ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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やっと書けました。

お待たせして申し訳ありません!




今回は、遊園地でのショー開幕。


カオス回です。

カオスな感じを目指しました。

でもゴーストライダーはまだ出てません。
ショーの前編という感じかな?


あとヒロアカでのヒーローが人材が多すぎて飽和状態だからこそ、仕事を選べないというのをすまっしゅ!!を参考に妄想しました。






それでもOKって方だけどうぞ。







いいですね?






SS74  ショー開幕

 

 午後のショーが始まることを伝える放送がテーマパークのあちこちに設置されている拡声マイクから発せられる。

 動物園と遊園地が融合したテーマパークの今月のイベントである『キュン死に注意! ウサギ注意報!』というネーミングに恥じず、園内がウサギまみれ、なんだったらウサギの肉の料理まで提供するほどの徹底ぶりは、逆の意味で集客になっているらしく怖い物見たさな感じで来てみようかという客も多い。

 テーマパークのウサギをテーマにしたこの徹底したイベントを開催する経営者達やスタッフ達の熱意はすごいらしく、ビルボードチャートで5位にいる、ラビットヒーロー・ミルコを主役にしたショーだってやる。

 今をときめく女性ヒーロートップに恥をかかせるような手を抜いた仕事はしたくないと、入念に、時間をかけて今回のショーが計画され、ショーで使う台本の構成、小道具、出演や演出するスタッフ達も稽古を重ねてきた。

 しかし、悪いことは起こるもので……。結局当日になってトラブルが起こり、ショーで敵役を任されていた出演者が来れなくなったのだ。

 万が一に備えていなかったわけじゃないが、運悪く控えの2番手として準備をしていた別の出演者まで来れなくなってしまい、ショーの時間が迫る中イベント企画者達は頭を抱えた。

 

「助っ人連れて来たよ!」

 

 そこへ今回のショーの主役として仕事に来ていたミルコが来た。

 驚く者達に手早くミルコが出久を始めとした雄英の生徒達を紹介し、仮免許しか取っていない彼らについては職場体験の一環としてプロヒーローの自分が責任を負うから彼らを使ってくれと言い出した。

 企画発案者達やスタッフ達は当然混乱するが時間も無いしマジで人がいないので大困りしていたのと、出久ことゴーストライダーが特別出演してくれると聞きショーの後で別日に開催予定のショーなどの出演依頼と交渉をする約束をちゃっかり取り付けて準備に取りかかった。

 10代半ばとはいえヒーロー科の男子生徒だから発育が良くて衣装のサイズは問題なかったが、急遽の出演なので時間が無い中で台本を覚えるのが大変。

 無理だ覚えられないと弱音を吐くと最悪アドリブでもいいから!と言われ、アドリブすることも考えながらアドリブに対応することも求められるがミルコからはこういう緊急の仕事にも対応できてこそプロ! そしてこういう経験は身になるから!と言葉をもらった。

「…緑谷は?」

「デクがいねぇ?」

「ゴーストライダーは、今日のショーのスペシャルサプライズだからね! 演目が終わったらその後のお楽しみだよ!」

「緑谷、いないのか…。」

 シュン…と残念そうにする轟。

 そんな轟を見てミルコが近くにいた瀬呂に、ヒソヒソっ…と。

「ゴーストライダーが“猫”を飼ってるって噂…、あれ、マジな話?」

 

 轟焦凍イコール出久(ゴーストライダー)の飼い猫認定が雄英どころか外部にもモロに広がっている!?

 

 でも事実だし当の本人(轟焦凍)が否定しないから同級生の自分達では否定のしようがない!

 

 どうする!? どうするんだよ!? っと、爆豪派閥なんて言われている男子3人がアイコンタクトしながらミルコへ返す言葉選びに困っていると、ショーの開始時間をスタッフが知らせてきたためそれどころじゃなくなった。

 出久の出番がショーの後と聞いてガッカリしている轟の後ろ首を掴んで運びながらイライラしている爆豪が大股でズカズカと歩いて行った。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 音楽と共にステージの上で、いわゆる元気なお兄さんとお姉さん役の演者によるマイクパフォーマンスとショーの開演がお客達に伝えられた。

 音楽の曲調とナレーションでショーで演出される物語が始まるが……。

 最初は、子供向け童謡みたいな感じで穏やかな語りから始まったのでウサギが登場する昔話の劇かと大半の観客は考えた。

 だが。

 

『これは昔々の物語? ……否! 否! 否! 違う違うちがーーーーう!! この世の掟は弱肉強食なり! これより始まるはおとぎ話の動物たちによる動物界のトップを狙えだ!! お集まりのみなさーーーーーーん! これより始まる動物たちの伝説をその目に焼き付けろ!!』

 

 穏やかだったナレーションが急に熱々の実況に早変わり。

 始まる時とのギャップにお客さん達は目を丸くして固まり、我に返ると別の意味でザワザワとなる。

 ショーの演目はテーマパーク内に告知されていない。ただ期間限定のショーであることだけはテーマパークのホームページや地元のテレビなどでお伝えはしている。しかし何をするかは見てのお楽しみとなっていた。

 

