく分かっているからこそなんとかしたかったのだろうが…現実は無情だ。
「なんでだよぉ…。なんであんたはそんな恵まれて…!」
「俺は…恵まれてなんかない。ただ…、運が悪かったんだ。」
「!?」
「何も無かったから、運悪く…、この力(ゴーストライダー)を手に入れたんだ!」
「なっ!?」
次の瞬間、出久が心操の腕を掴み一本背負いしてステージの外へ叩き付けた。
「が…、ぅ…。ちくしょう…!」
心操は、叩き付けられて動けず、悔し涙を流した。
『運悪くねぇ…、確かに…俺に目を付けられなきゃ、天国で楽しく穏やかに過ごせただろうに。』
ようこそ、力ある者の地獄へ。
ザラゾスからの言葉に、出久は、スタジアムの通路を歩きながら拳を握った。
心操は動けず、担架で運ばれた。
運ばれていく途中、C組のクラスメイトから励まされていた。
その後は、瀬呂と轟の戦いだが、一瞬で終わった。轟の勝利で。
『そろそろだな。復讐心で心に余裕が無くなってるぜ。』
「うん。」
生徒の観戦席に来て、椅子に座った。
「ねえ、緑谷君…。さっき聞いたんだけど…、さっき緑谷君が戦った相手って、個性が洗脳だったんだって。なんで緑谷君に効かなかったのか不思議だって言われてたよ。」
すると麗日にそう言われた。
「俺…、どうやら神経や精神構造が人間と少し違うらしい。」
「ゴーストライダーだから?」
「たぶん。」
そしてどんどん試合は進んでいく。
「じゃ、行ってくるね!」
「頑張れ。」
1回戦最後の組みは…、麗日対爆豪である。
勝敗の結果、爆豪の圧倒的な攻撃力とセンスでの勝利となった。
「…クソが…、ダメだ! こんなんじゃ!」
「……?」
倒れた麗日に目もくれず、爆豪は自身の拳を見つめて悪態を吐いている。
「アイツを…デクを越えられねぇ!」
爆豪が見据えるのは、ただひとり。
「……大型爆発駄犬。」
「っ!?」
試合後スタジアムの中へ戻っていく途中に、出久がそう呟くと、それを感じだ爆豪がギッと観戦席の出久を睨んできた。だがよく見ると震えている。
『さてさて? 駄犬は、『駄』から抜けられるのか?』
「犬は犬だよ。」
『ひっでー言われよう。』
そう言いつつザラゾスは、笑う。
1回戦目は、引き分けに持ち込まれた個性だだ被りの二名。切島と鉄哲。どっちも固くなる系個性。なお、硬化の切島に対して、鉄哲は、スティールである。
回復後、腕相撲で勝敗が決まるのだが、鉄分を取らないと持続しない(金属疲労を起こす)鉄哲の負けで切島が勝ち上がった。
休憩後、2回戦目である。
「ん?」
フレイムヒーロー・エンデヴァーは、通路の途中で、出久と遭遇した。
「あなたが、エンデヴァーですね?」
「そうだが?」
「……その様子だと…、何も感じていないようで…。」
「?」
「まあ…、そういうものですけども。」
「待て。」
「なんですか?」
「焦凍が順当に勝ち上がれば、君とイヤでも戦うこととなる。その時は…くれぐれもペナンスステアだったか? それを使わないでもらいたい。アイツはオールマイトを越える義務がある、ここで壊れられては困るのだ。」
「……轟君には、そんな義務はない。」
「なに?」
「そう…生まれた時からそうするべく生まれた命なんて、弱肉強食の世界だけの話だ。」
「……。」
「そうそう。せめて遺書でも書いといたらどうですか?」
「?」
「まあ、分からないのなら、聞き流しといてください。」
出久はヒラヒラと手を振り、去って行った。
2回戦目。
第一試合、出久vs爆豪。
両者がステージに上がる。
爆豪は、フーフーっと荒い呼吸を繰り返している。
ハッキリ言って、目の前にしている出久から見て、過呼吸で倒れそうだ。
「無理しちゃダメだよ?」
「う、うるせぇ!」
『レディイイイイイ、スターーーートーーーー!!』
すると合図と同時に、大爆発を爆豪が仕掛けた。
爆風がスタジアムに舞い上がる。
さすがのゴーストライダーもダメか!?っと思われるほどの大爆発だったが……。
「……。」
煙が晴れると、無傷の出久がポリポリと片頬を指で掻いていた。
『おおーーーと! やっぱりゴーストライダーには、炎や爆発は効果なしーーーーー!? どうする爆豪!?』
「クソが!」
プレゼント・マイクの実況に、爆豪が吐き捨てる。
「かっちゃん。」
「やめろ!」
「?」
「その声…、同じはずだってのに違うんだよ!! てめぇは誰だ!? 誰なんだよ!? デクはどうした!? ワンチャンダイブでどうにかなっちまったってのか!?」
爆豪が今まで溜まっていた物を吐き出すように、叫ぶ。
「俺は…。」
「やめろっつてんだろーが! だいたいデクはそんな口調じゃ無かった! 誰なんだよ!? 誰なんだよ!? お前は誰だ!?」
『…ふーん?』
「!?」
すると出久の口が弧を描く。
『『来世を信じてワンチャンダイブ』。死を願っておきながら…、コイツ(出久)のことを誰よりも心配してたってか? おせぇんだよ。クソガキが。』
「っ…!?」
声と口調が別人になった出久に、爆豪の顔が一気に青ざめた。
『そんな悪いガキには、とっておきのプレゼントだぜ!』
「ぎゃあああああああああああああああああああ!?」
出久(?)が腕を振るうと、先ほど喰らった爆発が爆豪の方へ起こり、爆豪が火だるまになった。
すぐに消火隊が駆けつけ、ホースから大量の水をかけられ、鎮火された。
「……あれ? かっちゃん?」
「…覚えてないのか?」
フッと目を覚ました出久は、眼前で担架で運ばれていくびしょ濡れの爆豪を見送りながら、すぐに教師陣営に連行された。
爆豪のキャラがぶれまくってるかも。
彼なりに実は幼馴染みを心配していたけど、ザラゾスに痛いところつかれて焼かれた。すぐ消火したのでちょっと火傷しただけで無事です。
あれ~? 体育祭終わりまでなんとか順調にしてたはずなのに、なんでこうなっちゃったんだろう?
あと、心操くん…あっさりでごめんね。君のことは結構好きなのに…。
膨らませられなかった。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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いや、連載の続き書けよ