大変なことになります。
キャラ崩壊が酷いです。
グロはないけど、嘔吐物などの汚い表現が多いです。
ジバニャンが可哀想?
轟の扱いもおかしい。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
雄英校のある地域の、とある信号のある横断歩道。
そこは何の変哲もない、普通の横断歩道である。
しかし、いつ頃からかある奇妙な噂と共に怪奇な出来事が起こるようになった。
『寸止め交通事故』。
その怪奇な出来事の内容から、そう呼ばれている。
内容はこうだ。
赤信号を待っている人間が、急にフラフラと赤信号の歩道を渡り始め、そして走ってきた車(特にトラック)が迫るとぶつかる寸前で必ず車が止まる。
フラフラと赤信号を渡った人間は、この寸止めが起こると正気に戻り、横断歩道を渡る際の記憶がない。
今のところ死傷事故にはなっていないが、あまりにも同じことが起こるため地域住民はその横断歩道を避け、この怪奇現象の真偽についてネットでは一部議論されている。
「なんで、その話が出てくるん?」
A組の寮の共同スペースでの、麗日のツッコミは正解だと思う。
まったくもってその通りだからだ。
「それはね…。」
「にゃー! うニャーー!」
共同スペースの床に座り込んで、にゃーにゃーと泣くのは……、轟焦凍。
A組クラスメイトは、にゃーにゃーと泣きわめいている轟を落ち着かせようと頑張っている。普段のクールで天然な彼はどこへやら。完全に別人のようだ。
寸止め交通事故の話をしたのは、出久だ。
にゃーにゃー泣いている轟の泣き声に、出久はヤレヤレといった様子でため息を吐き、スタスタと轟の傍に来る。
「もう泣かない。」
するとスパーンっと轟の頭を叩いた。
「みどりやーーー!?」
いきなりのことに周りがびっくりする。
頭を叩かれた轟は、頭を両手で押さえ、涙目でキッと出久を見上げる。
「いたいニャー! 酷いニャー!」
「いくら泣いても自力でどうにもできないんだから、大人しくして? 燃やされたい?」
「……ニャア…。」
「…………どういうこと?」
「えーと、まずは……、聞いたかな? さっき説明した『寸止め交通事故の怪奇』の話。」
説明を求めるクラスメイトに、出久が話し始める。
「それと轟のこの状態となにか関係があんのか?」
「大あり。じゃないと話さない。」
「そりゃそうだ!」
「なんだか、さっきからニャーニャーって言ってるから…、ひょっとして猫?」
「蛙吹さん、当たり。」
「轟が緑谷のネコ自称しているのは前々からだけど。その寸止め交通事故とどういう関係? まさか本当に猫が絡んでるの?」
「芦戸さん、なかなか良いところついてる。」
「もうハッキリ言えや!」
「寸止め交通事故……、この怪奇の正体は、この怪奇が起こっている場所でトラックに轢かれて死んだ、猫の地縛霊が、妖怪化したもののせいだよ。」
「じばくれい!?」
「でもって妖怪!」
「ってことは…、轟ちゃんは…。」
「その通り…。あえて名前を付けるのだとしたら、地縛霊の猫、…『ジバニャン』。轟くんはジバニャンに取り憑かれているんだ。」
すると出久がスケッチブックに、ササッと絵を描く。
「こんな感じのが憑いてる。」
「可愛い!!」
「めっちゃ可愛い!」
その絵は、ぬいぐるみのような愛らしいデフォルメされたゆるキャラみたいな、二本足で立っている猫で、尻尾は二つに割れており、腹に腹巻きをしていた。
「地縛霊って、未練があってその場にとどまっている幽霊のことだよな? その猫バージョンがなんで轟に取り憑いて、ここにいるんだ?」
「それはね。ジバニャンの運が悪かったというか…、轟くんの体の問題があったんだよ。」
「もんだい?」
「それはね…。」
「帰りたいニャー! オレっちをあそこの横断歩道に帰してニャー!」
「説明中なんだから静かに。燃やされたい?」
「にゃあ…。」
「緑谷くん…、さすがに可哀想…。」
「寸止めとはいえ、適当に選んだ人間を確実に車道を走る車の前に導く妖怪が? 老若男女問わず、寸止め失敗したら、被害者と、運転手の人生を潰すことしてるのに?」
「うっ! 確かに…。」
「交通事故では運転手の方が罪が重い…。」
「言われてみれば可愛いとはいえ、やってることはかなりヤバいわな。」
