ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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守るための、歪み……。


現実世界でもあり得るけど、ヒロアカの世界なら余計にありそう。


多くを守るために事実を隠すってことは。




ほとんど台詞ばっかです。





それでもOKって方だけどうぞ。







いいですね?






SS39  封印の中で

 

 出久が死んだ。

 

 爆豪が殺した。

 

 

「……以上か?」

 相澤が泣いていた生徒達の聴取をまとめた。

「あ、あの…、緑谷君は……?」

「……。」

「!」

「お茶子ちゃん!」

 青ざめフラリッと倒れそうになる麗日を蛙吹が支えた。

「……リフィカル教団か。ボランティア、奉仕活動、教育活動、慈善活動などを行っている宗教団体だね。まさか、裏でそんなことを…。」

 根津がチラリッと爆豪を見た。

 爆豪は左肩を治療されてからも、ずっと俯いていた。

「このさい、ゴーストライダーの力の源が悪魔であることは置いておいて…、事の成り行きをまとめよう。」

 

 まず、リフィカル教団が爆豪に接触し、ゴーストライダーの力(悪魔)を封じるクリスタルを与えた。

 

 機を伺っていた爆豪は、昨晩封印を実行

 

 結果として、力と一緒に命を奪う事となる。

 

 リフィカル教団は、何らかの方法で爆豪を監視しており、機を見て移動型個性で雄英校に潜入して出久の死体を奪われた。

 

 自分達(1-A)が侵入者を追ったが出久を奪還(取り返す)出来なかった。

 

「知らなかったとはいえ…、緑谷出久を死なせたというのはいただけないな。」

「っ…。」

 言われて爆豪の体がビクッと跳ねた。

 なお、爆豪の首には手の痣がしっかりと残っていた。

 集められた1-Aクラスの面々の端に、瀬呂のテープでグルグル巻きにされた轟が転がっている。

 ついさっき轟が爆豪に飛びかかり、殺す勢いで首を絞めたのだ。全員で止めなかったら本気で殺していただろう。

「ひとまず聴取も終わったことだし、轟焦凍以外は生徒達を寮に帰そう。」

「いいのですか?」

「これ以上ここにいたからって状況が変わるわけじゃないしね。」

「質問!」

「なんだ?」

「爆豪くんの…処分はどうなるのですか?」

 飯田が意を決して聞いた言葉に、気になっていた他の者達がビクッとなった。

「……追って、説明するだろう。」

「…まさか?」

「これはもう子供(生徒又は君達)が関わる話じゃないよ。」

「お前達の知ることじゃない。さあ、解散だ。まっすぐ寮に帰れ。帰れないのなら除籍だ。」

 根津と相澤により場が解散され、寮へと帰された。爆豪もだ。

「轟。」

「……。」

「お前だけを残した理由は分かるな? このまま解放すれば、お前は爆豪を殺してしまうからだ。」

「……。」

「何か言いたいのか? 大人しくしていろ。いいな?」

 相澤はそう言って轟の口を塞いでいるテープを外した。

「っ……。捜査が行われるなら…、俺を連れてってください。」

「なぜだ?」

「…分かるんです。」

「どういうことだ?」

「呪いが…、ゴーストライダーの力の一部が俺の中にある。それが教えてくれる。緑谷は……まだ死んでない!」

「!」

「…話を…聞かせてくれるかな?」

 根津が轟の話に耳を傾けた。

 

 曰く、出久はゴーストライダーの力であるザラゾスと共に魂を抜かれた状態であるため、封印のクリスタルを破壊するなりして中身を解放すれば遺体となった体にザラゾスと出久の魂が戻り復活できるという。

 そしてクリスタルの在処であるが、ゴーストライダーの力で呪いを受けている轟ならば、在処が分かるという。

 

「うーむ、リフィカル教団が表向きは慈善団体であるし、もし警察すらも丸め込んでいたらそれこそお手上げだ。しかも悪魔なんて非現実的架空の存在が関わっているとなると余計にね。」

「ですが、もし裏で非合法的犯罪に手を染めている組織なのだとしたら、とてつもない大物取りとなります。」

「ただでさえヴィラン連合のことで世間が騒いでるのに、大物の慈善団体までとなったら、色々と終わっちゃうね。」

「早く取り返さないと…! 緑谷が俺を呼んでいる!」

「………君には分かるんだね? 緑谷出久の位置が。」

「校長! まさか…。」

「ゴーストライダーが死んだと知られれば…、世間がどうなるかなど火を見るより明らかだよ。相澤君、君の言い方をすれば、合法的処理ってやつさ。」

「!」

「轟焦凍君、協力してくれるね?」

「緑谷は俺が助ける!」

「よく言った。」

 

