ヒロアカ×ゴーストライダーネタ  連載版   作:蜜柑ブタ

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勢いが続く内に投稿。


今回もオリジナルエピソードになります。


少し続くオリヴィラン勢との戦いのプロローグその2みたいな感じです。

あとずっと出せてなかった心操くんを出しました。
でもやっぱり不幸……。
最初のネタの予定ではこうする予定じゃ無かったのに…、どうしてこうしてしまったのか…。


あと相澤先生の強化イベント。
最初はその予定は無かったんですが…、なんとなく勢いでそうしてしまった。

その関係でザラゾスの元妻が相澤に…?
そのせいで相澤の未来に酷い暗雲が…?






それでもOKって方だけどうぞ。






いいですね?


SS81  ザラゾスの妻(※そのうちの1人)の食指が動く

 

 

 

「ザラゾス、教えて欲しいんだけど。」

『なんだ?』

「フェスの時にあの蟲を焼いた炎のこと…、なんで鎖が? 神の気って?」

『ん~、あれはな、考え方と捉え方は同じ事だ。悪魔か、神、その程度の違いだ。』

「神様がいるってこと? それであの地震蟲を…、どうして…。」

『ハッキリ言ってあんな弱っちい炎でも俺の力からできた手加減した鎖程度なら焼けるし、死にかけの呪物の蟲ぐらいは殺すには十分だ。神は……、どこのどいつかは分からねーな。この地で動けるってことは関係のある奴か、持ち込まれたとしてもそう簡単に活動なんて…。たぶん前者だ。』

 ザラゾスの言わんとしていること。それは日本の宗教観や信仰などの考え方から生まれる八百万の神々のことだろう。

 島国という土地の都合上閉鎖されて育まれた先住民の信仰の根っこはそのままに海外からの叡智と信仰が闇鍋状態になって現在の魔改造された季節イベントと冠婚葬祭、しかしそんな闇鍋状態でも揺るがなかった物の考え方と捉え方。そのひとつが八百万の神の存在や妖怪など、更に昨今でも何かがきっかけでただの展示物がお賽銭を備えられるなどして信仰対象になったとかいうネタみたいな話も含む。

 ザラゾスが前者、つまり日本にいる神かそれに関係する存在が出来損ないの地震蟲にトドメを刺したと見ておりそこら中に神が住む日本という地で余所から来たそういうものが自由に好きかってするのは難しいということも。

「その割にはザラゾスは自由にしてない? ブラックハートもだけど。」

『俺はツテがあるし、こういうのは郷には入れば郷に従えって言葉があるように踏み込まなきゃいい領域とルールさえ守れりゃ見て見ぬ振りぐらいはされる。お前らもそうだろう? 事なかれ主義ってか? あのボンボンは知らん。』

「ツテ…って…、ザラゾスってそこまで人脈があるんだね? 魔脈? 神脈?」

『無駄に長く生きてるわけじゃないぜ。あーんな繋がりやこーんな喧嘩だのなんだの色々と…。』

 古代悪魔と呼ばれるだけあり過去に色々とあったらしい。少なくとも悪魔であるザラゾスが日本で出久に取り憑いて行動できるぐらいなのだから見て見ぬ振りされるだけの関係は築けているということかもしれない。単純に関わりたくないからという理由もありそうだが。

 そんな中でブラックハートが日本で活動できている理由は不明らしい。

「…あれだけのことしておいて。」

 出久は表情を僅かにしかめる。脳裏にザラゾスによって勝手に人間じゃない体に作り替えられて絶望し苦しむことになった心操のことが過ぎる。

『俺のことをそう思うも自由だ。逆に神と崇めるのもな。』

 大昔からいたザラゾスのことを時代によっては神として信仰されていたこともあったという。傲慢であろうと、残虐であろうとそこに信仰を見出すのは結局人間の気持ち次第でしかない。

