こんな設定あったらいいな、個人的にこういう奴らいねぇかな。 作:合間な人
一番苦戦した敵はローランの黒獣です...二度とやりたくない。あれだけやってることモンハンなんだよなぁ...
俺はいつものように課題を終わらせ、食事をとり、そして平和な日常を送っていた。そして目覚めれば全くおかしな状況になっていた。
気付けば、藪医者のような男から輸血をされ、大きな狼に殺されてから狩人の夢とやらに起きたのがすべての始まりだった。あれからどれくらい経ったのか、今までの体験のせいで数えるのも億劫になった。今、自分で出来ることと言えば、獣を狩り、出来る範囲で人を助け、そして平和に生きる。
初めて死んで、夢で起きたときは驚いた。抉られたはずの腹を触る。なんともない。食いちぎられたはずの頭を触る。いつもの頭だ。いつもの頭というのもおかしい表現だが、なぜか死ぬ前の自分だった。しばらく状況を整理したが、なにも理解できない。いや、理解を拒んでいたと言っていた方がいいだろうか。死んだ痛みを体感したのだから。考えれば考えるほど吐き気がしてくる。呼吸が荒くなる。少しでも気を紛らわすため歯を食いしばり、口を抑える。
「っ....くそが...」
つい、息が荒くなりながら悪態をついてしまう。目を瞑り、そして深呼吸をする。少し落ち着いてきて、俺は周りを見渡す。
『使者』と呼ばれる骸骨から計五種の武器を目の前に出された。三つはいわゆる近接系。剣の様な杖、鋸、そして斧。人並みの生活をしていた僕は斧を振り回せる筋力もない。鋸は獣によく効きそうだと思ったが、しっくりこなかった。残るは剣の様な杖。この杖には人としての矜持がある気がしたから。俺を殺した獣のようにならないように。一番人のような武器だった。
俺は剣のような杖を取り、それを見た『使者』達はすぐに地面に沈んだ。どういう仕組みなのかはわからないが、そこまで気にするものではないだろう。次の『使者』が提示するのは短銃か散弾銃かだ。俺は短銃を取った。
「...ありがとうな」
好意で渡したのか、何か裏があるのかは知らないが武器をくれることはありがたい。使者が沈む前にお礼を述べた。彼らから笑い声が聞こえた気がした。その声に嬉しさが混じっている気がした。
目の前の扉を開けると、本があちこちに重なっていた。祭壇のような、職人の作業場のようなそんな場所だった。次に目に入ったのは車椅子に座る老人だった。話しかけたところ彼はゲールマンと名乗り、曰く『狩人の助言者』だそうだ。俺は狩人になった覚えはないのだが、彼は『狩人とは獣を狩るものだ。』と言った。前途多難かつ、右も左もわからない為、俺はその言葉に従うしかなかった。墓の前に立ち、目覚めの場所を思い浮かべる。
俺は目覚める。そして目覚めるなり獣の唸り声が聞こえて来た。武器を握りしめ、そして狼擬きを狩る。ふと思い出したのは使者の札の一つ、『打撃の際、銃を撃ちぬくと体勢が大きく崩れる。狩人ならその隙を逃がさず、抉れ』と。後ろ足で立ち、威嚇するように狼擬きは前足を大きく広げる。どう見ても予備動作だ。銃を獣に向けて打つと、がくんと獣は脱力するように体勢を崩す。その隙を逃がさない。貫手で胴体に当たる部分を貫き、そして抉る。手には肉を貫いた感触が残り、顔を顰めるが止まってはいけない。すぐに抜き、傷を大きくするように引き抜き、そして傷口から大量の血が噴き出る。何かが頭の中に入る。それはわからないが、気持ちの良い物ではなかった。
