あまり話が進んでない。
コマさんお泊まりと、爆豪と轟がなんやかんや?
コマさんの言葉遣いなどはかなり妄想が入っているかもしれません。
少しだけ暴力表現あり。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
雄英に訪問してきた2名。
片方人間、片方人外。
「なんっっっっっで、そーーーなる!?」
その日の夕方に爆豪の絶叫がA組の寮内に響く。
「うるさいよ、かっちゃん。」
「デーークーーーー! 猫気取りの轟の野郎と角チビはともかく、なんで他校の野郎を同室に泊めるってことになんだ!?」
「話が終わってないから。」
「男の嫉妬は見苦しいよ?」
「うるせーーーー! 誰が嫉妬するか!」
「いやどー見ても完璧なる嫉妬じゃん?」
次の瞬間にツッコミを入れた上鳴が爆豪に爆破された。
ギャーギャー騒いでいる間に爆豪を放っておくことにした出久がコマさんに声を掛けた。
「コマさんはどうする?」
『えっと…オラは…。』
「八百万の部屋に泊めてもらえば?」
「えっ!」
「なんか知り合いなんでしょ?」
芦戸が悪気無く言う。
「それは…。実は覚えてなくて…。で、ですがなんだか懐かしい気がするのですわ!」
「まあ個性が出る前の頃の記憶は朧気になって仕方ないわ。」
「そっかー、八百万が嫌なら私の部屋で寝る? 歓迎だよ!」
『ズラ!?』
「あっ、ずるい~! 私も立候補する! 抱っこして一緒に寝たいもん!」
「私も私も!」
『ズラ? ズラぁ!?』
「みんな落ち着こ…、コマさん困ってるし。」
「耳郎ちゃんも抱っこしたいでしょ?」
「うっ! それは…。」
「ぐううううううぬぬぬぬぬぬぬ! もちぬいぐるみキャラの恩恵……かあああああ!?」
「峰田どうどう。このままだと血管全破裂で死ぬぞ?」
「だけどマジでうらやまけしからねーー!」
「上鳴…、気持ちは分からんでもないぜ…。でも落ち着け、勝ち目がない。」
「嫉妬はアビスへの一歩になる。冷静になれ。」
あの後コマさんが八百万のことを知っている背景について詳しく聞くと、八百万が2歳から4歳前後の頃に例の別荘に夏の避暑のために家族とともに滞在していた時に出会ったのだという。
幼い子供は不思議な存在を知覚することがあるという理由から当時の八百万がまだ健在だった神社で暮らしていたコマさんと接触できたのだ。
今ほど個性のために科学の知識を詰め込んでいないこともありすんなり不思議な存在であるコマさんと交流できていた八百万は、同じ年ぐらいの村の子供と一緒にコマさんと境内で遊んだりしていたそうだ。
八百万から聞いた都会の話題にコマさんは興味を持っており、八百万も家族が親しんでいる高級お菓子屋の美味しいアイスクリームを食べさせてあげると約束した。
しかし翌年までに八百万は個性が覚醒し、別荘に行く機会を失い時の流れでコマさんのことを忘れていってしまった。
そして最近になって神社も取り壊されて村も無くなることになってコマさんも消えそうになっていた時に大きくなった八百万が来たため、懐かしさからコマさんは消滅寸前であったにも関わらず最後の力を振り絞って八百万についていき雄英にたどり着くことになった。そこで運良くゴーストライダーこと出久がいるおかげで空気中に漂うゴーストライダーから剥がれ落ちた力の欠片を取り込めたことですぐの消滅を免れてアイスを盗み食いする程度には回復して更に出久の助力を得て不完全だった妖怪化を完全な形で遂げて消滅寸前から復活を果たせたのだった。
そうした形でここにいるコマさんだが住んでいた場所はすで無く、狛犬としての役割を失った状態で見知らぬ土地に放り出すのはさすがに良心が痛む。アイスの盗み食いはしたが悪い子ではないしコマさんの背景が切ないからだ。
コマさんはこれ以上迷惑をかけたくないと遠慮して余所に行くことを検討していたようだが、そんな中で八百万が意を決したように出久にあることを頼んだ。
「コマさんとの記憶を思い出したいの?」
「できますか?」
