ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

67 / 115
死穢八斎會編?


ほぼほぼオリジナル展開です。



組長も植物状態じゃないけどいないし、治崎は壊理ちゃんを傷つけてもいません。
なので普通に壊理ちゃんも治崎を信頼しています。




オリキャラとの戦いになります。






それでもOKって方だけどうぞ。









いいですね?





SS53  早くも波乱が約束されるインターン

 

「………………………サー? これどういう状況ですか?」

 

 ミリオがそうサー・ナイトアイに聞く。

 

「見たままだが?」

 サー・ナイトアイは、ハンコを手にしたまま鋭い眼光で言う。

 轟と爆豪が、床に伸びて、ゼーハーゼーハー…っと荒い呼吸をしていた。

 出久は部屋の端の椅子に座ってその様子を見ている。

 

 サー・ナイトアイが指名したのは、出久のみ。

 それ故にサイドキック候補として来た轟と爆豪はお邪魔。

 まあ当然だが出久のプリントにはハンコは押されたが、二人のプリントは押してもらえなかった。

 憤慨しかける爆豪を抑え、出久がどうすれば二人を認めてもらえるか条件を聞いた。

 

 その条件とは、サー・ナイトアイにハンコを押させる、というものだった。

 

 ようするに取りに来いということだ。

 その条件に爆豪はニヤリッと笑い、轟もパキパキと右側に冷気をまといやる気を出した。

 

 が……、3分という条件の時間までに、二人は負けた。

 

 サー・ナイトアイは、ハンコを手にしている手とは反対の手に1本の万年筆を持っている。

 ヒーローにされるべく鍛えてこられた推薦上位の轟と、センスの固まりである爆豪を1本の万年筆でさばき、伸したのだ。

 サー・ナイトアイの個性は、『予知』。ハッキリ言って攻撃向けではない。

 しかしそれでも2対1で圧倒したのは、オールマイトの元サイドキックとしての経験値が物言うのだろうか?

「サイドキック候補として来たと聞いたが、呆れるな。」

「っ…。」

「サイドキックとは、単純に戦闘力や個性が強ければ良いというものではない。君らはいったい何をしに来たんだ? 特に金髪君は協力姿勢の“き”の字もないようだが。」

 二人が負けた最大の敗因は、連携ができない爆豪が轟を妨害してしまったことにある。

「まさか…、インターンに応じてくれる事務所がないので、緑谷君に縋ったのか?」

 それを言われた途端、うつ伏せで伏せていた爆豪がビクッとなった。その分かりやすい反応にサー・ナイトアイの眼光がより鋭くなる。

「轟君は違いますけどね。」

「ほう? どういう理由だ?」

「単純に俺から離れるのがイヤだったみたいです。」

「…どういうことかな?」

「俺は…、緑谷の猫だ!」

 轟が顔を上げてそう叫んだため、出久は頭を押さえた。

「……………………ねこ?」

「ちょっと、複雑な理由があって…。」

 出久が事情説明。

「……。」

「まあ、そういう反応になりますよね?」

 呆れたというかなんというか複雑な顔をしているサー・ナイトアイに、出久はフウッ…とため息を吐いた。

「……なぜ彼らを?」

「よく知らない人間を候補にするよりはマシかと思って…。」

「見知った人間をサイドキックにするのは常套手段だ。決して間違ってはいない。」

「すみません。うちの猫と駄犬が…。」

「俺だけ、“駄”をつけんな!!」

『プッ。犬呼ばわりはいいのかよ。』

 ザラゾスが笑う。

『しかしな~、出久。』

「……なに?」

『なんか匂うぜ。この辺り一帯から…。』

「なんの?」

『……悪魔のな。』

「!」

『テメーは感じない程度のもんだが、頭には置いておけ。』

「緑谷君?」

「あっ…、すみません。なんですか?」

「話の途中で上の空になるのはダメですよ。これが敵の目の前だったなら絶好の的。」

「失礼しました。」

「では、インターンについての詳しい説明をしますので、部外者には席を外してもらいましょう。」

「!」

「まっ…!」

 事務所の電話で人を呼んだサー・ナイトアイにより、轟と爆豪は事務所の外へ出されてしまったのだった。

 ミリオは、心配して連れて行かれた二人を追いかけた。

 

 その後、ミリオの仲介もあり、サー・ナイトアイを笑わせるという条件で再試験。

 なんとか再教育という名の下に採用してもらえることになったのだった。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 翌日、本格的なインターンが始まる。

 