 そのことに歯噛みする出久にザラゾスはクスクスニヤニヤと笑う。出久の反応を楽しんでいるのが丸わかりで余計に腹が立つ。

『自然の神は特にそーじゃないか?』

 人間の住む人間が整えた環境で人間はヌクヌクと安全に生きている。しかし自然は特に平等に、不平等に突然牙を剥きつつ、しかし生きる者すべてにとって生きるのに大切な恵みをもたらしてくれて慈悲深い。

『それで? どーするつもりだ? あの蟲を焼いた奴を探すか?』

「……。」

『そーだな。あの蟲の材料になったガキ娘がそれを望んでいるわけじゃないって分かってるもんなぁ? だったら放っておくか?』

「ザラゾスは…。」

『ん?』

「ザラゾスの方が気にしてるんじゃないの? どうでもいいなら気にするなんて面白くないことしないでしょ?」

『…………ふっ…クク!』

 ザラゾスは少し黙っていたがやがて噴き出して笑い出した。

『神様気取りはいつの時代でもどこにでもいるもんだ。勝手にすりゃいいが…、こーいう困った時はお互い様って感じで決め事を破るわけにゃいかないのさ。』

「っということは……、日本の神様達と何か約束事してたってこと?」

『まー…、昔のよしみってやつだ…。人間以上のもんとの約束を反故にするのは内容によっちゃ万死に値する代償がかかるからその分強固ではあるが……、それこそお互い様なのがな…。それは向こうも同じだが今回は…アイツらの領分でのことだし、俺が返礼する機会が巡ってきたって言われて押しつけられる未来しか見えん…。』

 珍しくザラゾスが弱った様子でブツブツ言っている。過去にそういう話しになるだけの事があったのだろう。先ほど言っていた喧嘩…とか。悪魔と神の喧嘩なんて人間からしたら天災レベルのことじゃないのか?っという恐ろしい不安が湧くが喧嘩の内容については分からないので実際に天災レベルになったのかは不明だ。

『それはそれとしてだ!』

 ブツブツ呟いていたザラゾスが気を取り直すように声を荒げた。

『神様気取りをおちょくるのも楽しいし、地震蟲をわざわざ利用するような馬鹿の企みも気になる、きっと面白いことが近々あるぞ?』

「結局そーなるのか…。」

 ザラゾスの行動原理は最終的にそこだ。面白ければなんでもいい。

 しかも今回については日本の神との約束事が多少絡むとはいえ自分から首を突っ込む気でいる。ザラゾスが言う神様気取りの末路が見えたような気がして出久は冷や汗が出た。

 ザラゾスに取り憑かれて人間界で活動するための器になっているから強制的に付き合わされる自分のこれからについても。

 

「緑谷…、またどこか行くのか?」

 

 そこへ轟登場。

 猫や犬みたいに背中側から脇に入って来て膝に乗ってくる。最近猫っぽさがますます増してきているような?

「いや、猫じゃないから。いくら猫耳、猫尻尾が生えてくるようなっても、轟くんは猫じゃない。」

『そう言いつつ頭撫でて顎の下触ってゴロゴロ言わせてんのはどーいうことなんだよ? おい? …ブフフッ!』

「笑わないでよ。習慣化しちゃってついだから。」

 ツッコミを入れつつ笑いを堪えきれてないザラゾスに無表情で怒る出久。

 

「じゃれ合うのはいいが、通知は見ろ。緑谷。」

 

 そこへ相澤。

 そう言われて出久は携帯端末に相澤からの連絡が入っていたことにやっと気づいた。

 相澤と共にある場所へ移動した。もちろん後ろに轟もついてくる。

「……うん、だいぶ人型になれたね。」

「長かった…。」

 心操がうんざりしてものすごく疲れたように声を漏らした。

 セイレーンのような姿形を人型にするために色々やった。できるだけ早く人型になれるようにさせるのに物理的な調節が必要だったため、激痛を伴う施術を出久がザラゾス指導でやり、ある程度の時間をおいて自然治癒力を利用して馴染ませてやっとここまできた。

 両腕に透き通るガラスのような羽の部分がまだ多少残っているが長袖で隠せられるぐらいだ。人魚のような魚の尾の足は人間の2本足になり、ズボンや靴を履けるようになった。体も羽と同じガラスみたいな透き通った状態じゃなく肌色の人間の肌になった。全体的に色白になっているのは気のせいか?

