ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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封印と、リフィカル教団(オリ)編?



出久が死にます。注意!!





それでもOKって方だけどうぞ。








いいですね?




(※2020/11/22 23:58 ちょい書き換え)


SS38  封印のクリスタル

 部屋作りの後、合宿の時やらなんらやらの悪い気分を吹っ飛ばすように明るく振る舞う生徒達は、部屋の見せ合いっこをすることに。

 

「緑谷……、殺風景すぎる。なんか逆に怖ぇ。」

「物欲とか、そういうのってゴーストライダーになってからなんか無くなっちゃって…。」

「轟に至っては、当日リフォーム!? なにやったの!?」

「…頑張った……。」

「頑張りどころがちげぇ!」

 

「ねえ、緑谷ちゃん…。」

「なに? 蛙吹さん。」

「梅雨ちゃんて呼んで。」

「…梅雨ちゃん、なに?」

「……爆豪ちゃんに夜会うわよね? ごめんなさい立ち聞きしちゃって。」

「いいよ。それで?」

「行かない方がいいような気がするの。私の予感。」

「……。」

「ごめんなさい。爆豪ちゃんを疑ってるわけじゃないけど、嫌な予感がするのよ。だから、もし行くなら、気をつけて。」

「……ありがとう。」

 

 

 

 そして、夜。

 部屋に来た爆豪に連れられ、出久は寮の裏手に。

「話って?」

「……っ、…。」

「なに?」

「……いつからだ?」

「ん?」

「いつから…ソイツがてめぇの中にいる?」

「……気づいてる?」

「気づかねぇ方がおかしいだろうが!

「それがどうかした?」

「っ……、ザラゾスとか云ったか。」

「!」

「そう聞いた。」

「誰に?」

「誰でも良いだろうが! てめぇ、今まで散々おちょくりやがって! そんなに俺を笑いものにしたいか!?」

「別に笑ってるわけじゃないよ。興味が無いだけ。」

「!」

「話は…終わり? 夜も遅いし寝るよ?」

「くそがあああああああああああ!!」

「おっと。」

 爆豪が殴りかかってきた。

 それを受け止め、足払いを掛ける。

「ぐっ!」

「なにがしたいの? かっちゃん。」

「呼ぶな! てめぇは…、デクじゃねぇ!!」

「俺は…、緑谷出久だよ?」

 出久は目を細め、倒れている爆豪を見おろした。

 爆豪は、右手に握りしめていたクリスタルの感触を感じる。そしてジロッと出久の胸を見た。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

「!?」

 飛び起きた爆豪が出久の懐に入り、右手のクリスタルを出久の心臓の上に押しつけた。

 キインッ!と音と光があふれ出し、凄まじい光が爆豪の右手と出久の胸の間に発生した。

 そして光がやがて消え、出久が仰向けに倒れた。

 そして爆豪も尻もちをついた。

 コロリッと手のひらサイズぐらいに膨張したクリスタルが転がり落ち、そのクリスタルの中にユラユラと揺れる炎と、その炎の隣に弱々しい緑の光がある状態になった。

「は……はあ……、はっ…、はは、ハハハハハハハハ!!」

 荒い呼吸をしていた爆豪が、やがて笑い出す。

 そしてよろりっと立ち上がり、地面に落ちているクリスタルを拾う。

「へっへっ やった…。ザマミロ悪魔野郎が! 今まで随分と舐めた真似してくれたよな! だがこれでおれの勝ちだ。」

 クリスタルが熱を帯びる、まるでザラゾスの怒りを示すようにだが、爆豪はニヤついたまま今度は倒れている出久に目を向け足で小突く。

「てめえも、これで元のデクの棒に逆戻りだな、何にもできない役立たずの…、おい! なんとか言ったらどうなんだ?」

 反応のない出久に対して怪訝そうにし、そして。

「おい、いつまで寝っ転がってるんだデク! えっ! 冷た…、これってまさか…。」

 慌てて胸に耳を当てるが鼓動が聞こえない、顔に手を翳しても呼吸も感じられない

「えっ……?」

 出久はピクリとも動かない。

 爆豪は、ぼう然としてヘナヘナとその場に両膝をついた。

「うそ…だろ? なあ、じょーだんはやめろ。てめーがするようなジョークじゃねぇ…。なあ、おい?」

 ひんやりと生き物らしい熱を失った出久の体を揺する。だが出久は動かされるまま揺れるだけだった。

「ふ…ふざ、けんなよ…? こんなの…、俺は……望んじゃ……、ただ……俺は……俺は…!」

 出久を揺すり続ける爆豪だったが、直後、前からナイフが飛んできて左肩に勢いよく刺さった。

「ぐああああああああああ!?」

 刺さるときの衝撃で後ろへ倒れた。

 すると、どこから出てきたのか白い魔法使いのような格好の奇妙な者達がゾロゾロと現れ、出久の体を持ち上げて運ぼうとした。

「ぐ…ぅ…、て、てめぇら…何者だ…!? デクを…やめろ!」

 

