ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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クラミス(オリキャラ)との決着。



若干グロあるかも?





それでもOKって方だけどうぞ。





いいですね?





SS58  狂乱のピエロの最後

 

 

 

 一見すると、虫であるため炎に弱そうだ。

 だがその外見に似合わず炎に強いのは力を与えたブラックハートが対ゴーストライダー用にそういう風に作り替えているのか、固い装甲のような甲殻が少々の炎を防ぎ、なによりスピードが早いので攻撃がまず当たらない。

『これだけ底上げされてるってことは、コイツ自体の寿命は…。』

 ザラゾスが分析する。

 どうやらデビルクラミスの強さの代償はかなり重たいものらしく、寿命自体も短いらしい。本人がそれを理解しているのかどうか怪しいが。

 ファットガムの体を斬ったのもミリオの腕を切り落としたのも、あのカマキリの腕だろう。さっきからその腕による斬撃を受けているが、ゴーストライダーの体じゃなければとっくにバラバラに切断されている。

 しかし頑丈さではゴーストライダーの方が上、デビルクラミスの片腕の節が負けて千切れ飛ぶ。

 その隙をついてゴーストライダーがデビルクラミスの首を掴む。

 しかしその時、デビルクラミスの背中が割れ、一瞬にして脱皮されて逃げられた。

 脱皮後すぐなのに体は固くなり、粘液を纏いながらも虫羽で舞い上がる。

 ゴーストライダーは、デビルクラミスの殻を捨てると蜘蛛の糸のように鎖を空へと飛ばし張り巡らせるが、デビルクラミスはその間を縫うように飛び回り避ける。

 すると鎖を上って進行方向に待ち構えていた荼毘がデビルクラミスを包み込み捕えた。

 落ちていきながら燃えていくデビルクラミスの体が崩れていく。

『! しまっ…。』

 ハッとしたゴーストライダーが後ろを向きヘルバイクに跨がって走り出した。

 落ちたデビルクラミスの中身は、小さな昆虫だった。脱皮した殻に虫を詰めて動かしていただけだったのだ。

 本物は……。

 

 

 

 

 