「立てる?」

「ああ、相澤先生が根気よくリハビリを手伝ってくれたから…。」

 心操はそう答えてから立ち上がって見せようとしたが膝がガクッとなりふらついたため出久が背中を受け止めて支えた。

「クソ…!」

 心操が心底悔しいと顔を歪める。

『そんな有様で俺に復讐なんてできるのか?』

「ーーーっ!」

「やめてよザラゾス。」

 ザラゾスによって人間を無理矢理辞めさせられた心操はザラゾスの声を聞き取れるようになっている。殺しても足りないほど憎いザラゾスの声が嫌でも聞こえてしまうので不愉快極まりないなんてものじゃない。おまけにザラゾスは面白がって心操を挑発する言葉を吐くものだから余計に辛い。心操の性質に目を付けて心操をこんな体にしたのだから何もしてこない方がおかしいが。

 感情の激しい動きに反応してか服の袖に隠されていた腕の羽が膨張して袖をキツくしその圧迫感で感覚が敏感になっている繊細なガラスのような羽に痛みが走ってしまい心操が短く声を漏らした。

「今の感情の動きでこれなら……、最後の仕上げだね。」

「っ…、は?」

 背中を丸めて痛みに耐えている心操に出久が遠慮無しに首の下の背骨に指を突き刺した。

「いっっぎぃーーーーーーーー!!」

「緑谷!」

 いきなりの激痛に痛みを訴える悲鳴を上げ、息も絶え絶えになる心操にギョッとした相澤が出久の肩を掴んで止めさせようとした。

「あと少し…、ココを…、こう…!」

「ぐ、ぎぃいい!?」

「心操!」

 なんかモザイク入れた方がいいレベルで指での施術を手早く行うと心操はあまりの痛みで勝手に出る声をあげ、痛みのあまりに白目を剥いて意識を失った。

 施術が終わると指を抜き、空いた傷を癒してから心操の体を横たえさせた。

 袖の中で膨張していた羽が縮んでいて普通の人間の腕の太さになっていた。

「緑谷…。」

「すいませんでした。」

 怒りMAXの相澤に低い声で呼ばれ出久は即座に頭を下げた。

 心操を寝かせて、心操を匿っている場所を離れる道中で相澤と会話をした。

「…話を変えますが、心操くんを本当にヒーロー科に?」

「言いたいことは分かる。」

「はい。」

「お前が近くにいる。すぐに対応できるのはお前以外にいない。」

「緊急時の対応の手順と道具などはお渡しします。」

「それはそれだ。せいぜい応急処置だろう? 看護士が医者と同じ事はできん。」

「はい…。」

「授業中のでフォローもだ。心操のあの体では激しい運動も難しい特別扱いで平等にできんことは合理的とは言えんし、何より心操が酷く気にする。」

「これまで通り精神面でのフォローをお願いします。」

「当たり前だ。」

 心操の精神面での支えの中心は相澤が担っていた。体育祭の時に目を掛けて捕縛布の訓練などを教えて師弟関係を築いたが、A組とB組の合同演習でお披露目をした矢先にこんなことに……。

 相澤は顔にも言葉にも出さないよう努めているようだがザラゾスの行いに憤っている。合理性を徹底するストイックな生き方もあり表に出さないよう頑張っているようだが、それでもしょせんは人間であるから抑えきれない感情が無自覚に出ている時がある。その部分さえザラゾスは楽しげに見て笑う。

 人型を保てるようになったので心操を近いうちにヒーロー科A組に編入することをクラスメイトに知らせる。しかし心操の現状についてどこまで知らせるか、誰にどこまで知らせて頼るかということは今だに議論している。出久と繋がりが強くて現状を把握している轟と爆豪は常にフォロー役が回ってくるが、爆豪については嫉妬に駆られて心操を生きたまま引き裂いて喰おうとした未遂の前科があるため微妙なところだ。