 まずは近頃きな臭い動きを見せる指定ヴィラン組織、死穢八斎會の動きを調べるため、気取られないようパトロールを行うことだった。

 

「チッ! パトロールだぁ? つまらねぇ。」

「爆豪。そのことがサー・ナイトアイの耳に入れば、今度こそ雄英に突き返されるぞ? まあ、俺はその方がいい。」

「あんだとコラァ!」

「二人とも、騒ぐなら……。』

 出久がジトッと二人を見て、途中怖いゴーストライダーの声で言って黙らした。

「ねえ、緑谷君。」

「なんですか、通形先輩。」

「笑顔!」

「?」

「無理かな?」

「すみません…。」

 笑顔が眩しい通形がそう言ってきたのは、彼なりのヒーローの在り方なのだろうが、出久は表情が乏しくそれができない。

「?」

「どうしたんだい?」

「…血のにおい……。」

「えっ?」

 出久は振り向き、近くの建物の間の通路をのぞき込もうとした。

 直後。建物の間からボロボロの男が一人、飛び出してきて出久はソレを受け止めた。

 

『……チッ…。』

 

 女の声らしき舌打ちが微かに聞こえた。

「緑谷!」

「デク!」

「緑谷君! その人は…!」

 出久にもたれかかっている男は、ペストマスクと身につけており、ボロボロなうえに血だらけだった。

「う…ぅ…!」

『…悪魔の力の残り香を感じるな。この男、悪魔に襲われてたか。』

「ぐぅ…お、おおおおおおおおおおおお!?」

 男が正気じゃ無い金の目を見開いて出久の首を掴もうとした。

 直後に、出久は表情ひとつ動かさず男の顔に手を当てた。

 するとフウッと力抜けたように男が両膝をつき、ズルズルと出久に縋るように倒れていく。

 

「廻っ!」

 

 右方向の道路からペストマスクを付けた白いコートの男が走ってきたのだが、その腕に額の右側の上に小さな角を生やした白くて長い髪の幼い女の子をなぜか抱えていた。

 廻と呼ばれた男は、道路の上に仰向けで横たわり、近づいてきた白コートの男と男に抱えられた少女を見上げた。

「…無事か……?」

 弱った声で聞かれると、少女は涙目でコクコクと何度も頷いた。

「そうか…、なら、いい…。」

「治崎!」

 ホッとしたようにそう言い残した治崎という男は、そのまま意識を失った。

「治崎!?」

 爆豪が驚く。よく見ればパトロール前に見せられた写真の男だった。

「すぐ救急車を呼びます!」

「必要ねぇっすよ。」

「待って。」

 携帯で救急車を呼ぼうとする通形を制し、白コートの男が少女を降ろしてから治崎に肩を貸して立ち去ろうとするので、出久が止めた。

「…ヒーローとなれ合う気はないっすよ?」

「悪魔に襲われてますね?」

「!」

「この件……、どうか妥協してもらえます?」

「あんた…、ぁっ、ゴーストライダーか!」

 白コートの男は、それに気づいた。

「治崎を…助けて…。」

 少女が出久のコスチュームを掴んで泣きながら言った。出久は頷き通形を見た。

 通形も強く頷き再度救急車を呼ぼうとした。

 すると。

「…呼ぶな。」

「廻っ!」

 治崎が目を覚ました。

「この程度の怪我なら…。」

 治崎は手袋を外し、自分の手を自分の体に触れた。

 すると怪我が治っていった。しかし、直した途端に体力が尽きたのかその場にへたり込んだ。

「いくら治せる個性でも、失った体力までは戻らない。」

「っ! さわ…。」

 治崎の肩を掴む出久に、目を見開いた治崎が手を振り払おうとするが、肩から流し込まれた緑の炎によって失われた体力が回復した。

「これで多少はマシなはず。」

「……蕁麻疹が出ない?」

「?」

「廻っ。この人、ゴーストライダーっすよ。」

「!?」

 それを聞いた途端、治崎がバッと出久を見た。

「あ…ああ…。」

「?」

 目の前にいるのがゴーストライダーであることを理解した治崎は、歓喜に震えたように声を漏らし、正座するとなんか急に拝むように両手を合せてきた。

「廻っ! ちょっ! ここ公衆の面目っすよ!」

「……どういうこと?」

「治崎ね、ゴーストライダーのファンなの。」

 泣き止んでいた少女がそう言った。

『ファン…、ファンかよ! 外見に似合わねーな。』

「まあ…とりあえず立てますか? 後、状況説明をして欲しい。」

「いや…そういうわけには…。」

「いいから、立とうか。聞けないの?」

「いいえ!」

「すぐ立っちゃった!」

 出久に言われてすぐ起ち上がる治崎に、思わずツッコむ白コートの男。

「ま、まあとりあえず場所を変えましょう!」

 通形が周りに集まってきた野次馬を見て、そう言った。

 

