インフィニット・ストラトス~無敵の刑事は今日も飛ぶ~   作:とあるP

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とあるPです。

いよいよ、タッグマッチトーナメント始まります!

前回も言いましたが、3部構成でいきたいと思います。

それでは本編どうぞ!


第8話 タッグマッチトーナメント(前編)

シャルルが部屋に入って来て、互いにルールを決めてから修司達は寝ることにした。神楽はエカチェリーナと一緒の部屋となった。

 

そんな事があって次の日。相も変わらず修司は朝一のトレーニングの為に道場に向かうのであった。そこには意外な人物がいた。

 

「ん?おはようございます。一夏君」

 

「あ、修司さん!おはようございます」

 

「意外ですね。一夏君がここ居るなんて」

 

「アハハ…箒の奴に『修司さんがトレーニングしているのに一夏はしないのか?』と言われたので」

 

「なるほど」

 

「それで、修司さんはどうしてここに?」

 

「僕も同じですよ。いつも通りのトレーニングです」

 

「へぇ~因みにどのくらい続けているんですか?」

 

「そうですね~かれこれ12年くらいですかね」

 

「ええ!そんなにですか!」

 

「最も、警察学校に入学した当初は先輩達にボコボコにされてましたけどね」

 

 

修司の言う先輩達とは大学生や社会人の言うレベルであり、県大会出場レベルの子達とは一線を超えている。そんな事も知らず一夏は修司相手に対戦を挑んでいた。

 

「なぁ修司さん!俺と勝負してくれ」

 

「はい?」

 

「俺、いつまでも弱いままじゃあ嫌なんだ!誰かを守れるくらい強くならないといけないんだ!」

 

「一夏君…」

 

「お願いします!!」

 

そう言って一夏は頭を下げてきた。正直、今の一夏では到底修司に勝つのは難しい。ましてや彼はまだ高校生になったばかり。これからの事を考えるとまだまだ先はある。

 

しかし、修司はかつての自分と重ねてみた。真耶の両親に誓ったあの日を『警察官になってこの世の中をいい方向に持っていきたい』そんな事をしたいと思って始めてきた剣道では向かう所敵なしとなっていた。

 

そして、一夏を育てるのにいい機会だと思って修司は勝負を受けた。

 

「いいでしょう。それじゃあウォーミングアップをしてから始めましょうか」

 

「はい!」

 

お互い道場内を走りウォーミングアップを済ませて防具を付け始た。そして、試合が始まった。

 

「それでは…はじめ!」

 

「うぉりゃー!」

 

「セイヤーー!」

 

初め修司は一夏の出方を探る為わざと打ち合わせた。ある程度打たせて一夏の癖を学んだ修司は打って出ることした。

 

くっ!流石修司さん…そう簡単に勝たせてくれないか

 

ほぅ…あれ程打ちのめされてもまだ向かってくるか。こりゃあ鍛えられそうだ

 

修司は内心嬉しかった。そして、朝食の時間になりそうだったので決着をつけることにした。

 

バシバシ!

 

ここだ!

 

しまった!

 

一夏が一瞬のスキを与えてしまったため、修司の逆銅が決まり一本となった。

 

「銅あり一本!」

 

「あ~負けた!」

 

「お見事です…と言いたいところだけど、まだまだですね」

 

「まぁ、最初から修司さんに勝てると思っていませんでしたから」

 

「ダメですよ。そう思ってしまっては勝てる勝負も負けてしまいますよ」

 

「そう…ですね!次は負けませんよ!」

 

「その意気です」

 

ちょどその時2人して腹の音が鳴ったので、大笑いしていた。

 

グ~ウ

 

『プ、アハハ!』

 

「それじゃあ終わりにしましょうか」

 

「ええ、そうですね」

 

「お互いに礼」

 

 

『ありがとうございました!』

 

 

互いに礼をした後に自室に戻った2人は、シャワーを浴びて食堂に向かうのであった。シャルルと一緒に出てきた、修司達を見て修司ラバーズは羨ましそうに見るのであった。

 

しかし、セシリアと神楽は何処か余裕だった。

 

素の修司さん様かっこ良かったですわ~

 

あんな姿を自分だけが見れたと思っている2人であった。そうこうしているうちに、4人は食堂について注文しており、修司は納豆定食、一夏は焼き魚定食、箒は日替わり定食、シャルルはサンドウィッチにした。何故か一夏のご飯だけ大盛りになっていた。