「それでなんですが…、ひじょーに受け入れられないでしょうが…、これを…。」

「これは?」

 出久から手渡されたのはジップロックに収められた一房の黒い毛髪らしきもの。よく見るとウィッグのようだ。

「これ…ザラゾスの奥さんの髪の毛の一部だそうで…。」

「はっ?」

 途端に相澤の声色が変わる。

「すみません、ザラゾスからの説明を…。」

 出久がそう言うと相澤は一生懸命湧き上がった怒気を抑えるために頑張った。

「……いいぞ。どういうことか説明をしろ。」

「はい。この髪の毛はウィッグとして加工してあります。先生の頭に付けられるように。この髪の持ち主はザラゾスの過去の奥さんのひとりなんですが、彼女は魔女だったそうです。それも石化の怪物として有名なメデューサの石化の力を取り込んだ高級魔女(ハイウィッチ)だったそうです。そのおかげで彼女の目にはメデューサの力が宿っていて見つめた相手を石にできたとか…。」

「なぜその魔女の髪を?」

「ザラゾス曰くなんですが…、なんでも相澤先生のことをその奥さんが気に入ったそうです。それで特別に力を貸してあげると…。」

「それでか…。」

「嫌なのはすごく分かります。」

「敵対相手の身内だからと差別はしない。俺にこれをよこすということは心操のフォローのためか?」

「心操くんが学業に復帰することになれば他の悪魔の目に止まる可能性が高いです。そうなった時に完全に退治ができなくて時間稼ぎができるだけの力はあった方がいいかということで…。本気で彼女の力を取り入れるなら髪の毛だけじゃなく眼球を飲み込むぐらいはする必要があるそうですけど。」

「気に入ったからと言ってそこまで許すのか?」

 妻が別の男にお熱になるのを夫のザラゾスが許すのかという素朴な疑問を相澤が聞くと、出久の中でザラゾスが笑った。ザラゾスから返答を聞いた出久が代わりに答える。

「欲の赴くままに他の男を味わう妻の様も味わい深くて良い。……だそうです。」

「…………悪魔だからこそか。」

 あらゆる欲望の悪い面の具現として描かれる悪魔であるからなのか不倫やら浮気については寛容らしい(※悪魔個人による)。それさえも妻の魅力として受け入れるのだから懐が大きいと見るべきか……。

「しかしこれを身につけたとして、まさか今後俺の目が見た相手を石にするということか?」

「いえ、望まなければそこまでは…。個性を抹消して無効化するのが相澤先生の目ですけど、そこに魔女の目による重圧で身体を拘束するということが可能になります。強く望めば部分的に石にもできるでしょうが、髪の毛だけだとよっぽど耐性がない生き物の一部を石にするのが精一杯かもしれません。」

「重圧…、なるほど時間稼ぎには最適というわけか。」

「そうです。無理矢理重圧を破ろうと無理をすると神経が焼き切れる恐れがあるので上級悪魔でも警戒すると思います。」

「そこまで? だが何か副作用があるんじゃないのか?」

「はい。長時間使いすぎれば普通に個性を使うより目に負担がかかるし、下手すると脳も焼き切れる可能性もあるそうです。」

「そうか。」

「眼球を取り込む場合はその負担が軽減できるそうです。ただ…、そのぶん持ち主の魔女に心身を浸食されることに…。」

「代償は俺自身が魔女に喰われる…か。」

「はい。」

 メデューサの力を持つ魔女からの協力。だがその代償は相澤の心身を魔女に喰われること。やはり悪魔に嫁いだ強い魔女だけありやることが残酷だ。

「…高級魔女としてはかなり破格の小さい代償らしいです。ザラゾスが言うには。」

「それだけ俺を気に入っているか。」

「髪質とだるそうな顔が気に入ったそうです。」

「…そうか。」

 魔女が相澤を気に入った理由が思ってたのと違ったようで相澤は若干言葉に詰りつつそう言いそれ以上追求はしなかった。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 その日の夜に出久は夢でザラゾスの元妻である魔女と顔を合せることになった。

