E4乙のラスボスラスダンまで来ましたが、ボス前の門前払いを食らいすぎてて絶賛資源が危うい状況です。
小説の評価・感想ありがとうございます。ぐんぐん伸びていくのを見てふへへぇ、と顔が緩み切っています((
今回は飛鷹・隼鷹たちの視点です。少しネタ要素をぶち込んでみたのでそこでクスッとでもしていただけると万々歳です。
「電探に感、隼鷹の艦戦がもう少しで帰ってくるみたいだよ。」
「時雨、数は分かる?」
「んーっと...10機前後ってところかな。」
「
飛鷹は頭を抱えた。隼鷹は相変わらず能天気なままでヴェールヌイはもはや遠征など二の次かのようにウォッカを飲み進めている。その様子を苦笑いで見守るしかない時雨。艦隊行動という言葉があっただろうかという様になっている。
「レーダー
雲に隠れながらF-35Bは飛鷹達の元へ飛行を続けていた。レーダー上では、艦隊行動という言葉がまるでないようにバラバラに行動しているように見える。
「真ん中の奴を狙って落とすか。
狙いを定めて雲から抜けるルートへ転進する。少し時間はかかったが雲から抜けると、遠方に例の艦隊を発見した。
「...さ、やりましょ。マスターアームオン。」
安全装置を解除して攻撃準備に入る。目標は中央にいる隼鷹。
「ひだりげん、こうくうきをしにん!」
「あら、もう来たのかしら? かなり早く戻ってきたわね...。隼鷹、着艦の準備しておきなさいよ。」
「わ〜ぁってるってぇ〜っ、ひっく...。」
左舷から接近する航空機を見る。隼鷹の放った九六式艦戦が1機帰ってきたのだろうか?ただ何か違和感がある。
機体が近づくにつれて飛鷹の見張り妖精さんたちもその違和感を感じ始める。
「...おい、あいつあしがないぞ?なにかおかしくないか?」
「きたいもあんなでかかったっけ...?」
「しかもなんとなくむかってくるそくどがはやいような...。」
時雨もその違和感を感じ取り始める。
「...あの飛行機、電探に映ってるものと少し距離が離れてるけど...気のせいかな...?」
そして、1人の見張り妖精さんが叫ぶ。
「...まて、あのひこうきじゅんようのじゃないぞ!」
その一言に艦隊が動揺する。
「...え、まじ?」
酔いの状態から一転血の気が引いていく隼鷹。
「え!?隼鷹のじゃないって、あれは何...!?か、艦隊!輪形陣を取って対空戦闘配置!急いで!」
飛鷹が咄嗟に対空戦闘用意の号令を発動する。
対空の目を担っていた時雨もまた、恐怖を感じた。
「気のせいじゃない...対空電探に映ってない...!?提督に頼んで改に載せ替えてもらったのに...あれは一体...!?」
まばらに帰ってくる隼鷹の艦戦が映ってる時点で故障とは考えにくい。13号対空電探改という強力な電探を積んでいるにも関わらず、接近されてもなお全く電探に映る気配がない。
今回飛来したF-35Bは対空ミサイルや機関砲ポッドといった武装系は全く載せておらず、ステルス性においては持てる最大限の性能を発揮している。現代の強力な対空レーダーなら見つかる可能性はまだ十分にあるが、二次大戦時の電探となればはっきりと映る可能性が極めて低い。
輪形陣への陣形変更が通達されたが、バラバラに行動していることに加え酔っ払い2人。まともに陣形変更がうまくいかず混乱が生じる。
「隼鷹、何でこんなに遠く行こうとしてるの!もうちょっと後ろよ!」
「ぁえぇ〜...っ?待って、何処に進んでるのか分からなくなってきた...。」
「そっちは右!左後ろに...そっちは前よ!ちゃんと動いてよ!」
「Ураa!」
「ちょちょっとヴェールヌイ!?それ爆雷だって!三式弾じゃないから!対空には意味ないから!」
「おや、これじゃ効果がないというのかい。ならこれで...Ураa!」
