ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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オールフォーワンとの会話、後に対決。




オールマイトがゴーストライダーの力で治療されます。
つまり、元気になるので現役を続けられます。





それでもOKって方だけどうぞ。










いいですね?






SS36  vsオールフォーワン

 

 薬品の匂いが立ちこめる薄暗い部屋の中に、その男は椅子に座っていた。

 スーツ姿であるが、腕や、腹、首に至るまで何かの管などが付いている。彼が座っている左右、後ろには様々な医療機器や、薬らしき物が入ったタンクなどが設置されていて、体と繋がっている管が繋がっている。

 微かに心電図音と、水が微かに泡立つコポコポいう音、空気が動くシューシューという音が聞こえる。

 荼毘に担がれた出久が部屋の床に降ろされた。

「…弔。席を外しなさい。」

「でも、先生…。」

「僕はだいじょうぶさ。」

「…はい。」

 そう返事をして死柄木は、荼毘と共に部屋を出ていった。

 医療機器の画面の明るさだけがある部屋に、機器の音が微かに越える中。

「……もう“フリ”をしなくてもいいよ。彼女は無事だから。」

「…信用できない。」

「もし何かあれば、君には分かるだろう?」

「……。」

 次の瞬間、ボッと出久が炎に包まれ、拘束具が焼けて灰になった。

「…俺を攫うよう命じたのは、貴方ですね?」

 出久は立ち上がりながら聞いた。

「君と話をしたくてね。こんな手荒な真似をしたことは謝罪する。」

「……それだけですか?」

「ああ、そうだとも。」

「大方、本命は雄英校を生け贄にして、社会を揺るがすことでしょう?」

「…フフフ。バレたか。」

『分かりやすいな。』

「君を笑いたいわけじゃないんだ。ただ、君に問いたかったのさ、ザラゾス。」

『! …ほう?』

「分かるんですか?」

「伊達に長生きはしてないよ。だから、悪魔の存在ぐらいは知っている。特に歴史が古いらしいからね、君は。」

『俺に問いかけるか?』

「そうだとも。君(ザラゾス)と、今一度話をしてみたかった…。この世界について。」

『悪魔の俺に、世界の善悪を問うか? 矛盾だと思わないか?』

「その割にはゴーストライダーという罪を問う者としての力を与えているのにかい?」

『悪魔とは人間の営みに左右されるのよ。善悪を問う神もまた、人間次第で、神にも悪魔にも堕とされる。』

「では、君はかつて神だったと?」

『さあな? 想像に任せるぜ。』

「そうか…。まあそれはさておいて、……あの少女のことだが。」

「麗日さん?」

「そうだ。その少女だ。君らを捕えるために連れてきた君(緑谷出久)の同級生だ。世間は、君らを我々ヴィランに奪われたとして、その責任を、少女とその両親に押しつけ、詰る者さえいる。…君は彼女に罪があると思うかい?」

『…クク……、いいねぇ。』

「……麗日さんは、悪くない。」

「ああ、そうだとも。彼女に非は無い。悪いのは君の思うとおり、君(ゴーストライダー)に狂信し、無意味な悪意をもたらす者達だ。」

『ゴーストライダーさえいなければ、起こらなかったことだな。』

「君がそれを言うのかい?」

『俺が人間の味方だと思ってんのか? それこそ勘違いだ。お前が悪の帝王を自称するようにな。』

「自称では無い。私は、悪の頂点として存在する。正義とは常に悪から生まれるのだよ。」

『そのボロボロの体でか? 限界だろ? さっきの手だらけの格好の奴が……。』

「その通りだ。彼は、私の後継者として育てているんだ。まさか見破られるとはね。」

『俺だって伊達に長い歳月を生きちゃいねぇよ。上に立つ奴ってのは、自分が少しでも長くそこに立つことを考えるか…、それか後継者を見つけて育てるかだ。お前は後者だったなぁ。それだけの話だ。それで? 俺とコイツ(出久)に話ってのは以上か?』

「…君は、なぜオールマイトの後継者にならない?」

「……個性はいらない。俺はゴーストライダーだ。」

「…違うな。君は個性を持つことが出来ないんだ。」

『……ふんっ。』

「…だとしたら?」

「オールマイトも愚かなことだ。はなからワンフォーオールの後継者にできない者を後継者に選ぶとは……。」

『だな。』

「……話は以上ですか?」

「最後に。」

「?」

「……君は、この社会において、何者になる?」

「………俺は。」

 出久の体が炎に包まれた。

 

『ゴーストライダーだ!!』

 

 爆炎がヴィラン連合のアジトを包んだ。

 

 凄まじい炎がまるで、そこに巨悪がいることを示すように天へと燃え上がる。

 

