友人が女の子になっていましたがどうにか平和です 作:ヒューキ
「……というわけさ♪」
「「……」」
「ふむ……」
絶句。もう何も言葉が出てこねぇよ。だってあの束さんが、天災しかわからないようなことをズラズラ並べ立てまくるあの束さんが俺達にもわかりやすいようにどうしてこんな突飛もないことしたのかを説明しただと……!?これは偽物ですね間違いない。いやでもいつもよりわかりやすいだけで結局常人には理解しにくい説明だったしこれもう分かんねぇな()。でも人の家の天井破壊しながら現れる時点で天災ウサギでFA。
「えぇーと、つまり2年前に一夏をさらったやつらがまた一夏を攫おうとしてるから一夏を女の子にしてIS使えるようにして身を守るって解釈でよろしいですか……?」
「ざっつおーらいだよゆー君!」
笑顔&サムズアップで返してきた天災ウサギ。やっぱり発想が常人と3次元ほど乖離してますね()。一夏の方は……
「俺が……千冬姉と同じISに……」
「……おーい一夏ー?」
呼びかけても反応なし。やだ熟考していらっしゃる……まぁ一夏はISに乗って颯爽と助けてくれた千冬さんに憧れ……というか、最早神格化とかそんなレベルで見てたからなぁ。勿論姉弟仲は普段からいいんだけど、ISに乗ってる時の千冬さんを見る目に以上に熱がこもってたしな。なんかこうなるのも仕方ないか。その千冬さんの方は……
「……くっ、私は……」
何かに葛藤しているご様子。いったい何に
「弟としての一夏と妹としての一夏、どちらを選べば……!」
割と切実になんとも口を挟みずらいことで葛藤していた。……うん、男だった時の一夏はイケメンで家事もできてそれはそれでいいけど今の一夏くっそ可愛いんだよなぁ。だけど一夏を元に戻したい。そうすると可愛い一夏が見れない。うーんジレンマ。
「因みに今すぐ性別を戻そうと思えば戻せるよ?」
「ホントですか!?」
「うん。3分の2の確率で失敗して二度と男の子に戻れなくなっちゃうけどね!」
「……今はやめておきます」
「うわこれは酷い」
盛大に上げて急落下させる束さん。見るからに一夏がさっきよりへこんで見える。やめたげてよぉ!
「じゃ、私はこれで♪」
「ちょ、ま」
言うが早いか、壊した天井の穴に入ってどっかいった。猫なのか?猫ではないよ、天災だ。心の一句(現実逃避)。あの穴はどうにかして直そう。というか急展開過ぎてウサギしばくの忘れてたけど千冬さんがアイアンクローかましてたしまぁいいや。
さて……どうしようか。正直寝たいんですけど。キャパオーバーしそうだから現実逃避したいんですけど。え?さっきしてた?もっと盛大に逃げたいです。
「……とりあえず、買い物に行くか」
「買い物?なんで?」
「いやお前のだよ」
「???」
「色々必要になるだろ……」
「……あー……はぁ……」
納得とため息が出る一夏ちゃん。というわけで
「千冬さーん、そろそろ戻ってきてくださーい」
「……む、あ、ああ、では行くか」
あ、よかった、一応話は聞いてたみたい。じゃ後はよろしくお願いしまー……
「叶、お前も来い」
「いや俺行っても意味な」
「荷物持ちだ、拒否権はない」
「……はい」
ブリュンヒルデに睨まれたら負けるってそれ一。一夏の顔が少し明るくなったのが見えた。あ、一夏が少しでも楽になるようにおしゃべりとかする要員も兼ねてるのか。そういうことなら仕方ない、準備しますか……あれ?俺の平穏は???