〇〇泊地所属軽空母「ほうしょう」   作:堀井 椎斗

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堀井 椎斗です。
1日経ってもなお小説の筆は不調のままです。
感想返信についてはまた後程行っていきますのでご了承をー...。

今回は性能評価試験の前編?になります。なかなか筆が進まないので一旦前後編で分けることにしました。


15話 性能評価

「さて、そろそろ性能評価試験はじめるよー。各所、準備はいいー?」

 

『電探係、いつでも大丈夫だよ。』

 

「電探了解ー。目標群はー?」

 

目標群、設置完了っぽ

 

最後の声が聞こえる前に無線を一旦切る北上。「あー、ぽいぬうるさーい。」と呟いているあたり、かなり大声で言っていたのだろう。再び電源を入れて確認をとる。

 

「五月雨ー、水上三角コーンの位置大丈夫ー?」

 

『はい!ばっちりで...クシュンッ!」

 

「...了解ー。ずぶ濡れになったなら今のうちに(おか)上がってきなー。」

 

三角コーンという単語を聞いた一瞬、もはやそれがアイデンティティと化した誰かの顔が頭の中によぎった気がするが、気のせいだとしておこう。

そして無線の相手は、かすかに聞こえたあの声からして五月雨だろう。また転んで濡れるドジをしてしまったのか、無線越しにくしゃみが聞こえた。あのドジっぷりは天性で備わっているものなのか...?

 

「ほうしょうさんも準備はいい?」

「はい、いつでもオーケーです。」

「了解、じゃあぼちぼち始めましょー。」

 

時刻は1000を指す頃。この世界では特異というべき、ほうしょうの性能試験がいよいよ始まった。

 


 

「最初は水上航行試験。ここから最初の三角コーンまでの間は加速区間、行けたら一杯まで出しちゃってー。その後はコーンの間を縫うように移動して、色違いのコーンの部分で反転、さっきと逆でここまで戻ってくる。こんな感じかな?ちょっと計器類とか付けてるから動きづらいかもしれないけど、まー頑張ってー。」

「分かりました。」

 

返事をして三角コーンの並ぶ海上を見渡す。今日はよく晴れた日、波も穏やかで走りやすそうだ。ちなみに今回は変身前の艦載機類は全て載せた状態で試験を行う。なんでも、満載状態でどの程度の性能が出るのか知りたいらしい。まぁ、正直まだ載せれる余裕はあるにはあるので、完全な満載とは言えないのだが。

 

「さて...準備は良いですか?やりますよ。」

「ねぼすけおこしてエンジンがふちょーとかやめてほしいのですよ?」

「艦長自らフラグを建てに行かないでください...。」

 

首を回して息を整え、リラックス。力んでしまうとパフォーマンスに影響が出る。

 

「軸ブレーキ脱!最大船速!」

「さいだいせんそー!」

 

少しだけ前かがみになって重心を移動させ、加速に備える。直後、後ろに勢いよく引っ張られる感覚とともに身体が前へ動き出した。

視界に入る海面が後ろへ動いていくのが見える。

 

「ん、出だしは良い感じ...って早!?」

 

今まで見てきた艦娘の誰よりも加速が早い。あっという間に計測器上で20kt以上の速力まで行ってしまった。機関始動から1分以内の出来事だ。

予測された加速に必要な距離を、大きく余裕をもって最大速力まであげたほうしょうはそのまま水上三角コーン地帯へ入る。

通常より少し間隔を狭めにしてあるとのことだが、旋回性能が良いのもあるが足遣いがかなり上手い。難なく間をすり抜けていき、ノーミスで反転ポイントまでたどり着いた。

 

「反転ポイント、急旋回準備オーケー?」

「きかん、そうだそうちもんだいなし!いけますよ!」

「...タイミングよし、反転!」

 

「つっこむぞ!!さんかくコーンはんてんポイント!!」

「まがる!!まがってくれほうしょう!!」

「セリフまちがってんぜみはりいん!ふねってのはまがるもんじゃねえ!」

 

「まげるもんだ!!」

 

