友人が女の子になっていましたがどうにか平和です 作:ヒューキ
「ふむ、次はこれだな」
「ちょ、千冬姉、待って!悠輝もそっぽ向いてないで助けてくれ!」
「すまん一夏、千冬さんには逆らえん。諦メロン」
「千冬姉、すと、にゃーーー!?」
完全に千冬さんの着せ替え人形と化した一夏ちゃん。俺の手にはカメラ。あれどうしてこうなったっけ……?
————遡ること3時間前。
「さて、まずは……服だな」
千冬さんの提案で近くのショッピングモールに来ちゃった。来ちゃった(絶望)。いやー……帰りたい。でも帰れない。こんな状態の一夏を流石に放ってはおけないし、何より今ここで逃げたら間違いなく千冬さんに頭握りつぶされる。ジャガイモですらつぶすの100kg近い握力がいるってのに人間の頭軽く潰せちゃう千冬さんマジ最強。
「一夏、行きたい店はあるか?」
「千冬姉のおすすめでいいよ……」
「目が死んでるぞ一夏」
もう今から女子の服を着なきゃいけないという体験したくなかった出来事が目前に迫ってきて思考放棄してるな……それ以上にTSの方がいやだと思うんですけど。
「私のおすすめでいいんだな?言質はとったぞ」
「あ………ドンマイ一夏」
「???」
なんとなく察した俺ガイル。千冬さんにしっかりと、けれども壊れ物を扱うように繊細に腕を掴まれた一夏がお店につられていき、あれよあれよという間に千冬さんの千冬さんによる千冬さんのための一夏ちゃんファッションショーが開催されたのだった……
「今思い出しても流れるように来たはずなのにまだまだ終わる気配がないな……?」
一夏の次の衣装にお着換え中今まで撮った写真を確認する。千冬さん?次の一夏の服を身繕いに行きましたよ()。そしてこうしてみるとやっぱ一夏ちゃん超美少女。モデルさんが着るような最近はやりのコーデから果てはドレスまで……似合わないのが一切ない。千冬さんのセンスがいいのか素材がいいのか……どう考えても両方ですね間違いない。見てるこちらとしてはただただ眼福なんだけどね、うん。視界の端の買うことが決まった服の山を見るとね……うん、恐怖しかないよねって(震え)。なんで1m近く積もってるんですかね……おいおい死んだわ俺。
「うぅ……もう無理だ……死ぬ……」
「おー、次はなんd」
言葉が出ないというのはこういうことかと今身をもって体感した。真っ白なサマードレス。顔を真っ赤にした一夏の長い黒髪と対照的でよく映えている。肩や背中の方もかなり露出していて、女の子になった一夏の肌の白さがこれでもかと主張してきた。
「可愛い……」
「……は、はぁ!?お前大丈夫か悠輝!?というか戻ってきてくれお前がいないと俺1人じゃあの千冬姉を抑えきれない!!!」
「はっ!?す、すまん一夏」
肩を思いっきりゆすられて正気に戻る。それはそれとして早急に離れてほしい。俺の中の何かがブレイクしそう。主に理性とか。いやそんな簡単にブレイクするほど弱くもないけど。それほど今の一夏は可愛すぎる。
「一夏…………」
「あ、千冬姉……」
振り返ると次の衣装を持ってきた千冬さんが茫然としていた。しばらく一夏をじーっとみて、次の瞬間
「なんだこの最強に可愛い生き物はッッッ!!」
「うへあっ!?」
一夏ちゃんにダイブしてった。もう収集つかないですねこれはい……この後は山のような服とワンピースをそのまま購入、着なかったものは店員さんに片付けてもらうことに。手伝いましょうかと聞いたところ恍惚とした表情で
「大丈夫です、いいものが見れましたので」
といってたので余計なことは突っ込まずに撤収。そしてまぁ予想通りというかなんというか、服が……重いです。まだ買い物あるらしいよ?終わったな(白目)