「怒ってる!? 緑谷、実はマジで怒ってる!?」
「そもそも轟くんがジバニャンに取り憑かれた経緯がね……、あの時、轟くんが問題の横断歩道近くに通りがかったときに、信号待ちしていた妊娠したばかりの妊婦さんが赤信号でフラフラと車道に行くのを見つけて、慌てて妊婦さんを歩道に戻したんだよ、その時に邪魔されたってジバニャンが怒って……。」
「それで……、次に轟に取り憑いたのか?」
「ところが、轟くんには、俺、ゴーストライダーの力の一部である鎖を呪いとして体の左側に埋め込んであるから、入ることはできても出られなくなった。轟くんにかけてる呪いの形が轟くんの意識に直結しているから轟くん自身が呪いを解くことを心から考えないと絶対に外れない。潜在意識まで根深いから表面上操っても無理。人を操ることはできてもそんな根深く強い呪いを内側から壊すことはジバニャンにはできない。」
「だから轟の野郎が、その妖怪ネコに憑かれたままになっちまったってことか? 呪いが檻みたいになっちまって。」
「そうだよ、かっちゃん。」
「…クソどんくさいじゃねーかよ。」
「ジバニャンもこうなるなんて思わなかったんだよ。」
「にゃーにゃー…。」
「だー! クソが! ニャーニャーうるせぇ!!」
「轟はだいじょうぶなわけ?」
「ジバニャンに取り憑かれた人間は、取り憑かれている間の意識も記憶もない。詳しいことは調べてみないと分からないけど。今までの被害者に後遺症もないから、たぶんだいじょうぶ。それに埋め込んだ鎖を通じて轟くんの魂の無事も分かるし。夢も見ないほど眠っている状態じゃないかな?」
「そっかー、よかった。」
「でも、あくまでも今まで長く取り憑いていることがなかっただけで、このまま放っておくと何かしら障害が起こる可能性があるから、早くなんとかしてあげたい。」
「どうするの?」
「そうだね……、引っ張り出すか…、それが無理なら轟くんだけ燃やさないようにして、燃やす。」
「物騒!」
「緑谷くん、ジバニャンになんか恨みでもあるの!?」
「恨みはないよ? でも、轟くんが助けた妊婦さんがあの後お腹が痛くなって緊急搬送されて赤ちゃんが死にかけたことを考えるとね……。たぶん、宿ったばかりの脆弱な赤ちゃんの魂が、お母さんが取り憑かれて圧迫されたせいだろうね。結果良ければ全て良しだなんて言葉で片付けてたらいけない。今回の件がなかったら近いうちに死人が出てたと思う。」
「ニャーニャー…、ごめんなさいニャー…、最近人が来なくってついニャ…、だから燃やさないでニャー…。」
「君のいる横断歩道に人が来ないのは、君のせいだから。ごめんなさいだの、ついうっかりだので済ませられたら警察もゴーストライダーもいらないから。」
「にゃあ…。」
「これは難しい問題だぞ…。」
「ダメですわ…、ジバニャンさんのフォローができませんわ…。」
「車に轢かれて死んだってのは気の毒だけど、無差別に罪のない人を巻き込むのはな。」
「そういうわけだから…、ジバニャン、問題が起こる前に君を轟くんから引っぺがすよ。」
「な…、なにをするのかニャ…?」
「そこのソファーに座って。」
「ニャア?」
「寝転がってもいいから。」
ジバニャンは言われるままにソファーに座る。すると出久がその前に来てしゃがみ、ジバニャンが取り憑いている轟の右足を掴んで持ち上げる。
「じっとしててよ? 暴れないでよ?」
それから靴下を剥ぎ取る。
「なにするニャ? ……ンニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
「緑谷!?」
足の指の裏を指圧し始めする出久。ジバニャンは悲鳴を上げ悶絶。
「ギニャアアアアアアアアアア!! いだいニャアアアアアアアアアアアアアア!!」
「なぜ足つぼ!?」
「リンパや血管に沿って、轟くんの体に広がっているジバニャンの霊体を口に集めて、口から引っ張り出すから。痛いってことは、それだけ神経やあらゆる感覚にジバニャンがくっついてしまっているってことだよ。早く解放されたかったら大人しくしてて。」
「ホニャアアアアアアアア!?」
「すっごい痛がってるわね。もうちょっと手加減できない?」
「こんなもんだよ?」
出久が蛙吹の手にジバニャンに施している指の力をやってみせる。