 不思議な炎だったと、その火事を見た者達は語る。

 凄まじい炎だというのに、他へは燃え移らない。まるでこの世の悪を焼き払うかのような、そんな錯覚を覚えてしまう凄まじい炎だというのにだ。

 

「やれやれ…、そんなに怒らなくてもいいじゃないか。」

 

『だーれが怒らしたんだろうなぁ?』

 

「…フフ…、僕だね。」

 

 髑髏のような黒く、ゴツゴツとした工場地帯を思わせるデザインの生命維持装置を被ったオールフォーワンは、炎に周りが包囲された状態でまるで気にせず立ち上がった。

『フッ!』

「おっと。」

 ゴーストライダーの拳と、オールフォーワンの個性で強化された拳がぶつかり、建物が衝撃波で内側から破壊された。

 しかし、炎は変わらず壁を作り、まるで他を寄せ付けない。

 

 

「緑谷しょうねーーーーん!!」

 

 

「おっと、オールマイトか。」

 オールフォーワンは、ゴーストライダーが単純に炎を放っただけではないと気づいた。

 炎の壁を割って、オールマイトが着地した。

「オールフォーワン!!」

「やあ、久しぶりだね。オールマイト。…ずいぶんと衰えたようだね? 暑くないのかい?」

「暑いさ! お前こそ、そんな工場地帯みたいな被り物して、暑いだろう!?」

「暑いに決まってるじゃないか。僕は君より厚着なんだよ?」

『世話話なんてしてる場合じゃないですよ。』

「うむ! すまんかった緑谷少年! オールフォーワン! 今日こそは貴様を刑務所にぶつこむ! 貴様が操るヴィラン連合もろともだ! 覚悟しろ!」

「おや? いつの間に?」

「ん!? あれ、緑谷少年!?」

「見捨てられたようだね。後継者くんに。」

「違う!」

「……ああ。」

 

 

 

「キャーー! アチチチ!」

「ーーっ!」

 

『麗日さん!』

 

「!」

 

 炎が周囲を包む中、炎の中から黒いグローブに包まれた手が出てきて、ハッとした麗日がトガヒミコの腕を振り払っい、そのゴーストライダーの黒い手に飛び込んだ。

 

 

 そして、神野区の一画に爆炎が上がり、周りが騒然となる中、ヘルバイクが飛び出し、少女を抱えたゴーストライダーが夜の街中を走り抜けた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「……以上です。」

 麗日を連れて脱出するまでの話を聞き、雄英の教師達も警察も唖然とした。

 保護された麗日は、病院に保護された。

 診断の結果、荼毘に腕を捻られた際に少々青あざと、軽い火傷、そして手錠をされていたことでできた擦り傷、少々脱水症状が見られたが命に別状は無い。

「報告は以上です。今からちょっと後始末をしに行きます。」

「後始末!? まさか…。」

「ヴィラン連合を…粛正します。」

 出久は、ゴキッと手を鳴らした。

「いや、待ちなさい!」

「そうだ! ここからのことはプロヒーローに任せてくれないか!? 君は雄英に戻って無事なその姿をクラスメイト達に見せたらどうだい!? って、いないし!? 消えた!?」

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 一方、オールマイトと、オールフォーワン。

「やはり、貴様は愚かだな、オールマイト。なぜ、彼(緑谷出久)を後継者に選んだ? もっと他にいただろう?」

「黙れ! 貴様に…、彼の正義が分かるか!」

 オールマイトは、血反吐を吐きながら叫ぶ。

「分かるさ。罪なき者達が流す血と涙のため、それを流した悪を粛正する。それが彼の正義だ。だがその正義は、犠牲があって初めて成り立つものだ。……お前の正義と似ている。なるほど…、だから彼が後継なのか。私の…、かつて仲間だった者達を潰し、平和の象徴と謳われるお前の正義…。犠牲(悪)上で成り立つ正義…、その頂きは…さぞや眺めが良いだろう?」

 

 その時、バイクの爆音が鳴り響き、オールマイトとオールフォーワンの頭上に影が現れた。

 オールマイトと、オールフォーワンは、咄嗟に離れ、距離を取った瞬間、その間にヘルバイクが降りてきて着地した。

「おや? てっきりオールマイトを見捨てたのかと思ってたよ。」

『夜明けまでには…、貴様は終わる。』

 

「先生!」

 

