μ月γ日
ジャバの息子がいるであろうテスに到着した。ジャバの息子を攫った海賊を偵察していたクローン達によると要塞化した修道院に二個大隊のドロイドたちが厳重に守っているとのことだ。ジャバの機嫌のことを考えれば、これはスピード勝負になりそうだ。ジャバの息子を探す際にハジメたちはまだ協力してくれるようだ。この時に光輝たち勇者組も協力するようだが、雷電曰く彼らには数で攻めるドロイド相手には厳しいと判断し、修道院を制圧してからジャバの息子の捜索を手伝ってもらう事にした。あと、雷電たちの修行を遠くから見ていたが、何気にジェダイの修行の様子を初めて見たかもしれない。
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雷電が操縦する借り物のニュー級アタック・シャトルに乗り込み、ジャバの息子がいるであろう修道院に向けて出発した。そしてアナキンたちのガンシップと合流して修道院まで進路をとったが、連中はこちらを見つけては対空砲火を張ってきた。
流石にこの対空砲火は厳しいものだったので火線の下に潜り、崖下から降下することになった。先にハジメたちが降りて修道院の確保に向かった。俺たちはハジメたちとアナキンたちが修道院を確保してくるのを待ちながら待機していた。…一応遠くから見ていたが、なにやらハジメたちがジェットパックなしで空中を蹴りだして宙に浮くという物理法則もあったものではない常識外れのことをしていた。一方のシアにいたっては空中から攻めてくるバトル・ドロイドをフォースで無理やり引き寄せては戦槌でぶっ飛ばし、ドワーフ・スパイダー・ドロイドを当てたと思いきや、そのドワーフ・スパイダー・ドロイドをも戦槌でぶっ飛ばし、修道院で迎撃しているスーパー・バトル・ドロイドに直撃させた。
もう内心ツッコミが追い付かずお腹いっぱいの時にハジメたちとアナキンがバトル・ドロイドからSTAPを奪い取って先に修道院に向かって行った。取り残されたアソーカたちも急ぎアナキンたちの後を追った。ここが頃合いとみてキンケドゥはシャトルを離陸させ、修道院上に上昇する。無事に修道院上にたどり着いたころには既に雷電たちとアナキンが僧院を制圧したころだった。雷電からアナキンに対して何かしらの負の感情を抱いていたようだが、なんだかんだ息ぴったりな感じだ。
そんなこんなで修道院に着陸した後に後方支援部隊の香織たちが降り、その後にキンケドゥとトビアがシャトルから降りてアナキンたちと共にジャバの息子を捜索するのだった。この事件、やっぱりドゥークーが絡んでいるとしか思えない。アナキンもこの事件の裏にドゥークーが関わっていると睨んでいた。ドゥークーのことを警戒しながらも修道院の建物内に足を踏み入れるのだった。中は真っ暗で、ライトがないと暗くて見えずらいものだった。クローン達はヘッドライトを点灯し、周囲を警戒しながら進むと、この修道院の管理人と名乗るドロイドが現れた。
突如と現れたドロイドにアナキンや雷電、俺達もこのドロイドのことは胡散臭いと感じていた。一応そのドロイドは味方であることを示すかのようにジャバの息子さんの居場所を教えてくれた。息子さんはどうやら地下牢に閉じ込められているようだ。居場所が分かった時にドロイドがアソーカとシアを見て召使いと勘違いして口にした瞬間、雷電から異常なほどの怒りと殺意が放たれていた。…どうやらドロイドは雷電の堪忍袋の緒を踏んでしまったようだ。正直言って笑顔の状態で怒る雷電は怖い。とりあえず雷電がドロイドにアソーカとシアが召使いではないことを訂正し、クローン達を入り口を守らせるように待機させ、俺はトビアにクローン達や勇者組を守るように別行動するのだった。
キンケドゥSide
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トビアはキンケドゥたちが地下牢に向かったのを見届けた後、勇者組と共に負傷者の治療を行う。香織は回復魔法で負傷したクローン達の傷を癒していた。今の香織の姿はまさしく天使と言っても過言ではなく、クローン達の間でひそかに話題になっていた。そんな時にトビアはある三人のクローンの姿を見かけた。話している内容は、どうやら香織のことだそうだ。