 

「一夏、朝からよく食べるね」

 

「ああ、修司さんとトレーニングしたら腹減っていたからな」

 

「それって、ケンドーだっけ?」

 

「そうだよ。修司さん強いんだぜ!全く歯が立たなかったからさぁ」

 

「そりゃあそうだ。修司さんは全国大会の青年部で優勝している経験があるからな」

 

「箒さん、そんなの昔の話しですよ」

 

「いいや、言わせてもらう。修司さんの太刀筋には目を見張るものがあるぞ!例えば…」

 

そう力説する箒を見て、修司は少しだけ、ほんの少しだけ恥ずかしくなった。その姿を遠くのテーブルから覗いていたのは修司ラバーズの面々だった。

 

「ねぇねぇもしかして篠ノ之さんも修司さんを狙っているのかな?」

 

「それはないんじゃないかな」

 

「…どうしてそう言えるの?」

 

「だって箒ちゃん、一夏くんの事が好きだからじゃないの?」

 

『だよね~!』

 

修司ラバーズは安心しきっているが、他にも最大の敵千冬・真耶・楯無・簪がいる事を知らなかった。

 

 

 

 

時刻は4時限目。次は昼休みになろとした時であった。そんな時事件は起きた。

 

「~以上で終わります。では号令」

 

「きりーつ」「れーい」

 

「あ~お腹ペコペコ~」

 

 

クラスメイト達が食堂に向かう中修司は1人職員室に向かっていた。理由は千冬と真耶から呼び出しを受けたのである。

 

「ったく、なんで俺が呼ばれなきゃあいけないんだよ…」

 

そう愚痴ていても仕方ない。職員室の前に着いた修司は千冬と真耶を呼び出すのであった。

 

「失礼します。山田修司、織斑先生と山田先生に用があって参りました」

 

「お~こっちだ」

 

そこには、書類で埋もれていた真耶と千冬が仲良くランチをしていた。

 

「お呼びでしょうか?織斑先生(・・・・)山田先生(・・・・)

 

たっぷりと皮肉を言ったのにも関わらず、千冬達は涼しい風だった。

 

「うむ、次の授業で使う教材を持ってきてほしいのだ」

 

「結構重たい物なので、男手があれば助かるんだけど…ダメかなお兄ちゃん///」

 

千冬にあごで使われるのは癪だが真耶にああ言われてしまっては、仕方ない。腹をくくるしかなかった。

 

「…分かりました。それで、その道具は何処にあるんですか?」

 

「それはな…」

 

千冬から場所を聞いて修司は向かうのであった。今から行っても昼飯は間に合わないので千冬に言われた場所に向かうのであった。その途中更識姉妹にあった。

 

「こんにちは。楯無さん。簪さん」

 

『こんにちは!修司さん!』

 

「今帰りですか?」

 

「はい。修司さんは?」

 

「これから、織斑先生お使いで次の時間で使う資料を取りに行くところですよ」

 

「…どこに行くんですか?」

 

「えっと…」

 

修司は2人に場所を教えた。そしたら2人は顔を見合わせてこう提案してきた。

 

「その場所なら、帰る途中なので手伝いますよ」

 

「いいんですか?」

 

「…うん。修司さんには色々お世話になっているから」

 

「なら、お言葉に甘えてお願いしようかな」

 

『任せてください!』

 

そう言って更識姉妹の後を付いて行くと目的地に着いた。早速、修司は目的の段ボールを取る為に中に入っていくのであった。

 

「IS学園にこんな物置小屋みたいな場所があるなんてね」

 

「ここには、文化祭やその他お祭りで使わなくなったものが入っているんですよ」

 

「…私も偶にここに来る」

 

「え?簪ちゃんも?」

 

「…うん。授業やIS開発で行き詰った時とかにここに来て、リフレッシュしている」

 

「ダメよ簪ちゃん!今度からはお姉さんの所に来なさい!いいわね!」

 

「…う、うん。わかったよ。お姉ちゃん」

 

そんな光景を見つつ、修司は目的の物を探していた。そして、棚の上にある段ボールが見えたので取ろうとした。

 

「あった。これですね」

 

「私が取ってあげますね」

 

楯無が取ろうとした瞬間、僅かに段ボールが揺れて楯無の所に落ちてこようとした。

 

「あ、危ない!」

 

「え?」

 

「お姉ちゃん!!」

 

ガラガラ~

 

咄嗟の事で楯無の反応が遅れてしまったが、運よく修司は楯無をかばった。しかし、打ちどころが悪く修司は意識を失ってしまった。

 

「うっ!」ドサっ!