あれからどれくらい経っただろうか。狩り、狩られ、友好的な人を見つける。そういう人たちから狂い始める。上位者なるものを連盟の同志と共に狩り、俺に仇なすす狩人も狩り、そして最後には何もな起きなかったかのように、自分のやったことは全て無駄だったと嘲笑うが如く、俺は輸血台に居た。どうせ繰り返すのだ、俺はへその緒の様なものを自分に使い、そしてゲールマンに安らぎを与えた。彼の声音は最初から最後まで悲哀と諦念に溢れ、そして疲れ切っていたのだから。最初の狩人なのだから、それもそうだろう。何人のも狩人を育て、そして送り出す。それを繰り返したのだろう。繰り返すたびに、ここにいる前の思い出が鮮明になっていく。鮮明にしなければただの獣狩りの機械になってしまうとわかっていたからだ。
最初から最後まで狂わなかった人が一人いた。俺と同じ狩人で、人にやさしく、狩人には向いていないような内面の持ち主だった。最初に会った時は俺に仇なすものとして最後には勝った。だが、二回目に彼の言葉をしっかり聞き、そして獣を殺さずに後ろから挨拶してみたら、案外普通に世間話の出来る人で驚いた。今では偶に彼の居る塔を上り彼と同じ景色を見ながら話しかける。
「なぁデュラ」
「なんだ?」
「俺の立ち位置は変わらないって前言ったよな。」
「自分に仇をなさんとする者は叩くが、それ以外に危害を加えるつもりはない、だったな。」
「ここでは無条件で手を出さないことにしているけどな。少なくとも俺はあんたのような人がいて、とても助かったよ。」
「私はただ貴公の話を聞いているだけだ。しかし貴公もよくここに来る。ここに思い出でもあるのか?」
「いや、気が狂わない人がいるのは大きな救いさ。...邪魔したね、そろそろ行く。」
「そうか。いつでもここに来い、狩人に繰言は不要だが、狩人にも休息は必要だ。それに貴公の話も退屈しのぎになるからな。」
話は終わり、狩人の確かな徴を使い、夢に戻る。何度も繰り返し、見た光景だ。疲れた気がする場合は『人形』と世間話をしたり、デュラとああやって話している。その時だけ、自分が獣を狩るだけの狩人だと忘れられる気がしたからだ。それに狩人としては失格だが、デュラの言い分もわかる。獣とは人間から来るものだった。ギルバートを見て、それを確信した。だが、獣となった人に人間としての心はもうない。俺はあくまで人としてデュラの言い分を旧ヤーナム市街でのみ尊重するが、狩人として人に仇を成さんとする獣になった人を狩るだけだ。おそらくデュラは親しい人が獣になっていく姿を見たのだろう。そして狩人として旧ヤーナム市街を燃やすところも見たのだろう。だから、今に至ったのだと思う。狩人として破綻した今の考えに至ったのだろう。だが人としての死を与えるか、獣になったとしても彼らを人として見て殺さずにそっとしておくかの二択に正解なんてない。ガスコイン神父の例があるから、殺した方が本人も幸せなのだろう。何せ、獣に変貌した挙句、妻を自らの手で殺してしまったのだ。そんな奴らはおそらくヤーナムでも珍しくないだろう。獣と化すか、人ならざるものと化し、人を忘れ、そして大切なものを自ら壊す。手遅れだったとしても、俺は獣を狩る。彼らがせめて来世で人としての性を持ち、人並みに幸せな人生を享受できるために。そのために、人間に仇名すものを狩る。狩りを成就するために。
狩人として、そして最後の助言を貰うものとしてゲールマンに休息を与えねばならないと思った。燃えている夢を見て思う。どうせ、これもまた見る。一つのループでゲールマンから狩りのノウハウを教えてもらった。最初は弟子を取らないと言っていたが、食い下がったら根負けしてある程度教えてくれた。得物の落葉を振り、そしてゲールマンの教えを体に染み込ませた。そして、そのループでは弟子としてゲールマンに休息を与えた。今回も俺はそうする。最後の狩人として、そして最後の助言を貰うものとして、世話になったものとして、俺が出来る最善だ。