「なぁ…あのカオリって少女、いいよな……」
「わかる、超わかる。あの銀髪といい、天使のような美しさ、あの健康的な色気はたまらねえ!」
「まさに女神と言っても過言じゃないくらいの慈愛に満ちた表情だからな。それにあの白色肌、いい…」
「確かに、あれは萌える。因みに彼女はあの白髪少年の愛人って噂があるらしいぜ…知ってたか?」
「おい、マジかよ…。だが、それはそれで萌えるからいい!最高だなもう」
最早三人のクローンは香織に釘付けだった。そんな三人の背後からレックスがやって来た。どうやら周囲を警戒し確認していた時に偶然彼らを見つけたようだ。
「おい、お前ら」
「あっやべ……」
「そんなこと喋っている暇があるなら周囲に敵がいないか確認して来い!」
「「「サーイエッサーッ!!」」」
そうして三人のクローンは脱兎の如く散り散りになって敵がいない確認に向かったのだった。そんな彼らを見ていたトビアはこれには思わず苦笑い。
「まったく……まだ気を抜けないときというのに……」
「あっはは……そっちも大変なんですね?」
「トビアか。見苦しいところを見せてしまったな」
「いえ、こっちもそちらと同じように楽しくやっているわけですし」
そう話し合っていると香織がやって来てレックスに負傷したクローン達の治療が終わったことを告げに来た。
「レックスさん、クローンさんたちの治療が終わりました」
「そうか。すまないな、わざわざ遭難者が手伝わせてしまって」
「いえ、ハジメくんと雷電くんが決めたことだから大丈夫です」
「…そういえば、カオリさんってハジメって人とはどういった関係なんですか?」
ちょっとした好奇心だったのかトビアは香織にハジメとはどういう関係なのか聞いてみた。その時に香織の表情は少しだけ複雑な感じだった。これにはトビアは焦った。迂闊に相手のプライベートを興味本位で聞き出したのがまずかった。
「あっ…すみません、別にプライベートのことを聞くつもりじゃあ……」
「ううん、大丈夫だよトビアくん。……そうなると、私たちがこの世界に来る前のことを話さないとね」
そうして香織はハジメや他のクラスメイト達が地球から異世界トータスから召喚され、戦うことになったことや、ハジメへの好意を話した。結果的にハジメには吸血鬼のユエと付き合うことになったが、知らず知らずのうちにティオや海人族のミュウの母親レミア、しまいには教師の愛子先生がハジメに魅かれるように好意を抱いていた。その中には香織も含まれている。そうしてハジメはハジメにとって大切な者として守り、守られるような存在としていたいという思いをもとに今に至る。
その話を聞いてレックスはなんと言葉に表現していいのか分からなかった。トビアにいたってはハジメは知らず知らずのうちにハーレムを形成していたことに驚きを隠せなかった。すると香織は雷電の意外なことをカミングアウトする。
「あっそれとね、雷電くんなんだけど実は兎人族のシアさん以外にもクラスメイトの恵理ちゃんが雷電に告白したんだよね」
「えっ!?あの雷電さんに二人目ですか!?」
「…戦闘能力もそうだったが、プライベート関係でも常識外なのを改めて認識させられるよ」
もう情報が多すぎて頭が痛くなりそうになるレックスとトビア。(トビアの場合は機械なのでコンピューター回路が熱くなった感じである。)そんな時にトビアはセンサーにある反応を感知する。
「…ん?この反応は……!」
「どうした?」
「トビアくん?」
トビアは二人の返答に答えずムラマサ・ブラスターを持ってスラスターで反応があった場所に急行する。
「と、トビアくん!?」
「トビアが飛んで行った方角……あそこは確かAT-TEや後方支援部隊を待機させている広場だ!」
「えっ?…もしかして、雫ちゃんたちに何か!?」
「野郎ども、緊急事態だ!急ぎ広場に迎え!」
そうして香織とレックスは急ぎ広場に向かう。一方の先に広場に向かったトビアは現在の広場の状況を見ていた。
「あれって…キンケドゥさんが時間断層で作っているヘビーガンやGキャノンと同じ規格外のドロイド!?」