 壊理は、尻もちをついてライオンのぬいぐるみを抱きしめて、目に涙を溜めてガタガタと震えていた。

 周りには、ヒーロー達、そして治崎達が血塗れで倒れている。

『つまらないわね~。』

 ギチギチとデビルクラミスが口から音を鳴らす。その姿は中途半端に人間の時のクラミスも混ざっており、より異様さを強調していた。

 デビルクラミスが壊理を見ると、壊理はビクッと震え上がった。

『このまま攫っても良いけど、どうせならもっと楽しみたいのよ。だって貴女のこと、攫ってこいとは言われても、手足や体を切り刻むなとは言われてないし…。』

 右手だけカマキリのカマの形に変え、その先端をズッと壊理の眼前に突きつける

 ガシッその鋭い先端を血で汚れた手が掴む。

『あら?』

「…やら…せ、るかよ…!」

 切島だった。

 ドカッと、デビルクラミスは、その切島の顔を蹴り上げて吹っ飛ばし地面に転がった切島に近づくと、ブスッとカマの先端を切島の肩に突き刺した。

「ぐあああああ!!」

 硬化してるにも関わらず、グサッとまるで寒天にでも刺したようにカマの先端が容易く刺さる。

『えーと、エリちゃん…、だっけ? どうする? このままだと貴女のためにどんどん人が傷つくわよ?』

「い…やぁ…。」

 完全に腰を抜かしてしまっている壊理は、ただただその場に座り込んで泣くことしか出来ない。

「に、逃げろ…!」

『あら? 貴方がこんな目に遭っているのは、あの子が原因なのに?』

「ふざけ…、ぎ、あああああ!?」

 ギッと下から睨む切島の肩を、ゆっくりと弄るように切り割いていく。

「やめ…て…、やめてぇ!」

 壊理が必死に叫ぶ。

『そうだ、どうせなら手足を切り落としてあげる。心臓と脳さえ生きてればいいもの。』

 切島をいたぶるのに飽きたのかデビルクラミスは切島から離れ、壊理に近づくと徐に右手のカマを振り上げる。

 壊理は恐怖で目を見開いたまま、自分に向かって振り下ろされるそれを見ていた。

 直後、ガキンッと音が鳴る。

『……はっ?』

「ーーっ!」

 デビルクラミスから間抜けな声が漏れエリは驚いた。

 壊理が抱きしめていたライオンのぬいぐるみの腕がムキムキの長い腕に変化していて、その手の鋭い爪がカマを受け止めたのだ。

 ライオンのぬいぐるみは、壊理の手から抜け出し、毛糸のたてがみが炎となって燃え上がる。そしてパチモノとはいえ愛らしかったぬいぐるみの姿から、ドン引きレベルのムキムキマッチョな人型ライオンへと変化した。

『なっ…なっ…!』

 さすがのデビルクラミスもこのぬいぐるみの変貌に驚愕し。ぬいぐるみを持っていた壊理も涙が引っ込んでいた。

 

 『コイツが必ず君を守ってくれる。約束するよ。』

 

「あっ…。」

 壊理は、出久のその言葉を思いだした。

『ゴーストライダーか…。こんな仕掛けを用意していたなんて! ステキ!』

 デビルクラミスが笑い、完全な悪魔の姿へと変わる。

 凄まじいスピードによる斬撃がマッチョライオン(?)を襲う。

 すると切られた箇所から鎖が飛び出し、デビルクラミスに絡みついた。

 

 さらに凄まじいバイクのエンジンが聞こえ、飛んできたヘルバイクの前輪が拘束されたデビルクラミスを捉える。

 

 しかし頭に車輪がめり込むと同時に、鎖ごと殻を突き破ってデビルクラミスが飛び出したが。

 その背後に青い炎獣・荼毘が待ち構えており、まだ粘液にまみれているデビルクラミスを包み込むが、直後に再び脱皮して逃げ出した。

『脱皮に限界がないのか?』

『しかもダメージを無かったことにするか。こりゃ、弱点見つけて突かねーと殺せそうにねーな。』

『レオさん、壊理ちゃんを。』

「きゃっ!」

 レオさんと呼ばれたムキムキマッチョライオンが壊理を抱き上げて下がった。

 デビルクラミスとゴーストライダーの戦いが始まる。荼毘も加わっているが、決定的な勝敗がつかない。

「…ぐっ…。」

「治崎!」

 レオさんが下がった先で倒れていた治崎が呻いたので、壊理が心配した。

「…う、動きさえ…止められれば…。」

「動いちゃダメ!」

 その時、ビリビリバリバリと壊理の角が放電のようなエネルギーを放出し始めた。

「あっ、あっ!」

 個性の暴走だった。

「ちょうどいい…、力を貸せ…、壊理。」

「で、でも…。」

「ゴーストライダーを…助けたくはいないか?」

「っ…。」

「いいから、力を貸せ! 俺の腕を治せ!」

 治崎は、目を見開き切断された両腕を見せた。

 ビクッとなった壊理だったが、やがて意を決したのかレオさんの腕から降り、治崎に触れた。

 巻き戻しの個性の力により、切断されていた治崎の腕が戻り、すべての傷が塞がる。しかしそれが終わっても壊理の力は止まらない。その力は周囲に広がって、倒れている負傷者達の傷さえなかったことにしていく。

