なんでヒーローやってんのか?喧嘩したいからだけど? 作:片腕仙人
今さらヒロアカを見て面白かったから書いたら書けた
更新が早いか遅いかは気分次第になると思いますがよろしくお願いします
気持ちのいいくらいの快晴、通勤通学で人々の行き交う街中。その頭上、遥か遥か上の高層ビルの屋上。そこに一人の女性が胡座をかき座っていた。
風になびいてキラキラと光輝く美しい金髪に額から生えた赤く立派な一本の角。角には星のようなマークがひとつ。赤い瞳にどこか体操服に似たような服に何故か半透明で透けているロングスカート。
脚には下駄を履き手首、足首には重そうな手枷、足枷がついている異様にも見える人物。これだけでも人の眼を十分に引く存在だがより一層注意を引く箇所が一ヶ所。
それは服を内側から破かんとばかりに強調され押し上げられた胸。そうこの人物はかなりの巨乳であった。その人物の名は『
そんな彼女は今.....
「ぷはー!やっぱり朝っぱらから飲む酒は格別だねぇ!」
一人で酒盛りを行っていた、朝っぱらから。
◆◆◆
ふぅ、朝はこの星熊杯になみなみ注いだ酒を一気に喉に流し込むに限る。アタシ、星熊勇儀は紆余曲折いろいろあって現代にやって来た転生者ってヤツ。もうほとんど前世の事なんて忘れちゃったけど特に気にしてない。
今のアタシのやることは『酒ッ!喧嘩ッ!強い奴と喧嘩ッ!酒ッ!』以上!!
.....と言ってもアタシが全力でぶち当たれるヤツって一人くらいしかいないんだけどね。久しぶりに会いたいもんだけどアイツやたら飛び回ってるからなぁ......!!
なにかを感じ取ったかのようにいきなり立ち上がる勇儀。その顔は次第に口角が上がっていきまるで獲物を見つけたような笑顔になった。角も生えている事もあって誰かに見られれば「まさに鬼が暴れ出す5秒前だった」と言われてもおかしくないだろう。
「へぇ....この感じ、いるんだ。アイツ..ふふ、ふふふ――ん?」
あの変な人だかり、それに線路の上にいるデカイ変なヤツ。あー、ヴィランと闘ってんのか。アタシも行けば混ぜてもらえるかね?
「『キャニオンカノン』ッ!!」
なんかちょいデカいヤツをさらにデカいヤツが蹴っ飛ばしたぞ。あれ見たことないヤツだ。....いいねぇ、闘ってみたいねぇ!見かけ通りの力があるといいんだが。
「ひぇッ!?な、なんか寒気が....き、気のせい?」
まあいいや、今はアイツを探す方が先だ。すぐ見つかってくれると有り難いんだけど。
そう思いその場を後にする勇儀だった。
時は流れて午後、相変わらずの快晴。
「ハアッハッハッハ!」
何故か高笑いをしながら高架下を歩いているモジャモジャ頭の少年。その背後には全体的にドロドロした緑の物体。
「Mサイズの隠れ蓑...」
そう呟くと少年を取り込もうとするドロドロ。少年は必死に抵抗しているが全く身動きがとれていない。もうダメだと少年も諦めかけたその時。
「もう大丈夫だ少年!私が来た!!『
突然現れた大男が拳の風圧だけでドロドロを吹き飛ばし少年を一瞬で助けてしまった。だが彼には誤算がひとつ。それはここに来たのは彼だけではなかったということ。
「オールマイトォ!!やっと見つけた!さっそく喧嘩――うべぷ!?」
