ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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やっとできた……。

どれだけかかったんだ…アホか私は……。


今回は前回のショーの終わり。
オリジナル名無しヴィランがエロゲーみたいなことをやろうとして…?

色々と悩みながら執筆したので色々と矛盾が起こっているかもしれません。
ミルコのキャラがうまく把握できて無くて色々おかしい気がします…。

おかしい部分がありましたら教えていただけると助かります。





それでもOKって方だけどうぞ。








いいですね?






SS75  ショー終幕

 

 

「ぐ…! さすがミ…見事! 強いぃ…!」

 アドリブ込みでのショーの演技中、うっかりウサギ役のミルコの名前を言いかけたので慌ててアドリブの台詞で演技を続ける上鳴。なんだかんだで一番適応能力高いかもしれない。

 ショーの演技ではあるがマジの肉弾戦が入った迫力ある戦闘であるため雄英のヒーロー科で日々鍛え続けている下地がなければミルコの打撃に対応できなかった。なによりミルコ自身があまり加減しないで自慢の足で蹴りを打ち込んでくるものだから普通に身体が悲鳴をあげる。硬化の個性を持つ切島ですら脳や内臓にビリビリ来ると涙目になってるぐらいだ。切島が一番打撃を受けている。ショーの前に切島の個性のことを聞いたミルコがキラーンッと目を光らせ脚本家とアイコンタクトしていたのを思い出し、切島は『こういう意味だったのか…』と涙が出そうになった。

 そう言う意味でミルコの持ち味である打撃をショーの演出として盛り込むためのサンドバックとして一番働かされることになった切島には遊園地側からたくさん謝礼を払わないと…と関係者達が電卓を叩いたり雄英側にアポ取ったりと裏で急いでいた。

 

「これで終わりだ、そろそろフィニッシュといこうぜ!!」

 

「うおおおおおおおおおおおお!! フィニッシューーーー!!」

 

 短いようで異様に長く感じたショーでの出番が終わろうとしていた。ミルコからの遠慮の無い打撃と動きにヘトヘトになった切島達はやっと解放されると心の中で涙した。爆豪を抜く。

 しかしその時。

 

「おらああああああああああああああ!!」

 

 爆豪が爆発の推進力を利用して前に飛び出した。

 切島達はそれを見てギョッとした。アドリブもいいところだからだ。

「おおう!? やるか!?」

「死ねやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 爆豪の目は血走り猫のように縦筋の目に変化、なおかつ鋭く伸びた犬歯が口から目立つようになっていた。

 ミルコに遠慮の無い加減も無い、さらに周囲への気遣いもない演技でも何でも無い有様で襲いかかろうとした爆豪だったが、それはすぐに阻止された。

「ゴブッ!?」

 どこからともなく硬い物が飛んで来て暴走する爆豪の額にクリーンヒット。

「あっ…。」

 上鳴がそれがなんであるか気づいた。

 氷に包まれた分銅。分銅の上に部分に鎖が一部付いているので出久が轟の氷をプラスさせた物をぶん投げたのだろう。

 おそらく出久によるお叱りの一撃によって爆豪は後ろに向けて倒れていったので慌てて切島達が受け止めた。爆豪は白目を剥いて気絶していた。

 観客側でこれらの動きにびっくりして空気が固まった様子があったが、間もなく舞台の仕掛けが動き出した。

 

『よくぞここまで走り抜けて来れたな、負けウサギ!』

 

「おう!? その声はカメか!? 出てこい!」

 

 スモークや背景のセットが動く中で大急ぎで切島達は爆豪を引きずって舞台裏に戻った。

 舞台裏に戻ってきた切島達によって運ばれてきた爆豪の頭を出久がスパーンッと平手で叩いて追い打ちを掛けていたが、その一撃のおかげで異形化が進んでいた爆豪の見た目がもとの人間に戻った。