トビアが見たのはモノアイが特徴の濃緑色をした見たことのないドロイドだった。しかもドロイドにしてはより人間に近いように精錬されており、五本指といった完全にキンケドゥやトビアたちと同じ規格外なドロイドであった。そのドロイドたちは勇者たちやAT-TEを守っていたクローン達をビーム・マシンガンやビーム・ホークで襲撃していた。勇者組はドロイドに負けじと応戦するが、技量的にドロイドの方が上だったのか苦戦する一方だった。そしてクローン達もモノアイのドロイドの使うビーム・マシンガンの弾幕に反撃しようにも反撃が困難だった。その時にキンケドゥから通信が入った。
『トビア、聞こえるか!』
「キンケドゥさん!外に僕らと似た規格外のドロイドたち突然現れたんです!」
『やはりそっちにも……トビア、要点だけ伝える。そいつらはギラ・ズールというこの世界には存在しない筈のドロイドだ。奴らの武装は実弾のハンドグレネードとシュツルムファウストと呼ばれるロケットランチャーの二つを除けば主にビーム兵器が武器だ。そいつらにはビームシールドは搭載してないとはいえ、もしもエンジンが核だった場合、動力炉に直撃させるのは不味い!修道院諸共爆発に巻き込まれてしまう。奴らの手足を切り落として戦闘不能にさせるんだ!』
「わ…分かりました!」
キンケドゥから告げられたドロイドがギラ・ズールという名前で、そのドロイドの動力が核である可能性があるとのことだった。もし動力炉に間違って直撃したら大爆発が起き、此処にいる者どころか修道院そのものが消し飛ばしかねないというプレッシャーを抱きながらもトビアはムラマサ・ブラスターを構えなおし、勇者たちの援護に入るのだった。
トビアSide
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トビアたちとキンケドゥたちがギラ・ズールと接敵したその頃、修道院上空で一機のドロイド……否、キンケドゥと同じダウンサイズのモビルスーツがいた。その姿は白く、何処かガンダムに近いヘッドタイプでギラ・ズールと同じ袖にエングレービングが施されていた。そのガンダム似のモビルスーツはトビアたちとギラ・ズールの戦いを遠くから見ていた。
「…まさか、思いもよらぬことが起きるとはな。よもや俺の知らないガンダムがこの世界にも存在するときた。……正確にはガンダム違いか?まぁ、俺にはどうでもいいがな。この世界がどういうところか知らないが、俺をしばるジオンやサイド共演権などはこの世界には存在しない。だったら、俺の自由に生きてやるさ。…それにしても諸君ら、あんまり生真面目にやってると……馬鹿見ちゃうよ!!」
そう言って手に持っているハイ・ビームライフルをクローン達とギラ・ズールの間にビームを撃ちこむ。その攻撃を察知したトビアはIフィールド・ハンドでビームを防ぐ。
「ビーム攻撃!?」
「何だ、あれは!?」
「初めまして……てか?ガンダム!」
その白いガンダム似のモビルスーツはトビアに挨拶すると同時にビームサーベルで切りかかる。トビアはムラマサ・ブラスターのビームを展開してその攻撃を防ぐ。
「ほう、その顔つき……まるで海賊のようなガンダムだな!」
「ぐっ…!何者だ!」
「俺か?…俺はゾルタン・アッカネン!お前らガンダムを潰し、俺の存在価値を示すものだ!!」
ゾルタン・アッカネン。宇宙世紀にてジオン共和国のモナハン・バハロ外務大臣が派遣した強化人間で、シャアの再来候補だった失敗作の1人。ユニコーンガンダム三号機“フェネクス”に敗れ、死亡した者がシナンジュ・スタインとしてこの世界に君臨した。この世界はキンケドゥという異物が混入したことで少しずつ、確実に運命の歯車が狂い始めていた。
通商連合はトビアの武装を手に入れた為、どの様にノウハウを生かすべきか?
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ドロイド専用にヒート系武器を標準装備
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グリーヴァス専用のモゾー・ブラスター
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キンケドゥ達に対抗できるドロイドを設計
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技術的に再現不可能