お待たせしました!!
なんでこんな時間かかったのか分からない……。(涙)
何度か書き直し、文章を書いては消しを繰り返し……。
なんで、こんな、展開に……?
オリ展開です。
壊理ちゃんが色々とヤバい方向に強い?
全体的にキャラ崩壊が酷いです……!
あと、若干腐っぽいかもしれないけど、違いますからね!(そう思いたい!)
それから、ウサギのお肉を食べるという、日本では馴染みない見ようによってはゲテモノ(?)な感じに思えるかもしれない食育場面があります。
※ウサギ料理は、海外では珍しくないです。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
白くて長い髪の毛を、ヘアブラシがすいていく。
ソファーに座った出久の膝の上に座っている壊理は、気持ちよさそうに顔をトロンとさせていた。
ヘアブラシを持っていない方の空いている手で、お風呂からあがったばかりで湿った髪の毛にドライヤーの要領で温風を作り出し美容院のシャンプー後みたいに丁寧にヘアブラシですきつつ、温めて乾かされている。頭皮に当たる温風は熱すぎない程よい温度で、なおかつヘアブラシが髪をすく際の刺激もあって大変気持ちが良いのである。
壊理はお風呂の後、ピンク色のフワフワパジャマを身につけ、共同スペースのソファーで出久に髪を乾かしてもらう。
ゴーストライダーとして夜に活動することが多い出久が寮にいる時は、これがほぼ日課だ。いつ頃から始めたかは分からない。
そんな二人の様子を、A組女子達が、メッチャ和んで眺めていた。
「癒される…。」
「和みますわね…。」
出久に髪を扱ってもらってほんわか気持ちよさそうにしている壊理も可愛くて癒されるが、普段はほぼ無表情の出久がこの日課の時に微かに表情を和らげているし、なにより壊理を扱う手の動きがとても優しい。あの最強最悪、まさにダークヒーローのゴーストライダー要素どこ?レベルである。
「はい。終わり。」
「もう終わり?」
出久が壊理の髪の乾かしが終わったことを告げると、壊理が座ったまま首を回して出久を見上げた。その顔は名残惜しそうである。
「うん。終わり。」
出久がもう一度言う。しかしここからもほぼ日課だ。
すると壊理が粘る。
体勢を変えて出久と向かい合う形で座り直すと、出久の手からヘアブラシを奪い取る。
「出久さんの髪、ときます。」
「ん…。」
出久の足の間で膝立ちになっている壊理が後ろへ倒れないよう腰を支えつつ、出久は目を閉じて壊理にヘアブラシで頭をすいてもらう。すでに乾いていて、もつれることもないためヘアブラシは必要ないのだが、断る理由もないということで壊理の好きにさせている。
そうやって小さい体で一生懸命している光景も癒されると女子達は和んでいた。
…が、和む光景も長くは続かない。
大抵はソファーの後ろ。出久が座っている後ろに立った爆豪の、ギリギリ…という歯ぎしりが聞こえてきて終わる。
癒やしを終わらせる、お邪魔虫。(by A組女子一同)
「来やがった…。」
「ああ…、和やかな空気が…。」
「ああぁっ!?」
声に出して爆豪にわざと聞こえるよう残念がる女子達に、ギロリッと爆豪が睨みを利かせる。
「じゃあ、壊理ちゃん、お風呂も入ったし、髪も乾かしたし、あったかいもの飲んで寝ようね。なに飲みたい?」
「ホットミルク!」
「じゃあ電子レンジでチンしよう。」
「うん!」
「デーク!」
「なに、かっちゃん?」
「…なんでもねぇ。」
「そう。」
このやりとりも日常化している。
ばつが悪そうに顔を逸らすも、何か言いたげにチラチラ出久を見る爆豪。
しかし、その光景を見ている女子達は知っている。爆豪が言いたいことが言えずにいる理由を。
それは、出久の手を握っている壊理がジッと爆豪を見ているからだ。なんというか雰囲気で…、『邪魔するな』っと言っているような気がする。出久の手前、爆豪も幼い壊理には強く出れないらしく、こうして言いたいこと言えずに引き下がるのだ。そして壊理もそれを分かっている。
なお、実は最初の2回ぐらい壊理を無視して爆豪が出久に言いたいことをやってもらったことはある。
爆豪がやってもらいたいこと…、それは壊理がしてもらっていることとほぼ同じことだ。つまり風呂上がりの湿った頭を熱風で乾かしつつヘアブラシですいてもらうこと。
これを壊理がやってもらったあとで割り込んでやってもらったのだが、壊理の定位置になりかけていた場所を奪うようなことをしたのがいけなかったか2回目ぐらいに同じ事をやったから確信が持てたらしい壊理が無言の『邪魔すんな』視線を爆豪に向けるようになった。そして爆豪の方は壊理を大事にしている出久の手前、壊理に何かすることもできず、万が一やったとしてもどんなに隠し通そうとしても出久にバレるから下手すると死より恐ろしい罰が待っている。出久ことゴーストライダーは、過去の罪さえも暴き罰することができるからだ。
爆豪が壊理に勝てずにいるが、実は壊理が髪を乾かしてもらう前には轟の方が先に出久に世話されていたりする。