『…………ほう? これは…!』

「……なに?」

 何かに気づいて楽しそうにしているザラゾスの声に出久が訝しんだ。

『見ろ、出久。あのウサギの女が良い感じになるぞ。』

「は?」

『魅力ある女は嫌でも男を引き寄せる。むしゃぶりつきたくてな。』

 出久が慌てて表舞台の方を見ると、背景になっている仕掛けの方から植物のような無数の触手がミルコに絡みつこうと迫ってくる真っ只中だった。

 触手は表面がヌラヌラと不気味に光沢を持っており植物性の粘液を分泌しているのかもしれない。

 不意打ちによって反応が遅れたのかミルコの身体に触手が巻き付いた。

 舞台裏にいるスタッフ達が混乱していた。これは演出でもなく、ラスボスのカメ役でもなかったからだ。

 出久が踵を返してかけ出した。

「緑谷!」

「君はそこで待て。」

「っ!」

 躾で教え込んだ『待て』によってついていこうとした轟を立ち止まらせた。

 そうこうしている間にもショーに潜入していたらしい不届き者の触手が捕えたミルコを好き勝手にする。

「うぉ!? ちょっ、てめ…!」

 宙に持ち上げて身体を二つに折り曲げさせて両足を開脚までさせる。

 ミルコが暴れるがあまり力が入っていない。頬を始めとした見える肌が赤みを帯びており明らかに正常ではない。

 背景のセットに身を隠しているヴィランが昏倒させたスタッフから奪ったピンマイクから下品な声で笑う声を流した。

『ゲヘヘヘヒヒーヒ! ミルコちゃ~~~ん! 良い格好でしゅよ~~~! オレ様のだいちゅきを受け入れてくれてたらこんな人前でこんなことしなかったのに…、アンタのせいだからな!!』

「っ…、この…!」

 触手の一本が粘液を垂らしながらミルコの顔を舐め回そうと伸びてきた。

 あわや公共の場で№1女性ヒーローが親子連れがたくさんいる前であられもない痴態を晒されるという事件になりかけた、その時だった。

『………おい。』

『えっ? あ…………、アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』

 ヴィランが持ってるマイクが拾った低い声のあと、驚いたヴィランの声。そしてすぐに悲鳴。

 背景のセットから炎が吹き出し、ミルコを捕えていた触手から力が抜けてミルコを落とした。

 尻から落ちたミルコは立ち上がろうとしたが上手く力が入らないらしく息を切らして震えていた。その背中を観客側に向けていたためミルコの顔色は客側に見えていないはずだが不測の事態になっていることを客側が察して混乱が起こりかけていた。

 触手が燃えている背景のセットに吸い込まれるように引っ込み、背景のセットが爆発するように裂けて、そこから観客達にとって予想していなかった人物が出てきた。

「ゴーストライダー!?」

「うそだろーーーー!?」

 予想外すぎる存在の登場に別の混乱が起こる。

 本物か偽物かとワーワー騒いでいたが、上手く動けないミルコにゴーストライダーが近寄ったためミルコファンの観客達が悲鳴を上げた。

 まさかミルコが断罪対象になったのかと思ったのだ。しかしその絶望はすぐに誤解だと分かる。

 先ほどの触手によって塗りつけられた粘液を乾かすようにゴーストライダーがかざした手から炎がミルコの身を包む。観客達がいっそう悲鳴を上げるが、炎に驚いていたミルコが慌てて両腕で顔を庇っていると炎が蠢き、ミルコの身体に絡みついて衣装を上書きするように動いてある形になった。

「う…? お? お、おお、おおおおお!?」

 炎は一着のドレスへと変じ、炎をイメージしたようなデザインで派手で大胆ながら美しく上品さを醸し出すそれが引き締まったミルコの身体に纏わされミルコは炎がドレスが形になっていく過程で急に元気を得たように立ち上がってドレスが完全になった時には見事にポーズを決めて見せた。表情も粘液の毒で赤らんでいた部分が無くなり、さっぱり晴れやかにミルコらしい好戦的な笑顔になっていた。