 

「え?」

 

「修司さん!」

 

「嘘!修司さん!修司さん!」

 

いくらゆすっても修司は目覚めることはなかった。更に不幸は続く。

 

「どうしよう!」

 

「落ち着いてお姉ちゃん。先ずは織斑先生に連絡しないと」

 

「そうね。私ちょっと行ってくるわ」

 

楯無は助けを呼ぼうとしてドアを開けようとした。しかし、立て付けが悪くドアは開かなかった。

 

「え、噓!開かないんだけど…」

 

「…それじゃあ私達、閉じ込められたってこと…」

 

 

 

 

 

 

 

一方意識を失った修司は不思議な空間にいた。真っ暗な空間で、浮いているのか沈んでいるのかわからない場所だった。そこには、いつも修司をサポートしているISのコア人格たちがいた。

 

ここは…

 

【あ、マスター】

 

誰だ君たちは?

 

《え~ユイ達の事忘れたの?》

 

ユイ…もしかしてここは、コア人格の中なのか?

 

『左様。ここは【シルバーバレット】のコア人格の中だ』

 

それじゃあ君たちがいつも、サポートしているコア人格か?

 

【この姿では初めましてですねマスター。私がユカリです】

そこには、青髪で褐色。メガネが似合う巨乳女エルフがいた。とても大人しく普段は温厚で真面目キャラのようだ。

 

〈はじめましてマスター!私はルージュだよ!〉

髪が燃えており元気いっぱいの女の子がユカリの後ろからひょこっと顔を出した。まだ、あどけなさを残している。

 

『拙者はユークリウッドと申す。以後お見知りおきお』

色白で白色の短髪、全身装甲に覆われている、いかにも武士娘の子が大鎌を持って立っていた。

 

[…はじめましてマスター。私がイノリです]

黒髪ロングで黒色のドレスを身に纏い、落ち着きのある人が椅子に座り、本を読んでいた。

 

《ヤッホー!マスターちゃん!ユイだよ!よろしくね》

如何にも金髪ギャル風の子で修司の事を「マスターちゃん」と呼んでくる子はアメを舐めながら言ってきた。

 

てか、どうしてここに来たんだ?

 

[…それは、マスターの状態が非常に危険な状態だからですよ]

 

危険な状態?

 

【ええ、マスターは楯無さんが荷物を取ろうとした時に、楯無さんをかばって荷物に頭をぶつけて今意識を失っています。】

 

[…更に不幸な事にドアが開かなくて現在閉じ込められています]

 

マジかよ…ここから出る方法はあるのか?

 

『それは、拙者を使えば楽だがそれだとIS規約に違反してしまうぞ…』

 

構うもんか。それで彼女達が守られるのであれば

 

『ウム!よう言った!なら名残惜しいがここまでにしよう』

 

ありがとうな

 

 

そう言うと周りの景色が明るくなってきた。どうやら修司が目覚めようとしているらしい。そして、去り際にユカリからこんな事を言われた。

 

【マスター、近々IS学園で騒ぎが起こります。お気を付けください。】

 

どんな騒ぎになる?

 

【分かりません。しかし、マスターにとって大きな試練になるでしょう】

 

そうか…忠告ありがとうな!

 

そして、修司は意識を覚醒して行くのであった。そして、コア人格達はこれからの事について話し合っていた。

 

 

 

『それよりもユカリ。本当に主に危機が及ぶのか?』

 

【ええ、確たる証拠はないですがそんな予感がするんです】

 

[…大丈夫でしょうか?]