拳を振るった先には一角の女性が立っていた。そして拳と女性の間にはドロドロが....つまるところオールマイトと呼ばれた男が起こした風圧でドロドロが吹っ飛び少年は救助されたがその吹き飛んだドロドロは一角の女性へそれはもうベッタリとねちっこく張りついてしまっていた。
「あっ.....」
「.............オールマイト、いきなりいい度胸だなぁ...!アタシ相手に不意討ちでしかもこんなもんぶっかけやがって!あとこのモジャモジャは誰だああああッ!!!」
「待ってくれ!?勇儀くん!!これは誤解だ!誤解なんだ!!」
「遺言はそれでいいんだなぁ!!」
「NOOOOOO!!!」
重い、とてつもなく重い音が辺りに木霊したのだった。
「本当にすまなかった!許してくれ!!」
「ああ、今回はアタシも悪かった許してやるよ」
まったく!漸く見つけたと思ったらいきなり変なドロドロをぶっかけられるなんて最悪だ。でも今回は不可抗力ってことで許してやるが次は無いからなオールマイト。
「それで、このモジャモジャ頭のちっこいのはなんだよ」
「ああ、この少年はこのヴィランに捕まっていた少年だ。HEY!HEY!あっ!良かったぁ、元気そうで何よりだ!」
「ぎょああああああああっ!?」
モジャモジャ頭が奇声を上げてオールマイトからすごい勢いで距離を取った。意外とすばしっこいモジャだな。オールマイトが巻き込んですまないとか捕まえたとか言ってるけどこのモジャいい加減アタシのスカートから離れてくんないかね。
「オールマイトォォォ!?そ、そうだっ!!サイン!....ん?」
「よう、モジャモジャいい加減スカートから離れてくれ」
「いやあああああああ!?『
....なんだコイツ面白いヤツだな。でもオールマイトに言われて仕方なく適当にサインしたけどここまでに喜ぶかね普通。
「じゃ、私はこいつを警察に届けるので液晶越しにまた会おう!」
「そんな!..もう..」
「プロは常に敵か時間との闘いさ、それじゃあ今後とも応援――よろしくねぇぇぇぇ!!」
そう言って天高くジャンプしていくオールマイト...おい、アタシを置いてくんじゃない。アタシを前にお前が逃げていいわけねぇだろ!
脚に力を込め
「HEYHEY!君、ちょっと熱狂が熱すぎ――!?」
「オォォォルマァァァイトォォォォ!!逃がすかよぉぉ..アハァ」
「「ギャアアアアアアアアアアア!?」」
オールマイトと脚にしがみついている少年へと迫り来る、赤く光る眼に口からシューシューと熱気を溢れさせる一角の鬼。ただただ恐怖である。これにはナンバーワンヒーローであるオールマイトも絶叫必須。
「ま、まままま、待ちたまえ勇儀くんっ!?」
「いやあああああああ!?鬼ぃぃぃぃ!?」
「なっ!?誰がマ、ママだッてんだ!?」
「NO!!ママじゃない!WAIT!!待ってくれ!!今着地するから!」
ドン!ドン!という音と共にビルの屋上へ着地するオールマイトと勇儀。ビルの人達は何事だ!?となっただろう、ヒーローだがはた迷惑な二人だ。
「まったく君も勇儀くんも!私はマジで時間が無いのでこれで!」
「待てッ!アタシと喧嘩しろ!」「待って!!」
「No!待たない!喧嘩しない!!」
んだと!いっつも次の機会次の機会ってはぐらかされ続けてこっちは溜まりに溜まってんだよ!
