色々と捏造しています。
死ぬ人が生きてたり、個性を失わなかったり、逮捕されてなかったり、展開が早かったり。
最後に、雄英文化祭編に出る小物ヴィランが……?
あと、若干腐った感じの表現があるかも。(そんな意図は無い)
それと、短めです(3000文字ない)
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
「きめぇ…。」
レオさん(※元ライオンのぬいぐるみだったもの)を見て、爆豪の第一声。
他の者達も似たようなことを思ったが口には出さなかった。
「いつのまにこんなものを?」
相澤が出久に聞いた。
「炎獣を物体に宿してボディーガードにできないかと思って。」
「それであのぬいぐるみにか?」
壊理にあげたパチモノのライオンのぬいぐるみにそんな仕掛けをして、いざというときに備えていたのだ。
結果的には功を奏して壊理を守ることができた。レオさんがいなかったら壊理は、手足を切り落とされていただろう。
そのレオさんも体中を切り裂かれてボロボロだ。そのあちこちから綿が出ている。触媒にしたのがぬいぐるみだから致し方ないのだろう。
「お疲れ様。」
出久がレオさんに触れ、宿っている炎獣を引き抜くとレオさんはあっという間に元のぬいぐるみに戻った。
「しかし即席で作ったとはいえ、なぜあんな体格で?」
一応聞く相澤。
「見た目も大事かと…。」
強そうイコール、マッチョということだったらしい。
それを聞いた爆豪がなんとなしに自分の体格を確認していたが…、そこはあえてツッコまない。
クラミスにやられて負傷した者達のほとんどは、暴走した壊理の個性により傷を消され復帰した。しかし、街全体を巻き戻すことはできない。街は再び傷つき、復興のために時間が必要だった。
サー・ナイトアイの事務所もメチャクチャの状態であるため、インターンどころじゃない。事務所の立て直しのためにも時間は必要だった。
「すまないな、緑谷君。」
「いえ、むしろ力になれず申し訳ありません。」
サー・ナイトアイとは、お互いに頭を下げあった。
そして……。
「よ…、よろしくお願いします…。」
壊理がペコリッと頭を下げた。
クラミスを退け、倒したとはいえ、そもそもクラミスに壊理を攫うよう命じたブラックハート自体が健在である。
そのため再び狙われる可能性が高い壊理の保護について協議され、結果、狙われる原因である彼女の個性を完全封印するためにゴーストライダーこと出久が在籍する雄英校が身柄を預かることとなった。
封印の方法は出久に任せるそうだが、壊理の体のことを考えて、轟にやった呪いの封印とは別の方法を考えないといけなかった。
まだ退院できない祖父の組長に代わり、実質保護者の治崎と連絡先交換もした。治崎はゴーストライダーこと出久と連絡先交換できて部下達から気持ち悪がられるほど喜んでいたらしい。
ファットガムと通形の怪我は、切断面が綺麗だったことと、ゴーストライダーこと出久の力による応急処置が効き、思っていたより早く退院できそうだということだ。ただし通形については、腕を切り落とされるという大怪我であったため、リハビリが必要でしばらく体育やインターンは止められた。
クラミスという1体の悪魔による被害は大きく、全国から救援が集まった。
また記憶に新しいリフィカル教団の事件もあり、悪魔による被害であることは報道されなくてもすぐに広まった。
幸いだったのは、クラミスが起こした幻覚による被害が大きくてそっちに注目が集まり、事件の中心にあった指定ヴィラン組織・死穢八斎會のことと、その組長の孫娘である壊理のことは隠蔽できたことだろうか。
それが幸いして、壊理を雄英校に預かるまでに問題は起こらなかった。
「廻…、そんな泣かなくても…。二度と会えないわけじゃないっすよ? むしろお嬢さんのおかげで定期的にゴーストライダーに会える段取りだってできたんでっせ?」
「いや…嬉しくて…。」