そんな決意を胸にしながら燃える夢を見ていると人形から話しかけられる。
「狩人様。お待ちしておりました。間もなく夜明け…夜と夢の終わりですね…大樹の下で、ゲールマン様がお待ちのはずです。」
「人形さん、色々ありがとうな。俺の世間話に付き合ってくれたり、手伝ったりしてくれて。」
「いえ、礼には及びませんよ。あなたは私に大きなものをいくつも教えてくださりました。楽しいの思い出話や昔話、この髪飾り、そして他の狩人様からの言葉も。お礼では足りないくらいのものを私はあなたから受け取りました。」
「そうか、喜んでもらえたのならよかった。...そろそろ行くよ。ゲールマンさんを長い悪夢から休ませるために。」
「そうですか...狩人様、貴方の目覚めが有意なものでありますように。」
「あぁ、また会おう。人形さん。達者でな。」
大樹の前の花畑に向かい、ついにはゲールマンさんが待つ大樹の前に着く。
「ゲールマンさん、その刃で俺をこの夢から解き放つつもりですよね?」
「狩人よ、君はよくやってくれた。その通り、君は私に介錯される。君は死に、そして夢を忘れ、朝に目覚める…解放されるのだ。この忌々しい、狩人の悪夢から…」
俺は知っている。彼は自己犠牲からこの行動をとっているのだと。一番辛いのは、夢でずっと苦しんでいるゲールマン自身だ。彼の寝言でいつも聞くのは寂しさと苦しさ。何時も喋っている時もそれがわかる。俺は、彼に問う。
「俺を殺して、その後どうするのです?」
「新たな狩人を待つさ。」
それでは永遠に彼は悲しいままだ。もう、彼が苦しむ必要はないのだ。三本目のへその緒をすべて使い、夢の主を狩ったことのある俺だから言える。彼が夢にとらわれ続ける必要がないのだ。覚悟を決め、俺はゲールマンさんに言う。自分でも苦しくなるのがわかる。話す人には情が移る...狩人としては私情を出してはいけないのに。
「...ゲールマンさん、もういいんです。貴方ももう十分、助言者として狩人として俺たち後世の狩人に知恵と胸を貸しました。貴方に必要なのは自己犠牲ではなく、休息です。」
「何に吞まれたわけでもなくそういうのか。この人生でそれを言われたのは初めてだ。だが、助言者として私はここに居なければなるまい。君に私の苦しみを味合わせたくないのでね。...ゲールマンの狩りを知るがいい。」
「...やはり貴方はとんでもないお人好しだよ。ゲールマンさん。」
そういい、ゲールマンと俺は獲物を構える。片や大鎌に変わる刃の葬送の刃、片や一対の打ち刀と短刀からなる仕掛け武器、落葉。何度もこの場面を体験したが、ここで行われるのは自己犠牲から来るどちらかの介錯そして、高尚な狩人同士の決闘。血に飢えた狩人を倒すこととは訳が違う。
「行きますよ、ゲールマンさん...!あなたに休息を与えるために。」
「来い、若き優秀な狩人よ。」
最初の狩人と最後の狩人がぶつかる。長いリーチの刃を受け流しながら、大降りになったところを銃で体勢を崩し、そして抉る。抉られたゲールマンさんは仰け反るがすぐに体制を立て直し、そして銃を撃ってくる。
俺は知っている。あの散弾銃は貫通弾も撃って来る彼だけの銃だ。だが、どちらにせよ、攻撃に当たるわけにはいかない。ステップで避ける。ただ、毎回思うのだが、このステップ、攻撃をすり抜けるのだ。ステップで地面から足が離れた瞬間、その一瞬だけ、あらゆる攻撃が俺をすり抜ける。他の狩人も然り。
彼が刃を鎌にした。ここから気合を入れないといけない。
刃が交差する。刃がぶつかり合い、発砲する音が鳴り響く。
「やはり、マリアさんの師であり、原初の狩人だけある。年季が手強いですね、ゲールマンさん...!」
「なぜその名を知っている?」
