ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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4000文字目指したけど、無理だった。



グロ注意かも。



ゴーストライダー復活。








それでもOKって方だけどうぞ。






いいですね?




(※2020/11/28 ちょっと書き加え)


SS42  復活

 広間のロウソクの炎が強まって黒く染まり、カーテンなどの装飾品に燃え移る。

 炎から逃れるべく生き残っていた教団員は、外への扉へと殺到したが、扉はひとりでに鍵がかかり彼らを閉じ込める。

 更にそこへ、ブラックハートが放ったコウモリみたいなエネルギーが襲来し、そのエネルギーは教団員の体に入り込むと10人中、一人ぐらいだがたちまち体が変化し、醜悪な怪物へと姿を変えた。

 鋭い爪や牙を持つ怪物が残りの人間、中には女や子供もいたが襲い掛かった

 怪物に貪り殺された死体の内、形が残っているものはムクリッと起き上がる。その目は赤く光り、人ならざる者の色を示す。

 そうなってしまった者共が炎の中を蠢く光景は…、まさに地獄であった。

「イレイザー! 開かないの!?」

「くそ…! これは、個性だとかそんな力じゃない! なにかもっと別の…。ミッドナイト! 通信は!?」

「ダメ! ノイズが酷くてまったく使えないわ!」

「ーーっ。」

「轟君! それ以上は…!」

 炎に包まれていく広間で、相澤とミッドナイトを炎と怪物から守るべく轟が冷気の個性を使って氷を張り続けていた。

 しかし、悪魔の力が宿る炎の火力と、迫り来る怪物達の数に取り囲まれ、絶体絶命だった。

 そもそも炎で眠り香が巻き上げられ、個性でもないため相澤の個性消去も意味なし。

 極秘潜入のため人員を限りなく縮小して、直接戦闘向きの仲間と別々に行動したのがここに来てとんでもなく悪い事態に。

 怪物を凍らしても周りの炎の火力で溶けていき薄くなった氷から抜け出してくる。

「ここで食い止めねぇと…! 先生達が!」

 轟はそう言い歯を食いしばった。

 相澤の右肩と、ミッドナイトの足にはナイフが刺さっている。ブラックハートによる攻撃だった。しかもナイフ自体が悪魔の力で形成された物だからか、出血が止まらない。おそらくジワジワといたぶって殺す気なのだろう。

 後から別の扉(他の通路に通じているらしい)から広間まで逃げ込んできた生き残りの教団員もいた。

 広間に出たはいいが今度は炎にまかれ、後ろから追ってきた怪物に襲われ殺されて喰われた。教団員も、個性で必死に抵抗していたが相手は低級とはいえ悪魔が憑依して生まれた怪物、頑丈なうえに心臓以外弱点がなく心臓を破壊されない限り。さながらゾンビのように動き続けた

 ブラックハートは、お立ち台の上でその様子を楽しそうに眺めてながら

『焦凍とか言ったな? そいつらを守りながらいつまで持ち堪えられる?』

 神経を逆なでするような声で言ってくる。

 そのブラックハートの声に盛大に舌打ちしたくなったが、轟は耐えた。

『個性、個性…、たかだがそんなものに頼ってきて、退化した人間共…。このまま俺の配下に喰われて死ぬか、焼けて死ぬか…。それとも第三の道として俺の僕(しもべ)になるか…。選べ。お前達は殺すには惜しい。』