「簡単だよ。戻した直後に立ちくらみみたいな感じが少しあるかもだけど。すぐ戻す?」
「お願いします。」
「分かった。ちょっと座って。」
承諾した出久に促されて共有スペースのソファに腰掛けた八百万の額に人差し指を押し当てる出久。
すると一瞬出久の指先から炎がチラついたように見えた瞬間に八百万がクラリッと揺れた。
『百ちゃん!』
コマさんが慌ててソファーに駆け寄り心配する。周りも心配する中で頭を片手で軽く押さえた八百万が姿勢を整えてコマさんを見た。
「コマさん…!」
『ズラ!?』
顔をクシャリと歪めた八百万にコマさんがすごい勢いで抱きしめられた。年の割に長身で発育が良すぎる八百万に抱きしめられて小柄なコマさんが隠れそうになる。
「ごめんなさいごめんなさい! コマさんごめんなさい!」
涙を浮かべながらぎゅうぎゅうとコマさんを抱きしめて謝罪する八百万。
「八百万さん落ち着こうか。コマさんが窒息しそうだから。」
『うぅ…。』
「ああ、ごめんなさい! きゃあああ! コマさーーん!」
「落ち着いて八百万!」
「なんてうらやまけしからんゆるキャラだ!!」
慌てて腕の力を緩めたがコマさんは背中を後ろへ反らしてぐったりしていて青ざめる八百万をその場にいたクラスメイト達で落ち着かせた。峰田は八百万の胸で窒息しかけたコマさんの様子に血涙流してる。
とりあえずコマさんを回復を待ち、小さい頃の記憶を思い出した八百万を落ち着かせたりした。
「忘れてしまったいてごめんなさい…。」
『だいじょうぶズラ。十年以上も昔のことズラからしょうがないズラ。それにオラ、百ちゃんとまたお話しできただけで嬉しかったズラ。だから泣かないで。』
コマさんがソファーの上に立って背伸びしてソファーに座っている八百万の頭を撫でた。
コマさんの手のひらには薄青い色の肉球があり何気に触り心地が良い。ちなみに足の裏にもある。頭の耳といい、額にある青い炎と同じような尻尾といい、狛犬だからか体の特徴は犬に近い。
コマさんの手の感触に昔の懐かしい記憶を更に呼び起こされ、八百万の目から余計に涙が出た。あの頃と全然変わっていない優しくて柔らかい力加減と温もりだったからだ。
「いいなぁ…。」
「落ち着こう麗日さん。」
「ふぁっ!?」
もちもちした白い餅みたいな見た目のコマさんと戯れている八百万を羨ましそうに見ている麗日の肩を軽く叩く出久。正気に戻った麗日は思わず出たヨダレを慌てて拭った。そんな麗日にさりげなく蛙吹が『食べれないわよ?』っとツッコミを入れていた。
そうして結局コマさんをどこで寝かせるか決めることになったのだが。
「ヤオモモずるい~。」
「ダメですわ。これだけは譲れませんの。」
『百ちゃん…、本当にいいズラか?』
女子達が羨む中でコマさんを抱え込んだ八百万が強気に言ってるためコマさんが八百万の腕の中で彼女の顔を見上げた。
「当たり前ですわ。お話もいっぱいしたいのです。」
『オラも百ちゃんといっぱいお話できると嬉しいズラ。あの頃夏しか会えなかったズラ。』
「はうっ…、なんでずっと行かずにいられたのか後悔が…。」
『もう過ぎたことだから気にしないズラ。百ちゃんも落ち込みすぎないでズラ。』
「こ、コマさん! なんて優しいんですの!」
『もんげーーーーー!?』
再び力一杯抱きしめられて頬ずりされて思わず叫ぶコマさん。見た目通り、いや見た目以上にもっちり柔らかいコマさんの極上の感触に八百万は余計に頬ずりをしてしまうというループに入って誰かが止めに入るまで終れなかった。
ちなみに麗日がメチャクチャ羨んで目をややギラつかせていたとか。
あと峰田も峰田でコマさんをギリギリ歯ぎしりしながら睨んでて男子達に呆れられていた。
「あっちはあっちで嫉妬のベクトルがなんか違うんだよな…。」
瀬呂がそう零し、チラリとそちらを見ると、イライラと歯ぎしりして視線で人殺せそうな鋭い目をしてる爆豪と、猫尻尾をバンバン振って猫耳もイカ耳にして不機嫌オーラダダ漏れの轟が出久といる真堂を睨んでいた。