「よくやったね。爆豪君。」

 

「てめぇは!」

 ひとりの白い人物が頭からフードを外した。

 そこから現れたのは、爆豪に悪魔を封印するクリスタルを渡したハゲた神父だった。

「いやいや、まさかここまで上手くやるとは……正直期待はしていなかったが。悪魔に憑かれて心を失った人間にも幼馴染みの君への信頼や情が残っていたようだね。」

「な…なにを?」

「君を選んで正解だった。おかげでいまだかつてない、特上の物が手に入った。」

「なに…言ってやがる?」

「分からないのかい? 君のおかげで、我々は緑谷出久…元ゴーストライダーの死体を手に入れることが出来たのだ。」

「どういう…ことだ!! デクは…デク…は…。」

「死んだよ。君が殺したんだ。」

「!?」

「私は確かに救いの方法を提示した。だが、どのようになるかは言っていない。悪いのは聞かなかった君だろう? 爆豪くん。」

「て…、てめぇ…。」

「君はよく頑張ったよ。ありがとう。これで彼は、救われた。悪魔から解放され、無事に『元通り死んだ』んだよ。」

「!?」

「結果的には、君が2度殺すことになったが……、2度目のは、正しいことをしたんだ。いいね?」

「……!! ち、違う!!」

「なにが違うんだい? 最初の死……、飛び降りを勧めて、そして実行させたのは君だろう? まあその結果、彼がザラゾスに取り憑かれるきっかけを作ったわけだが…。ある意味で君はゴーストライダーの誕生のきっかけでもあるね。」

 嘲笑する神父に、爆豪は震えた。その感情が怒りからなのか、悲しみからなのかは分からない。ドクドクと止まらない血のせいか、体が冷えていく気がする。

「あと…。」

「あっ! 返せ!!」

 神父は爆豪の手からクリスタルを奪い取った。

「コレは、君が持っていても仕方がないだろう? 憎き悪魔と…何か他に入ってるみたいだが…、まあいい。コレを持っていても、彼は蘇りはしないんだ。君が殺したんだから。」

「ーーーーーっ!」

 重ねて出久の死が爆豪のせいだと言われ、爆豪の目からいよいよ涙が零れた。

「空野神父。急ぎましょう。」

「よし。では、さらば…。」

 さらばだと言いかけた空野という神父だったが、直後に凄まじい氷の飛礫が飛んできたため言葉を切った。

「何事だ?」

 

 

「みどりやーーーー!!」

 

 

 轟だった。

「チッ、ゴーストライダーの使い魔だ。私の空間に。」

「はい!」

「みどりやーーーーーーーー!!」

 出久を詰め込んだ死体袋を、空野が触れた直後。巨大な氷の塊が彼らを包もうとした。

 その時には、空野以外、もちろん死体袋も消えていた。

「やれやれ…これだから、悪魔の影響を受けた人間は野蛮で困る。お前はいずれ始末する。さらばだ。」

 一人残った空野が別方向へ走り出した。

 

「逃がさないわ。」

 