「っ……断る!」

 度重なる強い力での個性の使用で体が弱ってきていても轟は拒否した。

「生憎と悪魔に魂売るほど堕ちてないわ。でも、そうねぇ…、ここにいる子と、イレイザーを逃がしてくれるなら考えてあげても、い・い・わ・よ?」

「いいや、俺以外の二人を逃がすならなってやってもいいぜ。」

「ちょっと! ここは私がかっこ良く決めるところじゃない!」

『……ヒーロー…、そして教師の美徳で他者を救いたいか? ククク…、いいねぇ、愚かで…。』

「先生…。アイツに慈悲を求めても無駄です。」

「轟。」

「さっきから思ったが、お前の狙いは俺だろう? 火の動きといい、怪物の動きといい、俺を弱らせて言質でも取りたいみたいだな?」

「!」

「俺にかかってるゴーストライダーの呪いは、俺の意思に直結していて俺の意思で解くことが出来る。俺が呪いを持続させなければいいって考えたな?」

『……チッ。』

「舌打ち!? 狙いは轟君だったのね!」

『…賢いのはいいが、面倒だな。僕(しもべ)にしたら知恵を抜いてやるか。まあ、理解したところで状況は変わらんぞ、焦凍。』

「名前を呼ぶな!」

 轟が不快感をあらわにして叫ぶ。

 その時、怪物が突然横から来た爆破で吹っ飛んだ。

「爆豪!」

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 爆豪は怪物達を爆破で蹴散らす。

「ブラックハートオオオオオオオオオオオ!!」

 ブラックハートの背後から空野が剣を手に突撃してくる。

『小賢しい!』

 空野を払おうとした ブラックハートを青い炎が包んだ。

『!?』

 炎に気を取られたブラックハートの腹部に空野の剣が刺さった。

『死に損ないが!!』

 ブラックハートは刺さった剣をそのままに、日本刀を振って空野の両腕を切断し、最後に首をはねようとした時  空野が意味深にニヤリと笑った。

 その顔を見て、一瞬なんだと思ったブラックハートだったが、すぐに気配を察して横を向く。

 そこには、高純度の聖水の瓶を手にした荼毘がいた。

『きさ…っ。』

 ブラックハートが赤い目を見開いた直後、荼毘が手にしていた聖水をブラックハートの顔に叩き付けて割った。

 ブラックハートは、声にならない悲鳴を上げ、片手で顔を押さえながらバランスを崩して空野と共にお立ち台から床に倒れた。空野は床に落ちていた聖なる処理が施されたナイフを口で噛むと、持ち手を器用に口で固定し、上体を振り下ろしてブラックハートの心臓めがけてナイフの切っ先を落とそうとした。

『ど、ちくしょうがぁああああああああ!!』

 ジュージューと顔が焼けるブラックハートがカッと赤い目を光らせると、空野の上半身が見えぬ力でふっ飛び、爆発する。

 ブラックハートが顔を押さえた状態で。ブツブツと悪態を吐きながら起き上がったが 青い炎が襲い掛かる。

『チィ! この程度の炎で…。』

「じゃあ、もう一発いっとく?」

『!?』

 荼毘がもう1本の聖水の瓶を投げた。

『当たらなければ…!』

 ブラックハートが日本刀で聖水瓶を叩き落とそうとした。

「残念、そりゃガソリンだ。」

『!』

「嘘だ。」

『ぐ、おぉぉっ!?』

 一瞬止まったブラックハートの腹に刺さっている剣の柄を狙って荼毘が蹴りを入れて吹っ飛ばして、剣をより深く刺さらせた。

 吹っ飛ばされ床に投げ出されると、ブラックハートが懐に持っていたザラゾスを封印したクリスタルが床に転がり落ちた。

 それを見つけた爆豪と轟が同時に動く。

 しかし。

『渡さん!』

 ブラックハートが目でクリスタルの近くにいた怪物に命じて、怪物がクリスタルを舌で絡め取って飲み込んだ。

「吐き出せやーーーー!!」

「返せ!!」

 しかしブラックハートのやったことは甘い。

 出久を取り戻すため、躊躇が無くなっている二人だ。これが教師で現役ヒーローで、様々な制約に縛られている相澤とミッドナイトだったなら躊躇しただろう。

 火事場の馬鹿力で弱っていた体から怪物を氷漬けにするほどの冷気を出した轟と、その怪物を爆破を纏った拳で殴る爆豪。二人の連携により、怪物は飲み込んだクリスタルを吐き出した。