 

 場所を裏路地から入れる廃倉庫に移した。

 

「……………………無個性、無個性無個性…、病気じゃない、綺麗なヒーロー…。」

「…キメぇ。」

「……。」

 倉庫までの道中、ブツブツとなんか呟いている治崎に、ドン引きする爆豪と、嫉妬の眼差しを向ける轟であった。

「話してもらえますか? なぜあなた方が悪魔に襲われたのか。」

 出久が聞くとブツブツ呟くのを止めた治崎が表情を改めた。

「………………俺達もすべてを理解しているわけじゃない。」

「話せる範囲でいい。」

「なら助かる…。」

「もったいぶらずに話しやがれ!」

「駄犬はちょっと静かにしようか。」

「だ…!?」

「どうぞ。」

 轟に爆豪を静かにさせるよう指示し、それから治崎から事情説明をしてもらった。

 

 始まりは、死穢八斎會の組長が何者かに襲われ、同乗していた少女…、壊理(エリ)を除いて死傷したことだった。

 意識不明となった組長に代わり、組を統率しつつ仇討ちのため周囲の探りを入れていたのだという。

 壊理は、組長の入院している病院にお見舞いに行く帰りに襲われ、治崎と組員達により逃がされたが、治崎を除いて組員のほとんどが死傷、治崎自身も襲撃者であるピエロの女の幻覚で気が狂いそうになりうっかり出久を攻撃しかけたのだそうだ。

 