『さあ本日の主役は、察しが良い人ならもうおわかりだろうが! ウサギさんだーーーー!!』

 

 ステージの横からプロレスラーの入場みたいに華やかな音楽と派手なステージの装置の演出の中、主役のウサギ役のミルコが登場。

 今日のショーのために特注で用意された彼女のヒーローとしての実力を物語る引き締まった美しい肉体を存分に、けれど全年齢向けにデザインされた美しいが動きやすい機能の衣装と肩にかけた裏表が赤と白になっているマントを纏うミルコは、ファッションショーの大舞台とプロレスの入場シーンを合わせたような感じのド派手な音楽と共に堂々とステージを歩き中央で立ち止まって観客の方を向くと、バッとマントを翻すように取り去りマントを捨てる。

 そしてウサギであるにも関わらずライオンのごとく雄叫びをあげ、我こそが頂点だとばかりに両腕をあげる。

 一応宣伝として今をときめく女性ヒーローが主演を務めるということは記されていたが誰が出演するかは見てのお楽しみとなっていたのでネット上などでは誰が出演するのか予測する書き込みなどがあったりしていて、そして開演したショーに登場したのが女性ヒーローの中でランキングトップであるミルコだったことに観客席からは驚きと喜びで大歓声が上がった。

 

「待ってろ、カメーーーー!! 今日こそお前を超えてみせる!!」

 

『ウサギが目指すは、打倒! カメさん!! 俊足を誇るウサギさんに勝利した誰もが知る足が遅い代名詞みたいな扱いされる、あのカメさん!! カメさんへのリベンジに燃え、ウサギさんが鍛えている間に、なんとカメさんは、動物界の頂点になっていた!! なんという運命のいたずら! なんという宿命!! 果たしてウサギさんは、カメさんと戦う前に待ち受ける動物たちを倒し、最後にカメさんと戦い、勝利することができるのか!? さあ! 『ウサギとカメ』…、改め『ザ・ウサギVSカメ』のショーの始まり始まりーーー!!』

 

 カオスなショーの本筋は、童話『ウサギとカメ』のその後のウサギのリベンジという設定だった。

 

 台本の内容の方ばかりに目を向ける必要があってタイトルまでは見てなかった。なので出番待ちの場所でずっこけそうになった。

「仕事選べよプロヒーロー!」

 ヒーロの卵である現役雄英学生達はそう思うが、『プロは一芸だけじゃ務まらない』、『プロの世界も色々と厳しいのだ』、という雄英の教師であるプロヒーロー達のお言葉が聞こえた気がした。ヒーローという職業が飽和した時代、従来のヒーローとしての仕事だけじゃ食っていけないという世知辛い現実である。

「新人のうちは仕事はもっと選べないだろーし…。」

「これもヒーローになる前に経験できた良い経験と受け止めようぜ?」

「だな。」

「うわー…、緊張してきた…。」

 最初は戸惑い世知辛いヒーローの現状にガックリもした切島達だったが引き受けたからにはと腹をくくった。

 爆豪はカオスなショーに絶句してるし、轟は変わらず『緑谷…』っと寂しがってる。

 そうこうしいる内にどんどんショーは進んでいく。

 勝ち抜き制になっているバトル形式でリングで王者カメに挑むため、ウサギ役のミルコが他のおとぎ話などに登場する動物を相手に勝ち抜くという、元になったお話がゴールを目指して道を走る競争だったのに、なにをどう湾曲させたこのカオスなリベンジ物語になったのか。

「君達! もうすぐ出番だからね!」

「う、うーすっ!」

 今ミルコの相手として演じている役者(今日来れた演者のひとり)の役割が終われば、次は轟、その次が爆豪、切島、瀬呂、上鳴の出番だ。轟は先にひとりで出演だが、爆豪達はセットで4人で出ることになっている。

 そして轟の出番だが…………。

 

『続いて待ち構えるのは…………………、元・カエルだった王子様だーーー!!』

 

 それ動物に絞った役ではどーなんだ!?ってツッコミはあるが、ショーのために作られた衣装とはいえ、顔立ちがとても恵まれている轟、派手めのファンタジーな王子様の格好が似合う。ムカつくほど似合う。

 遠目にも分かるスタイルの良さもあり女性の観客達からものすごい黄色い叫び声が聞こえるし、スマフォとかで激写しまくっているし。

 

 轟のことは体育祭の一件でネット上に拡散されており、テレビなどでは未成年ということでモザイクはかかっていたがネット上には実名と共にエンデヴァーによる家庭不和の被害を被っていた小中時代の情報も広まっていたためこの場で轟を出すことは懸念されたが、そこは遊園地のショーを手がけるスタジオスタッフ達の手腕と技術によって轟だと分からない程度にイケメンを残した状態に着飾られて化粧を施されていた。

 ああ……、叫びたい、言いたい! アイツがゴーストライダーこと緑谷出久の飼い猫であると自称する残念なイケメンだということを!