 

《マスターちゃんなら大丈夫だよ!何たってユイ達がついているんだもん》

 

〈そうだよ!ルージュ頑張るもん〉

 

【そうでしたね】

 

 

更なる危機に向けてマスターを守ろうとした5人のIS人格達であった。しかし、彼女達たちはまだ知らない。

もう1人(・・・・)のコア人格がいる事を…

 

 

???〖もうすぐだ。もうすぐで、我は解放される。待っているがいいマスター。いや愛しき人(・・・・)よ〗

 

 

 

 

 

倉庫に閉じ込められた2人は何とか脱出の方法を考えていた。

 

「お姉ちゃんどうしよう…」

 

「簪ちゃん…」

 

こんな時姉としてどうすればいいのか分からなかった。普段は飄々としてるがいざという時に動けない自分が情けなく感じた。そんな時、修司の意識が戻った。

 

「う、うん…」

 

『修司さん!』

 

「ここは?」

 

「倉庫の中です、何かドアが開かなくなって閉じ込められたんです」

 

「そうですか…分かりました。僕がISを展開してこのドアを破壊します」

 

「…でもそんな事をしたら修司さんが退学処分になってしまいますよ!」

 

「大丈夫ですよ。ここにいるのは誰ですか?」

 

「え?」

 

「学園最強無敵の楯無さんがいるんですよ」

 

「あっそっか!」

 

「ええ、楯無さんが口裏合わせをしてもらえるなら大丈夫でしょう」

 

「任せて!絶対に修司さんを退学処分にさせないわよ」

 

そう言って修司はISを纏ってモード金剛を装備した。

 

「それじゃあISを展開したら、僕の後ろに隠れていてください!」

 

『は、はい』

 

「来い!シルバーバレット!」

 

S&WM27を天に掲げて銀色の弾丸を撃ち出した。そして、ISを展開して弾を金色の弾丸に変えて金剛を呼び出した。

 

「モードチェンジ:『金剛』!ハァ!」

 

スパーン!

 

金属製のドアを一閃!すると、ドアは真っ二つ割れて外に出る事が出来た。しかし、そこには千冬と真耶の姿があった。

 

『出れたー!』

 

「良かった~」

 

「また修司さんに助けてもらっちゃたわね」

 

「こんな僕でよければ、いつでも助けに向かいますよ」

 

「…ありがとうございました///」

 

「ほぅ…それはどう意味か聞かせてもらおうかな、山田」

 

「お、織斑先生!山田先生!どうしてここに?」

 

「いゃ、時間になっても山田が戻って来ないからな。どこで油を売っているかと思えば、こんな場所で女子生徒と3人きりでいて更に、無許可でISを展開していたからな…」

 

「あの~これには、深~い訳がありまして…」

 

「問答無用だ!こっちに来い!」

 

「い、痛い痛い!耳は、耳はダメ!」

 

「うるさい!今日という今日はたっぷりとお仕置きしてやる!」

 

千冬に耳を引っ張られながら修司は去っていくのであった。そして、楯無と簪は真耶に修司が退学にならないように懇願するのであった。

 

「あの、山田先生!」

 

「はい?貴女達は…」

 

「1年4組更識簪です」

 

「同じく姉の楯無です。どうか修司さんを退学させないでください!お願いします!」

 

「お願いします!」

 

2人はそろって頭を下げた。それを見た真耶は少しだけ羨ましく思ってしまった。こんなにも慕ってくれる人達がいると。だからこの2人が安心するように微笑みながら修司が退学しないことを告げた。

 

「大丈夫ですよ。今回は特例です。しかし、次はないと思いますがね」

 

『よ、良かった~』

 

「けど羨ましいですね。お兄ちゃんをこんなにも慕ってくれる人がいるなんて」

 

『お兄ちゃん?』

 

「あら、言ってませんでしたか?私と修司さんは血が繋がっていませんが兄妹なんですよ」

 

『え~!』

 

「最も、私は異性として見てますがね///」

 

『はぁーー!』

 

今日2つの爆弾を投下した真耶であった。

 

 

 

その日の放課後。千冬のお小言から解放された修司は自室に戻る途中であった。

 

「ったく、千冬の野郎。奉仕活動だと称して自分の部屋掃除させやがって…今度会ったら掃除のイロハを叩き込んでやる」

 

愚痴を言っているといつの間にか自室にいた。そして、シャワー室から音がしていることに気づいたのである。

 

「シャルルの奴シャワー使っているのか…そう言えばそろそろボディソープが切れそうだったな。新しいのに替えとくか」

 

修司はいつも使っているボディソープの替えを持ってシャワー室のドアを開けることにした。そこには…

 

「すみませんデュノア君。開けますね」

 

「ええ、ちょっと!」ガラ!

 

「これ替えのボディソープです。よかったら…」

 

「あ、ああ///」

 

そこには、シャルルのあられもない姿があった。均等の取れたボディには女の子特有の膨らみがあり、何より下にあるはず物がなかった。

そんなシーンを見られたシャルルの悲鳴が部屋に響き渡った。但し、修司の方は至って冷静だった。

 

キャーーーー!

