ヒロアカの名前のセンス、すげーなぁっと思う今日この頃。
分かりやすい。
要救助者のプロ!
HELP・US・COMPANY(ヘルプ・アス・カンパニー)。略して、HUC(フック)。
時代に則した仕事(?)である。
その構成員は、血糊などの汚れで怪我人などに扮した子供、老人、女性……。
採点基準は分からない。だが救助において大切なことができなければ恐らく減点。
人形やロボットを相手に救助訓練を行うのではなく、演技とはいえ本物の人間を使う試験だ。しかも、爆破され最悪な環境となっているフィールド。下手すると本気で怪我人・死亡者が出かねない。ひとつの判断ミスが大惨事になる。
「これだけ大規模かつ、本物の命を使うってことは、それだけ切迫した状況なんだね。ヒーロー社会って。」
『だろうな。試練ってのは、乗り越えれば乗り越えるほどより難しい試練を求めちまうもんだ。そこに終わりはねー。』
「あっ、そうだ。こういうときこそ…。」
出久は、手のひらに炎を出した。
「そのために編み出し…、そして鍛えたんだ…。」
炎獣召喚。
様々な動物の形に象った炎は、警察犬を越える索敵能力を持つ。
そして10分後、控え室が最初の説明の時みたいに開かれ、救助演習が開始された。
「みんな、救助者の場所を…、俺が見つけ出す!」
炎を纏った手を天へ掲げると、火球が天へと立ち昇り、カラスぐらいの大きさに分かれ周囲へと飛んでいく。
「救助が出来る人はアレを追って欲しい。要救助者のいるところに鳥がいるはずだから。近くに行けば鳥が案内してくれるから。」
「よっしゃぁ!」
「ナーイス! 緑谷!」
「うええええええん!」
進んでいると、すぐそこで子供が泣いていた。
「お、お爺ちゃんが、お爺ちゃんが潰れちゃって…。」
「だいじょうぶ、すぐに助ける。」
「本当に本当!? 助けてくれる!?」
「もちろんさ。お爺ちゃんの息吹は…聞こえてる。』
出久はそう言ってゴーストライダーへと変じた。
「ギャアアアア! ビックリしたーーー! 心臓に悪いは! 減点!」
「あー、そういう採点?」
さすがに目の前でゴーストライダー化はダメだった。
そして出久の炎獣により、要救助者の位置を的確に判別でき、それは他校との連携にも役立った。救助という連携が必要な場面に、ライバル意識や利権など必要無い。むしろそんな壁こそ救助を妨げるのだ。
暗い場所も炎の炎獣が照らし、小型動物の炎獣が隙間に入る。さらに、炎獣の大きさを鎖を使って操作し、巨大化させれば大きな瓦礫の支えにもなった。
「炎獣ってめっちゃ便利やな!」
『俺の欠点はレスキューだったんだ。明るいうちはパワー7割だし、罪のない相手には基本的にパワーが落ちる。戦いでは絶対的有利だけど、“助ける”ことには不利だったんだ。』
「すごいねすごいね! 弱点を補って余りあるよ!」
『褒めてくれるのは嬉しいけど、まずは手を動かそう。救助は時間との闘いだ。』
「う、うん、ごめん。」
『……ん?』
「どうしたの?」
『……ごめん、ちょっと外す。』
「えっ、でも…。」
『炎獣の操作はできるから。』
「緑谷君!」
ゴーストライダーはヘルバイクを召喚すると、乗って行ってしまった。
「来てくれたんだね~?」
「お前…。」
そこにいたのは、士傑の現見ケミィ。
だがゴーストライダーには、彼女ではない別の人物に見えていた。
『俺に用があるのなら、化けの皮を剥がせ。』
「チウチウさせてくれたらいいよ!」
『……いい加減にしろ。トガヒミコ。』
「すごーい! 私ぃ、まだ名乗ってないのに知っててくれた!」
『…お前に殺された者達の無念が教えてくれた。』
「むー、そういうことですかぁ?」
『…不服か?』
「私はぁ、あなたのこといっぱい知りたくって調べたんですよぉ?」
『お前を粛正する。』
「試験に戻らなくていいんですかぁ?」
『?』
「おい! 君ら、こんなところにいたのか、試験会場に戻れ! 不合格になるぞ!」
『!』
「そーいうことですからぁ。またね。」
『逃がさ…。』
『まあ、待て。行かせたい奴がいる。』
『?』
『俺に任せな。』
すると勝手に右手が動き、一匹の青い炎獣が現れ、現見に化けているトガヒミコを追って行った。
『ザラゾス…、今のは…。』
『あとでな。』
ザラゾスは、それ以上言わなかった。
その時。
爆発音が聞こえた。
そして、放送が流れ、テロ(大規模破壊)の発生を知らせた。
『お前の出番かもな。』
『うん。』
ゴーストライダーはヘルバイクに跨がり、来た道を戻った。
試験会場では、救助者の治療場にしているところのすぐ近くで、ヒーロー・ギャングオルカとそのサイドキックが扮したヴィランがいて、今まさに救助者を襲おうとしていた。
そこへヘルバイクを走らせ、間を走り抜けその際に炎壁を作ってヴィラン軍団の侵攻を防ぐ。
「来たか!」
ギャングオルカがペットボトルの水を被り、そう叫ぶ。