「うっひょおおおう!!よーじょーパワードリフトはハンパじゃねぇぜぇ!!」

 

妖精さんたちが一斉に、自転車が曲がる要領で体を曲げて反転しようとしているほうしょうの体の上へ乗る。

ちなみに妖精さんが体に乗っかったところで、カーブが曲がりやすくなるだとか、重心がずれて不安定になるだとか、そういった影響は全くない。つまり、妖精さんたちがノリでやっているだけなのである。

集中していたのに気が散りそうになるこの状況に、あとで参加した妖精さん全員にオハナシでもしておこうと強く思うのだった。

 

「...なにやってんだあれ...。」

 

双眼鏡を覗いてほうしょうの反転の様子を見ていた北上は、妖精さんの行動に呆れた声を出すしかなかった。

水上電探の監視をしていた時雨も、あはは...と苦笑いを浮かべるしかなかった。

 


 

無事水上航行試験を終えて最初の地点へ戻ってきたほうしょう。結果は最高速が30kt程度で加速性能が駆逐艦並みかそれ以上、旋回性能は蛇行・反転にミスがないどころか当初の想定以上に曲がる、ということになった。そんな少々大雑把なものでいいのかと思ったが、初回の試験はだいたいそのぐらいで良いらしい。

 

「じゃー次は艦載機の性能でも見よっか。少し遠くの海上に風船を飛ばしておいたから、戦闘機でそれを撃ち落とすのと、海中に爆弾を満載したドラム缶を沈めておいたから、それをシーホークだっけ?それで撃ってみること。その2つかなー。対空は時間制限を設けて...まぁ発艦含めて20分ぐらいかな、その間でどれぐらい撃ち落とせるか。対潜は対空が終わった後に1発ずつの判定で行くからよろしくー。開始の合図はこっちで出すよ。」

「ラジャー...あ、了解です。」

「うん、英語が隠しきれてないよほうしょうさん。」

 

発艦から20分以内にかなり奥に見える風船群を撃ち落とす、となると空対空ミサイルを積ませる時間がなさそうだ。最初から積ませておけばかなり楽に済ませれそうだったが、スクランブルで発艦させて機関砲のみで対処させた方が、どのぐらいで接敵範囲まで持ち込めるか見れる点でもおそらく良いだろう。

 

「それじゃーいくよー。対空試験よーい...はじめ!」

 

試験はじめの合図とともに指でイヤホンを押し当てて指示をかける。

 

「ホット・スクランブル発動(アクティベート)急ぎ発艦準備をせよ(プリペアートゥローンチイミディエイトリー)!」

りょうかい(ラジャーザット)!」

 

レーダーディスプレイを起動し風船を対空目標群に設定する。数は50。かなり多い。さらに密集している箇所もあれば、それぞれの間がかなり開いている箇所もある。

どの順番で風船を片付けていこうか案じていると、通信が入った。

 

「ブラッドハウンド3-5。じゅんびよし(グッドトゥゴー)はっかんできます(ローンチオンレディ)。」

 

発艦準備完了の知らせを受けて、矢をクロスボウに装填し風上に向ける。

ちらっと時間を見れば大体4分が経とうとしている頃。まずまずといったところだろうか?

 

 

「演習のようなものですが、思いっきりやっちゃってください!ブラッドハウンド、発艦はじめ!」

 

クロスボウにしっかりと装填された矢は、ほうしょうの構える方向へ勢いよく射出された。




少し短いですが、なかなか筆が進みそうにないのでここで一旦止めておきます。
次回の話がいつ書きあがりそうか...。
とりあえず、この後生放送でもして一旦気分転換を図ります。

~ちょっとした雑談~
誰某さんはかく語りき総集編を購入して1日ほどで読了しました。
あの鎮守府はネタが豊富で私もあんな風にポンポンネタをぶち込めるようになりたい...。
そして最近、というか前々から思っていることですが、なかなかどれにおいても自信がつきそうにありません。自己評価が低いから?
一体どうやったら自信というものはついてくるものなんでしょう?
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