 

「あ、すみません。ボディソープここに置いておきますね」

 

「え?」

 

「早く出てきてくださいね」

 

「あ、ハイ///」

 

そう言って何もなったように修司は出て行くのであった。けど、内心は焦っていた。

 

「ふぃ~焦った…まさか、ここで出会うとは…俺としたことがしくじったな」

 

実は修司は気付いていた。シャルルが女の子ではないかと。

 

 

最初は握手をした時だ。同じ男性操縦者の一夏は剣道をしていたから、多少なりともゴツゴツしていたがシャルルはそうではなかった。それに自己紹介をしている時も他の人達には分からなかったが、声質が高かった。そして、決定的になったのは一夏が更衣室で着替えようとした時に明らかに恥ずかしがっていた。

 

修司はシャルルが多少なりとも羞恥心があると思っていたが、あれは女子が男子の裸を見る時と同じ感じだった。

最も先ほどシャワー室事件で確信したのだが…

 

そんなことも知らずにシャルルがシャワー室から出てきた。ジャージ姿だったが明らかに胸の部分が膨らんでいた。

 

「あ、あの~シャワーどうぞ…」

 

「はい、いただきますね」

 

「え?」

 

驚いているシャルルを他所に修司はシャワー室に向かうのであった。そして、シャワーを浴びて冷静になり、今後の事を考え始めるのであった。

 

「シャワーいただきました」

 

「あ、はい…」

 

「……」

 

「……」

 

互いに黙っていたが沈黙を破ったのはシャルルだった。

 

「…いつから気付いていたんですか?」

 

「えっと…最初からですよ」

 

「え!」

 

修司は色々な点を指摘始めた。そして、シャルルはガックリと項垂れてしまった。

 

「~ってな事があったのでデュノア君ではなくて、この場合デュノアさんは女性であることが分かったのですよ」

 

「そうですか、アハハ…」

 

「それじゃあ僕から質問です。どうしてこんな危険ことをしてまでIS学園に入学しようとしたんですか?」

 

「そ、それは…」

 

「言いにくい事であれば、後で聞きますよ」

 

「いえ!言います。…実はボク…私は今の社長の愛人の子なんですよ」

 

「…」

 

「母はデュノア社に勤めていた人で、父アルベール・デュノアと出会ったんです。そして、2人は愛し合って私が生まれました。けど、母は病弱で長生きできず。私が10歳の時に亡くなったんです」

 

「……」

 

「そして、ISの台頭でデュノア社はISシェア3位になったんです」

 

「それはいい事ではないんですか?」

 

「第2世代ではシェア3位ですけど、今世界は第3世代の開発で競争しているんです。特に欧州では欧州連合の次世代機選定計画通称【イグニッションプラン】が始まっているので、我がデュノア社では遅れる事になってはいけないんですよ」

 

「じゃあ、なぜIS学園に?」

 

「父に引き取られた時に私のIS適正が高かったことで広告塔として活躍して欲しかったと思うんですけど、一番の願いは男性操縦者のISデータの奪取若しくは、男性操縦者のISを盗むことが大きな目的だと思ったんですよ…」

 

「けど、これでスッキリしました。やっぱり私にはスパイなんてむいてないなと思ったんですよ」

 

「…デュノア社はどうなるんですか?」

 

「良い所で他社の傘下になるか、自己破産ですかね。まぁ私にとってはどうでもいいですけど…」

 

「どうしてです?」

 

「女の子だってバレたらもうお終いです。いいところで牢屋にいれらて獄中生活ですよ」

 

「…」

 

修司はこの話しを聞いて、悲しいと今までない怒りが湧いてきた。目の前の子は人生に諦めを感じている。そんな事をさせてはいけないと思いある事をした。

 

「…すみません」

 

「え?」

 

パーン!

