ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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保須市の混乱後。


出久が泣きます。
ゴーストライダーって泣けるのかな?
漫画版だと変身者が泣いてたけど。





SS25  絶望の追熟

 

 

 

 保須市の混乱、そしてステインの逃亡は、大々的にメディアで報じられ、新聞の紙面に書かれた。

 

 この保須市の混乱に、ゴーストライダーも出陣していたことも報じられた。

 しかし、一方でステインをゴーストライダーが取り逃がしたことも報じられた。

 何度かステインを取り逃がしていることは、ネット上でのみ知られていたが、こうして報じられて知られたのは初だった。

 

 

「すまなかった。本当にすまなかった!」

「飯田君…、顔上げて。」

「いや、そうはいかない! 緑谷君! 君が来なかったら、僕は確実に死んでいた!」

「うん。そうだね。」

「うっ! ストレートに言われるとくるな!」

「でも…、ごめんね。謝らなきゃいけないのは俺の方だ。」

「なぜ!?」

「……お兄さんの仇…取れなかった…。」

「!」

「本当に…ごめん。」

「いいんだ…。僕が復讐心にかられて、何も見えなくなったせいだ。そのせいでたくさん迷惑を掛けた。緑谷君は、そんな僕を救いに来てくれんだ。……僕は、こうして生きている。ありがとう!」

「……。」

『血を流さぬ代わりに、復讐対象者を取り逃すか…、二兎を追う者は一兎をも得ず…だな。』

「…緑谷君?」

「ん…、だいじょうぶ。」

「っ…。なら、どうして…。」

「?」

「どうして、泣いてるのかね?」

「えっ?」

 言われて出久は、自分が泣いていることに気づいた。

 涙なんてもう流すことは無いと思っていたし、今の自分にはその感情さえ無くなっていたと思っていた。

 隣で轟がオロオロしている。

 出久は、ずっと泣いていた。グラントリノの事務所に帰っても。

「うぉっ。どーした?」

 事務所に帰る時に合流したグラントリノが泣き顔にビックリした。

「いえ…止まらないんです。」

 轟に涙を拭いてもらっていたが、タオルがすでにぐっしょり。普通なら水分不足になる。

「…ゴーストライダーってのは、頭とかが燃えてるのは、被害者のために怒ってるからだと思ってたぜ。けど、普段のお前さんは…、まるでその代償に人間らしい感情ってもんを失っちまってすっからかんになってんだと思ってた。けど、違ったな。救えたんだろう? 血が流れる前に。それは喜ぶべき事じゃねーか? なんで泣く? 嬉しいのか? それとも復讐できなくて悲しいのか?」

「それは…。」

「お前さんに、人間の感情があってよかったなぁ。大事にしろよ。」

「?」

『……クク。』

 よく分かっていない出久に、ザラゾスが笑った。

「ザラゾスよぉ。」

『ん?』

「…今は、お前の気まぐれでいるかもしれないが……。それ以上を望むのなら容赦はしないぜ?」

『フフフ…。』

「?」

 ザラゾスに向かってそう忠告したグラントリノ。出久は分からず首を傾げた。

 

 

 こうして、職場体験は終わった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 翌日。

 

 教室は、まず笑いで始まった。

 っというのも、爆豪が8・2分けの髪型で来たからだ。どうやら職場体験先でやられたらしい。癖がついて、洗っても直らないそうだ。

 なお、笑われてカッとなった爆豪はすぐに元の髪型に戻った。感情で髪の爆発もしているらしい。

「飯田君、無事でよかった~。」

「そうだよ、苦しかったのなら言ってくれれば良かったのに。」

「みんな、すまなかった!」

 飯田は、みんなから心配されて謝った。

 すると話は、ゴーストライダーがステインを取り逃がしたことについての報道の話になる。

 その話は世間では賛否が分かれており、専門家は状況的に子供やプロヒーロー、なにより脳無という怪人に襲われている一般市民を守ること優先すべき事であって、非難すべきことじゃないと言っていたり、逆にステインを逃したことでこれから先も襲われるヒーローが出てしまうと非難する声が上がっていた。

 近くの監視カメラに映っていた、ステインの体の変化も報じられ、ステインの個性か?っとネット上では議論が沸いている。

「逃がしたのはいてーけど、その状況じゃどうしよーもなかったって思うぜ。緑谷は?」

「……横槍さえなければ…、倒せてたはずだった。」

「よこやり?」

 疑問に思うクラスメイトだったが、出久はそれ以上言わなくなった。

 それで、これ以上聞いたらいけないのだろうとクラスメイト達は察した。轟と飯田は、何も言えず黙っていた。

 

 

 その後、授業となったが、レクリエーション風にコンクリートジャングルでのレース。

 オールマイトが出した救助信号の場所に、いち早く到着した者勝ち。

 出久がいつも通り無表情だが、元気ない様子にみんな心配した。

 そしてレース開始。

 その瞬間、ドゴーーーン!っと爆炎が上がり、文字通りのロケットスタートをしたゴーストライダーが周りがビックリするのを後目にあっという間にオールマイトのところにたどり着いた。

「緑谷少年?」

「…まだ遅い。こんなんじゃ、ダメだ…。」

「焦りは禁物だ!」

「ダメだ…、ダメだダメだ…。」

「緑谷少年!」

「なんか病んでないか!?」

「だいじょうぶ!?」

 ブツブツと無表情で呟く様は、メッチャ怖いと、周りから心配された。

 

『ククク…! 老いぼれ…、それに周りの心配を余所に、良い具合に絶望で熟してきたな…。美味そうだ。』

 

 出久は、そのザラゾスの呟きも舌舐めずりも聞こえていなかった。

 

 

 訓練授業後、男子更衣室にて、峰田が女子更衣室に繋がる小さな穴を壁に見つけ、騒ぎながら覗こうとして耳郎の個性・イヤホンジャックで心臓の音を目から聞かされてお仕置きされていた。どうやら思っているより壁は薄いらしい。丸聞こえだったそうだ。

 

 

 




出久、焦り(無意識)から、病む?
どうしよう…、このままだとザラゾスに食べられちゃう。

ステインがブラックハートに憑依され、体が変化したことについては、説明のしようがないため世間には知られず?


しかし、ヒロアカは、読めば読むほどマーベルと重なってしまう。なぜだろう?

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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