 長い舌が空野の足に絡みついてこかした。

「悪い予感…当たっちゃったわね。」

「緑谷! 爆豪!」

 そこへ、蛙吹に続いて、1-Aクラスがゾロゾロと集まった。

「やれやれ…、本当に野蛮な子供達だな。」

「緑谷君は!?」

「おい、お前がやったのか!?」

「みんな落ち着くんだ! 誰か先生を!」

「ならば、仕方ない。我が教団の命を遂行するため、君達も招くよ。私の…空間へ。」

 次の瞬間、世界が変わった。

 夜だというのに空が明るく、なぜか花が咲き乱れているものの、その花には顔が合ったり無かったりと奇妙な空間だった。

 そこに、死体袋を囲っている白い集団もいた。

「やあやあ、ようこそ。私の空間へ。」

 空野が大げさな身振り手振りでお辞儀する。

「緑谷は!?」

 轟が怒鳴る。

「彼は…、あそこさ。」

「えっ…?」

 空野が死体袋を指差した。

「死んだんだよ。そこにいる爆豪勝己が、殺した。」

 それを聞いてクラスメイト達は愕然とした。

 爆豪は、茫然自失していた。

「どういうことだ、爆豪!? お前なにしたんだよ!?」

 切島が爆豪に聞いた。

 しかし爆豪は何も言わない。

「そんな…、嘘だよねぇ?」

 麗日が震える声で聞いた。

「本当さ。彼の中身を…これに封じてね。」

 そう言って空野がクリスタを見せた。クリスタルの中に、炎と緑の光が揺れている。

 ヒーローの卵としての直感で、感じた。アレは、とてつもなく大事なものだと。

「こ、ろす…!」

「轟!」

 怒りに顔を歪めた轟が冷気を放った。

「私達と、出久君の死体を外へ出ることを許可する。」

 冷気が迫る中、空野がそう呟くと、空野と他の者達、そして死体袋が消えた。

「消えた!?」

「いいえ、違うわ。私達がここに取り残されたのよ。」

「なんだってーー!?」

「あの男…、空間を操る個性の持ち主ね。たぶん、許可するしないで、自由に出し入れができるのよ。」

「じゃ、じゃあ、どーすんだよ!? 俺ら閉じ込められちまった!」

「待ちたまえ! こういう時こそ冷静に!」

「たぶんだけど、この空間…内側から破壊すれば出られそうね。」

「破壊と言ったら……、爆豪!」

「……。」

「ダメだ…。こりゃ聞こえてねえ…。」

「仕方ありませんわ。こうなったら徹底的にやりますわよ!」

 そうして空間の破壊を行った。

 蛙吹の読み通り、空間そのものを破壊すれば空間からの脱出は可能だった。範囲も狭く、空や地面を容易に破壊でき、やがてガシャーン!と音を立てて空間が割れた。

 そして夜の寮の裏手に戻ると、空野がちょうど、ばつ印のポータルに手を触れようとしていた。

「! もう脱出したか。さすがは雄英校のヒーローの卵か。」

「逃がすなーーー!」

 クラスメイト達が走り出した。

 空野がポータルに触れ消えた。

「消えた!?」

「ど、どうする!?」

「あっ、轟! 消えた…。」

 真っ先にポータルに触れて轟が空野を追って行った。

「……!」

「お茶子ちゃん? まさか…。」

「ごめん…。」

 ニコッと笑って謝罪した麗日がポータルに触れて消える。

「お茶子ちゃん!」

「…追うぜ。」

「け、けど、先生にばれたら…今度こそ…。」

「轟と麗日だけが除籍処分だなんてあっちゃいけねぇ! そんなの漢じゃねぇ!」

「しょーがねーな。」

「おう!」

「行くしかないわね。」

「あたしも!」

 ぞくぞくとポータルに触れてクラスメイト達が消えていく。

 爆豪は、ひとり、両膝を突いたまま項垂れていた。

 

 しばらくして騒ぎは教員に知られた。

 残っていた爆豪が事情を聞かれようとした時、別のポータルから学校内に戻ってきたクラスメイト達が泣いていた。

 

 

 




設定をくださった方。誠にありがとうございます。


以下、神父(ハゲ)の設定。




・名前
 空野 間似(そらの かんじ)(※爆豪にクリスタルを渡した神父(はげ))

個性
 『擬似空間』

能力
 本物と変わらない空間を作り出すことができ、そこに自分以外の他者や物は本人の許可があれば入れることができる。空間は変幻自在で住宅・路地裏・花畑・森林・砂浜・活火山などあらゆる場所を作り出せ、更に地面から突起物や落とし穴、武器なども生み出すことができる。ただし生き物は作れない。この空間から脱出するには本体を倒すか空間を壊さない限り自力で脱出できない。

 悪魔に家族を殺されており、悪魔を酷く恨んでている。それを救ってくれたリフィカル教団に感謝し、自ら信者となり悪魔を滅ぼすことに専念している。
 特にザラゾスと仲良くしている出久は信じられない存在と見ており、人間と思っていないらしい。普段は温厚だがリフィカル教団を侮辱する者は決して許さない。遺体の運搬や証拠隠滅に個性を使っている。
 空間は反射して姿が映れば鏡だろうと水溜りだろうとどんな物でも構いません。弱点として空間は一つしか生み出せず、解除すると『生きている物』も一緒に空間から出てしまいます。なので遺体や無機物はそのまま空間に閉じ込めることができます。





空間操作は難しかったです……。これで良かったのかな?

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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