「たったひとりで我々をどこまで防げる? ゴーストライダー!」
『ここでやるべきことは、敵を倒すことじゃない。より多くの命を救うこと!』
「! ……ふむ。」
「緑谷!」
走ってきた轟が最初の時のように最大出力で氷を放とうとしたので、ゴーストライダーが手で制した。
『ここは、救助者のいるところと近すぎる。救助者まで吹っ飛ぶ。』
「!」
「防御なら俺に任せてくださいっす! 俺の風で防いでみせるっす!」
風を操り飛んできた夜嵐がそう叫んだ。
ゴーストライダーは、救助者側と、ヴィラン側を交互に見て、宙を飛ぶ夜嵐を見て頷いた。
『轟君!』
「分かった!」
「1次試験のあれをまたやる気か。だが…。」
轟が氷を放つ直後、距離を詰めたギャングオルカが音波による攻撃を轟に放とうとした。
しかし、そのギャングオルカを青い炎の炎獣が蹴り飛ばした。
『おい、逃がしたのか?』
『……すみません。』
青い炎獣が喋った。
『しゃべ…。』
『あとでな。戻れ。』
そして青い炎獣は消えた。
ビックリしていた轟だったがすぐに我に返って最大出力の氷を放った。そこにゴーストライダーが爆炎を放つ。
氷と炎がまたぶつかり、水蒸気爆発が起こるが、最大出力で操られる夜嵐の風の壁がうまく爆発を操り救助者側を守る。
夜嵐が宙から降り、ハアハア…と荒い呼吸をしていた。さすがの彼もしんどかったらしい。
爆風が晴れると、そこにはバタバタと倒れたヴィランに扮したギャングオルカのサイドキック達。
「う、うまくいった…!」
疲れたと夜嵐が倒れそうになったので、ゴーストライダーと轟が来て支えた。
その時、爆風の向こうからギャングオルカが飛び出してきた。
ゴーストライダーは、二人を突き飛ばし、ギャングオルカとぶつかった。
「ムチャクチャをするな。あの風の壁が無かったらどうしていた?」
『彼の力は信じれた。信じることも大切。ヒーローは、たくさんの支えがあって初めてヒーロー。とあるヒーローからそう言葉を貰った。』
「ほう…?」
至近距離で聞かれたことにゴーストライダーは答えた。
そしてギャングオルカを殴り飛ばし、すぐに体勢を整えたギャングオルカが再び突撃してきたため、ゴーストライダーも走って突撃した。
だが、ぶつかり合う直後に、試験終了の合図が鳴った。
すべての救助者が危険区域から救助されたからだった。
それを聞いてから、ゴーストライダーは出久へと戻った。
「…あなたとはまた戦ってみたいです。」
「そうか。俺も気になるところだ。また、いずれ。」
ギャングオルカは、そう言い、倒れているサイドキック達の救護に回った。
***
その後、集計の後、合否の発表ということが放送され、怪我した人は救護室へ向かうこと、そしてそれ以外の人達は着替えて、しばし待機するよう伝えられた。
そうして片付けられた試験会場に、巨大パネルと教壇が置かれ、最初の説明をした人がマイクで発表をした。
『発表の方法についてですが…、我々ヒーロー公安委員会とHUCの皆さんによる、二重の減点方式であなた方を見させてもらいました。つまり危機的状況で、どれだけ、間違いのない行動をとれたか審査しています。とりあえず、五十音順に合格点の方は名前が載ります。今の言葉を踏まえた上でご確認ください。』
そして巨大パネルに、五十音順で合格者の名前が映し出された。
さらに採点結果の点数と減点ポイントを記したプリントが一人ずつに配布された。
「ゴーストライダーさん!」
「緑谷だよ。」
「緑谷さん! 合格したんすね!」
「君は……、あっ…。」
「ハハ…、俺も合格しました!」
「おめでとう。」
「ホント、テンション低いっすね! けどそれが地なんですよね!?」
「そうだね。」
「あっ!」
「?」
「ちゃんと笑えるんじゃないっすか! 表情筋死んでるのかと思ったっす!」
夜嵐が出久が微笑んだことに驚いていた。
すると轟がやってきて、ムスッとした顔で出久と夜嵐の間に割り込んできた。
「あっ、別に緑谷さんを取ったりしないしないから!」
「轟君…。お仕置き?」
出久がゴキッと指を鳴らしたため、轟はビクッと震えた。
「あ、あ! やめてあげてくださいっす! 俺が話しかけたのが悪いですから!」
夜嵐がそう慌てて言っている。
「……夜嵐君に免じて、今回だけは許してあげる。」
出久が手を下ろしてそう言うと夜嵐はホッとした。
が…、反対に轟はちょっと残念そうな複雑そうな顔をしていた。
こうして、仮免許試験は、雄英校1年A組全員の合格という快挙を出したのだった。
とりあえず、A組全員と、夜嵐は合格としました。
次回から、インターンとか、死穢八斎會とか、あとブラックハートの配下となったクラミス(オリキャラ)との戦いを書こうかと。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