「砕けろ!」

「爆豪!?」

「戻ってこいや、デクーーーーーー!!」

 吐き出されたクリスタルを爆豪が渾身の爆破で砕いた。

 周りの炎とは違う、もっと鮮やかで美しい炎がクリスタルから放出され、それが何故か荼毘の懐へと流れた。

「ぁあ!?」

 直後、荼毘の懐から爆炎が吹き出し、荼毘が吹っ飛んだ。

 爆炎が中空で玉となり、徐々に膨れ上がる。それに呼応するように怪物達がバタバタと魂が抜けたように倒れて息絶えた。

 やがて炎の玉は、床へと降り、炎が一瞬大きく膨れ上がるように消えて、現れたのはゴーストライダーだった。

「緑谷!」

「デク!」

『…………………………かっちゃん。』

「!」

『あとで、話があるからね。』

「…お、…おう…。」

 ビクッとなって震えた爆豪だったが自分を奮い立たせるように足を殴っていた。

 ゴーストライダーは、ブラックハートの方に向き直った。

『お…のれ…!! 人間風情が…!!』

「ああ…。」

 荼毘がゴーストライダーを見て、感動したように声を漏らしていた。

『その人間風情に追い詰められているのは誰だ?』

『黙れ! なぜだ…、なぜその器の小僧の肉体と魂が生きている!?』

『なんでだろう? そっちのツギハギの男に聞けば?』

『!』

「別の支部で見つけて、圧縮して持ち歩いてたんだ! アンタがきっと困ってるだろうと思って…。」

『くっ……。』

 思わぬ伏兵・荼毘にブラックハートは悔しそうだ。

『ありがとう。助かったよ。』

「!」

 普通にお礼を言われて、荼毘は驚いた顔をした。しかし、間もなくゴフッと吐血する。そして炎の中に身を横たえるように倒れた。

 

 

 直後、天井が砕けて建物が破壊された。

 

 

「私が、来た!!」

 

 

「オールマイト!」

「扉が開かぬのなら、天井を破壊するまでだ!!」

 

 

 オールマイトが天井から飛び降りてきた。

 

『忌々しい!! どいつも…こいつも…!! 許さんからな!!』

『逃がさない。』

 砕けて夜空が露わになった天井へと飛ぶブラックハートを、ゴーストライダーがヘルバイクで壁を駆け上がって追う

 そうして本部の屋根に上がり、そこから見える外の光景は……。

『ブラックハート…!』

『くっくっ…、お前がいない間に…面白いことになっただろう?』

 そう言ってこの景色を見ろとばかりに手を振って示すブラックハート。

 

 外の光景は、街を焼く火に照らされ、夜の闇の中に人ならざる者が蠢き、生者達の悲鳴木霊する地獄となっていた。

 

 

 




ヴィラン連合が逃走中にカルト教団を襲撃して資金や食料などを奪うという原作での描写(スピナーの回想)から、リフィカル教団を当てはめた物です。

荼毘が出久の体を見つけたのは偶然です。その時にMr.コンプレスに圧縮してもらい、持ち歩いていました。
またなぜ出久の死体があるかについて襲撃したリフィカル教団支部で聞き出し、その後クリスタルを探し求めて放火事件を起こしていたということにします。

荼毘がゴーストライダー復活に尽力したのは、ヴィラン連合アジトで出久と会話したときにザラゾスの波動に影響されたということにしましょうか。


神野の悪夢がなかった代わり、リフィカル教団とブラックハートによる惨劇として書きました。
もしかしたら、騒動が収まった後、リフィカル教団の真相を一部捻られて報道され、リフィカル教団が元凶として報道される可能性を考えています。



とりあえず、次回当たりでリフィカル教団との戦い(?)は終わりにしたい。
なお、ブラックハートは、一応ラスボス予定なのでまだ死にません。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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