「鬼のアタ――「個性がなくても...ヒーローは出来ますか!!」
!?――コイツ今なんて言った。
「個性のない人間でも!あなたのようになれますか!!」
個性がない、個性がない....そんなんどうでもいい!お前みたいなひょろいモジャモジャは引っ込んでろよ!ああ、イライラする!オールマイトはアタシと喧嘩するんだ。お前じゃない、邪魔は引っ込んでろ。
少年は自分の気持ちを次々とオールマイトに伝えていく。勇儀は自分の思考に入り込んで周りが見えていない。そんななかオールマイトからは大量の煙が立ち上り姿は完全に見えなくなっていた。
「それで、ん?ええええええ!?細ッ!?え!に、偽物!?」
ん、なんだよ?あ?なんだ、普通にオールマイトじゃないか。
「私はオールマイトだよ....よくプールとかで腹筋に力を入れ続けている人がいるだろう?あれだよ。勇儀くんもどうかこの事は..」
「知ってたけど」
「な、なにッ!?いったいどこで!それよりもそのことは誰にも――」
「言ってないし言う気も脅す気もない。アタシは口は硬いし嘘もつかない」
でもオールマイトがこうなっちまったんじゃどうすることもできない。この姿じゃ指先ひとつでポッキリ逝かれかねない。今回もこの溜まった物はお預けかよ。
「まあ、見られたついでだ少年....間違ってもネットには書き込むなよ。勇儀くんは問題ないだろう」
そう言うとオールマイトは着ていたシャツをめくり上げる。するとそこには痛々しい傷跡が残っていた。これには流石の勇儀も眉をしかめる。
「5年前、敵の襲撃で負った傷だ。呼吸器官半壊、胃袋全摘、度重なる手術と後遺症で憔悴してしまってね....私のヒーローとしての活動限界は1日に約3時間ほどなのさ」
5年前の襲撃だと?それで負った傷?ふざけるなよ....。
「5年前..それって――「どいつだッ!お前にそんな事したヤツは!お前をここまで追い込んだヤツは!教えろ、アタシが首引っこ抜いてぶち殺して――」
「駄目だッ!!うっ..ごほごほっ..ヒーローがそんな事を言ってはいけない!..ごふっ..」
「っ!.....そのせいだったのかよ。5年前だったろ、お前がアタシをはぐらかし始めたのは....」
怒りで辺りを支配していた重圧がオールマイトの一言で消え去ると勇儀はどこか悔しそうにうつむいてしまう。オールマイトからの返答はない。
その後も少年といくつか会話を交わしていたが勇儀の耳には入って来なかった。オールマイトも少年も去ったあと勇儀はただただ一点を見つめていた。
あぁ、イライラする..本当に。アイツの異変に気がつけなかった自分にも、察せずに何度も付き合えって迫ったことも、この怒りをどこかに撃ち出してやりたい。
勇儀が苛立ちを隠しきれずにいると突如爆炎が噴き上がる。ヴィランか何かか?....まあアタシが行く必要はないオールマイトが片付け――――
『私のヒーローとしての活動時間は1日に3時間ほどなのさ』
『ヒーローがそんなこと言ってはいけない!..ごふっ..』
.........様子だけでも見に行ってやるか。
『田等院商店街』
辺りからは黒い煙が吹き上がりいたるところから火の手が上がっている。何事かと見物に来た野次馬、立ち往生しているヒーロー達、暴れまわるヴィラン、その様子を向かいのビルの上から見ている一角の女性。
「あいつらなにやってんだよヒーローがヴィラン相手に棒立ちかよ....それにアイツ、オールマイトが捕まえてた奴だろ。逃げたのかよ」
こんだけヒーローが居ても誰も助けにいかない。相性がどうとか得意分野が違うとかどうせろくでもない理由の癖にな。
「....それでもヒーローかよ」
あー、アタシもなに言ってんだか。アタシがヒーローやってるのは強いヤツと喧嘩したいからで人助けをしたい訳じゃないっての....ん?あそこにいるのオールマイトだろ。助けに行かないって事は、いや行けないのか。
せめて自分で蒔いた種くらい自分で刈り取るくらい....。
呆れてその場を後にしようとした勇儀だったがふと何かに気がつくきオールマイトとドロドロを交互に見る。
たしかあのドロドロ野郎はペットボトルに入ってたはず、それはオールマイトがポケットにしまっていたはず。そのあとジャンプで逃げてアタシが追った。追って来たアタシに気がついて空中でジタバタしてたよなオールマイト。.....まさかその時か?つまりあの種はアタシが蒔いたってことか。
「.......たまにはヒーローらしく、やってみるか」
勇儀が降りて行こうとしたとき野次馬の中から一人の少年が飛び出して行く。アイツ、あのひょろいモジャモジャじゃないか。ひょろいモジャモジャはそのまま一直線にドロドロまで走っていった。途中ドロドロが攻撃しようとした時、とっさにリュックを投げて怯ませさらに接近、捕まっていた少年を助けようと必死に掻き出そうとしている。
フ、ハハハハッ!!なんだよ!ただのひょろいモジャかと思ったら最高に肝の据わったヤツじゃないか!!あっちの方がよっぽどヒーローっぽいね!しかも無個性、絶対的な相手に恐れもせずに立ち向かう。いいじゃないか、そういうヤツは好きだ少し手伝ってやるよ。
◆◆◆
助けなきゃ!かっちゃんを助けなきゃ!!でもどうやって!!とにかく引っ張り出さなきゃ!!