轟は壊理と違って髪も長くないのでサッとで終わる。(※実は風呂で世話されたいと強請っていた時期もあったが、出久が自分でできるんだからと突っぱね、それでも強請ってくるなら一緒に布団で寝ないからと躾けたという余談がある)
爆豪と違って壊理を敵視していないことや、出久が轟を飼い猫扱い認識なのを壊理が分かっているらしく爆豪ほど悪い関係にはなっていない。ちなみに轟が飼い猫扱いされていることについても、爆豪はスゲー嫉妬しております。なんで自分だけこうも扱いが違うのかと。
そんな爆豪を見ているA組他男子生徒達は……。
「単純に可愛くないからじゃねー?」
「待て、それだと轟が可愛いってことになるぞ?」
「むしろ可愛がりたくなるような愛嬌がないってことじゃ?」
「ツンギレだからな~。」
「いや、最近じゃ病んでる要素が…。」
「あのままだといつか壊理ちゃんに手を出しかねなくね?」
「なんだってー!!」
「だが、しかし、そんなことをすれば…、爆豪は緑谷に殺される。」
「それはマズいよな、いよいよゴーストライダーが人殺したってなったら…。」
「てめーら! 俺がデクに殺される前提で話変えてんじゃねー!!」
聞いてた爆豪がキレる。
「早まったことするなよ~?」
「うっせー!」
「しかし、壊理ちゃんツエーよな。」
「…確信犯。」
「恐るべし幼女!」
「こんばんはー!」
「あれ、通形先輩。」
そこへ現れたのは、雄英のビッグ3、ヒーロー科三年生、ルミリオこと、通形ミリオ。
「緑谷くんいるかい?」
「はい。なんですか?」
「ミリオさん、こんばんは。」
「こんばんは! 壊理ちゃん! ちょうどよかった。」
「何か御用ですか?」
「これを渡したくて。」
そう言って差し出してきたのは、チケット二枚。
「これって…。」
「今、ここのテーマパークで『キュン死に注意! ウサギ注意報!』ってイベントやってるみたいなんだ。でも、せっかくサーからもらったチケットの有効期限日までちょっと用事があってさ。」
「どういうネーミングですかね? そのイベント。」
「ツッコんだら負けさ!」
「分かりました。それで壊理ちゃんに?」
「君がいれば百人力だよね。」
「はい。壊理ちゃんは、いい?」
「………………………………………デート…。」
「?」
「あっ、な、なんでもないです!」
「壊理ちゃん。」
するとミリオがしゃがんで視線を壊理に合わせると、輝かんばかりの笑顔で、『健闘を祈る!』っとばかりにグッと親指を立てた。
「がんばります!」
力強くそう言う壊理。
「えっ? なにを?」
分かってないのは出久だけだった。
「壊理ちゃん…、ガッツすげー…。」
「恐ろしい幼女だぜ…。」
「あれ? 爆豪は?」
いつの間にか爆豪がいなくなっていた。
こうして通形からの思わぬプレゼントで、出久と壊理のお出かけが決まったのだった。
なお、お出かけする予定の休日までに、切島、上鳴、瀬呂が、なんか嫌な予感がしたA組女子達から邪魔しないように見守っててくれと交通費と食事代、テーマパークのフリーパス料金を出して行くことになった。なお、お金は八百万が出した。
***
そして、お出かけの日。
「……女の悪い予感的中ってか?」
「当たって欲しくはなかったな…。」
「違ったら遊園地で普通に遊んで良いってことだったから、つい引き受けちまったけど…。」
そう嘆く三人。
彼らの眼前には、出久と壊理の二人から絶妙に離れた距離で他の客に混じって隠れている二人の男。
それが轟と爆豪であることがすぐ分かったのは、八百万が仕掛けていた盗撮カメラの一部始終の情報のおかげだった。
目立つ外見をしている轟と爆豪であるから、二人ともパッと見では分からない変装をしていた。轟は紅白の目立つ頭髪を隠すためにカツラを被り、爆豪にいたっては髪をいじるのが嫌なはずなのに髪の色を整髪料で染めているという徹底ぶり。
「アイツら、もはや病気だな…。」
「どーする?」
「一応頼まれたことだしよ…。金も出してもらったし…。」
「だな。」
ってことで、出久と壊理をストーキングする轟と爆豪をストーキングする切島達の図ができあがることとなる。
***
ここは、遊園地と動物園が合体したようなテーマパーク。
今月は、ウサギを中心としたイベントをやってるだけあり、園内がウサギだらけだ。
世界中のウサギの展示だけじゃなく、ウサギの着ぐるみ、ウサギを連想させる仮装、ウサギの風船、ウサギをテーマにしたアトラクション、お土産、飲食品の販売などなど。
「ふわー! 大きー! ちっちゃーい!」
世界一大きなウサギと、逆に小さなウサギの比較展示(檻は別々)に、壊理が目を輝かせる。
毛の無いウサギと、逆にモコモコ長毛のウサギ。
垂れ耳ウサギ。毛の色が色々違うウサギ。触れ合いコーナーももちろんある。
……一通り回って見て、一番衝撃だったのは…。
「ウサギ肉料理の提供は、よくゴーサイン出したな…。」
水族館で魚介料理を出すようなものか?
