ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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今回は、戦闘もなし、嵐の前の静けさ?


治崎のキャラが崩壊しています!
お前、誰や!?状態です。





それでもOKって方だけどうぞ。








いいですね?






SS54  猫、犬   鳥!?

 

「パトロールで、治崎らに動きを気取られないよう探れとは言いましたが…、本人達を連れてこいとは言ってない。」

「すみませんでした。」

 

 サー・ナイトアイは、出久の後ろにいる治崎達を見て眼鏡を押さえながら言ったので、出久は頭を下げて謝罪した。

 

「……大方の話はミリオから聞いている。悪さをしないという約束が出来るのなら君らの保護をしよう。」

「ゴーストライダーの頼みじゃなきゃ、ヒーローなんぞの世話になる気はない。」

 ピリピリとした雰囲気がその場にたちこめる。それを感じた壊理がギュッと出久のズボンを掴んで心配そうに見上げた。

 サー・ナイトアイは、視線だけ壊理に向け、フウッ…と息を吐いた。

「詳しい話は、明日にしましょう。今日のところはうち(事務所)に泊まってください。警護は付けるので。」

「警護には俺もつきます。」

「…なら頼もうか。」

「はい。」

「! ゴーストライダーが俺を…。」

「いや、壊理ちゃんでしょ…?」

 出久が警護についてくれると聞いてドキッとしている治崎に、小さくクロノ(あとで自己紹介してもらった)がツッコミを入れた。

 本人は隠しているつもりだろうが治崎の出久に向ける目はかなりキラキラしている。

 治崎との付き合いが長いクロノはよーく知っていることだが、治崎はゴーストライダーのファンだ。それも重度の。

 

 治崎がゴーストライダーを見たのは、ヘドロ事件の時だ。

 偶然にもその場所の近くを移動していた時に、ゴーストライダーの誕生の瞬間を見たのだ。

 あまりにも恐ろしく、美しく、神々しささえ感じるほどに心打たれ、気がつけば涙していたほどである。

 それ以降の治崎は、病的な潔癖症で心許した相手以外の他人となれ合うのが大嫌いにも関わらず少しでもゴーストライダーの情報があれば食いつき、非公式のグッズが売られていれば買い集め(もちろん匿名と嘘住所で)、テレビに映ったなら全部録画、もうただのゴーストライダー限定オタクである。

 そんな治崎がゴーストライダーに憧れ、情熱を傾ける理由は、単純に姿や力だけじゃない。

 

 無個性

 

 それが一番の理由だった。

 強大な力を持つにも関わらず、科学的どう調べても個性がなく、無個性であること。そのことを知った時、部下達からドン引きされるほど感涙したものだ。

 治崎は、個性という物を病気だと断じるほど嫌っていた。それ故に個性持ちが触っただけで蕁麻疹が出るほどである。

 恐ろしい姿に、強大な力……、なのに病気じゃない、綺麗な存在。

 だからゴーストライダーに対して信仰にも近い情愛を抱くようになっていた。

 

 そして、今、ヘドロ事件の時以来、今まで映像画面や文字などの情報でしか見知りできなかったゴーストライダーが目の前にいる。

 

 そしてクロノだけが気づいているが、治崎がちょっとずつちょっとずつ出久に距離を詰めている!

 

 ああ、何をしたいかなんて手に取るように分かるわ!

 

 だって本物がいるんだぜ!?

 

 非公式グッズのフィギュアを弄っていては、『本物と握手したい…』っとか呟いてて恋い焦がれてたんだぞ!?

 

 そして手足が長い治崎の手がさりげなく出久に届くほどの距離になったところで、治崎がちょっと動くふりして……。

 

 治崎の反対側にいた爆豪がバッと出久を奪い取るように移動させた。なので治崎の手は出久に触れることはなかった。

「おい…。」

「…かっちゃん?」

 不快そうに眉を寄せる治崎に対して、出久を奪い取った爆豪は、ガルルル!っと食いしばった歯を見せて威嚇する。

 ……治崎の不審な動きに気づいてたのは、クロノだけじゃなかったらしい。

 遅れて気づいた轟がパキパキと氷を纏う。

『ーーーーーっ!!』

 この状況にザラゾスが堪え笑いをしていた。

「もう…、今はこんなことやってる場合じゃないよ。」

「あっ、おい!」

「宿泊室ってどこですか?」

「内線で外にいる者に伝えてあるから、彼らに聞いてくれ。」

 爆豪の腕から逃れた出久が壊理を抱き上げて、治崎達を連れてサー・ナイトアイの執務室から出て行った。

「待てやああああああ!!」

「緑谷!」

 慌てて追いかける爆豪と轟。

 残されたサー・ナイトアイは、ヤレヤレと疲れたように眼鏡を指で押さえた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 その夜。

「私に?」

「お守り代わり。」

 泊まりがけできる畳部屋の宿泊室で、出久は寝る前の壊理にライオンのぬいぐるみを渡した。

 いかにもパチモノっぽいどこのメーカー?っと疑問が出そうな品だが、手頃なのがコレしかなかったのだ。

「……なんだか…温かい匂いがする。」

 壊理がクンクンとぬいぐるみを匂った。

 それはいわゆる、お日様の匂いとも例えることが出来る、干したての布団の匂い?