「ふー、なんか分かんないけどありがとよ!」

 ミルコが腰に両手をおいてゴーストライダーに顔を向ける。

 ミルコの髪やウサギ耳には炎をイメージしたデザインのアクセサリーがあった。それらはドレスとセットであったがまだそのことをザラゾス以外は知らない。

 ゴーストライダーはミルコからある程度間隔を取ってからミルコに向き直る。

『ミルコ。』

「なんだい?」

 静まりかえったこの場にゴーストライダーの声とミルコの声が不気味に響く。

 ゴーストライダーが片手をあげ、その腕を横へ、背景セットの方へ人差し指を指す。

 そこにはカメの着ぐるみを纏わされてぶっ倒れているあの触手のヴィラン。たぶんゴーストライダーに気絶させられたのだろう。

 ゴーストライダーはその指をミルコへと向ける。

『…………お前は、一番になる覚悟は出来ているのか?』

「……!」

『かつて一番だったお前の慢心が招いた敗北。同じことをしない自信があるか? お前から一番を勝ち取ったカメでさえ堕落した。』

「……そーだねー…。」

 ミルコがゴーストライダーのアドリブに乗って悩む仕草をする。

 緊張感によって誰からともなく唾を飲む音が聞こえるほどの状況の最中、ミルコがニヤリと笑う。

「負けは負けだ! けど、負けたらまた勝てばいい! 負けたことを認めて、勝つために何度だって立ち上がってやってやるぜ!! だからあたしはココに来た!!」

 緊張感で固まっていた空気をたたき割るようなミルコの宣言が観客達を奮い立たせる。観客達はミルコへ声援を送る。

『…………そうか。』

 堂々とそう言ってのけたミルコにゴーストライダーが納得したようにそう言い、体術の構えを取る。それを見たミルコも構えた。

『ここからは……。』

「見せてやるよゴーストライダー、あたしのPlus Ultraをなーーーーーーーー!!」

『来い!』

 両者、同時に床を蹴り振りかぶった拳がぶつかった。

 ショーを開催するための舞台の上でゴーストライダーの炎が舞うが決して舞台を燃やさず、熱気によってミルコも観客も傷つけない。ゴーストライダーが動くごとに舞い散る炎が彩る舞台で炎のような美しいドレスを纏っているミルコが肉弾戦をゴーストライダーと交わす、その様はまるである種のダンスのようだ。

 激しく、熱く、美しく、ゴーストライダーとミルコの戦う姿に誰もが魅了され目を離せなくなっていた。

 どれくらい時間が経っただろうか、遊園地内にある鐘の付いた大時計の鐘の音が時間の経過を伝えるように響き渡り、それに我に返ったようにゴーストライダーが拳を下ろした。

『……もう十分だ。』

「そーかい?」

 軽く息を整えるミルコが返事をする。

 するとゴーストライダーの傍らにヘルバイクが出現する。ゴーストライダーの足下に出現した黒い穴みたいなものからヘルバイクが飛び出してきたため観客席から悲鳴が混じった驚いてる声があがった。ヘルバイクはゴーストライダーの代名詞にもなっていて悪への恐怖という意味で大衆で象徴化しつつある。だから実物を肉眼で見たらある意味悲鳴ものだ。自分達が対象じゃなくてもなんとなく怖いから。

『せいぜい堕落しないよう精進することだ。』

「心配無用だ!」

『……ふっ。』

 ヘルバイクに跨がってからミルコにそう声をかけ、ミルコが笑って言ってみせるとゴーストライダーが笑ったような声を漏らしたため観客やショーのスタッフなどが『えっ!?』という空気になった。

 ゴーストライダーって笑うの!?っと。

 しかしゴーストライダーの頭は炎に包まれた髑髏なので表情は分からない。先ほど発した声の感じからたぶん笑ったと思われたが。

 そうこうしているとヘルバイクのエンジンを吹かし、ゴーストライダーが舞台の背景セットを越えて舞台の後方へと姿を消した。

 

『ーーーこうしてウサギさんはリベンジを果たし、最強無敵のゴーストライダーに認められておとぎ話動物界の1番に返り咲いたのでした! めでたしめでたし!!』

 

 ゴーストライダーが去った後に、ナレーション担当がアドリブでそうショーを締めくくった。

 ショーの終わりを告げる音楽と共に舞台を隠すカーテンが引かれ、観客への挨拶と次回のショーの予告などなどして観客達は色々な意味で興奮冷めやらぬ中でショーの舞台から離れていった。

 

 

 小動物系の動物園も一緒になっているこの遊園地での期間限定イベントで行われたショーは、あっという間にSNS上で拡散され、トレンド入り、あとテレビなどの報道も賑わせた。そのせいか遊園地へ来園する客数が遊園地開園以来の一番の多さとなった。

 ミルコの事務所でのインタビューが行われたが、どうやってゴーストライダーを出演させたかについては関係者達によって黙秘された。

 ゴーストライダーの登場と暴れっぷりによって派手に揺るがされ、ヒーローの中に悪事を行っていた者がゴーストライダーによって罰せられるなどもして業界から去る者が増え、飽和状態が崩れ去る中でヒーローの新たなPlus Ultraとしての象徴としてショーでゴーストライダーとスパークリングしたミルコが取り上げられるようになり傾きつつあったヒーロー業界の売り上げを少しずつ回復させていく。

 

 

 

 

 

**

 

 

 

 

 