 そうしてゴーストライダーの死を公にしないための戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

『……。』

『………………………おい。出久…。』

『………………ザラ…ゾ、ス?』

 出久は目を開けた。

 炎が周りのすべてを包むように燃え広がっている。そんな光景の向こうに、目のような二つの大きな光を見た。

『…あれ? 夢?』

『夢だったらどんなにいいだろうなぁ。』

『…俺……。』

『覚えてないか?』

『…かっちゃんが……。』

『そーだな。お前は駄犬に殺された。』

『!』

『どこでアレを入手したんだかな…。少なくともアイツがアレを手に入れたのは、アレを与えた第三者が別にいる。誰かがそそのかしでもして、やらせたんだろ。……やるのはブラックハートだと思ったんだがな。』

『どうなったの、俺は…?』

『…ここは、封印の中。ったく、何度入ってもくつろげやしねぇ。』

『あれ? 封印されたことあるんだ。』

『…うるせー。』

『それで…、俺死んじゃったんだよね?』

『…まあな。』

『でも俺はどうしてココにいるの?』

『俺と魂が近くなってたからな。普通なら消滅のところだが、うまいことくっついて一緒に封印されたんだろ。』

『……残念だったね。』

『ああ?』

『俺の体…取れなくって。』

『……俺がそんな簡単に諦めると思ってんのか?』

『えっ、でも…。』

『そんな簡単に腐るように体を修復したわけじゃねー。それに…、力を分けてやった猫がいるだろ?』

『轟君?』

『呼びかければいい。アレはお前のもんだ。呼べば応えてくれるさ。』

『でも俺は死んじゃって…。』

『だーかーら。出久がここに残っているのが何よりの証拠だ。』

『?』

『分からねーか? お前がここに残っているってことは、復活させられるってことだ。ゴーストライダーは…死んじゃいねぇ。』

『!』

 周囲の炎が揺れる。

『そうだな…、お前を喰って、体を頂くってのもありだな。絶望して折れてねーのが残念だが。』

『美味しくもない魂を食べて、それでいいの?』

『ああ?』

『俺が言うのもなんだけど、俺なんて不味いと思うよ?』

『……ふんっ!』

『ザラゾス?』

『俺が喰いたくもないゲロまずの魂をそのまま残していると思うか? 4歳ちょっとで個性が無いってんで挫折し絶望したガキの魂…、こんな上物、そうそうねーよ!』

『えっ、そうなの? じゃあ、なんですぐに食べなかったの?』

『おめーが4歳の時絶望の淵に堕ちた時なら喰ったかもしれねーけどよぉ、どうせなら育って熟成してからのが旨味も深まる。』

『なんだかんだで食べないよね?』

『うるせーよ。喰ったろうか?』

『美味しくないよ?』

『おぅ…、さぞや今のお前は不味いだろうな。』

『絶望絶望言うけど、そこまで拘るんだね。』

『けっ、うっせーよ。』

『…でも、まあ…、ザラゾスに食べられるならいいかも。』

『ああ? どうした?』

『あのブラックハートより、理由はどうあれ無個性の俺のことを必要としてくれたザラゾスになら…、体、あげてもいいかなって、ちょっと思ってた。』

『……。』

『俺の体…。大事にしてよ?』

『……クソガキが…。悟ったようなことを…。』

『ザラゾス?』

『苦しめ。復讐の飛び交う救いのない現実に。ポキリッと心が折れた時まで、待ってやる。』

『ザラゾス!』

『呼びかけろ。力を分け与えた使い魔に。』

『!』

 

 

 (緑谷! どこだ!?)

 

 

 その時、微かにだが轟の声が聞こえた気がした。

 

 

『轟君? ここだよ!』

 

 

 

 

 

 そして、世界が白い光に包まれた。

 

 

 

 




果たしてザラゾスは、出久に対して何を思うのか……。


ザラゾスは、伊達に古代悪魔じゃないので、封印の経験もあるということにしました。



次回は、荼毘とオーバーホールを交えて、出久(ゴーストライダー)復活のための戦いが始まる?



これ…書き直すかも。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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