せっかく荼毘が炎獣になって味方になっているのに、いまいち活躍の場がない気がしたので、頑張らせてみた。
ブラックハートがかっこ悪い?
そして短い。(3000文字ない)
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
『……子供の学び舎で祭りか…。』
ブラックハートは、遙か遠くの建物の上から雄英校を悪魔の視力で見ていた。
雄英の建造物の上の方に、さりげなく青い炎がチラチラしている。
それがなんであるかをブラックハートは知っている。
『ザラゾスめ……、自分に共鳴し虜にした人間を取り込むとは…。』
忌々しいと、ブラックハートは、ガシガシと頭をかきむしった。
実は リフィカル教団の事件の際に、配下だった低級悪魔のほとんどを使ったので、使える駒がほぼ尽きてしまったうえジェントル・クリミナルの造魔化し配下にするのに失敗したためザラゾスを、襲撃させるための駒が今いない。
ブラックハートは、若い。この計画性の無さと……。
『……チッ!』
ブラックハートは、背後に転がる失敗作の使い魔をチラリッと見て舌打ちした。
自身の手先の不器用さを呪った。
ブラックハートは、魔王メフィストの息子として創造された。
それ故に魔王に近い力はある。実際リフィカル教団の穢れた人間に低級悪魔を憑依させたり、クラミスや、ジェントルなど、素質のある者を造魔化させることについては優れていた。
しかし、経験値の不足や勉強不足があり呪術的なことが不得意だったのだ。
つまりザラゾスのように、高度な呪いを使うことや使い魔(※炎獣を含め)を作り出して使役するといった器用なことができない。
『せめて…せめて…、楽しいことを邪魔でも出来れば…。』
ブツブツと呟く。
もともと出久に取り憑いているザラゾスをおちょくるためだけに人間界にわざわざ来て、たまたまその場にいたステインに憑依し、反逆されて契約を結ばされたが結果オーライということにしているブラックハートである。
悪魔というのは自身の意思の衝動などに忠実だ。人間の善の意思が欲望を抑止する傾向があるのとは真逆で、欲に忠実である負の意思そのもの。悪魔の囁きという言葉あるように、良くないことの欲望の化身とされている。
なので人間が聞けばしょうもないことで、とんでもないことをやらかすことだって少なくはない。だからこそ悪魔は恐れられるのだ。リフィカル教団の惨劇も、元を辿ればザラゾスをおちょくるための過程に過ぎないのだから。
『俺が直接行く? ……いやそれは、俺の負けみたいなもんで…。』
リフィカル教団の惨劇や、クラミスを使った惨劇など大規模な災いを起こしたにも関わらず、今は文化祭を邪魔するというしょうもないことに熱中しているのだ。だがそれについて疑問さえ持たない。
ブラックハートだからこうなのではない。悪魔全般が基本こうなのだ。
『楽しい楽しい文化祭をぶっ壊してやるよ!』
ブラックハートは、失敗した使い魔に向き直り、拳を叩いた。
***
『アイツ(ブラックハート)は、アホなのか?』
荼毘は、そう呆れて呟いた。
荼毘には遙か遠くの建物の上にるブラックハートの様子が見えていた。
ザラゾスがそういう風に力を与えたのだ。
それだけ信頼を置かれていると思えて荼毘は嬉しかったし、素直に自惚れる。
ブラックハートの視線に気づいて気づかれないよう観察していたが、ブラックハートの挙動からだいたいの考えを読み取り、呆れた。
『あれだけの大規模をやれるくせに、計画性がないというか……、悪魔としてはかなり若いとは聞いたが……。そういえば焦凍を僕(しもべ)にしようとしてるのも聞いたな。』
ザラゾスからそういうことも聞いていた。
『焦凍をやるつもりはないぞ?』
あんなアホ悪魔に…っと、荼毘はそう決心する。
そういえば焦凍は、自分に嫉妬して同じ炎獣になりたがっているが…、緑谷出久が断っている。
もしも彼が同じく取り込まれてきたならば……、それはそれで悪くはないと思ってしまうのは内緒だ。
しかし、それは、焦凍が真実を知ることにも繋がるが……、それはそれでいいと思う。
『今となっては親父のことなんてどうでもいいしな。』
荼毘は、建物の屋根の端に座り、足をぷらぷらとさせた。
***
そして、ついに文化祭当日!
敷地内に屋台が並ぶ。
本来なら一般客も招いてもっと賑わうところだが、トラブル続きの雄英校であるため今年は残念ながら一般客を入れられず……、ちょっと寂しいがこの日を楽しみにしていた生徒達。
朝も早くから入念な準備と下ごしらえ……、今日のためにみんながそれぞれの思いを胸に用意した。
1年A組の出し物は、朝の9時半。
トラブル続きの中心にいる1年A組に対して反発的な意思を持つ者達は少なからずいる。
そのため出し物についても品定め的な目を少なからず向けられている。
『……来た。』
1年A組の出し物が始まった直後、体育館の屋根の上にいた荼毘が立ち上がる。
そして常人の目では追えない速度で、青い炎となって高速移動。
一瞬の熱い風が横を通り過ぎるだけの状態で出し物を見に来た生徒の首の後ろに突いている小型の虫使い魔を取って焼く。
首の後ろにくっついていただけなので被害はない。
そうして入ってこようとした虫使い魔をすべて駆除し終えると、今度は中へ。
出し物を始めるため暗くなる体育館を壁伝いに移動し、ステージが明るくなると同時に耳郎の足下に迫っていた透明なスライムを剥がして床伝いに超高速移動しながら焼き払う。
爆豪と常闇が異変に気づいたが、出し物を始めるため前を見て集中している。
爆豪による始まりの合図となる爆発とドラム
バンド組による演奏の始まり。
『よろしくお願いしますーーーーす!!』
耳郎の挨拶により出し物が始まった。
暗がりの中、チカチカと青い炎のような光りが転々と移動する。
それが荼毘であることを知るのは、出久を入れてごく一部だ。
炎獣・荼毘が体育館に侵入して騒ぎを起こそうとしているスライムや虫を焼いているのだ。
幸いだったのは、どれも小型で、簡単に焼き殺せることだろう。どうやら簡単な使い魔しかブラックハートは用意できなかったらしい。
ダンスパートは、やがて演出組とに別れ、光源、氷、テープなど、各々の個性を使って考えられた合体技的な美しく楽しい演出が放たれる。
その演出を壊さぬよう間を飛び回りながら青い炎の僅かな光りを残しつつ体育館のパイプから侵入した小さな虫使い魔を焼き払っていく。灰も残さない。
その間に、ふと荼毘は、通形に抱っこされて出し物を見ている壊理を見つけた。
そして、耳郎のアドリブのかけ声により観客とステージが最高潮へ。
その盛上がりに、壊理も手を上げて笑っていた。
『……悪くはないな。』
その最高の笑顔に、出久が壊理を可愛がる理由を理解して、荼毘は体育館の外へ出ながらクスッと笑った。
1年A組の出し物は、大成功に終わった。
荼毘の炎は、一瞬見えるだけで、演出の一部として見えていると思います。
ブラックハートが、不器用で、呪術的なことが苦手で経験値不足なのは捏造です。
クラミスなど、強いけどステータスが極振りになってしまうなどそういう苦手なところが出ています。
次回は、デート(?)回にしたい。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