「ケロ? 全然力入ってないのね。」
「うそだニャアアアアアアアアア!! ニャアアアアアアアアア!! 無理ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! ヤメロにゃ!!」
「わっ。」
体を仰け反らせて暴れていたジバニャンが涙目でギッと出久を睨み、爪を鋭くさせて出久の顔を引っ掻いた。
出久が手を離した瞬間、ジバニャンは人間の動きじゃない、まさに猫の動きで素早く逃げ出してしまった。
「逃がすか!」
「『ひゃくれつ肉球』! ニャニャニャニャニャニャニャニャ!!」
「アダダダダダダダダ!?」
「ばくごーー!」
「思ってたよりジバニャンつえーー!」
「いや、コレは爆豪が弱いのか?」
轟inジバニャンの必殺技「ひゃくれつ肉球」の殴打により、爆豪あえなく撃墜。体の表面を肉球の痕だらけにされて倒れた。
「逃がさないよ。」
「ニャア!?」
倒した爆豪を飛び越えようとしたジバニャンの足に鎖が絡みついてジバニャンは盛大にこけた。
見るとゴゴゴゴ…っと音がしそうな怖いオーラを背中に背負った出久が鎖の先を握っていた。
「そっかぁ…、そんなに燃やされたかった?」
「あんな痛いなら、いっそこのままあの横断歩道に戻るニャ! 邪魔するニャら、誰だろうと相手するニャ!」
「…まあ逃げたとしてもヘルバイクで地の果てだろうが地獄だろうが追いかけてあげるよ?」
「ヒッ、ニャッ!?」
無表情のままゴオッと炎を体に纏った出久に、思わずビクつくジバニャン。
青ざめながらジリジリと後ろへ下がる。
「こんの…クソ猫が…!!」
「あっ。」
「しぃねええええええ!!」
顔や体中に肉球痕がつけられた爆豪が起き上がり、キレるままに大爆発を起こした。
「もう…。」
「アダッ!? なにしやがる!?」
「逃げられた。」
「………はっ?」
「ああ! 轟、もといジバニャンがいない!」
もうもうと上がる爆風が晴れると、轟(inジバニャン)がいなくなっていた。
「かっちゃん。君って余計なことするよね。」
「うっ…。」
「早く見つけないと。マズいかもしれない。」
「っというと?」
「あれっぽっちの力で痛がってるのは、それだけジバニャンせいで轟くんの体に負担がかかっているってこと。肩こりでもこってるとそこを揉むと痛がるでしょ? あれはその部分が血行が悪くなったり、不純物が溜まってるとかしてるから、その部分に負担がかかって体がなんとかしてくれって悲鳴をあげてるってこと。悪くなってなかったら揉んでも痛くないはずなんだよ。長時間取り憑かれた状態が続いたら、最悪の場合…、ジバニャンを剥がしても、明日の朝頃には轟くん……布団の上で冷たくなってるかもしれない。気がつかないまま衰弱死するかもしれない。」
「つまり霊障によって殺されるということか!?」
「ジバニャンは、妖怪としては生まれたてなんだから、そのあたりの問題を知らなかったのはしょうがないけど…。」
「そりゃ早いとこなんとかしないとヤベーわな!」
「手分けして探そうよ! 雄英は広いから!」
「先生達にも知らせた方が良いわ!」
こうしてジバニャンによる事件は1年A組どころか、雄英全体を巻き込んでの騒動に発展した。
本当は騒ぎをあまり大きくはしたくないところだが、轟の目立つ外見もあり、それでいて四つん這いで泣きながらの表情で人間ではあり得ないスピードで逃げ回る姿は雄英内の他の生徒や教員にも見つかりあっという間に拡散。
とにかくジバニャンに取り憑かれた轟を雄英から外へ出さないよう雄英の敷地と外界を隔てる壁や出入り口をゴーストライダーの力で封じを施し、もちろん空を飛ぶようなことをしても出られないように空中にも鎖で結界を張って逃げ道を奪った。
無駄に広い雄英の中を土地勘のないジバニャンが逃げ回るのも限界がある。ジバニャンの不幸は、ジバニャン自体は妖怪であるため科学機器にも個性にも引っかからないのだが、生きていて実体のある轟の体に入っていてそれらに引っかかるようになっており、人海戦術と個性を用いて追い詰められたことだろうか。
しかし、ジバニャンは必死に抵抗した。
抵抗する過程で、自身が乗っ取った人間の体を動かすだけじゃなく、その人間が持つ個性を操れると分かると轟が持つ氷の個性を使うようになった。