『ピエロの女?』

「なんか心当たりある?」

『ないな。』

「つまり、先日の事件はそのピエロの女による犯行だということなんだ?」

 通形が聞くと、治崎は頷いた。

「その女が使っていたジャグリングナイフと、組長を乗せていた車に残っていた物が一致する。あの女で間違いないだろう。」

「……あなたは強い。それでも敵わなかった。」

「……。」

「悪魔には個性がほとんど通用しない。だから負けた。」

「……あんた(ゴーストライダー)がそう言うのなら、そうなんだろうな。」

「けれど、分からないな…。」

「?」

「俺が知る限り(※正確にはザラゾスが知らない)、ピエロの女の悪魔はいない。」

『後天性の悪魔って可能性もあるがな。』

「………………後天性の悪魔…。」

『それなら個性ってのを使える悪魔も出来る。』

「悪魔と言えば…、リフィカル教団の事件があったな。まさかその生き残りか?」

「なぜそう言える?」

「今思いだしたが。あの女が身につけていたペンダントが、リフィカル教団のシンボルを模したものだったのを。」

「…残党?」

『ブラックハート絡みなら、死体じみた低級悪魔ってわけでもなさそうだな。』

「もうひとつ。教えて欲しい。なぜ、そこの女の子が狙われたのか。」

「……。」

「答えられない?」

「あんたの頼みでも…。」

「ならいい。」

「おい、デク!」

「落ち着くんだ。」

「けど!」

 落ち着かない爆豪を通形が押さえる。

「……しの…。」

「ん?」

 すると壊理がボソッと言った。

「……わたし…の…、個性…で、す…。」

「壊理。」

「だ、だいじょうぶ…。」

 窘める治崎に、壊理は無理矢理笑う。

「どういうこと?」

「わ、私の個性…がいるって……言われました…。だから…お爺ちゃんが…。」

 壊理が最後の方、涙を浮かべながら声を震わせた。

「君の…個性?」

「ま、巻き戻す……。私の個性……、人を…。」

「巻き戻す? あれ…、ビデオテープの映像を巻き戻すみたいに?」

 出久が目線を合わせて聞くと、壊理は何度も頷いた。

「壊理は、…過去に父親を個性で消したことがある。」

「けし…!?」

 通形達が驚く。

「単に透明にするとかそういうものじゃない。消滅だ。生まれる前に戻した。壊理の個性は世界の理さえ破壊するほどの物だ。」

「だから言いたくなかった?」

 出久が聞くと、治崎が頷いた。

『なるほどな…。個性と侮ったかもしれん。それほどの力があるとは…。』

「そんな珍しい?」

『過去を遡るにしても、時間に干渉する力ってのは、上級悪魔でもそうそう扱えるもんじゃねぇ。相応の対価もいるしな。こんな小娘がなぁ。』

 古代悪魔のザラゾスから見ても、壊理の力は非常に珍しく、凄まじいらしい。

 壊理は、祖父である組長が襲われたときの状況を思いだし、スカートを握りしめてポロポロと涙を零した。

「壊理、お前は心配するな。組長は死なせない。」

「ちが…うの…。」

 治崎の言葉を泣いている壊理が首を振って否定した。

「私の…せいで…、誰かが傷つくのも、死んじゃうのもイヤ…!」

「壊理ちゃん…。」

「…緑谷君! サーから連絡が入った。」

 通形が携帯を見て言った。

「先に戻っててください。」

「君はどうするんだい?」

「せめて帰り道ぐらい送ります。また襲われたら今度こそ死ぬかも…。」

「っ!」

 死ぬという言葉に壊理が過剰に反応した。

「だいじょうぶ。」

「!」

「死なせないから。」

 泣いている壊理の頭を出久が撫でた。

 一瞬ポカンとした壊理だったが、その優しい手つきに涙を止めた。

 その後、治崎達を送ることになったが、轟と爆豪がついてきた。

 轟がついてくるのは分かるが、爆豪曰く。

「指定ヴィラン組織をほってけるか。」

 っとのことらしかった。ようするに治崎達を疑っているのである。

『果たしてお前はこの娘共を救えるのか?』

 道中、ザラゾスがそう言って嘲笑していた。

『ククク……。おい、待て。』

「?」

 歩いている途中、ザラゾスに止められ出久も立ち止まった。それに治崎達も気づいて立ち止まる。

「……来る!」

「!」

 治崎が手袋を素早く外した。

 直後、出久の体から炎あふれだし、彼らを覆い尽くそうとした虹色のオーラを防いだ。

 

「私の気配が分かるのね……。」

 

「貴様…!」

 治崎がその声がした方を睨んだ。

 するとオーラが消え、道の先から奇抜なピエロの格好をした女が現れた。

 

「名乗り忘れてたわ、治崎廻。私の名は、クラミス。クラミス・ジョーダン。元リフィカル教団のピエロよ。でも、もうそんな肩書きじゃないけれどね。」

 

 クラミスと名乗ったピエロの体から虹色のオーラがあふれ出した。

「ひとりじゃねーか!」

「待て、爆豪。」

「ああ?」

 クラミスを見て手から爆破を出そうとする爆豪を轟が止めた。

 そしてクラミスがチラリッと壊理と目を合せる。壊理は、ビクッと震え上がって白コートの男の後ろに隠れた。

 

「祖父の次に偉い人…、その人まで死んだら…心が持つかしら? たくさん死んだわよ~。あなた達を庇って。」

 

「っ…!」

「聞くな、壊理!」

「逃げろ。」

「ゴーストライダー!?」

 出久が前に出て、あっという間にゴーストライダーへと変わる。

「あなたと喧嘩しろとは命令されてないわ。だから帰る。」

『!』

 そう言い残してクラミスは、消えた。

『……あの女…、ブラックハートの下僕か…。人を捨て…、悪魔に堕ちた…。』

 ザラゾスがクラミスが纏う空気を分析した。

 ゴーストライダーは、変身を解き、治崎に向き直った。

「治崎さん。悪いけど、家に帰るのは無しです。イヤだろうけど、サー・ナイトアイのところへ。」

「!」

「たぶん…、この戦い…、ヒーローとの共同戦線でも張らないとその子を守り切れないかもしれない。」

『その通りだ。あの女…それぐらいの力はある。数と見た目で判断するな。いいな?』

「うん。」

 

 その後、治崎は死穢八斎會の本邸に連絡を入れ、出久に案内されてサー・ナイトアイのもとへ向かった。

 

 

 




治崎は、原作通り病的に潔癖です。個性持ちが触るだけで蕁麻疹は出ます。
でも出久には出ません。(科学的に見て無個性だから)

この話での壊理の扱いは、普通に組長の孫娘です。
ただ個性を暴走させないよう、日頃治崎には面倒見てもらってますが。暴走したら最後の手段としてバツン?



ゴーストライダー(出久)にヒロインらしいヒロインがいないので、誰がいいですかね?

いっそのこと壊理ちゃん?


次回辺りから、ゴーストライダーファンで気持ち悪い治崎を書きたいな……。(アホ)

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。