麗日がちょっと可哀想です…!
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
考えられる限り最悪の結末。
雄英校の合宿にて、ヴィランによる生徒誘拐。
それはあっという間に世間に知られ、問題となった。
しかも攫われたのが、ゴーストライダーこと緑谷出久であることも。
ヴィランがゴーストライダーを殺さず攫った件については、様々な憶測が飛び交ったが、女子生徒一人を同時に攫っていたことから、彼女を人質にヴィランへ寝返らせようと画策しているのでは、という憶測が強まった。
いや待て、と。今まで散々ヴィランや、悪事を働いたプロヒーローすらも粛正してきたゴーストライダーがヴィランになるわけがないという声も上がる。
ゴーストライダーのことばかり心配しないで、同時に誘拐された女子生徒のことを第一にすべきだろう!っという批判も相次ぐ。
そんな中、生中継での雄英校の会見が行われた。
画面の向こうで頭を下げる教員一同。
その時。
バターーンッ!
っと、激しい扉の開閉音が聞こえ、カメラが慌てたようにそちらを向くと。
雄英指定の体操服を纏った少女を抱きかかえたゴーストライダーが、今まさに扉を蹴破りましたとばかりに片足をあげていた。
『…ただいま戻りました。』
途端、街頭テレビの前の人だかりや、家の中などで、歓声があがった。
なお、ほぼ同時刻、神野区の一画で火事が起こっていた。
***
時は、少し遡る。
「はぁ…、可愛いねぇ、可愛いねぇ、涙いっぱい流しちゃってるねぇ。しょっぱい、…でも、美味しい!」
「~、~っ…。」
「おい、トガ。」
「ねーねー、この子もらっていい? もらっていいですかぁ?」
猿ぐつわと個性封じの手錠をされ、トガヒミコというヴィランに壁の端に追い詰められて涙が零れ続ける顔をペロペロと舐められ続け、余計に泣く麗日を抱きしめ、トガヒミコが死柄木に聞く。
「だーめだ。ソイツは、一応ゴーストライダーを封じておくための枷だ。まだ死なれたら困る。」
「むーっ。あっ、ちょっとだけチウチウしていいですか!?」
「ダメだ。そう言って、歯止めが利かなくなって、殺すだろ?」
「ちぇ…。」
殺すという単語に、トガヒミコの腕の中にいる麗日は、ビクッとなった。
「それもだいじだけどぉ、ゴーストライダーはぁどうしてますかぁ?」
「……大人しくしてる。」
「意外ですねぇ。暴れるかと思ってたなぁ。」
「たぶん、ソイツのためだろうな。」
「っ……。」
人質に自分がいるから出久(ゴーストライダー)が暴れられないと理解し、麗日はまた涙を零した。
「あんまし泣くな。干からびられても困る。トガ、ちゃんと世話しろ。」
「弔君もお世話したらぁ?」
「面倒くせぇ。」
いっそのこと、このまま干からびてしまえれば…っと、麗日が思った時。
「死ぬと面倒くさいことになるのは、我々だけでありませんよ? ほらっ。」
黒霧が携帯端末のネット上の掲示板を見せる。
そこには、ゴーストライダーがヴィランに奪われるきっかけを作ったとして、攫われた雄英の女子生徒を批判する書き込みがされていた。
「これによると、君のご両親にもすでにゴーストライダーファンからの嫌がらせが行われているようですよ?」
「っ…!」
「こんなところで死にでもしたり、五体不満足になりでもしたら…、間違いなく君のご両親は…。分かりますね?」
「~~っ。」
「しかし…ヴィランを責めずに被害者少女と、その両親を責めるとは…腐っていると思いませんか? 守るに値しないと思いません? ヒーロー志望のあなたにはお辛いでしょう?」
「~っ。」
「黒霧くん、あんまり怖がらせないでくださいよぉ、可哀想ですからぁ。」
「散々泣かせてる貴女が言うことじゃないですよ。」
「あっ、そろそろおトイレ行きたくない? だいじょうぶ、ちゃん拭いてあげるからね!」
「ーーーっ!」
麗日は、トガに引きずられトイレへ連れて行かれた。
***
『だから言っただろうが。お前じゃ『救う』のは無理だってな。どーすんだよ? おい。』
「……。」
出久は独房で拘束されていた。
猿ぐつわ、目隠し、両手両足を巻く革製と金属拘束具。その状態で床に転がされていた。
こんなもの…、ゴーストライダーには無意味なのに…。
一応できうる限りの拘束をしておこうということなのだろうか?
『もし、お前がここで諦めるってんなら、俺はお前の意識をねじ伏せてでも、あの娘を殺してでも生き延びるぜ? どーする?』
「(少し気になることがある)」
『……お前が狙われた件についてか?
「(うん。それもあるけど…)」
すると、独房の扉が開いた。
「…大人しすぎて拍子抜けするな。」
荼毘だった。
「な~? そんな大人しくしてていいのか?」
床に転がっている出久の傍に来てしゃがみ、ツンツンと指で頭をつつく荼毘。
『…コイツ……。』
「(この人だよ。ちょっと気になったのは)」
『あー…。』
「なんか言えよ。あ、猿ぐつわされてるから喋れないか。ほら、外したぜ。」
「………………………エンデヴァーに対する復讐心がある。」
「!」
「しかも…、っ。」
「なんで分かった? ゴーストライダーだから?」
出久が言いかけると、荼毘に口を手で塞がれた。
口を塞がれたので、返事として出久は縦に頷いた。
荼毘は、ソッと出久の口から手をどかした。
「…どこまで分かってる?」
「……轟君やエンデヴァーの魂と似た匂いがす…、むぐっ。」
再び手で口を塞がれた。
「できたら…、バレるのはアイツらにって決めてるんだ。でも、全然気づいてもらえない。」
「……。」
「それに、お前が焦凍に頼まれてエンデヴァーに復讐しただろ? まさか焦凍が……。エンデヴァーは、そこまで……。」
荼毘は、眉間を抑えて何か考え込む。
「…ゴーストライダー……、お前、これからどうするんだ?」
「…それ、敵のあなたが言うことですか?」
不意に口を解放され、出久が呆れたように言った。
「いや、まあ…うん…、実を言うと、お前がエンデヴァーに復讐したから、正直目的の8割方は達成してるんだよな。」
「…ここにいる意味がなくなってる?」
「そういうこと。」
「でも、今更抜けられない。」
「そう。」
「正直、迷ってる?」
「…そう、だな…。」
「いっそ死にたいって思ってる?」
「……。」
「でも、家族に知られず死ぬのはイヤ?」
「……。」
「だったら、俺が…。むっ。」
「……なにやってんだ?」
死柄木が入って来た。
「あー? なに勝手にお喋りでもしてんだ?」
「……。」
「どーでもいいから、先生がお呼びだ。ソイツ(ゴーストライダー)連れてこい。」
「……麗日さんは?」
「お前が大人しくしてりゃ、無事さ。」
そうして荼毘に運ばれ、死柄木が先生と呼ぶ人物のところへ連れて行かれた。
荼毘の今後をどうするか、アンケート設置しました。
よろしくお願いします。
さすがに……、一応選択肢に入れちゃったけど、3は見たい人いるか?
自分で書いておいて、なしだ…っと反省しています。(でも消さない)
次回は、AFOとの会話と対決?
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