ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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合宿初日。



マスキュラーは、すでにゴーストライダーに粛正されたってことにしました。


SS32  合宿の始まり

 

「え? A組、補習いるの? つまり赤点取った人がいるってこと!? ええ!? おかしくない!? おかしくない!? A組は、B組よりずっと優秀なハズなのにぃ!? あれれれれぇ!?」

 B組の物間という男子生徒がそんなことを言ってくる。

 だが、その物間の頭部を殴って気絶させる女子生徒がいて、A組に謝罪していた。

「物間、怖っ。」

「体育祭じゃ色々とあったけど…、よろしくね、A組。」

 B組の女子生徒達がそう挨拶をして来た。

 峰田がヨダレを垂らして、『よりどりみどり!』っと呟いていて不気味がられていた。

『あのチビガキ…、そのうち粛正対象になりそうだな。人間の色欲犯罪ってのは、今も昔も万死に値することになるしな。』

「そこまではしないはずだけど。仮にもヒーロー志望だし。」

『どーだかな? 色欲ってのは、歯止めが利かなくなる欲望でもっとも自然的だ。そもそも色欲ってのは、子を残そうとする本能から来ることだ。欲としては間違ってはないが、知恵ってのを人間がつけちまったことで、そこに罪が生まれた。人間ってのは、罪を意識することで欲を制御でき、年がら年中発情できる珍しい生き物。欲を抑止することも、逆に解き放つことも自由自在。だが、人間はそれを罪だの罪じゃないだの決めてかかる。そうやって魂が穢れるのを防いできたのさ。』

「……誰が、罪の存在を決めるの?」

『さあな?』

「緑谷。バスの時間だ。」

「ん…。うん。」

 轟に肩を叩かれてハッとした出久は、バスに乗った。

 合宿の地まで走っていたバスは、1時間後に止まった。

 長時間の乗るのは、キツイし、トイレ休憩かと軽い気持ちで降りていく生徒達。

 が、そこは、パーキングエリアでもなく、何もない広場。だが、高所から望める自然と山が美しくはある。だが、トイレはない。

 

「よーーう、イレイザー。」

 

 そこへ現れたのは、プロヒーロー・プッシーキャッツ。

 4名1チームのヒーローで、今年結成12年……。まあ、察してくれ。

 そのうちの二人、ピクシーボブと、マンダレイが来ていた。

「先生。もう嫌な予感しかしません。」

「その予感は当たってるよ。」

 すると、プッシーキャッツのひとり、マンダレイがそう言い、このあたりの山間が自分達の所有地だと説明。

 さらに、早ければ12時頃……っと、不穏な気配しかしないことを言っている。

 嫌な予感を察した生徒達が慌ててバスに戻ろうとするが……。

「12時頃までにこれなかったら子は、お昼抜きね。悪いけど…、もう合宿は…始まってるのよ!」

 次の瞬間、背後の山から土砂崩れ。

 軟らかい土が生徒達を巻き込み、高所から突き落とす。しかし、土がクッションになって落ちてもだいじょうぶであった。なお、土砂の中には、岩石はほとんどなく、あらかじめこうすることを想定して軟らかい土を用意していたと思われる。

「私有地につき、個性の使用は自由だよ! 今から3時間! 自分の足で施設までおいでませ! この…、魔獣の森を抜けて!」

「あ、それと! ゴーストライダーは、ヘルバイク禁止よ! ヒーローが、仲間を見捨てて行くなんてもってのほか! 使ったら早く着いても連帯責任で全員お昼抜き!」

「分かってますって。」

「あら? 聞き分けがいいわね。」

 下から聞こえた出久の言葉に、意外だとマンダレイとピクシーボブは思った。

「…緑谷は、割と聞き分けはいいんだ。普段はな。」

「でも、ゴーストライダーになると…?」

「その案件がこの合宿で起きないことを祈れ。」

「やめてください。それ、フラグって奴ですよ。」

 

「……。」

『どーした、出久? 早く行かねーと、メシ食いっぱぐれるぞ?』

「この合宿……、予感がする。」

『…そうか。』

「ザラゾスは感じない?」

『いちいち言うことじゃねーだろ。お前が分かるんなら。』

「うん…。」

 少し足を止めていた出久は、ピクシーボブが作り出す土くれの魔獣の蔓延る森を進んでいった。

 前を進んでいたA組に合流した出久だったが、その後ろの方に爆豪がおり、コソリッとポケットに手を突っ込んで……。

「良い匂いがする。」

「っ!」

「……?」

 慌ててポケットから出そうとした手を突っ込み直す爆豪の挙動に、出久はハテナマークを浮かべた。

「あっ、ホントだ! 匂いがするぜ! メシだー! メシが近いぞーー!」

「腹減ったー…。」

「急げみんな! もうすぐ12時になる!」

 

 

 そして、なんとか全員が合宿の施設にたどり着き、お昼を食べれることになった。

 

 そんな中、マンダレイの斜め後ろに、この合宿にいるはずのない年代の子供がいた。

 

「質問。その子は?」

「ああ、この子は、私の従甥(じゅうせい)だよ。洸汰! ほら、挨拶しな。1週間一緒に過ごすんだから。」

「初めまして。」

「……。」

 しかし洸汰は、黙っていた。

「?」

「……。」

「こら、洸汰!」

「…ヒーローになりたい奴らなんかとつるむ気はねぇよ!」

 そう言い捨てて洸汰は、施設の中へ走って行ってしまった。

『あのガキ……、微かだが復讐の匂いがするな。』

「……。」

 あんな小さいうちから…っと、出久は言葉に出さず思った。

『だが燃え上がることはないだろうな。そこの猫とは違う、ちっせーガキなりに復讐しても失ったもんは戻ってこないって理解してやがる。ああいう、マセたガキってのは……、うめぇんだよなぁ。』