「いやー! お疲れーーー! 今日は助っ人してくれてありがと!」

「……つ…………疲れたーーー…。」

 切島、上鳴、瀬呂が舞台裏でぐったりしていた。

「お体はだいじょうぶですか?」

「平気平気! なんかスッゲー力湧いてくんだよ。この服のせいか?」

 ミルコが身につけているドレスのスカートを摘まんで言う。

「たぶんそうらしいです。終わったので返して貰います。」

「おう。」

 返事を聞いてから出久が手をかざすとミルコが身につけているドレスが炎となり出久の手に吸い込まれてミルコの姿が最初のショーでの衣装に変わった。

 ドレスが外されて、ミルコは僅かに顔をしかめ名残惜しそうに出久を見た。

「…………貸し出し希望ですか?」

「高いの?」

「値段はつきませんが、あまり長く使ってると負担がかかるみたいで。麻薬ほどじゃないですが中毒性も…。」

『貸してやってもいいぞ。』

「……。」

『まあそう警戒するな出久。条件として着てる姿を見せてくれりゃいい。』

「(……変なこと考えてない?)」

『いい女が俺のドレスで着飾った姿を見たいと思って何が悪い?』

「(俺のドレスって…、あれってザラゾスが作ったの?)」

『俺がデザインしてイチから材料を集って俺の力を込めて夜なべしたドレスだ。元々は妻に贈った品だがな)』

「(つ……)」

『おい、なにしつれーなこと考えてる? 妻はいたぞ)』

 いたぞ? 過去形。

『寿命で死に別れだ。殺してもねーし、離縁したわけでもねーからな。今はいないだけだ)』

「モテなさそう…。」

『おいゴラ。とんでもなく失礼極まりないこと言うじゃねーかこのガキ)』

「んで…、貸しはオーケー?」

「……分かりました。」

 出久はミルコに右手を差し出すと炎が燃え上がり、炎が収縮して親指ぐらいの大きさの紅い宝石に変わった。

「それにドレスを詰めてあるので使いたいときに身につけて念じてください。」

「おー!」

 ミルコが宝石を受け取って嬉しそうに笑った。よっぽどあのドレスが気に入ったのだろう。

 

 この後、警察が遊園地の裏口から来てショーに乱入してきていたミルコのストーカーを警察署へ。

 事情聴取と共に余罪が暴かれ、今回のような凶行に及んだのは初犯だったことから執行猶予がつき、カメ役を気絶させたこととミルコへの慰謝料支払いのため遊園地で罪滅ぼしのために働かされることになった。

 働く前に慰謝料を前払いするため壊理を通じて治崎が金融業者を紹介し、グレーゾーンの高め金利での貸し付けで慰謝料を支払ったので遊園地での労働はその借金支払いのためというのが合っているかもしれない。

 今回の初犯ヴィランは、ヤクザ絡みの金融を利用させられる事態になったことより、知らなかったとはいえゴーストライダーの眼前で犯行を犯して直接怒られたことがとんでもないトラウマになってこれ以降人が変わったように真面目にコツコツ生きるようになったのだった。

 

 後日に治崎にショーの動画を転送した壊理だが、祖父の組長のお見舞いに行った時に治崎を手のひらで転がしていることや、6歳の女児にあるまじき見よう見まねの交渉術をやっていたことについて怒られて泣いて謝罪した。

 しかしその後間もなく、ミルコからショーの助っ人してもらうことへの引き換えとして交渉していた新たなデートのための優待券などなどが贈られてきたため、反省した心はどこへやらで今度こそ出久とのデートを最初から最後まで!っと今から燃える壊理なのであった。

 壊理のやったことについて聞いていたクロノはショーの最後辺りでゴーストライダー登場のところと退場のところを繰り返して視聴している治崎をチラ見しつつ、ゴーストライダーの正体である出久に恋する壊理を思いっきり後押しする治崎が彼女の暴走の原因だろうな…っと思いため息を吐いた。

 

 

 

 




色々悩んだりしながら執筆した結果がこれ…。
あまり時間を空けすぎると良くないのは分かるけれど、中々手が付かなかったから…。言い訳でしかない。

ゴーストライダーがミルコに貸した炎のドレスはザラゾスが過去に自分の妻のために製作したドレスでザラゾスの力や素材を使われているため非常に強い力があります。
でも人間界で使用するにはあまり向かないため多用すると副作用の恐れがある。

今後こういったアイテムを対人外(悪魔含む)のために貸し出すってことをやっていこうかと検討中。
個性の力だけでは悪魔などの人外には太刀打ちできないという設定にしているので。
壊理の個性など一部の個性は通用する。


ここからヒロアカ原作か、ヒロアカ劇場版か、オリジナル展開か……。
いい加減エンデヴァーの方に荼毘のこととかも知られる流れも考えないと…。
確実に原作より悲惨なことになりますが…。
どうするかまた間が開きそうです。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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