ハイスクールD✕D:LEGENDS アルセウス 作:競馬好き
二頭の龍をとっちめてから数千年。その間に俺は人間世界でも認知され、絶対に手を出してはいけない生物、世界で一体だけの龍として生物図鑑に登録された。俺、龍じゃないんだけどな。まぁ、いいか。今はヨーロッパにある国に滞在している。そこで俺は宗教の黒い部分を見てしまった。ある金髪のシスターの力に目をつけたもの達がそのシスターを聖女に勝手に祀りあげたのだ。俺はその光景をしばらく見ていたが、そのシスターが管轄している地域にある悪魔が怪我をして現れた。シスターはその悪魔を見つけた。俺はエクソシストでも呼ぶのかと思っていたが、シスターはその悪魔を自身の力をもって癒したのだ。俺はそれに驚いた。まさかこんなにも優しく、命に対して平等に接する光景を久しぶりに見たのだ。俺はそのシスターに俺の加護を与えた。俺のモットーはすべての命に対して平等に、だ。彼女はそれが出きると思い、アルセウスの加護を与えたのだが、そのシスターは教会から魔女と言われ追放された。やはりあの神はいまだにこんな糞みたいなことをしているらしい。後でとっちめておこう。そう決意した後、俺はそのシスター、アーシア・アルジェントに接触することにした。俺はアーシアの目の前に降り立った。
「あ、アルセウス様!? どうしてこんなところに?」
何で様付けなのか俺は疑問に思ったが、そんなことを気にする俺じゃない、俺はその場に座り込み、エスパープレートを使い、自分をエスパータイプにしアーシアを俺の背に乗せた。俺は浮かび上がり、少しは信用できる神の子見張るもの、グレゴリに彼女を一時的に預けることにした。何かあれば俺が何とかしよう。俺は近くに洞窟を見つけ、一晩そこで夜を明かすことにした。洞窟の前に降り立ち、アーシアを洞窟の中に入らせ、俺は近くの川に行った。川で魚をとり、次に近くの山に行き、山菜をとり、洞窟へ戻った。帰る途中で拾った木の棒を使って火を起こし、魚を焼く。山菜は煮沸消毒した川のみずを使ってスープにした。アーシアにその二品を差し出した。
「あ、ありがとうございます」
魚を食べ始めたアーシア。魚に塩をふることを忘れていた俺は塩を創造して魚に振りかけた。その光景を見ていたアーシアはやめるように頼んだが、この力は俺の力、何に使おうが俺次第だ。アーシアの制止を無視して塩を振りかける。アーシアはその魚をどうしようかと見ていたが、意を決してかぶりついた。アーシアは魚を食べている最中に泣き出した、俺はアーシアを囲うように座り、念話で大丈夫だと言い、落ち着かせた。
「あの、どうして私にこんなにも親切にしてくれるのですか?」
アーシアが聞いてくる。俺は彼女の頭の中に俺が見た光景を映し出した。
「悪魔を癒したから、ですか?」
俺は頷いた。アーシアは驚き、なぜかと聞いてきた。俺は念話で俺のモットーを教えた。
「命に対して平等に、それがあなた様の本当の教えなのですね?」
教え、と聞いて俺は首をかしげた。
「アルセウス様は知らないのですか? あなた様とその子供達が聖書に書かれているのですよ?」
え!? そうなの!? 初めて知った。人間の頃から宗教になんぞ興味の欠片もなかったから聖書なんてものは見たことすらない。アーシアは持っていた鞄から聖書を取り出し、見せてくれた。そこにはシンオウ神話のような絵と共に俺の教え等が書かれていた。しかし、その教えは俺のモットーとは正反対の内容だったので俺は怒った。
「私もまさかアルセウス様の教えが虚言だとは思いませんでした」
俺もこんな内容だとは思わなかったよ。やはりあの糞神は後でとっちめておこう。そう新たに決意した後、俺は眠りについた。
朝になり、昨日干しておいた魚と残った山菜のスープを温め、彼女に差し出した。
「アルセウス様は食べないのですか?」
俺は頷いた。そもそも長い間生きては来たが、腹が減ったということはなかった。アーシアが食べ終わった後、その場を綺麗にし、冥界へと向かった。堕天使領に着き、グレゴリのある場所へ向かった。そこでレジギガスが暴れてたので、遠くの氷山に封印した。その光景を見ていた堕天使は驚き、聖書の内容が虚言であったことに気づいていた。俺は手紙を書き、アーシアに渡した後、グレゴリの総督、アザゼルのもとに連れていった。その後、俺はまたこの地球の繁栄を見届けるために飛び立った。
アーシアサイド
アルセウス様が手紙を持たせて、堕天使さん達のところに置いていった。なぜ置いていってしまったのかわからなかったが、何か意図があるのだろうと思い、グレゴリの総督アザゼルさんについていった。
「ここが今日からお前さんの部屋だ、好きに使ってくれ」
そう言ってアザゼルさんはいってしまった。私は部屋にあるベッドに座り、アルセウス様からもらった手紙を読んだ。私は内容を読み進んでいくうちに泣き出した。手紙にはこう書いてあった。
俺との旅はここで終わりだ。後は君が人生という物語を紡いでいってくれ。俺はいつも君を見ている。何かあれば俺がすぐに向かう。安心して過ごすと良い。
君の最初の友人、アルセウスより
これが私に初めてできた友達との出会いでした。
「でもアルセウス様、あなたの友達だなんて誰にも言えませんよ」
そう呟き、私は手紙を宝のようにしまって、眠りについた。その夜、私の大好きな人と一緒にアルセウス様に私たちの子供を見せにいっている夢を見た。
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