「コイツが必ず君を守ってくれる。約束するよ。」

「……。」

「………少し時間がいるけど、もっと他にお守り…、っ。」

 出久が背中を向けようとすると、壊理が出久の手を握って引っ張った。

 その手を見た出久は、その小さな手を握り直して向き直った。

「分かった。ここにいてあげる。」

 出久がそう言って目線を合わせると、壊理はパアッと顔を輝かせた。

「廻…、ハンカチ。」

「ナイスだ…、壊理…。」

 ちなみに同じ部屋で布団を使っているクロノと治崎。

 治崎は壊理のファインプレーに、隠しているつもりだがメチャクチャ喜んでついには泣いていた。(※出久は見てない)

 なお、爆豪と轟は部屋の外で見張り。

 とりあえず明日には生き残りの死穢八斎會の組員をコチラに来させることになっている。そこから壊理を守るため、クラミスとの戦いについて協議することになっている。つまりゆっくりしてられるのは今夜ぐらいだ。

 長期戦になれば確実に負ける。相手は不確定要素の多い悪魔だ。まだ過去のものにするには日が浅すぎる事件であるリフィカル教団絡みの惨劇を繰り返させないために、早急に事件の解決が必要なのである。

 環境が急に変わって中々寝付けなかった壊理も、極度の緊張の糸が切れたことや疲労で、やがて眠りについた。

 6歳という幼さ通り、あどけない寝顔で出久から貰ったライオンのぬいぐるみを抱きしめて眠って姿からは、巻き戻すという強すぎる個性の持ち主とは思えない。

 しかし…。

「ごめん…な、さい…、パパ…。」

 過去の夢にうなされているのか寝ながら涙を零す。

 実の父親を消滅させたという事実は、ほとんど事故だったとはいえ、親を必要とする子供にはとてつもない罪悪感となってのしかかっているのだろう。

 出久は、眠りながら泣いている壊理の頭を優しく撫でた。

 サラサラフワッとした白く長い髪の毛の頭を撫でていると、やがて壊理は泣き止みスヤスヤと眠りだした。

『気になるか?』

「……。」

『哀れみか? お前がかつて焦がれていた個性で苦しむ人間を見るのは…。』

「…分からない。」

『この娘が気になって奪われたくないのなら…、ツバつけとけ。』

「つば…?」

『猫にやった呪いと同じだ。だが…、あの激痛にこの娘が耐えられるかだな。』

「この子にはそんなことはしない。もっと違う方法にする。」

『ほ~?』

「なに?」

『い~や? 別に~?』

「なんなの?」

 出久はザラゾスの態度に軽くイラッとした。

 しかし気を取り直して息を吸って吐いた出久は、視線を狸寝入りしている治崎の方に向けた。

「……壊理ちゃんも寝たし、こんな機会もないから格好つけなくていいですよ?」

「……。」

「あんな熱い視線送ってきてて気づかないと思いました?」

「っ……、バレてたか。」

 治崎が起き上がった。

「ファンなのは本当みたいですね。」

「ああ…。」

「なにかしたいことがあるなら、今夜中に終わらせましょう。」

「…………………いいのか?」

「減るもんじゃないですし、構いませんよ。」

「うぅ…。」

 淡々と言ってくる出久に、治崎はグッと堪え、やがて…。

「……握手…。」

「はいはい。」

「ただし! 変身してからだ!」

 次の瞬間、出久がゴーストライダーへと変わった。

『これでいいんですね?』

「あ、あぁ…。」

 治崎は歓喜に震えた。

 

「……よかったな、廻…。」

 

 同じく狸寝入りしていたクロノが布団の中でホロリッと泣いた。

 

 なお、この後、中々出てこない出久に焦れた爆豪がバターン!っと宿泊室に乱暴に入ってきて、この鳥マスク野郎!っと治崎に怒鳴り、せっかく寝ていた壊理が起きて泣いてしまい爆豪が出久に怒られることになったりした。

 

 

 

 




ヘドロ事件の時に、治崎がゴーストライダー誕生の時を見ていたのは偶然という捏造展開にしました。

クロノは、苦労人ツッコミ。

私は治崎をどうしたいんだろう……書いてて分からなくなってきました。


クラミス(オリキャラ)との戦いは、次回からかな。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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