「嬉し泣きかよ!」
死穢八斎會に立て直しのためこれから忙しくなる治崎が急に泣き出したのでクロノがびっくりして言うと、グスグスと涙を擦る治崎がそう答えたためずっこけていた。
「お兄ちゃん。」
「ん? なに?」
「あのね…。ち、治崎にも…会ってあげて…。治崎、お兄ちゃんのファンだから。」
「分かった。」
「!?」
驚いて壊理をバッと見る治崎に、壊理がさりげなくグッと親指を立てた。
「廻ーーーーー!?」
フゥ…っと、嬉しすぎて意識を失い倒れる治崎を見てクロノが叫んだ。
「?」
出久はそれを見て首を傾げ、壊理は、あちゃ~っと頭を押さえていた。
「あんの鳥野郎…。」
その様子を見ていた爆豪が、ギリギリと歯ぎしりする。
しかしふと横から聞こえてくる、ガリガリいう音に気づき、爆豪がそちらを見ると……。
轟がメッチャ爪噛んでいた。
「!?」
その不気味さに思わず爆豪が驚いてしまうほどには怖かった。
しかし一応は…聞いた。
「半分野郎…、どうした?」
「…あの青い奴殺す…殺す殺す。」
「マジでどーしたーー!?」
「……青い炎獣…。」
不意に爪を噛むのを止めた轟が呟く。
「はっ?」
「あれは…、人間だった…。」
「?」
「……ゴーストライダーは、死んだ人間を…取り込んで力の一部に出来る。」
「!」
「俺は…断られた…。悔しい…。」
「………………一部に…。」
爆豪は知らず知らずゴクリッとツバを呑んだ。その甘美な響きに。
死んだとしても、取り込まれて一部になってしまえば……永遠に………。
無意識に爆豪の視線が出久の後ろ姿へと注がれる。
***
一方その頃。
クラミスの事件のあった街とは違う街の郊外で……。
「ジェントル!」
小柄な赤毛の女が悲鳴じみた声を上げた。
「ゴホッ!」
ジェントルと呼ばれた紳士のようなヒゲをたくわえた男が吐血し、出血する腹を押さえた。
『…まったく。目の前の可能性を否定し捨てるか? 小物が。』
「黙れ…、私は悪魔になど魂は売らん!」
ジェントル・クリミナルというヴィランは、ブラックハートに向かってそう叫んだ。
『夢に挫折し…、否定され続け、落ちるところまで落ちたお前を誰がすくい上げる? せっかく巡ってきたお前の名を売り上げるための手段を捨てるのか?』
「私は、あくまで私は、私の意思と魂をもって人間として名を残すのだ! 決して悪魔になど魂は売らない!」
『だが誰もお前になど注目してはいないだろう? せっかくヒーローにならんとしたその精神を否定され、取り返しのつかない失敗の末に親にも捨てられ、夢を同じくした者達にすら存在すら忘れられ、なぜそこまでお前を否定するばかりの人間に拘る?』
「悪魔よ。貴様には分かるまい。人間の信念の強さを。」
『……分からん。まったくもってくだらなくて分からない。だがその頑固さだけは認めてやろう。』
「! ラブラバ…逃げ…。」
『お前を盲目的に愛しているその女がお前を置いて逃げるわけがない。ならば、こうしてやろう。』
ブラックハートの足下の影からコウモリみたいなエネルギーが溢れ出て、ジェントルを介抱していたラブラバに殺到した。
「貴様ーーーー!!」
『その女を救いたければ従え。』
「じぇ…ジェントル…、ダメ…。」
「……分かった。私は何をすればいい?」
「ジェトルーーー!!」
やがてエネルギーが収束し、心臓の上にコウモリの痣がついたラブラバがブラックハートの手を取るジェントルに、悲鳴を上げた。
クラミスの事件でインターン中断。
壊理ちゃんの雄英での保護も早い段階で。
ジェントル・クリミナル…、正直嫌いじゃない。
なのにこんな役やらせてごめんね…。
文化祭が開けないほどの被害にはならない予定です。
爆豪の……うん……。
執着って、色んな物をある意味で超越する善悪にもなるものだと思ってます。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