「なんでッ!?てめぇッ..!!」
「脚が勝手に!!なんでって、わからないけど!!」
怖い、涙が止まらない....でもッ!助ける!!絶対にっ!!かっちゃんを!!!
「君が..助けを求める顔してたっ....!」
「この..もう少しなんだから邪魔するなァ!!」
振り上げられるヘドロの腕、あれで殴られれば確実に死ぬ。でも自分だけ逃げるなんて出来ない!意味もないだろうけどダメ元で腕で攻撃を防ぐ。
それと同時に爆発、熱風が肌へ突き刺さるように熱い。でもまったく衝撃がこない。おそるおそる眼を開けるとそこには爆風を受けたはずなのに涼しい顔でヴィランの腕を受け止める一角の女性が。
「星熊勇儀....?」
「ククク..お前なかなかやるじゃないか。気に入ったよ力貸してやる。ひょろモジャ」
「ひょろモジャ!?」
腕を軽く振るいヘドロの腕を弾き飛ばす勇儀。その腕をゆっくりと引きまるで力を貯めるように構える。
「おいッ!!合わせろよ!!そんくらい出来んだろうがトップヒーロー!!」
叫ぶと同時に背後からドンッ!!という音が響き一瞬で何かが近づいてくる。
『
『ぶっ飛べこの ――― ヘドロ野郎!!!!!』
凄まじい轟音と共に二つの拳がヴィランへと炸裂する。ヘドロのヴィランはなすすべなくその身体を辺り一面へと飛び散らせる。さらに二人の拳の風圧で天候が変化しポツリポツリと雨が降り始める。
こうしてヘドロヴィランによる事件はナンバーワンヒーロー『オールマイト』、そして女版オールマイト(注・性格に難あり)と噂される『怪力乱神・星熊勇儀』によって解決した。
◆◆
さてと、溜まった怒りは発散出来た。柄にもなくヒーローぽい事をしてしまったわけだけどアタシのところには取材はこない。というよりも来そうだったから一睨み効かせたら全員踵を返してオールマイトの方に行ってくれた。
人気者は辛いなぁ、オールマイト?
んなことよりもアイツはどこ行った?勇敢なひょろモジャは。
「まったく!無茶にも程がある!!」
「君が危険を冒す必要は全然なかったんだ!!」
おっ、いたいた。ひょろモジャくん、ただ前に邪魔が二匹いる。二匹の首根っこをつまみ背後に投げ飛ばす。
「おい退け、邪魔だよ」
「ん、なにを!?」「ちょっ!待っ!?うごっ!?」
よーしこれで邪魔が居なくなった。モジャに視線を合わせるためにしゃがむ。
「よお、今回最大の功労者。そんなしけた面してんなよ!お前はあの時一番勇敢だった、それは誇っていいこのアタシが認めよう」
「へっ!?で、でも..僕勝手なことして....」
....だからそんなしけた面すんなっての!背中を手加減しながらぶっ叩いて気合いをいれてやる。バシンッ!!という音が少年の背中から鳴る、ハッキリ言ってしまおうこれはメチャ痛い。
「いぎゃあああああ!?痛ぁぁぁぁぁぁぁ!?うわああああああああああ!?」
「なんだよこれくらいで情けない。それでお前名前は?」
「うぐぐぐぐ....ぉぉおぉぉ..み、『
「そうか、そうか緑谷出久か!覚えておくよ!」
そういいまたバシバシ背中を叩く勇儀。再度涙目で転げ回る出久。別に勇儀に悪気は無い、ただちょっと力が強いだけもしくは出久が貧弱かその両方か。
ハハハハッ!と豪快に笑いながらその場を後にする勇儀、だが急に進路を変更してとある人物の元へと向かう。向かった先はインタビューを受けているとあるヒーロー。
その人物はインタビューに夢中で勇儀の接近に気がついていない。それと違ってカメラマン、インタビュアーはいち早く気がつき距離を取る。突然の謎の行動に首をかしげるヒーロー、『Mt.レディ』
彼女の肩へと鬼の一手が置かれる。
「ん?はい、どちら様でッ..ひぎゅっ!?」
「あんたが
「は、は...ハッ..ハァ..ど、どうもこんにちは!Mt.レディです!!」
(ヤバいヤバいヤバい!?なんで私、あの星熊勇儀に絡まれてんの!?しかも肩に手を置かれただけなのに身動きがひとつ出来ないんだけど!!手合わせなんて誰がやるかっての!死ぬわ!!)