「悪夢であったんですよ。彼女もそこに居ました。彼女はとても強かった。この落葉の技術も割合的には彼女から教わりました。」
「そうか...あちら側に送ったのだな?」
「...えぇ、彼女も苦しんでいました。そして優しい人でした。」
この世界は人を殺し過ぎている。人としても、文字通りでもだ。上位者共は生命を弄び過ぎた。愚弄した。獣の病なるもののせいで、死ぬ必要のない人が死んでいく。ギルバートは獣になってしまい、ルドウイークさん、マリアさん、ゲールマンさんは優しさ故に苦しみ、実験練の皆はその命を実験のせいで弄ばれた。使命を全うし、人としての矜持を保っていたアイリーンさんも血に酔っていたカインの流血鴉に追い詰められ、アルフレートはカインハーストの女王を殺した末に狂い、人として終わってしまった。その中で特に許せなかったのは、何も知らない少女と、普通の神父として、父として生きていたかもしれないガスコイン神父までもが獣共のせいで、狩らざるを得なかった。俺が殺した。
激闘の末ゲールマンさんは片膝をつく。
「やはり、狩場から身を引いてがは、全盛期の様には行かんな。君は私が思った以上に優秀な狩人だよ。」
「...ゲールマンさん。ヤーナムは何もかもが破綻している。人を殺し過ぎている。そう思いませんか?」
「だが、そこで生まれてしまった。それが地獄の始まりだ。私はもう、諦めたよ。ここから見える。ヤーナムはどんどん酷く、醜くなる。ビルゲンワースの学者共が好き勝手やったせいで、上位者を呼び寄せた。いや、そう仕向けたのかもしれない。」
「だから、俺は終わらせます。ゲールマンさん、介錯は俺がします。だからもう休んでください。あなたは十分に狩人として、助言者としての役割を全うしました。そして、十分この世界で苦しみました。だから、もういいんです。」
「あぁ、長い悪夢だったよ。ありがとう、優秀な狩人よ。やっと終わるのだな。」
「来世は、獣の病も上位者もいない世界が良いですね。」
「あぁ、そうだな。」
「...おやすみなさい、ゲールマンさん。」
そういい、俺は落葉でゲールマンさんの首を切り落とした。やはり、親しかったものを葬るのは気が滅入る。何度やっても、痛むものは痛む。が、ここで終わりではない。本命が来る。青ざめた血が、全ての元凶が。この悪夢の主が。
それは俺に抱き着こうと手を伸ばしてくる。俺はへその緒を使い、上位者に至ったのだ。
俺が思った通り、それは俺を拒絶した。抱き着いた後何かに気付いて、そしてそっと置きそして俺に襲い掛かった。
難なく狩った、だがやはり腑に落ちない。不可解な動きをして、それが何をしたいのかわからなかった。まるで単純な物だった。月の魔物はあまりにも弱かった。
それを狩り、俺は夢の主となった。
烏賊になった俺は元の狩人の姿に戻った。何回もこれを経験しているとある程度掴めてくる。
狩人としての使命を全うできたと思う。上位者を狩り、獣を狩り、正気を失い発狂した者も狩った。どれだけ奔走しても、運命を変える事は出来なかった。破綻しているかもしれないが、殺してしまった後、黙祷を捧げたりもした。こちらに生まれた全員、来世は平和な世の中でそれを謳歌してほしいものだ。
「さて、今回は帰れるかどうか」
今までの行いを無駄にしたくないと、そう思った。
狩人のステータス
生命力:50
持久力:25
筋力:25
技量:79
血質:15
神秘:15
過去:特筆なし
装備
右手:落葉
左手:獣狩りの短銃
嘴の仮面
狩人の狩装束
神父の狩手袋
教会の黒脚衣
全体的に低いかもしれませんが最後にプレイした時のアバターのステはこんな感じでした。でも過去は「生まれるべきではなかった」です。やはり低ステだと初回プレイよりも難しく感じるものですね。
読んでくれて、ありがとうございました。