 

修司はシャルルの右頬を思いっきり叩いた。一瞬何をされたのか分からなかったが、次第にシャルルは理解してきた。

 

「ど、うして…」

 

「甘ったれるな!どうして生きようとしない!どうして、抗わない!どうして……助けを求めないんですか…」

 

「だ、だって…だって!そうしても無駄と思ったから!どうせ助からないと思ったからですよ!そりゃあ助かりたいと思ってますよ!けど、けど無理だから…」

 

「もし、助かる方法があったらどうしますか?」

 

「…たい。生きたい!皆と勉強したり、遊びたい!恋だってしたい!」

 

そこには、必死に生きたいと願っているシャルルの姿があった。そして、涙目で修司に懇願して来た。

 

「ねぇ修司さん…たすけて…」

 

「分かりました」

 

そう言ってシャルルの頭を撫でるのであった。そして、修司は即行動に移した。

 

「すみませんでした。ぶってしまって」

 

「大丈夫です。おかげで目が覚めましたから」

 

「そうですか…今日はもう遅いですから寝ましょう。明日から行動しますよ」

 

「はい、宜しくお願いします」

 

そう言って修司とシャルルは寝ることにした。しかし、修司だけは起きだしてシャルルが寝ている事を確認して部屋を出て、ある場所へ電話を掛けた。

 

「もしもし。杉下さんですか。山田です」

 

『おや、山田君。君からの電話なんて珍しいですね』

 

「すみません。夜分遅くに、電話して」

 

『いえ、構いませんよ。丁度冠城君と飲んでいたところですから』

 

「そうですか。なら、時間を改めた方がいいですかね?」

 

『大丈夫ですよ。緊急の用事なのでしょう?』

 

「参ったな。流石は杉下さんですね」

 

『オホホ、僕はそれほど万能ではありませんよ。それで用とは何ですか?』

 

「分かりました。出来れば冠城さんにも加わってほしいんです」

 

『了解です。スピーカーモードに変えますね』

 

そう言って杉下はスピーカーモードにした。そして、修司はシャルルの生い立ちや彼女を救いたい事を告げた。

 

「以上が話しの内容になります。杉下さん、冠城さん、僕あの子を救いたいんです」

 

『分かりました。こちらでも動いてみましょう』

 

『ああ、山田には世話になっているからな』

 

「ありがとうございます」

 

『修司さんファイトよ!』

 

「さ、幸子さん!?」

 

『おや、言ってませんでしたか?花の里で飲んでいたんですよ』

 

「あ~恥ずかしい///」

 

『けど、私尊敬するわ。女の子の為にそこまでやる修司さん素敵ですね』

 

「あ、ありがとうございます///」

 

『それよりも山田君。これからの事ですが…』

 

「は、はい」

 

『当面の間はこちらで調査致します。それまでの間その子の正体がバレないように警護をしてください。そうですね…2週間もあれば全て終わると思います』

 

「そうですか。分かりました」

 

『頼んだぞ、山田』

 

「はっ!」

 

電話を切ると、既に日付を超えて朝焼けが出てきた。修司はこれから帰って寝るのは無理と判断して、剣道場ではなくグラウンドを軽く走ることにした。

 

途中運動部のナギと清香に見つかりかけっこ勝負なってしまい寝不足によりヘロヘロになって、自室に戻って行くのであった。

 

自室に戻ると既にシャルルが着替え終わった後だった。

 

「お、オハヨウゴザイマス…」

 

「しゅ、修司さん!どうしたんですか?」

 

「ちょっと疲れましてね…」

 

「は、はぁ…」

 

「シャワー借りますね…」

 

修司はよろよろと重たい身体を滑らせながらシャワーを浴びて制服に着替えたが、それで限界だった。

 

「さて、いき…ます…」ドサ

 

「え!修司さん!大丈夫ですか!?」

 

「zzz…zzz…」

 

「寝てる?」

 

「zzz…zzz…」

 

「もう、これじゃあ朝食は無理だね…けど、昨日の修司さんカッコ良かったなぁ///」

 

「私の為にあそこまで怒ってくれたのは、嬉しかったなぁ///」

 

いつの間にか修司の優しさや厳しさ、そして何より

 

「私の裸覗いておいてなんもしないなんてちょっとムカつく…」

 

そんな鈍感な修司が気になっているのも事実である。だから少しだけいたずらをするのであった。

 

「いつか絶対振り向かせるからね///」チュ!

 

そう言って寝ている修司の顔にキスをするのであった。案の定2人は朝食を逃すのであった。

 

 




はい、シャルルの正体ばれましたね。今回修司がシャルルの裸を見ても反応しなかったのは、あの巨乳妹がいますからね。
 あとは、高校生ということで、手を出したら犯罪になりますからね~

次回から、タッグマッチトーナメント中編になります。そして、第6人目のコア人格も登場しますからね!

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