あの騒動の後、登校する出久。そして治療のためお休みする轟。(後日登校)
なんか、嫌われモノ創作にありがちな描写っぽいのがありますが、未遂で終わります。
『カモがたくさ~ん。っと。あっ、ザックザク。』
「変な歌。」
『お前への個人依頼の何割かが依頼主自身のペナンスステア(贖罪の目)対象だったんだぜ? 唱いたくもなるぜ。』
そう、体育祭の時を機に、個人からの復讐依頼が来るようになった。
ただし……、その復讐が正しく復讐になっているかどうかの判断は、ゴーストライダー判断(※誰が判断してるかは不明。ザラゾスではないらしい)に準ずるので、嘘の依頼は依頼自体を蹴られるか、依頼主が悪いなら最悪ペナント・ステア対象になった。つまり返り討ち。
こうした嘘依頼と、依頼主が悪かった事件はすぐに収束した。さすがに命が惜しいのだろう。
「ところで、轟君。学校に行きたいんだけど? 離してくれる?」
「……いやだ。」
布団の隙間から伸びる鎖のアザのついた左手が出久の部屋着の端を摘まんでいる。
なんだこの…ひとりでお留守番が嫌いな猫みたいな生き物は?
「…だから、猫違う。俺、しっかりしろ。」
『もう猫でいいだろ? 使い魔感覚で使えよ。』
「え~?」
轟がベットから出てこないのは、治療の一環として薬を少し処方してもらったのだが、それがちょっと効き過ぎているのだ。
なお、轟の登校については、治療ということで今日は休みになっている。
余計な話だが、体育祭のエンデヴァーに轟が復讐した一件で、チェックシートを使い子供達のストレス強度の検査が行われたらしい。(※会社などではストレス社会とあって、やってるところはある。筆者はしたことある)
結局、渋々轟はお見送りして、出久は学校へ行った。
……色々と終わっただろうなぁ。っと思いつつ教室へ。
ガラッと開けて入れば、当然視線がこっちに集まる。
出久は特に表情も変えず、何も言わず席に着いた。
「…緑谷君。」
「なに?」
話しかけてきたのは葉隠だ。
「あのあと、轟君どこやっちゃったの?」
やはり轟のことか…っと、思ったが素直に答えた。
「あれ? 聞いてない? 俺が住んでるところにいるけど。」
「なーんだ、そんなところにいたんだぁ。で? なんで今日、来てないのかなぁって心配だったんだぁ。」
「治療がどうのって話らしいけど。今日は念のためらしいよ。ひとりでいるの嫌がってたけど。」
「なにそれ? もしかして緑谷君の住んでる部屋とかに一緒にいたの?」
「うん。」
「…轟ちゃん。だいじょうぶかしら?」
すると蛙吹も聞いてきた。
「遠目にしか見てないけど、左側を…緑谷ちゃんに…。」
「……望まれたから、呪いをかけた。」
「あれって、呪いだったの?」
「物騒だな! おい!」
立ち聞きしていた切島達がさすがに口出ししてきた。
「呪いってどんな?」
「本人が望む限り、その個性が使えなくなる呪い。」
「…ん? んん?」
呪いという物騒な単語に過剰反応していたが、よく聞いてみると何かがおかしいことに気づいたらしい。
「つまり、その個性を使いたくなければ、痛くもかゆくもないんだよ。使いたくないのに使うと、痛みはあるけど。呪いの解呪方法だって、本人が心の底から使いたいと願えばいいだけだし。」
「あんがい簡単だった!?」
「つまり拘束具みたいなものかしら?」
「そうだね。痛くても死にはしないし。」
『鎖のアザはできたけどな。』
「…呪いの証であるアザ付きだけどね。」
「…つまり? 轟は、半冷半熱の個性を封じたって事か?」
「正確には、左側の炎の個性だけを。」
「じゃあ、轟ちゃん、もう使いたいって思わない限り、炎の方が使えなくなっちゃったのね? ……普段から使いたがってなかったら、支障はないかも?」
「そこら辺は本人に聞いて欲しいな。」
「明日には来るの?」
「さあ? 知らない。でも今日は休みだってことだけは聞いた。」
「分かったわ。そうするわね。ごめんなさい。変に疑っちゃって。」
「ううん。疑われるだけのことはしている自覚はあるよ。」
「轟君来ないと寂しいもんね~。」
「とか言いつつ、イケメン目当てだろ?」
「あーん、なんでバレたかな?」
轟が無事であることを知ったクラスメイト達は、少し重かった空気を吹き飛ばすように笑っていた。
『ガキってのは、転換が早いな。』
「若さでしょ。」
そんなこんなでやがて朝のホームルームが始まり、1日が始まった。
しかし、まったく何もないということはない。
「こうなることは見越していたけども…。早速か…。」
根津が頭を押さえる。
エンデヴァーファンや、轟の顔に惹かれていた女子などからの攻撃。
エンデヴァーの罪の露顕やトラブルはニュースなどの媒体で。そして轟の状況などは教師から知っているはずだが、それでも納得いかないという気持ちはあるだろう。
腐ってもNo.2のヒーローだとか、容姿に惹かれる恋する少女の気持ちの暴走など。
出久には、発信器などの機械を身につけることが義務づけられており、それでバレたのだ。校舎裏などへの呼び出しや暴力沙汰が。なお、出久は何も手出ししていない。力の差は歴然なのだから、手を出した時点で終わる。だが、手を出されても痛くもかゆくもないのだ…。
特にたちが悪いのが女の嫉妬の方だ。
女の身を利用して、なんというか…強姦されかけたとかの冤罪をかけようとする輩がいたのだが、出久が身につけていた盗聴器と発信器の動きで嘘がバレてしまい、その少女は、除籍処分を受けた。
峰田あたりは、それを聞いて励ますと同時に、なま胸が見れてうらやましいっと叫んでいたが、冤罪とか女って怖~っとも言っていた。どっちだよと他の男子からツッコまれていた。
「最悪ですわね。同じ女子としてみっともないですわ。」
「緑谷くん、女子のこと誤解しないでね?」
「誤解しないよ。みんながみんな、ああじゃないのは分かってる。」
「気にしてなさそーね。全然。」
「気にする必要もないから。」
「バッサリ!」
そんなこんなで、騒がしい1日が終わる。
その翌日、轟が登校し、目が死んでることにクラスメイトが驚いていて、心配されていた。
ゴーストライダーへの個人依頼は、何割かは嘘だったり、そーでもなかったり、依頼主の方が悪かったりでペナンスステア案件だったりと別れてます。
結果、本気で依頼が遂行されたのは、ほとんどありません。
なお、その基準は依頼を聞いたときに復讐の気配が本物かどうかを、何者か(ザラゾスではない)が決めています。
轟の外見に惹かれていて出久を陥れようとして除籍になった女子は、モブです。
エンデヴァーファンも。
たしか、昔テレビで、海外の元受刑者は、罪状によっては発信器やらをつけることが義務づけられていて、その場所などに近づくと音が鳴るとかそういうのがあったなぁっと思い出しながら書いた。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