ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

45 / 115
夏休みまでの間の話。


轟が冬美と電話で会話。
轟がメッチャ泣きます。



あと、ザラゾスが変わり者であること。


あと腐向けっぽいけど、違いますので!





それでもOKって方だけどうぞ。




いいですね?


SS31  変わり者悪魔

 

 轟は、泣いていた。

 その隣には、出久。二人して監視施設の出久に宛がわれている部屋にいて、ベットに座ってた。

「……泣くほど嬉しかった?」

「うん…。」

 

 話は、少し時間を遡る。

 

 夏の合宿に向けて、保護者からの手続きなどが必要なのだが、轟は現在監視施設で保護され保護者の身内から離れていた。しかし実態は、父親のエンデヴァーに復讐をした身で身内に顔を合わせられないから怖いという理由である。

 しかし、このまま永遠に身内から逃げ続けたらダメと言うことで、第三者の大人の同伴のもと、電話越しでの会話をしたのだ。

 母親が精神病棟に入ってから、仕事で中々帰ってこないエンデヴァーに代わり、仕事をしながら家のことをしている轟の姉・冬美が電話口に出た。

 きっと怒られると構えて怯えていた轟だったが、電話でかけられた第一声は。

 

『焦凍。元気?』

 

 っという心配しつつも優しい声だった。

 それから、電話で、ちゃんとご飯食べてる?っとか、ちゃんと寝れてる?っとか、心配され、エンデヴァーについての話は出てこなかった。

「…姉さん……、俺を責めないのか?」

 冬美がネグレクトしてくるエンデヴァーと和解しようとしていたことを知っている轟は、我慢できず聞いた。

 向こうが驚いたのか少し間が空いたが。

『責めないわよ。ごめんね…、そんなに追い詰められてたのに、きづいてあげられなかった…。』

 むしろ謝られた。

『あのね…。焦凍、あんたを母さんと同じ病棟に入れるかどうかって話があったの。でも、私も夏雄も、反対した。』

「どうして?」

『どうして、焦凍だけをそこまで追い詰めなきゃいけないの? 私達が…、誰かが…ひとりでもあなたの心に気づいていれば…って……。今更後悔しても遅いけど…。ごめんね…、ごめんね。』

「謝らないでくれ…。」

『……あのね…、父さんと母さんのことについては…、私達に任せて。あなたは気にせずにいていいから。』

「けど…。」

『いいから! 焦凍は気にせずに!』

「わ、分かった…。」

『うん。それでいい。いい? ちゃんとご飯食べて、寝て、元気でいなさいよ。』

「………………………うん。」

 気づけば轟は泣いていた。

 

 すべてが壊れたと思っていた。

 復讐によって、家族も何もかもを失ったのだと。自業自得の結末を迎えたのだと。

 しかし予想と違った冬美からの言葉に涙が止まらず、部屋に帰ってからもずっと泣いていた。

「あんまり泣きっぱなしだと、水分不足になるよ。」

「う…、でも止まらない。」

「スポーツドリンク飲む?」

「飲む…。」

 泣きっぱなしの轟にスポーツドリンクを飲ませてあげる出久。

『甲斐甲斐しいな。』

「いいじゃん、別に。」

『猫だからな~。』

「轟君は、猫違う。」

「俺は緑谷の猫だ!」

 急に泣き止んでキリッとした顔で言う轟。

「イケメンがそんなことをキリッとした顔で言うことじゃない。それ認めたら君のお姉さん達、卒倒すると思うよ。」

 たぶん、冬美達は、今の轟の状態を知らないと思われる。

 こんな状態…、猫扱いしてくれと本当に猫みたいに懐いてくる姿…、見せられないだろう。

 どうやら、この状態は単純に家族を失ったから(と思い込んで)出久に依存しているだけじゃないようだ。

「緑谷…、緑谷は俺が嫌いか?」

「なんでそうなるのかな? 嫌いじゃないよ。」

「そうか…、よかった。」

「ところで、轟君。ここの施設の人が、轟君に別室を…。」

「やだ。」

「拒否るとは思ってたけど即答なんだね。そんなに俺の傍がいいわけ?」

 出久がそう聞くと、轟は何度も頷いた。

 ツッコむのもアホくさくなってきた出久は、デカいため息を吐き、轟の左頬を撫でた。猫の横顔を撫でるように。

 一瞬キョトンとした轟だったが、すぐに目を閉じて気持ちよさそうにその手にすり寄ってきた。

「本当に……、猫みたい。」

『おっ? 認めたか?』

「うるさいよ。」

「けど…、お前の猫じゃないからな?」

『んん? 俺に言ってんのか? クソ猫。』

「お前以外に誰がいる。」

『俺の力を埋め込まれてるくせに拒否もクソもねーよ。お前の意識をねじ切って従属させるなんざ、いつでもできるぜ。』

「ザラゾス。」

『けど、やる気はねーよ。面倒くせぇ。』

 なんやかんやで優しいのか、ただの面倒くさがりなのか……、ザラゾスはこの調子である。

 人間界にわざわざ来ていることといい、悪魔としては相当な変わり者なのかもしれない。本人は恐らく認めたくはないだろうが。

 出久を乗っ取らずに力を与えるだけに止まっていることや、轟に与えた呪いの内容といい、悪魔がやることにしては変だ。

「ザラゾスって、変わってると思う。」

『…バーカ。』

「あっ、照れてるの?」

 出久がそう言うと、ザラゾスは、黙った。

 図星だったのかもしれない。

 

 やっぱり悪魔としては相当な変わり者かもしれない。

 

 

 

 

 こうして、色んな事がありすぎた春が終わり……、出久達は最初の夏休みを迎える。

 

 

 

 

 




冬美のキャラが掴めず……。
とりあえず、轟家とはあまり接触しない方向で行きたい。


ザラゾスって、なんやかんやで悪魔としては変わり者だと思う。ただそれだけ。




次回から、林間合宿へ。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。