ポケットモンスター ステラ・ガールズ 作:夜秋
そよ風が気持ち言い昼頃、私達はツリアンシティからヒスイシティへ向かう為1番道路を北上していた。
ヒスイシティ付近にステラポケモンが出ると話題になっている為その調査とノエルの初ジムバトルが控えている。
と言ってもノエルはその前にポケモンを捕まえなければならないが・・・
「ヌメヌメ!」
「ヌメルゴン、お手伝いありがとう。」
さっきまで皆で昼食をとっており今はその後片付け中でヌメルゴンが空いたお皿を持ってきてくれた。
「ドラ!」
ドラパルトはマホイップやアシレーヌとドラメシヤ達を遊ばせているようだ。
「アリス、向こうの片付けは終わったで。」
アカリが言った。
アカリが来た方を見ると机や椅子、鍋は片付けられておりアカリのポケモン達もボールに戻っていた。
「お疲れ様、私も今終わった所だしそろそろ行こっか。」
私も片付けを終わらせる。
「皆、そろそろ行くよ!戻って。」
私がそう言って皆をボールに戻す。
そうして準備を整えるとヒスイシティへと歩みを進める。
「ヒスイシティまでにポケモン捕まえたいなぁ。」
「そうだね。初めてのポケモン、良いのが見つかると良いね。」
ノエルはポケモンを持っていない為捕まえないとジムバトルには参加できない。
ヒスイシティまでに捕まえてバトルのコツも掴まないといけないし。
「まぁ、なんとかなるやろ。ここら辺は野生もぎょうさんおるしな。」
アカリが言った。
まぁ、間違ってはいないが・・・ノエルも苦笑いだ。
ガサガサっ
と、草むらが揺れ動く。
ポケモンがいるようだ。
「ノエル!」
「うん!」
ノエルがボールを構える。
「ブイ?イブイ!」
草むらから出てきたのはイーブイだった。
初心者にも向いているポケモンだ。
「イーブイだ!」
「ブイブイ!」
イーブイは人懐こいのかノエルに寄ってくる。
ノエルがそうっと頭を撫でてみる。
「ブイ~」
イーブイは嬉しそうにした。
どうやらこのイーブイはノエルを気に入った様だ。
初対面でこれだけ仲良くなれるのもノエルだからだろう。
ノエルはどんなポケモンと仲良くなれる。
「ノエル。」
「ねぇ、イーブイ、私と一緒に旅をして見ない?私達ならきっと強くなると思うんだ。」
ノエルが座り込んでイーブイの目の前にモンスターボールを近づける。
「ブイ?」
イーブイはボールを不思議そうに眺めてからノエルの方を見た。
そしてイーブイはノエルの足に頬擦りをする。
これはOKのサインだろうか?
「ブイ!」
と、イーブイは強く地面を蹴ってノエルの頭に飛び乗った。
捕まえてもいないのにまるでノエルのポケモンかの様だ。
「これからよろしくね、イーブイ!」
ノエルがそう言ってイーブイの頭に優しくボールを当てるとイーブイがボールに吸い込まれる。
ボールはゆっくりと3度揺れるとカチンと言う音と共に動かなくなった。
イーブイを捕まえた様だ。
「うん、イーブイゲットだよ!」
ノエルはそう言ってイーブイをボールから出す。
イーブイはボールから出ると一目散にノエルの頭に乗った。
「ブイ!」
どうやらノエルの頭の上が気に入った様だ。
「初めてのポケモン良かったね。ロトム、図鑑見せて。」
「ケテ!」
私が言うとスマホロトムがイーブイの写真を撮る。
「イーブイ、しんかポケモン。8種類の進化先を持つ珍しいポケモン。トレーナーによって全く違う育ちかたをする為初心者用としても親しまれている。
アリス~このイーブイはステラポケモンロト!」
ロトムが言った。
私のスマホロトムの図鑑アプリにだけステラサーチャーと言われる機能が付いている。
これはステラポケモンを調べる機能だ。
「ロトム、イーブイを調べて。」
「ケテ!」
ロトムがイーブイの写真を何枚か撮る。
「ステラポケモンのイーブイは特性と技が違うロト!特性はエボルブスキン、技はエボルブバーストって言うのがあるロト!」
ロトムがそう言って見せてきた画面にはその効果が載っている。
私はそれをノエルにも見せる。
「お!中々強いやん!」
隣から覗いたアカリが言った。
バトル中にタイプを変えられるのはかなりの強みだと思う。
「このイーブイ強いんだね。」
「ブイ!」
イーブイが自信たっぷりに言った。
「うちらの手持ちだと強すぎて試せへんのがネックやなぁ。」
「あはは、さすがにチャンピオンとジムリーダーの手持ちじゃあ試せないよね。」
「あはは、野生を探してバトルするしかないかな?」
私とアカリのポケモンは皆鍛え上げたポケモン達だから流石に捕まえたばかりのポケモンでは勝負が見えすぎている。
この辺は野生も多いしバトルなら出来るだろう。
それに、最悪ヒスイシティにあるバトル施設で鍛えるのも手だし。
ヒスイシティにはバトルトレインと呼ばれる施設がある。
普通の電車とは少し違う専用車両でバトルを繰り広げるのだ。
なんでも、イッシュ地方で盛んだったバトルサブウェイを真似したのだとか。
このステラ地方にはそんな様々な地方の有名なバトル施設を模した施設が数多くある。
私の住む町、ツリアンシティにもそれはあってツリアンシティにはバトルラボラトリと言われる施設がある。
この施設はレンタルポケモンのみで戦う施設だ。
そんな感じでステラ地方中にバトル施設があるためかステラ地方は別名バトルフロンティア地方なんて呼ばれる。
それこそ、島全体が大きなバトルフロンティアの様だと言う事だ。
「ま、最悪バトルトレインやな。あそこなら鍛えられるやろ。」
アカリも同意見の様だった。
まぁ、そうなるよね。
バトル施設はジムリーダーも良く利用する施設だし。
「見たことあるよ!電車でバトルするんでしょ?凄いよね。」
「まぁ、中々面白いよ。」
懐かしいな。
私もジムリーダー時代は良く通ってたな。
「ウチはジムリーダーになってゲンブシティに引っ越したからそっちにあるバトルアドベンチャーメインやな。
楽しいで!洞窟を探検して野生のポケモンとバトルしたりしながら奥を目指すんや。手持ち4体以外は道具も何もかも全て預けて挑む。
探検しながら道具を見つけたりして万全の態勢を整えて最奥にいるトレーナーに勝てばクリアや。」
確かにあれは天然の洞窟を活かした良い施設だと思う。
「色々あるんだね。楽しみだね、イーブイ。」
「ブイ!」
イーブイもワクワクした表情で言った。
中々息も合ってある様だ。
「なぁ!お前ってチャンピオンのアリスだろ!」
と、1人の少年に声をかけられた。
半袖短パンの少年だ。
「まぁ、そうだけど。」
「良し、バトルだ!」
「えっと、ごめんね?私はチャンピオンだからある程度実力が無いとバトルは出来ないの。君がジムバッチを集めて登り詰めて来るのを待っているよ。」
私が言うとすこし残念そうにした。
「えっと、私とイーブイで良ければ相手するよ?」
「ほんとに!?よし!じゃあバトルだ!」
こうしてノエルの初バトルが始まる!