ここまで徹底的にウサギに染めていると逆に褒めたい。
「ウサギさん…、食べちゃうの?」
食育としては正しいだろう。だがトラウマにもなるだろう。
「ウサギイコールペットってイメージがどうしてもついて回るけど、料理としては間違ってはないんだよね。むしろ食べる国の方が多いらしいよ。日本でも昔から食べてるし。」
「えっ? そうなの?」
「野生のウサギを狩りで獲ったり、増やしたり。昔、偉い人のお家ではお正月にお祝いの料理にしてたらしいよ。おせちと一緒だ。」
「…おいしいの?」
「食べたことないけど、聞くところによると鶏肉みたいらしいよ。色んな国で食べられてるって事は、美味しいってことだと思う。でも…まあ、日本には定着しなかったんだろうね。色々あって。」(※)
※江戸幕府をひらいた徳川将軍家では、正月にウサギ汁を食べる風習があったらしい。
※しかし、肉食禁止の時代でもあった。
※それ以外にも、妊婦はウサギを食べるとお腹の子に悪影響があるという言い伝えがあり、ウサギを食べちゃダメとも言われる。(ウサギの肛門と口の形が、人間の場合だと悪い形なので、これが子供に出ると考えられていた(痔や唇の奇形など))
「無理に食べなくていいんだよ? 他にも料理はあるし…。」
「………気に…なる…。」
「無理しちゃダメだよ?」
「トリさんもブタさんもウシさんも食べるのに、ウサギさんだけ食べちゃダメって変だと思う!」
「壊理ちゃん…、君はとてもハートが強いね。」
どっかの猫と犬ライオンに爪の垢を煎じて飲ませたい。
というわけで、先にお昼ご飯。
テーマパーク内のレストランのひとつに入り、着席後、メニューの内容と睨めっこする壊理。
なんというかものすごい気合いが伺える。
このレストランは、和風も洋風も揃っているが、ウサギを使っていない、ウサギを食べたくない人向けメニューも多い。
真剣に考えて悩んでいる壊理の様子に、出久が助け船を出す。
「……西洋料理なら、ウサギのシチューが美味しい食べ方みたいだけど?」
「シチュー…。」
「ほら、メニューにも食べやすい料理だって、オススメって書いてある。」
「……………決まった! コレにする!」
「じゃあ、ウサギのシチューセット二つにしようか。」
「出久さんも!?」
「ん? ダメ?」
「えっ…、あっ…、そ、そんなこと、ないです…。」
「リンゴジュースはいる? セットで選べるみたいだけど。リンゴソーダと、100%リンゴジュース……。あっ、シブーストがデザートにある。」
「しぶーすと?」
「カスタードクリームとリンゴのケーキだったかな?」
「……。」
「壊理ちゃん、ヨダレ。」
「あっ!」
シブーストを想像してタラリと口の端からヨダレを垂らしちゃった壊理が慌てて紙ナプキンで拭いた。
一方で、同店内、離れた別の席には……。
「なんだかんだで、い~い雰囲気作ってんなぁ。」
「……爆豪、そのうち歯が無くなるぞ? 若くして総入れ歯なんてなりてーのかよ?」
「……ぐっ。」
客席の間を隔てているカーテンみたいな物の隙間から切島達が遠目に出久と壊理の様子を伺っていた。
他に客もいるし、今回の遊園地のイベントに来た家族連れは多く、昼食の時間帯とあってあっという間に満席、待合の方もいっぱいでぐずり出す子供の泣き声やら、じっとしていられない遊び盛りの子供を叱る親の声が聞こえる。
「しっかし、ウサギのイベントでウサギ料理提供って…、スッゲー思い切ったことするよな、このテーマパーク。」
「ウサギって美味いって聞くけどどーする?」
「ウサギ汁せいろ……。」
「ん? へ~? 鴨せいろのウサギ肉版か…。」
「さっさと注文しようぜ。でないと緑谷達が先に店から出ちまう。」
注文して少しすると、注文した料理が運ばれてきた。
「クリームシチューだね。一見するとこれがウサギだって分からないや。」
ウサギのシチューは、ホワイトシチュー仕立てにされていてセットには、ミニサラダとウサギの形をした白パンが付いている。