「『カチコチひゃくれつ肉球』ニャ!」
しかも応用力を発揮し、自身の必殺技である『ひゃくれつ肉球』に氷の個性を合わせた氷の連続パンチを放ってくる。
次から次に生徒も、プロヒーローの教員達も倒される。
「ワダダダダダダダダ!?」
「オールマイトーーー!?」
「ぐっ…、じ、ジバニャンくん! 冷静になりなさい! これ以上抵抗したら…。」
「来るなニャーーー! ニャニャニャニャニャニャニャニャ!!」
「アダダダダダダダダ!? やめなさい、やめなさい! 肉球は気持ちいいけど!!」
体につく肉球の痕やら、氷に耐えつつ説得を試みるも失敗。
「うわっ、オールマイトが押されてる!?」
「なんか最初より強くなってない!?」
「うーん……。これは…、轟くんにかけてある呪いの力がジバニャンに取り込まれて力が増しているのかも? ジバニャンは、元は未練を残して死んだ猫の地縛霊。どんな理由があれ、死んでもこの世に残るほど自分自身を縛る未練という呪いから生まれた妖怪なんだから、他の呪いを逆利用するってできないこともないかもしれない。おまけにジバニャンは、妖怪としては生まれたばかりだから変異もしやすい?」
でも…っと、出久は目を細める。
そして炎を纏いながら前に出て、ゴーストライダーとしての姿へ変じてジバニャンと対峙した。
ジバニャンは、フーフーっと毛を逆立てながら構える。
『いくら生まれたての妖怪とはいえ…、猫の本能で相手の強さの格の違いぐらいは分かるでしょ?』
「にゃあ…。」
『君が悪い子じゃないことは分かってる。でも、このまま人死にを出せば、それが業となって人を襲って殺すだけの妖怪に成り下がり、退治されるなりして、永遠に地獄で責め苦をうけることになる。それでもいいの?』
「……どうせ…。」
『?』
「どうせオレっちは、トラックに負けた悪い猫ニャーーーーー!!」
『それが君の未練?』
「『カチコチひゃくれつ肉球』!!」
『……………………………可哀想な猫だね。』
「ぐニャっ!?」
ジバニャンの攻撃を受けながら手を伸ばしたゴーストライダーの手がジバニャンの顔を掴んだ。
ジタバタ暴れるジバニャンだったがアイアンクローされたまま持ち上げられた。
『轟くんから解放したら、『エミちゃん』の、本当のことを教えてあげるよ。『アカマル』。』
「ニャアっ!?」
『このまま永遠に地獄に落ちる前に、『ダサい』って言葉の、本当のことを知っておきたいって思わない?』
「……………………………………………………にゃあ……。」
ボロボロと泣くジバニャンからゴーストライダーが手を離すと、ジバニャンはその場にへたり込み、ニャーニャー…っと大人しく悲しそうに泣いた。それはまるで母猫を恋しがる小猫のように。
その後。
「ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「頑張れ、ジバニャン! あとはもう胴体だけだから!」
「そろそろ口から…。」
「あっ! 口からちょっと出た!」
押え付けられた轟の口から、ニュッと唾液(?)まみれのジバニャンの片手が出てきた。
「うっ…!!」
しかし直後。
ウプッ…と轟の頬が膨らむ。
「あっ。」
※しばらくお待ちください
※事後の掃除、及びジバニャンを風呂で洗うのも含めます
※衰弱した轟への出久の××呼吸による応急処置タイムも含めます
「だいじょうぶ?」
『……………………………………………ニャア……。』
「災難ね。」
『もう…いやニャア……。』
轟から引っ張り出されたジバニャンは、ソファーの上でベソベソと泣いた。
「ハッ! 消化不良の蕎麦ゲロまみれ猫妖怪の誕生だな。」
「ちょっ、爆豪!」
「風呂で洗ったんだから、もうだいじょうぶだろ?」
「あっ、でもなんか微かに酸っぱい匂いが…。」
「蕎麦の香りも相まってとても奇妙で危険なフローラル…!」
「事実なんだからびーびー泣いてんじゃねーぞ、蕎麦ゲロ猫。」
『オレっちは蕎麦ゲロじゃないニャアアアアア!! こんなのいやだニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
「なあ、緑谷…、口から押し出す以外になかったわけ?」
「口以外だと…、お尻の穴から出すってこともできなくはなかったけど。」