 ザラゾスの元妻は、死後もザラゾスに守られ囲われていることを示しているように背景に激しい炎を引き連れているように現れた。

 地面につくほどの長くてウェーブのかかった黒い髪の毛に純白のマーメイドラインのドレスを身に纏う長身の女。

 恐らく二十代後半ぐらいだろうか。パッと見た見た目はそう見えるが実年齢は魔女なのでよく分からない。

 バッキュッボンッ!という効果音が似合う凹凸のハッキリしたむっちりとした肉厚さを感じさせる巨乳と大きなお尻。ドレスの胸元と太ももの外側ラインが見えるように布がなく色気を醸し出している。

 肉体は筋肉質というよりは脂肪が多そうだがまったくたるんではおらず揉んだら柔らかそうだ。特に太ももと尻が。

 顔は半分以上髪で隠れていて影になって分からないが口と顎は見えており、口紅が厚く塗られていると思われる真紅の唇が微笑みの形を作っている。ハチワレになった長い前髪で顔の半分と目を隠しているのは彼女が目を見た相手を石化させるメデューサの力を持つせいだからかもしれない。

 するとメデューサの魔女は徐に唇と同じ色の真紅の長い爪のある右手をあげ、自身の唇へと伸ばしその口の中に指をねじ込む。

 そして何かをズルリッと取り出した。粘った口内の液体にまみれた丸いそれを出久の方へと差し出した。

 それは眼球だった。1個の。蛇のように縦に伸びた瞳孔を持つメデューサの魔女の眼球の複製品。

 言葉にせずとも何を示しているのか、何を伝えようとしているのか出久には分かる。

 これを相澤に渡せということだ。

 ウィッグとして加工した魔女の髪の毛以上に魔女の力を借りるために必要な代償を払うために事前に取り込まないといけない呪われた代物。飲み込んだら最後、遠くない未来に心身を魔女に残さず食い尽くされる末路を迎える。

 これを後日相澤に渡すことになるだろうが、きっと相澤は躊躇はしないだろう。飲むタイミングを考えるて置いておくとしてもいつでも実行に移す覚悟を持っている。それが今日か、それとも明日か……。

 

『出久。お前は忘れていないだろう? 悪魔と関わりを持つってことをな。なあ? お前がここまで出会ってきた人間達が、まともな最後を迎えられると思うか?』

「じゃあ、どうして俺を生かしているの? どうして奥さんの力まで貸すってことになるの?」

『絶望は大きい方が美味いからな~。あの相澤とかいう男…、お前と出会わなければ魔女の寵愛の呪いを受けることも、目を掛けた弟子のために自己犠牲で終わることもなかただろうなぁ?』

「相澤先生の選択についてザラゾスがとやかく言う資格はないと思う。良くも悪くも選ぶことができる理性と知性があるのが人間で、そういうところが大好きなんでしょ? 大好きだから好き好んで俺に力を貸したし先生にも…。違う?」

 出久がそういうと、ザラゾスが少し黙る。

 そして最初は小さく、徐々に大笑いへと笑い声を大きくしていった。

『ハ…、ハハ…ハハハハハハハハハ!! いいじゃねぇぇぇぇかあああああ!! 俺が拾い上げたことで歪に歪に歪んだ運命の賜物か!? いいじゃねぇか! ああ、やっぱお前を生かしておいて正解だった!!』

 ザラゾスが本当に楽しそうに声をあげて笑う。

 出久は大笑いし続けるザラゾスのことをうるさいと思いながら、抱きついて先に熟睡している轟を抱え直して自分も無理矢理に寝ることにしたのだった。

 しかし結局ザラゾスがメチャクチャ上機嫌で笑い続けて、更に色々ぺちゃくちゃ喋ってくるものだからうるさくて眠れず翌日寝不足になった。あとついでにメデューサの魔女が便乗して枕元に炎獣として現れて一晩中髪を触ってくるのも地味に鬱陶しかった。