「食べないでね。」

「えっ?」

「独り言です。」

『けど、喰う気はねーよ。』

「ならいいけど。」

 

 そして相澤が先回りさせたバスから荷物を部屋に運べと指示し、それから昼食、その後お風呂、本格的な合宿は明日からだと言い渡した。

 

 ご飯はメッチャ美味かった。

 

 五臓六腑にしみわたるとはまさにこのことだろう。3時間もの間、舗装もされていない私有地の自然の中を魔獣を相手にしながら走った疲れは最高の調味料となっていた。

 

 

 

 

 そして、時間はあっという間過ぎ……、入浴の時間。

 ちなみに、なんと露天風呂。

 

「メシとかはなぁ…、ぶっちゃけどうでもいいんだ…。求められてんの、そこじゃないんすよぉ。その辺分かってるっすよ、オイラ…。求められてのは、この壁の向こうなんすよ。」

「峰田君。俺は、できたら同級生にペナンスステアは使いたくないよ?」

「おい、ゴーストライダーが見てるぞ! 峰田死にたいのか!?」

「!? お、おお、おおおおおおおおおおおオイラはぁあああああああああ! それでも!! Plus Ultraああああああ!!」

「峰田あああああああああああ!!」

 峰田がすべてを投げ打って、自身の個性で露天風呂の壁を登っていく。すごい早い。

 だが。

 

 ボッ!という一瞬の音の後に。

 ジュッ……という、何かが焼ける音が一瞬響いた。

 

 

 

 

「! な、なんや? なんか今壁の向こうから火があがらなかった?」

「あら…、あとでお礼言っておこうかしら?」

「どういうこと?」

「たぶん、緑谷ちゃんが峰田君を成敗したのよ。」

「あらら…。」

「お礼は、コーヒー牛乳でいいかな?」

「いいねー!」

 

 

 そうして女子風呂の方は平和に入浴が終わり、風呂からあがって着替えて出るとすでに出て着替えてくつろいでた出久に女子達はお礼を言ってコーヒー牛乳を奢った。

 女子達に救世主のように囲まれている出久の様に、焦げて水風呂入りを余儀なくされていた峰田にギリギリと歯ぎしりされていたとか?

 

 

 そんな出久は見ている洸汰がいた。

「…どうしたの?」

「っ…!」

「あっ。」

 出久が気づいて聞くと洸汰は、ビクッとなって逃げた。

「?」

 出久は首を傾げた。

「緑谷君。ちょっといい?」

「はい。」

 マンダレイがやってきて出久を別室へ案内した。

「…洸汰君のことですか?」

「うーん…、当たらずも遠からずかしら?」

「っと、言いますと?」

「『マスキュラー』って覚えてるかしら? あなたが粛正して廃人にした…。」

「……指名手配犯。」

「そうね。“元”指名手配犯。じゃあ、ウォーターホースは?」

「夫婦のヒーロー。殉職により、すでに故人。」

「……洸汰はね、ウォーターホースの子供なの。そして…、あの子の両親で、私の従兄弟だったウォーターホース夫婦は…、マスキュラーに殺された。」

「…洸汰君のヒーローへの嫌悪は当然だと思います。」

「……ええ。」

「けど、あの子は…俺に言いたげだった…。もしかして…、マスキュラーのことで?」

「たぶん…。あの子なりに言いたいことがあると思うのよ。」

「復讐を、考えたことがあるだろうな。きっと。」

「えっ?」

「微かにですが、復讐の気配を感じました。洸汰君から。俺がその仇を粛正したとはいえ、それで納得が出来るほど被害者の気持ちはおさまるものじゃない。仇討ちは自分の手で…って、考えなかったはずがない。」

「それは…。」

「安心してください。洸汰君は、復讐には走らないでしょう。あの子の中で、両親を殺した敵への恨みや憎しみは少しずつ過去の物へ昇華しつつあると思います。」

「……ゴーストライダーがそう言うのなら…。」

「けれど…、1度負ってしまった心の傷は…、そう簡単には癒やせません。周りの助けと…、そして時間が…解決していくかと思います。」

「そうね……。保護者の私がしっかりしなきゃいけないのに、ああ…。もう! しっかりしろ、私!」

 マンダレイは、パンッと両手で自分の頬を叩いて喝を入れた。

「聞いてくれて、ありがとう。緑谷君…、ゴーストライダー…。」

「はい。……!」

「? どうかした?」

「いえ…、すみません。ちょっと外に出てきます。」

「えっ? ちょっ…!」

 そう言って急に部屋から出て行った出久にマンダレイは驚き慌てて後を追ったが、すぐに見失った。

 

 翌朝のニュースで、山中で女性を集団暴行しようとした学生グループがゴーストライダーにボコられ、夜明けに焦げた状態で出頭してきたらしい。なお、被害者女性はゴーストライダーに家に送ってもらって無事だったそうだ。

 

 

 




峰田なら、ゴーストライダーに粛正覚悟で覗きをすると思う…、たぶん。



マスキュラーは、ヴィラン連合と合流する前にゴーストライダーにボコられて、ペナンスステアされて廃人になりました。


なので、マスキュラーの個性を使う脳無を出そうとか考えています。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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