「ゲロか、ウ○コかの二択かよ!?」
『もっといやだニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
「霊的な存在を物理的な方法で取り除くのは、どうしてもやり方が限定されてくるから。そもそも、轟くんが吐いちゃったのはジバニャンの憑依時間が長かったせいだよ? もっと早く引っ張り出せてれば吐かなかったと思う。」
『じゃあ自業自得かニャア……。』
「ケツの穴からの方が、運(ウン)がついてよかったんじゃねーのか? 交通事故で死ぬって不幸だったんだからなぁ?」
『どっちにしろ臭いのはいやだニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
「なあ、爆豪。体中に付けられた肉球の痕がしばらく消えないのが嫌なのは分かるが……。」
「うるせぇ!」
体中…、顔や首、腕だけじゃなく、服の下の肌にも無数の肉球痕だらけの爆豪。これも一種の霊障なので洗ってもとれない。火傷でもなく、青あざでもないので見た目だけ気にしなければ害はない。
「……匂いが取れるまで、しばらくここにいたら? このまま横断歩道に帰ったら君の怪異にプラス蕎麦ゲロの匂いが固定されてつくかも。」
『うっ…グスッ…、いいのかニャ…?』
「誰かに取り憑くとか、変なことしたりしたら……。今度こそ燃やす。」
『しないニャ!』
「約束だよ。」
こうして、匂いが取れるまでジバニャンは、出久の保護下で雄英にいることになった。
轟の方も死ぬ寸前まで衰弱したが、出久からの治療を受けて回復。
轟が回復後、大迷惑をかけたことをジバニャンは謝り倒した。
ジバニャンも、出久のおかげで自身が地縛霊になるきっかけになった交通事故の時の真相を知ることができ、しかし妖怪として生まれ変わったという事実は残っているため今後のために業を積まないよう訓練をされた。
このまま平和に事件は解決……かに思われたが……。
「………………………………………………………………………………で?」
「ご………………………………………ごめんなさい…………………………………………ニャア…。」
ゴゴゴゴッと背中に黒い殺意が見えそうな出久の前で。
綺麗に土下座する………、オールマイト………………………………………もといオールマイトに取り憑いてしまったジバニャンであった。
どうやら轟に取り憑いた事件の時に、激しく抵抗したことや轟の体に埋め込まれていた呪いの力を吸ったことなどが原因で、ジバニャン自身が妖怪として急激に強く成長したらしい。そのため力が強くなって制御が難しくなったとか。
出久の殺意を込めたお説教をうけ、オールマイトに憑依しているジバニャンは正座したまま猛反省し、その後、急激に高まったその力を制御するための訓練が長引き、雄英での滞在日数も増えることとなった。
ちなみにオールマイトがジバニャンに憑依された原因は、日向ぼっこしていてウトウトしていたジバニャンを見つけたオールマイトがついこっそりと近づいて触ろうとして、嫌な気配を感じて飛び起きたジバニャンが咄嗟にやったことだった。なのであとでオールマイトも怒られた。見た目可愛くても不用意に怪異に触ろうとするなと。
せめて得意の肉球パンチで反撃しろと説教された後日、我慢できなかった猫好き相澤が爆豪みたいにひゃくれつ肉球をくらい全身肉球痕つけられて、肉球痕が消えるまでちょっと機嫌よさげにしていたとか?
ジバニャンが、とある横断歩道で起こる寸止め交通事故の怪異という怪談だけじゃなく、平和の象徴すらも注意しないと簡単に取り憑かれてしまう激可愛い系ヤバい妖怪として後世に語り継がれることとなるのは、そう遠くない未来かもしれない。
なんでこんなモノになっちゃんたんだろう……。
ジバニャン、好きですよ?
見た目も、過去などの設定も。
ひゃくれつ肉球で、肉球のあとがつくというのは捏造です。
アニメでトラックを少し止めていたほどなので威力は相当強いはずですけどね。
ちなみに、このネタのジバニャンは出久によってエミちゃんの言葉の真実を知りました。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
-
いや、連載の続き書けよ