 メデューサの魔女はどうやら人の髪を触るのが大好きらしい。そして癖の強い毛質が好みのようだ。そのため出久の隣で寝ている轟は好みじゃないらしい。

 

 

 寝不足でちょっと目つきが悪くなる出久だったが、その日の速報ニュースで報道された事件で一気に覚醒した。

 日本各地の神社や禁足地の山々で謎の放火と、神主か神社内にいた人間の焼死事件、公共機関の乗り物や飛行機などの各種乗り物が暴走を起こして多数の死傷者が出てしまったという原因究明が急がれる事件が関係ないように見えてまるで示し合わせたかのように同時期に多発。

 そのニュース速報をテレビ画面越しに見ていると、出久の中にいるザラゾスがほくそ笑む気配があった。

 それは禁足地の放火によって発生した炎に含まれる神気が風に乗って雄英に届いたのをザラゾスが感じたからだった。

 

 

 

 




急遽考えたザラゾスの元妻のひとりの設定が以下。


『メデューサの魔女』
 顔を見た相手を石化させる怪物であるメデューサの力を取り込んだ魔女。
 位置付けとしては高級魔女(ハイウィッチ)に属し凶悪な力を持っていた。
 その過去は不明だがザラゾスの妻としてして共に過ごし、寿命により死別して死後の肉体と魂を炎にされてザラゾスに取り込まれてザラゾスの体内にいる状態になっている。
 地面につくほどの長い癖のある髪の毛とバッキュッボンッ!という擬音が聞こえそうなスタイルの持ち主。筋肉質というよりは脂肪が多く、たるんではいないが揉んだら柔らかそうな肉質。
 魔女であるが純白のマーメイドスタイルドレスを身に付けているため若干魔女のイメージから外れている感がある。
 外見年齢は推定二十代後半ぐらい。実年齢は不明。
 メデューサの力を取り込んだだけあり普段は髪で隠している目を見た相手を簡単に石に変えたり、自身の魔力を上乗せして石化に加えて砂塵に変えるというオーバーキルができる。また石化を防ぐ手立てを持つ相手でも神経系統に強烈な重圧を与え全身に重たい枷をはめたような状態にして動きを封じるという使い方も出来る。目を見ていなくても発生するため目を開けている間に一定範囲に発生させられる自身のテリトリー(力場)ともとれる。
 人間らしい両目の他に額に三つ目の目がある。
 髪の毛もメデューサと同じく頭部の蛇のように自由自在に操って相手を締め上げたり物を運んだりと細かいことまで色々と使える。
 夫のザラゾスを誰よりも深く愛しているが操を立てているわけではなく肉欲も旺盛で気に入った男に戯れに力を貸し出して最終的にその男の心身を食い尽くす契約を結ばせることがある。これについてはザラゾスは容認していてむしろ欲望を我慢するなと言っている。
 癖の強い毛質を好み撫で触るがサラサラストレートヘアーは好まない。相澤の容姿がかなり好みの様子。
 ちなみに何番目のザラゾスの妻だったのかも不明。



現段階ではこんな感じです。
石化のあとに砂塵にするのはある侍漫画の設定を一部参考。
相手の動きを封じる力についてはStaynightのライダーを参考にしました。
この魔女はメデューサそのものではなく、あくまでメデューサの力を後天的に取り込んだ人間の女です。

この魔女は一部クロス設定込みで考えましたが、他の作品のキャラを元妻役としてクロスする予定もあります。


次回からオリヴィラン勢との戦いを本格化させたい。
でも書けるか不安……。

次の短編のネタにするなら?

  • 妖怪ウォッチ
  • すまっしゅ!!
  • それ以外の怪異や、妖怪など
  • SCP
  • いや、連載の続き書けよ
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