爆豪の歯は犬歯が鋭く伸びていてまるで肉食獣の牙だ。今にも真堂の喉笛を噛みきりに行きそうなほど殺気立っていてヤバい空気出しまくりだ。
更に真堂もその危険な空気を感じてさりげなく出久を盾にするように立ち位置を変えているのだから余計に二人の、特に爆豪の不機嫌を煽る結果になっている。
「爆豪も懲りねーよなー。」
「アイツに懲りるって辞書があったら今こんなことになってねーんじゃね?」
「だね。もう怒られるのが目当てに見えてくる…。爆豪ってソッチの趣味だったっけ?」
「それはそれでヤベー…。」
「いじめっ子気質のドM嗜好か…、極端矛盾だね。」
何回もなにかやらかしては出久にお仕置きされているにも関わらず、お仕置きが目当てなのかと最近考えられてしまいそうなほど同じようなことを繰り返している有様だった。
「……何回言っても分からないかな…、この駄犬は。」
「イダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!」
クラスメイト達が爆豪について色々言ってる間にもうなにかあったらしく爆豪の悲鳴を聞いて驚いて見ると、出久にアイアンクローされてジタバタ暴れて出久の腕に必死にタップしてる爆豪がいた。
メリメリメキメキとか鳴っちゃいけない音がしていて傍にいた真堂はアワアワと青ざめていた。こうやって怒になっている平常時の変身前ゴーストライダーを見るのが初めてでその恐怖と迫力に圧されてしまったのだ。
一方で八百万に抱きしめられているコマさんも出久の怒になっている様子に青ざめてガタガタと震えていたのだった。自分が怒られているわけじゃないが単純に格が違いすぎるという本能的恐怖によるものだった。
不機嫌丸出しの轟については真堂との話が終わるまで轟に宛がわれている寮の部屋にいろと出久が言いつけて、もし破ったら何をしようと無視するときつめに言い聞かせて泣く彼を部屋に押し込んだ。
その日の夜、八百万の部屋に泊まったコマさんは八百万と小さい頃の話を皮切りに最近のことまでたくさんお話をして、コマさんが都会に興味がある話しになり今良い機会だということで休みに都会を散策しないかということになったそうだ。
コマさんが八百万のことを下の名前で百(もも)ちゃんと呼んでいますが、これは彼女が小さいときにそう呼んでいたので親しみを込めてそうしている感じです。
コマさんが女子達にチヤホヤされてますがコマさんに下心とかはありませんので。
種族が違うし、実年齢的に全員小さい子供ぐらいに思っているかも?
(※pixiv大百科で見たところ、コマさんとコマじろうは300歳以上らしい)
八百万が個性が覚醒してから別荘に行かなくなりコマさんとも会えなくなったのは捏造設定です。
八百万の個性の都合上かなり勉強して知識を詰め込まないといけないし。最悪の場合個性を利用しようとする悪者に目を付けられる可能性もあるのでそういう都合もあって疎遠になってしまったという流れで。またこの過程で不思議を信じなくなる基板が整った可能性もあるので仮に数年後に行けたとしてもコマさんを視認できなかった可能性がある。
次回は都会散策の予定。
どういう散策内容になるかはまだ考えついてない。
次の短編のネタにするなら?
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妖怪ウォッチ
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すまっしゅ!!
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それ以外の怪異や、妖怪など
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SCP
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いや、連載の続き書けよ