〇〇泊地所属軽空母「ほうしょう」   作:堀井 椎斗

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お久しぶりです。堀井 椎斗です。
投稿遅れています。申し訳ないです。
書くことがあまり何もないです...。

今回は番外編でも垂れ流しします。
基本的にメインストーリーから離れすぎない程度の日常を描ければと。


番外編(日常編)
日常1話 新しい習慣


瀬戸内への玄関、豊後水道の入口に位置する宿毛湾泊地。

そこにはこの世界では異色と言える艦娘が所属している。

 

CVL-1 ほうしょう

 

戦後日本で初めて最初から空母として設計され進水、歴とした現代空母の1隻だった。

ある日、爆弾低気圧の覆う演習海域へ進んでいた彼女はひょんなことから艦これの世界へ異世界転生。

艦自身が人間の容姿になった「艦娘」という存在になり、以降宿毛湾泊地へ身寄りしている。

 

そんな彼女。どうにも朝は苦手なようだ。

 

艦船時代でも、出港が朝の時間帯になると発動機がフルで回らないという不思議な現象が起きていた。乗組員はこの現象を「ねぼすけ」と呼んでいたほどには頻発していたらしい。

人の姿に生まれ変わった今でも、そのねぼすけは続いている。

身寄りしてから一夜を明かした日は、起床のラッパが鳴り響いてもなお眠りにつこうとしていたほどだ。結果は夕立からの最高に素敵な起床(パーティー)を食らって飛び起きる事態になったが。

 

それからも同じように、朝は眠気と戦う日々。

髪を結っていても体を動かしていても、立ったまま寝落ちをしてしまいそうになる。

洗面台で顔を洗う習慣がついている分、幾分かはマシになっている(と信じたい)が、出来ることなら毎朝眠気とずっと戦うのは避けたい。

 

「それなら、珈琲を飲んでみるのはどうだ?」

 

ある日、たまたま長門と話をする機会があったのでこれを話してみたところ、そんな提案があった。

 

「コーヒー...ですか。」

「あぁ、鳳翔が朝食の後に希望制で珈琲を出してくれているだろう?あれを飲んでみるといい。すぐに眠気が覚める...というわけではないと思うが、飲まないとでは違ってくると思うぞ。私もよく飲んでいるが、飲んだ後は何かスッキリとした気分になる。」

「...ちなみに何か入れて飲んでたりはしますか?」

「ん?何も入れずに飲んでいるが...何か入れないといけないものでもあるのか?」

「あ、いや。そのままでもオーケーです。ただ私も何も入れないコーヒー、いわゆるブラックでいくとなると、ちょっと...大丈夫かな、と...。」

「なるほどな...確かにあれは苦い。最初こそ厳しいものもあるかもしれないが、だがやがては慣れていくものだ。地団駄を踏まずにまずは一歩踏み出してみたらどうだ?案外ほうしょうならいけるかもしれないぞ?」

 

コーヒーか。カフェインの入った飲み物は確かに眠気覚ましに良い。

実際、カフェインを取って20~30分の仮眠を取るだけでもかなりの効果が出るとされている。

ただし、だからと言って摂りすぎるのも中毒症状に陥るため注意が必要なものでもある。

あとは体質的に効きやすい、効きにくいもあるが、そのあたり自分はどうなのだろうか?

効果が出ないからと摂りすぎて、中毒症状だけもらうのは不本意だ。

だがこのまま眠気と戦う生活を続けるのも嫌だ。

とすると、一度試してみて様子見をしてみた方が良さそうか。

 

「あまり乗り気はしませんが...とりあえずそれを飲んでみることにしますね。ありがとうございます。それにしてもブラックコーヒーが飲めるなんて、羨ましい限りです。」

「ふっ...世界のビック7と呼ばれたこの長門、珈琲の嗜みも世界基準なのだぞ?」

「感服の限りです...ところで1つ、雑学を聞きたくはありませんか?」

「ほぉ、それは?」

「...ブラックコーヒーって、世界ではマイナーな方なんですよ?」

 

「...え、なんて?マイナー?」

 


 

翌朝。

いつも通り眠気と戦いながら食堂へ足を運ぶ。

朝食を済ませて片付けた後、コーヒーの注文をするため鳳翔のもとへ向かう。

 

「あら、珍しいお客ですね?」

「ちょっと、残ってる眠気をどうにかしたいので...。初めて飲みますけど。」

「あんまり無理して飲まなくても大丈夫ですから、自分の飲める分だけ飲んでくださいね?あと、飲み過ぎには気を付けること。夜に眠れなくなっちゃいますから。」

「そこは十分、分かってm...ふあぁ~...」

「こらこら、あくびしながら返事をするものじゃないですよ?はい、お待たせです。」

 

そう言われながら、鳳翔から挽きたての珈琲をもらう。

珈琲特有の香り高いにおいが鼻に入ってくる。

 

席についてから、もらった珈琲を覗きこむ。

光を反射する輝かしい黒。自分の顔こそ映らないが、まるで鏡のようだ。

ゆっくりカップを持ち上げ、口につける。一息ついて覚悟を決め、少しだけ珈琲を口の中へ流し込む―。

 

 

鳳翔さんが淹れてくれた初めての珈琲、それは黒く澄んだブラックで私は初挑戦でした。

その味はほろ苦くてスッキリしていて、こんな飲みやすいコーヒーを貰える私は、きっと特別な存在なのだと感じま―

 

 

...飲んでみた時の衝撃で何か乗り移っていたようだ。

ブラック初挑戦(そもそも艦だった時代は何も飲むことすら出来ないが)だったが、意外と飲みやすい。

続けざまに珈琲を流し込んで、気付けばあっという間に飲み干してしまった。

 

『もう少し飲みたい。』

 

そういう気持ちが心の中を過ったが、眠気が取れなければ意味がない。

気持ちを抑えて次の一杯を見過ごした。

 

 

 

少し時間がたったころ。

いつもより頭がすっきりとしていて、視界もクリアになっている気がする。

これは...しっかりと効果が出ているのだろう。

なんだか何をしても最後まで正確にこなせそうな気分だ。

 

「...あれはなんですか、かんちょー?」

「わ、わからんのです...あんなにかっぱつなあさのほうしょうさん...これは、てんぺんちいのまえぶれ?」

「あしたはすべてのスケジュールがくるいそう...くわばらくわばら...」

「いやいや、むしろスケジュールがくるうだけならまだだいじょーぶなほうでしょ...むしろあしたせかいがおわってもしかたな―」

 

「はい、ちょっとそこでこそこそ話をしてるあなたたちー?何の話をしているんですか??」

「ピェッ」

 

後に妖精さんたちは語った。

その時のほうしょうは、満面の笑みながらも憤怒の感情を滾らせていた、と。

ちなみにこっそり話をしていた妖精さんたちは全員ほうしょうからオハナシをたっぷりとさせられたらしい。

その時関係していなかった別の妖精さんたちが、オハナシされている妖精さんに向けて反省を促すダンスをしていて、内心とてもイライラしてたとオハナシを食らっていた妖精さんの後日談。




バッドコンディション獲得 なまけ癖

ぼちぼちまた書いていきます。
ちなみに長編小説ならびにメインストーリはまだ書き終えてません。
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