スプーンで具をすくってみると、一口で食べるには大きめの肉と野菜がゴロゴロ入っている。
スプーンでほぐせるぐらい柔らかく調理されているのをスプーンとフォークで崩し、壊理はジッとスプーンに乗せたウサギ肉を見つめ、意を決してパクッと口に入れた。
「……………………美味しい…!」
「うーん、これは……鶏肉?」
脂っ気がない鶏肉っぽかった。そして普通に美味しい。
今日のお出かけでテンションが上がったのでお腹のキャパも増えているのか、シチューのセットを食べた後、食後にきっちりシブーストも食べた。
テーマパークの飲食店なので、まあお値段も高めだが、その場所でしか味わえないのも含めるとまあ妥当だろう。
回転の速い店だったので思ったより早く食べ終わることができ、店を出て、次はなにしようかとなり6歳の女の子が楽しめるアトラクションを楽しむことに。絶叫系は身長制限があったりして乗れないのがあるので。
「よお! そこの君!」
いくつかアトラクションを楽しんでちょっと休憩するためベンチで座っていると、後ろから声をかけられた。
振り向くと、そこにはウサギ耳の筋肉質な女性がいた。
ラビットヒーロー、ミルコだった。
個性が『兎(ウサギ)』である彼女がここにいる理由については、このテーマパークで開催されているイベントを見れば理由は分かる。
「……協力しませんよ?」
「おい、まだなんも言ってないし。っていうか察しがいいな?」
「午後のショーには出ませんよ?」
「そこをなんとか! お礼はするからさ。出演者の敵役が急に休みになったらしくて、今どーするかスタッフ達で話し合ってんだけど人手不足はどーにもねぇ…。なあ、頼むよ!」
「……。」
「うぐぐぐ…、無表情でメチャクチャ嫌そうなオーラ出さないでよ……。ねえ、どーしたら引き受けてくれる?」
「…お礼は?」
それでも食い下がろうとするミルコに壊理が言った。
驚く出久とミルコだったが、すぐにミルコが何か察したらしくニヤリッと笑って。
「私に出来る範囲でならなんでも用意してあげる! 出演料でも、物でもね。」
「出久さん…、ダメ?」
「壊理ちゃん……、君の将来が楽しみだね…。」
6歳児にして、交渉する知恵が働く壊理を、褒めて良いのか…悪いのか…。
すると出久は少し考えて……。
「あそこにいる雄英の同級生も出演させてください。それが最低限の条件です。」
「よし、オーケー! 交渉成立!」
「かっちゃーん、轟くーん、切島くん達も来て。」
「バレとった!?」
「ひえええ…。」
離れた物陰から様子を見ていた彼らに、出久が声をかけ、ミルコが主役のショーへの強制出演(ちゃんと報酬はあり)が決まった。
「ミルコさん。」
「なんだい?」
「……あの人達の紹介分も…。」
「心配ご無用、たっぷり上乗せしとくよ!」
悪巧みでもするようにニヤッと笑うミルコは、任せとけとばかりに壊理に親指を立て、壊理もよろしくお願いしますとばかりにグッと親指を立てて返事をした。
「ウェイ……、す…末恐ろしい幼女だ……。」
そんなミルコと壊理のことを唯一見ていたのは上鳴だけで、その恐ろしさに震え上がった。
最初に書いていた時は、オリジナル事件解決の話になりそうだったんですが、後回しにして、壊理ちゃんとのデートを含めたドタバタ回になりました。
あれぇ?
通形もミルコも…、なんでこんなことになっちゃったのかな……?
あと、壊理ちゃん……、原作ではもうね…この世の悲劇を一身に詰め込んだような悲劇のヒロインだからさ……、二次創作ではね……。
そう思って書いてたのに……、なぜこんなことに……?(書いたのお前だろ)
次回は、すまっしゅ!!を参考にしながら、ドタバタなイベントショー回を書こうかと思ってます。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
-
それ以外の怪異や、妖怪など
-
SCP
-
いや、連載の続き書けよ