「そういうことじゃない!爆雷の代わりにウォッカ投げれば良いってわけじゃない!ああああスケブ返して!スケブの紙破ろうとしないで!破った紙で即席火炎瓶作ろうとしないで!同志様困ります!あああああああ!!」
混乱というよりは混沌だろうか。秋雲とヴェールヌイの間では何やら一悶着があり、飛鷹は隼鷹コントローラーに翻弄されている。1人まともに動ける時雨も、予想よりも急接近していた航空機を見てもはや空を仰いで諦めムードである。
近付けば近付くほど艦隊の様子が分かる。ほうしょうのように艤装を纏った艦娘が5人、おそらく対空戦闘配置に着こうとしているのだろうが、見ていて「何をしているんだ」と突っ込みたくなるほどに現場が
帰投したらこの
高度を下げて艦隊との高低差を小さくする。ウェポンベイを開けてメッセージの投下用意。チャンスは一度きり。しかも対艦にそれを落とすという初めての経験。
「
隼鷹目掛けて白の物体を投下する。そのまま艦隊の上空を猛スピードで通過し、高度を上げていく。
「あだっ」
見事隼鷹の頭部に弾着。跳ねて飛んだ物体はそのまま隼鷹の髪に挿さった。
弾着を確認したのか、飛来した航空機は旋回した後超高速で来た道を帰っていく。
飛鷹が隼鷹の髪に挿さった物を取る。どうやら紙みたいだ。輪ゴムで両端が留められている。
紙を広げて見ると次のように書いてあった。
「貴艦隊のものと思わしき18機の航空機を今すぐ帰投させることを要請する。
また、モールス信号にて貴艦隊との交信を望む。万が一この要請に対する反故があった場合、敵対する意志があり、我が艦隊を攻撃する意志があると判断し、やむを得ず貴艦隊を攻撃する。
発 海上自衛隊第一護衛隊所属 CVL-1 ほうしょう」
「...隼鷹、今すぐ飛ばした艦載機全部引き返させて。あとで彼女に謝っておきなさい。...多分、怒ってるわよ。」
「ア、ハイ。」
飛鷹の雰囲気に怖気付いた隼鷹はその言葉しか出せなかった。
発艦させた九六式艦戦全機に帰投の命令を出す。タッチダウンに向かった4機のうち、残り1機のタイミングで帰投命令が出てしまったため、タッチダウンがすんでの所で出来なかったパイロット妖精さんは暫くの間「あァァァんまりだアァァァ!!」としか言わなくなってしまったのは別のお話。
「海上自衛隊...一体何の組織かしら...?」
「何処かの鎮守府の秘密組織...みたいなものかな?」
手紙を読み返す飛鷹の後ろからぴょこっと顔を覗き込ませる時雨。
海上自衛隊という組織どころか、先程飛んできた飛行機さえ彼女たちには分からないため、転生が起きたことなど知る由もない。
「秋雲、まだスケッチブックは残ってる?」
「まだなんとかあるよ〜、一部破られたけどね。」
「うぶっ。何をするんだい、痛いじゃないか。」
「人の物勝手に壊して即席火炎瓶を作ろうとしてた奴に、そんなこと言われる筋合いなんてありませ〜ん。」
ヴェールヌイに軽く拳骨を喰らわせた秋雲。一部スケブが破られたが遠征の記録が描かれたページが残っているのは幸いか。
「はいはい、喧嘩は後で。さっき飛んできた飛行機、なんとなく形は覚えてる?」
「ん〜まぁ?覚えてないってわけではないよ?」
「なら、今のうちに覚えてる範囲でスケッチお願いできる?それから、今から起きることについても、印象に残りそうなところだけで良いから。」
「あいよっ、秋雲さんに任せなさいっ!」
そう言うと空いているページに早速スケッチを描き始める秋雲。
それと同じくして、飛鷹がモールス信号で打電する。
「コチラ宿毛湾泊地所属 第二遠征艦隊、旗艦飛鷹。要請ヲ受諾ス。貴艦「ほうしょう」トノ交信ヲ請フ。」
次回はまた戻ってほうしょう視点になります。
材質的に脆い紙をどうやってウェポンベイの中に格納したりだとか、そういった話はあまり気にしないで欲しいところであります((
※イベントに少し専念したいため、次回の投稿が少し遅れるかもしれません。