「ん?なんだ、なんか文句でもありそうな顔だな」
「そ、そんな事ないですよぉ~」
「そうか、なら今すぐ喧嘩だ。いくぞ~」
(文句ならありまくりだっての!!....今なんて言ったコイツ?今すぐ?待って待って待って!?)
何とか何とか言い訳して回避しなければ!私のヒーロー人生はまだまだこれからよ!?こんなところで終わるわけにはいかない!
「ああああああ!?ちょっと待ってください!私この後用事があるのでまた今度お願いします!」
(なに言ってんだ!私は!?また今度じゃねぇよ!!死にてぇのか!)
「.........」
ほ、ほらヤバいよ..めっちゃ疑ってるよ。死ぬよ、もうダメだおしまいだ。私ここで死ぬんだ。
「そうか、なら仕方ないな」
(....いよぉぉぉしゃあぁぁぁぁぁッ!!!!誤魔化せたぁあぁぁぁ!!)
Mt.レディは内心で上手く誤魔化せたと大喜びしているが実のところまったくといっていいほど誤魔化せていない。星熊勇儀は鬼、鬼は嘘が嫌いで嘘をつけばすぐに分かってしまう。鬼の四天王の一人ともなればなおさらである。
Mt.レディの必死の嘘も勇儀は簡単に見抜いていた。だがあえて黙認していただけである。星熊勇儀は嘘が嫌いだ、ただし嘘と言っても種類がある。人に害を成すような「悪意のある嘘」、人に害の無い「優しい嘘」、くだらないどうでもいいような「普通の嘘」。
勇儀は優しい嘘は問答無用で黙認している。勿論例外はありはするが...それ以外は一応黙認している。ただし勇儀が絶対に許さないのが悪意のある嘘。これを勇儀の前で行えば首が無くなる。これは例えでも冗談でもない、本当に首が失くなってしまう。眼にも止まらぬ速さで頭を吹っ飛ばされて何が起こったかも分からぬまま最後を迎える。
今回Mt.レディがついた嘘は自分の命を守りたいというくだらない嘘。勇儀は「まぁ、これくらいならいいか」と結構軽い感じでわざと騙されているだけである。Mt.レディは密かに命の危険を回避していた、良かったねMt.レディ。
「それじゃあほら」
「へ?」
Mt.レディの小指と自分の小指を結ぶ勇儀。Mt.レディはまったくといっていいほど状況が飲み込めていないが次の一言で自分の過ちに気がつく。
「じゃあ、手合わせは次の機会にな。約束、だぞ?ニゲルナヨ?」
(――――――――死んだ)
新人ヒーロー Mt.レディ
本名
ヒーローデビュー後一月もせずに己の死期を悟る
その後は各々で解散、オールマイトも勇儀も出久もヒーロー達も去っていった。ただしMt.レディだけはしばらくに間真っ白に燃え尽き固まっていたらしい。
Mt.レディ......まぁ、エロいヤツだったよ