「くっ…。」

「動いちゃダメェ!」

「黙ってろ!」

 治崎は無理をして体を起こし、近くで横転しているトラックを分解して、積み荷を転がすと荷物が破れ、中から近くのゲームセンターの景品らしき鈴のついた玩具が散乱する。

 チリン と、小さな鈴の音。

 状況が状況なので今は聞き取るのさえ難しい小さな音、しかし鈴が鳴った瞬間デビルクラミスが硬直した

『ぁ…!?』

『!』

 その様子に気づいたゴーストライダーが驚いた。

 するとデビルクラミスが慌てたように交戦していたゴーストライダーから離れようと羽を羽ばたかせようとした。

「逃がさん!」

 治崎が転がっている鈴のついたオモチャを蹴飛ばして鈴を鳴らす。

 音が鳴る度にデビルクラミスがビクビクっと硬直し、そこをゴーストライダーが首を掴んで地面に叩き付けた。

『くっ…そがぁ…!』

 頭を捕まれ、地面にめり込んだデビルクラミスが悪態を吐く。

 あれほど強敵だったデビルクラミスだが、あんな小さな玩具の鈴の音でこんなにあっさりと……。

 治崎は、何が何でもクラミスを殺すべくずっと思考していた。そしてクラミスが急に撤退した時、麗日が鞄から落とした小さな鈴がついたキーホルダーの存在に行き着いたのだ。

 そして出した答え。

 デビルクラミスの致命的な弱点は、鈴の音色だと。

『言ったろ? 強いからこそ欠陥品なんだってな。』

『……。』

 頭を掴んでいないもう片手に、街中の怨嗟がエネルギーとなって黒い炎の剣のような物を生み出す。

 それを見たデビルクラミスが叫ぶ。

『ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

『ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン(吼え立てよ、我が憤怒)!!』

 

 デビルクラミスが殺してた者達すべての憎しみや恨みなどをエネルギーとして纏ったその剣がデビルクラミスの心臓に突き刺さりエネルギーが爆発、凄まじい衝撃波が放たれ、空のオーロラさえ吹き飛ばした。

 もうもうと上がる煙の中、宙から落ちてきたのは、クラミスの頭の縦半分だった。

『……あ…ぅう…。』

 しかしそんな状態でも死んでいなかった。

 ザリッと音が鳴り、残った目で見上げると治崎がそこにいた。

『ふふふ…、私に…とど、め?』

 ブスブスと少しずつ崩れていくクラミスがそう言うと、治崎はこれ以上無い冷たい目をして言い放った。

「……そんな慈悲などやらん。そのまま朽ちろ。」

『ひどいわね…。たすけ…ら、れ…ておいて…、あの子…に…。』

「あれをしないと止まらないからな。」

 クラミスが言っているのは、治崎の後ろの方に見えた、倒れている壊理のことだ。治崎により強制的に個性を止められたのだ。

『可哀想に…、悪魔…に、なって、れば……悲しみ…も、苦し…みも…な、く……。っ!』

「!」

 直後、煙の中から死柄木が現れ、クラミスの頭部を蹴った。蹴られて転がったクラミスの頭をトガヒミコが拾った。

「よくも…、マグ姉を…。」

 そのクラミスの残った目にトガヒミコがナイフを何度も突き刺す。

 そのナイフは聖水の処理がされた物なのか、刺された端からクラミスの細胞が焼かれていく、クラミスは焼け崩れながら断末魔の声を上げた。

 

 そうしてクラミスは、灰となって崩れて消えた。

 

「お前達…。」

 治崎がぼう然としていると、黒い霧が死柄木とトガヒミコを包み、その場から消した。

 やがて強風が吹いて、煙が巻き上がり、薄れて消えた。

 壊理の力により復活した負傷者達と、地面に大穴を開けて空を見上げて佇むゴーストライダー。

 空は、いつの間にか夕日となり、日が沈もうとしていた。

 

 

 

 




治崎達と、ヴィラン連合は、このネタでは直接的接触はしていません。
なので、最後の方のこれが初接触。

死柄木達が来たのは、マグネを殺したクラミスにトドメを刺すためということにしました。取って付けたような展開で申し訳ない。

そして壊理ちゃんの個性暴走は、治崎がバツンして止めています。ごめんよ…。

本当は、ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン(吼え立てよ、我が憤怒)を、治崎に渡して治崎にクラミスを倒させる展開も考えていましたが、それだとゴーストライダーが追い詰められた状態にならないといけなかったので止めました。



これで、クラミスとの戦いは終わりです。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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