「……黒霧。弔達を連れて行け。」

『……はい。』

「おい、放せ、黒霧!! ダメだ、先生!」

『後継者も…。』

「させると思うかい?」

 黒いモヤに突撃しようとするヘルバイクを、オールフォーワンの指先から出現した触手のような物が絡め取った。その間に、黒霧は、死柄木達を連れて消えた。

『逃がしたな。』

 ザラゾスが嘲るように笑った。

『……次は、逃がさない。』

「それを言うのは、僕を倒してからじゃないないのかい?」

「緑谷少年!」

『…はい。』

 ゴーストライダーは、ヘルバイクを消し、オールフォーワンに向き直った。

「『空気を押し出す』+『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力増強×3』……。」

 オールフォーワンの体に変化が起こる。

『…! 奴は…。』

「気をつけろ! オールフォーワンは、無数の個性を同時に扱うことが出来るのだ!」

『ずいぶんと反則だけど……。これは予想できたかな?』

 緑の炎を片手から出したゴーストライダーは、徐に隣に立つオールマイトにその炎を押しつけた。

「おっ!? おおおおおおおおおおおお!? なんだこれはああああああああああ!? 体が!」

「!」

 活動限界時間に達そうとしていたオールマイトの体が緑の炎に包まれ、みるみるうちに治療されていった。

『貴方には、まだ現役でいてもらいます。…せめて、俺がヒーローとして学校を卒業するまで。』

「なにげに、ひ…酷いね、君! おじさんを酷使するのかい!?」

『仕方ないじゃないですか。貴方が俺以外の後継者を見繕わないから…。』

「そんなにイヤなの!? 私の後継が!?」

『話が逸れてます。』

「……それは無いな。」

『残念。この世は理不尽で成り立つ。』

「…確かに。」

『もう少々したら、オールマイトも全快しますけど、どうします? そのボロボロの体で俺と回復したオールマイトと戦いますか? それとも降参しますか?』

「いやいや…、それこそ無い。僕がそんなことで降参すると? オールマイトという邪魔がいない間に、君と戦ってみたい。ゴーストライダー。頼むよ。」

『……分かりました。』

「み、みどりや…しょ…。」

 別の意味での不調に思うように動けぬオールマイトの前で、オールフォーワンとゴーストライダーの戦いが始まった。

 ゴーストライダーがいない間にオールマイトを数十キロ先へ吹っ飛ばした攻撃を受けても、ゴーストライダーは、無傷で受け止め、迎え撃つ。

 その攻撃は凄まじく、オールマイトがワンフォーオールを100%使い続けているような状態だ。つまり普通ならあり得ないレベルでの攻防だ。

 これが、夜の夜中、さらに、巨悪を相手にした時の相手の罪の度合いによってブーストがかかったゴーストライダーなのだ。

「ぐ、おおおおおおおおおおおお!?」

 筋力を増強する個性や、ダメージを吸収する個性などを使っても受け止めきれない攻撃力に、オールフォーワンの体が悲鳴を上げる。

 対して、ゴーストライダーは、息切れ一つなく、怪我も無く、ケロッとしている。

 見ているオールマイトも、戦っているオールフォーワンも同じ事を考えた。

 

 次元が違う!っと。

 

「フハハハ…、こ、これほど、とは…、これが…ゴーストライダー! 復讐の精霊! 罪なき者達の流した涙と血の報復! ぐほっ…。」

 

 オールフォーワンが吐血した。

 

「オールフォーワン!!」

「お、…おお、オーールマイトォオオオオオ!!」

 ついに全快したオールマイトと、ボロボロのオールフォーワンが向き合う。

「これで…。」

「これで。」

 オールマイトがワンフォーオールのエネルギーを纏わせた拳を構え駆け出す。

「おわりだああああああああああああああああああああ!!」

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 無数の個性で強化され巨大化した腕による拳の一撃と、オールマイトの拳がぶつかり合った。

 その衝撃波により、オールフォーワンが吹き飛び地面に叩き付けられた。

 オールマイトは、オールフォーワンを殴り飛ばした自身の拳と、そして体から溢れる活力に…、涙を流した。

 

「……終わりだ。オールフォーワン。」

 

『いえ、終わりじゃ無いです。』

 

「緑谷少年? まさか…!? もうオールフォーワンは!!」

 

『やれ、出久!』

 ザラゾスが笑う。

 

「!?」

 

 一瞬で近寄ったゴーストライダーの顔が間近にあることにオールフォーワンが気づいた。しかし気づいた時には遅い。

 

 

『『俺の目を見ろ!!』』

 

 

 

 

 ペナンスステアが、オールフォーワンの罪と、その罪が生み出す痛みをすべてを叩き込んだ。

 

 

 

 

 




ゴーストライダーは、個性云々とかいうレベルの強さじゃないということを書きたかった。
悪魔ですからね……。


しかし、オールマイトが出久以外を後継者にしない限り、現役引退は無しということで、無理矢理回復を押しつけました。
原作ゴーストライダーに、そんな力は無いのですが捏造です。


そして、トドメに容赦なくペナンスステア。
やっぱやっとかないと…っと思って。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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