 体育祭の一件以降、学校生活と寮生活を共にしている切島達は気合いで叫び出したい事実を喉の奥に抑え込む。王様の耳がロバの耳のお話で王様のこと耳の事実を知ってしまった人間もきっとこんな気持ちだったのだろう。だが自分達は人を守るヒーローとして夢を追い努力する卵。秘密を墓場まで厳守するのも絶対に必要なことだ。

 お喋りな上鳴は口を手で押さえてプルプルしている。けど上鳴が広めなくてもミルコが出久(ゴーストライダー)が猫を飼っている(?)という噂を聞いているぐらいなので、いずれもっと知れ渡るだろう。けれど噂が広まってもきっとマイペースだろうな…、自称飼い猫の残念イケメンは…。

 出番前は出久がいなくてやる気ゼロだった轟だったが直前に出久からちゃんとしないともう頭撫でてあげない、ちゃんと出来たら良い子良い子してあげると言われたらしくやる気出して真面目にショーの役をこなしていた。ただし演技力が壊滅的で絵に描いたような大根役者ではあるが。

「緑谷が絡むとやる気が変わるよな…、轟って…。」

「世界の中心が緑谷なんだろうな。」

「いや、むしろ生きる理由じゃね? 緑谷いなくなったら死にそうじゃない?」

「否定できない…。」

 笑えないが事実だから困る。体育祭の一件以降の轟を見ているからどうにもならない、どうにもできない。

 演技力がすさまじく大根でもアドリブでナレーターとミルコがカバーしてなんとかショーでの出番を終えた轟の次は、爆豪達。

 

「ロバ!」

「犬!」

「ネコ!」

「ニワトリ!」

 

 俺達、ブレーメンの音楽隊!!

 

 特撮ヒーロー戦隊の名乗り上げみたいに背景に爆発演出(※火薬不使用。効果演出を個性でやってる)ありでの登場に、次の敵役が誰かと客が色々と想像してたらまさかのいっぺんに4人登場。

 ブレーメンの音楽隊とは、上記の動物たちが老化などの衰えを理由に飼い主に見捨てられブレーメンの音楽隊に入ろうと一緒に行動するという話だ。

『打倒カメさんへの最後の壁! 4対1のデスマッチだーーー!』

 ここに来て急に不利極まりないバトル方式の展開に、このカオスなショーのノリを楽しんでいた客席からブーイングが上がる。たぶん多くはミルコのファンだろう。ミルコが負けそうになる、ピンチになる展開は嫌なのだ。

 ナレーターがメタ発言でショーの時間が押しているから!っと説明しているがコレは台本に書かれた演出だ。

「オラオラオラオラーーー! ここまで来て帰るはずがないだろうがーーー!!」

「かかれーーーー!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 連戦連勝だがやる気満々でファイティングポーズを取るミルコに戦いを挑むべく飛びかかる。

 

 

 

 

 

 一方その頃。

「えーと…、これで…送信!」

 子供の手で扱える大きさの携帯端末の画面を操作していた壊理がメール文章を打ち終えるとそれを送信した。

 送信後、十数秒程度で……。

「あっ! 早い。さすが治崎。」

 宛先は、治崎。壊理送信した内容は、要約すると。

 

 『ゴーストライダーが生出演するショーの動画があるけど、買う?』

 

 で、ある。

 そして即決で壊理名義の口座に金を送金したことを治崎は返信してきたのだ。

 あとで確認されることだが、その金額が多すぎて組の事務処理担当からクロノにチクりが入り、個人的なゴーストライダーファン活動で金融市場が大混乱するほどの巨額を動かしたことがバレた治崎は入院中の組長に怒られたことは別の話である。

 ちなみに今回のショーの映像動画の買い取りについては、壊理がショーが始まる前にミルコを仲介して遊園地関係者に出久(ゴーストライダー)を出演させた見返りとして要求したことであった。

 壊理はゴーストライダーより変身前の出久自身の方が好きだ、治崎はゴーストライダーの狂信的なファンだ。お互いの利害が一致しているので治崎のためにショーの映像動画を買い取るようにしてそのことを治崎に伝え買い取りのための代金を求めたのである。しかし後に振り込まれたのがあまりにも大金過ぎたことが分かり、壊理も壊理で一連の幼女らしからぬ取引云々のことが芋づる式で祖父の組長にバレて治崎とは別の時の叱られることになったのもまた別の話である。

 

 

 

 




最後の方は壊理ちゃんも後々に組長に怒られることになったということにしました。
祖父の組長からしたら孫娘が6歳でそんな状態になってるのは涙目案件だから、将来のことを考えてあげないといけないので。
そして治崎はいくら叩いても凹まない懲りないポンコツなゴーストライダーファンです。クロノ達も組長も頭痛の種になっています。
ゴーストライダーの狂信的なファンなこと以外は有能ということにしたいのですが……、難しいですね。
ちなみに動画の買い取りのために振り込んだお金は、治崎のお金であって組の資金ではありません。さすがに組の金を着服はしない程度の理性はあるということで。


ゴーストライダーの金銭事情について、後々書こうか悩む。
一応ほぼプロヒーローとしての免許は交付されているので、現金支給や手当てがあるような気がする。
……使って無さそうだから貯蓄額がとんでもないことになってそうですけども。




次、更新できるのはいつになることやら……。
完結は目指します。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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